2021.12.04-05 大菩薩嶺・滝子山

<メンバー>たらちゃん、他1
<概要>桜森林公園に駐車して、大菩薩嶺、滝子山を1泊2日で縦走した。

12月4日 晴れ

桜森林公園7:00-上日川峠 9:00-大菩薩嶺 10:40-石丸峠12:00-小金沢山13:00-湯ノ沢峠避難小屋15:25泊

12月5日 晴れ

湯ノ沢峠避難小屋6:00-滝子山9:30-桜森林公園11:30

<詳細報告>平成28年11月12日に一度同じコースで山行したことがあるが、この時は間々田駅よりすべて鈍行を乗り継いで甲斐大和駅まで向かい、帰りも初狩駅から鈍行で帰宅した。今回は車で小山を4時45分に出発し、笹子駅に近い滝子山の登山口である道証地蔵にちかい桜森林公園の駐車できるスペースに、7時頃到着。歩いて笹子駅発7時58分の電車に乗り、甲斐大和駅に8時3分着で、8時10分発上日川峠行きバスにのり登山口へ向かった。晴れの予報で、登山口にはすでに多数の車で来ていた登山者がいて、それに混じって樹林帯を登ると雷岩に到着した。富士山の素晴らしい眺望あり、会社の同僚、親子連れ、老年夫婦などが富士山を見ながら食事していた。頂上は全く見通しがなく登ってくる人はわずか。気持ちのよい稜線歩きだが、土は霜が溶けてドロドロになっておりよく滑る。大菩薩峠、石丸峠に着き土産物屋にはそこそこ人がいて賑わっているが、そこからは小金沢山に登る登山者無し。我々だけが金沢山に向かっていった。しばらく富士山が見えたり影に隠れたりを繰り返しながら、小金沢山に到着。頂上に4〜5人の登山者がいた。ほとんどはここからピストンできた人なので引き返すが、我々とソロのおじさんが湯ノ沢峠を目指した。この辺りは倒木が道を塞いでいるところが多い。苔むした道。風の谷のナウシカの最後の場面の様な黄金色に輝くススキの中を気持ちよく進む。前回とは景色がまるで違うので、テンションが上がる。白谷ノ丸付近は極めて気持ちの良いところで、ビバークしたらいいだろうなと言う平らな小ピークがあり、実際おそらくビバークした痕跡があった。ほどなく湯ノ沢峠避難小屋に到着。笹子駅で電車に乗るときにいた登山者のおばさんが、ここに泊まると伝えると、「ねずみがでるらしいわよ」といわれたので、どうかなとみてみてもそんな気配は感じずに中を見渡すと、一人のザックとマットが置いてあるのみであった。もう一人67歳のおじさんが到着し、ザックおいていた人も60歳のおじさんであった。全員で四人であった。電気が通っている珍しい避難小屋であり、ありがたく電灯をつけさせていただく。ステーキ肉と、アヒージョの素と、きのこ、ブロッコリ、冷凍シーフードミックス、オリーブオイルを持って行ったので鍋でアヒージョを作り、フライパンでステーキを焼くも、二人では食べきれない量なので、おじさんにもステーキとアヒージョをお裾分けした。「うまい うまい」と食べていただき、かなり重かったが、担いできた甲斐があった。ワイン一本を担いで行ったが、あっという間に消滅。8時過ぎには全員就寝。おそらくマイナス5度以下であったと思うが寒くはなかった。ねずみは出現しなかった。10月の聖平小屋で経験したので、もういいであろう。

翌日も朝から晴れて、大蔵高丸にご来光に間に合う様に6時頃出発。大蔵高丸から見たご来光と富士山の荘厳な佇まい、南アルプスオールスターズにテンションが上がりまくった。寒かったがこの山行で一番感動した景色。ハマイバ丸、滝子山などの秀麗富嶽12景3つの山では富士山、南アルプスの山々が見えて、笹原や苔むした道などいろいろあり、多少のアップダウンはあるものの、気分の良い縦走路である。ただし人の踏み跡が薄いのでよくみていないと外す恐れあり。ハマイバ丸から滝子山にかけての下り道の一部に極めてよく滑る土がむきだしの急な下りあり。滝子山では数人のハイカーとあい、南陵から上がってきて、「かなりエグい」と話していたカップルがいて、「下れそうですか」ときくと、「全くお勧めしないね、上りならともかく下りは危険だと思うよ」といわれて、予定通りすみ沢沿いに下る。滝子山からしばらくはめちゃくちゃ広い気の無い尾根道で、そこからしばらくすると上がってきた登山者が「クマの親子に会った。気をつけてね」というので、クマ鈴の他に大音量で洋楽をかけながら下りてゆくと、もう一人の登山者とすれ違い、その人も見たと言うので、本腰を入れねばと覚悟していた。しかしラッキーなことに糞はあったものの、親子には出会わず、ほっと胸を撫で下ろし、その頃にはいつの間にか林道まで下山していた。そこからデポした車まではあっという間であった。2日間にわたり、きれいに見え続けた富士山、またこようと思ったコースでした。

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