2024.04.13 塔ノ岳

<メンバー>ぐっちゃん、<夫>
<概要>新緑にはまだ早く、花もないが、丹沢の山々や沢の出合が見下ろせたり、岩場、ヤセ尾根と変化があり楽しめた。やはり、大倉尾根の下りはしんどかった。

<行程>秦野駅8:24―9:12ヤビツ峠9:20―9:40富士見橋9:50―10:50ニノ塔11:00―11:15三ノ塔11:25―14:15塔ノ岳14:55―17:20大倉バス停―渋沢駅

<詳細> ヤビツ峠へのバスの混雑は知っていたが予想以上だった。臨時バスが少なくとも3台は出ている。座れる事を期待したが、約50分の立ちん坊となってしまった。
 ヤビツ峠からは大山ヘ登る人も多くいる。県道を歩き富士見山荘前にはトイレがあり、そこからすぐが登山口となる。最初から段差の大きい丸太の階段で、次第に急登となりニノ塔までも結構な体力消耗だ。汗は流れ落ち、空腹になりこまめに水分と行動食を口にした。私にはブドウ糖が最適のようだ。ブドウ糖と言う物を知らなかったが、蝶ヶ岳登山で頂きそれに助けられた。それ以来いつも持ち歩いている。空腹も落ち着き体も慣れてきて、ふと後ろを振り返るとどっしりとした大山が見えた。感激し、時々眺め楽しんでいたが、徐々にいつまでたっても大山をこえないのにガッカリしてきた。それもそのはず塔ノ岳と大山の標高差はそう大きくないのだ。それにしても三ノ塔から行者ヶ岳すぎまでアップダウンと平らな道で歩いている割りに標高がかせげないのには残念である。
 ニノ塔、三ノ塔からは雄大な景色が見られた。少々霞んではいるものの富士山、丹沢の山並み、相模湾と真鶴岬など、際立って高い山は無いが幾重にも重なる山々には心惹かれる。富士山の雪が減り筋が出きた姿も美しくいと思った。
 塔ノ岳に目を向ければ山荘がまめつぶほどに見え、眼下には烏尾山荘が小さく見えると現実に戻り出発した。ここからは、ガレた急な下りや切れ落ちたヤセ尾根が続く。行者ヶ岳付近には鎖場があり、下りでの2ヵ所の鎖場は特に注意が必要だ。また、この先も緊張する所が次々と出てくる。ザレたヤセ尾根には木の板や階段が掛けてあったり、鎖がはられてある。40年前より随分削られていると言う。数年前と比べても尾根全体の板敷きが増えた気がし、そうせざるを得ないのもわかる。
 アップダウンがなく気持ち良く歩ける所では、ゆっくりと戸沢出会あたりを見下ろす。山荘や多くの沢筋と源頭部、尾根が見られて面白い。
 山頂直下の登りは疲れが最高潮となりやっとだった。
 富士山、丹沢山、蛭ヶ岳、鍋割山などを眺めながら食べたお茶漬けが、うまいの、なんの!ようやく米にありつけむさぼるように食べた。
 いよいよ大倉尾根の下山だ。約1200mほとんど下りっぱなしである。急な上、大小の石が多い階段状で歩きにくい。堀山ノ家を過ぎた頃には西日が差し、光がこぼれる青もみじの道は物寂しさを感じる。再び急な下りとなり一気にバス停まで下った。
 渋沢駅まで、またまた立ちん坊だった。

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