2024.02.10 古賀志山馬蹄形

<メンバー>さとう、みつまん
<概要>古賀志山の西側の尾根を馬蹄形に周回した。日陰には先日の雪が残っていたが、凍結している場所が少なかったのが幸いした。と云っても、岩場のアップダウンが多いルートはルート数値以上に疲れた。

<天気>晴れ
<ルート数値>距離8.4km 累積標高+1,010m, -1,010m 所要時間 7時間30分(休憩込み)
<行程>内倉林道駐車地7:00 – 腰掛岩7:35 – 7:42鳥屋山7:50 – 8:40コル8:50 – 9:25手岡ベンチ9:30 – 10:25班根石山10:28 – 富士見峠10:57 – 11:13古賀志山11:30 – 11:45御岳山11:50 – 中岩12:36 – 赤岩山13:18 – 北の峰13:56 – 作業小屋14:20 – 14:30駐車地

<詳細報告>古賀志山に馬蹄形ルートがあることは知っていたが、今回、さとうさんの先導で初めて歩くことができた。岩場の多いルートだがしっかり歩くことができた。
県道70号線を「宇高学校林入口」の看板から東に入るとまもなく行き止まりになる。林道は奥まで続くが、崩落の為にそこで行き止まりにしているらしい。その路肩に駐車させてもらった。正面に見えるのは「弁当岩」として地元のハイカーに愛されているピークのようだ。
林道から山道に入って少し進んでから右側の細い踏み跡に入る。足元に小さな標識があるのが目印だ。小さな尾根に取り付くとやがてその尾根は岩尾根になり傾斜もきつくなる。きれいなクサリが出て来たのには驚いた。バリエーションルートだと思っていたが、登山道として整備されているらしい。整備せざるを得ない事情もあるのかも知れない。クサリのすぐ上に「腰掛岩」がある。もっと大きな岩かと思っていたが、大きめの腰掛サイズだった。
まもなく標高444m地点に着く。「鳥谷山」の標識が掛かっていた。石祠もあり、お賽銭がいっぱい積まれていた。また、山頂はイチヤクソウが咲くらしく保護柵が出来ていた。少し下ると岩がでてくるが、左に巻道があった。その先で地形図では2本の実線道と交差することになっているが、細い踏跡が見えるだけで林道の形跡は分からなかった。2本目の交差地点で休んでその先の登りに備えた。その辺りから雪が増えて来た。標高450m辺りから傾斜がきつくなって上を見ると大岩が鎮座していた。その大岩を避けるように左へ左へと登っていくのだが、雪が増えて踏跡が分からない。私は心配になって、スマホに取り込んでおいた先人のトラックデータで確認したがまったくずれていなかった。さとうさんのルートファインディングは間違っていなかった。さすがだ。大きく北側に廻りこんで、古賀志山・鞍掛山の主稜線に合流した。合流地点の少し南にベンチがあってそこで一休みした。
そこから南へ向かった。やっとフリースを脱いだ。今日は朝から寒くてずっと着たままだったのだ。この主稜線は数回歩いている筈なのだが、記憶が辿れない。歩く方向が逆というのもあるのだろうが、記憶にない岩場がやけに多い。特に登りは北向きなので雪が多く神経を使ったが、幸いなことに凍結はしていなかった。やっと馴染みのある559地点についた。班根石山というらしい。富士見峠からの登りは特に雪が増えた。主稜線に合流してからは登山者に行き交うことが増えたが、古賀志山山頂に着くと既に大勢の登山者が休んでおり、宴会のように賑やかだ。私達も片隅で腹ごしらえをした。御岳山へは岩を登って着いた。山頂からの展望を楽しんでからその先の尾根に入っていった。
中岩の東にある大岩が最初の難所だった。かつて岳連の講習会でここで懸垂下降の練習をしたが、登るのは初めてだ。クサリがあるので登れそうだが、一応確保してもらうことになった。準備していると上から女性の声がする。3人パーティが下りてきた。一番後ろの女性が前の二人を確保して指示を出している。ガイドなのか、山岳会のリーダーなのかは不明だが、東京から来たという事だ。ヘルメットにハーネスと立派ないでたちだった。女性たちが下りてから私たちが登り始めた。まずさとうさんがチムニー状の割れ目を登っていく。次にロープ確保された私が登る。クサリがあり、ホールドも多いので難なく登れたが最後まで気が抜けないので確保があると少し気が楽になる。中岩に到着。南に視界が広がる。そこからもいくつか岩場を下るが二尊岩手前の下りは特に落差の大きい岩場で、クサリがあるが、何度か事故も起きているようだ。赤岩山へは木の根を掴んで急傾斜を登った。ここの木の根はしっかりしているものが多くて安定感がある。赤岩山は標識だけの面白みのない山頂だった。もう少し先に下って日当たりの良い場所で大休止した。
赤岩山から西に下ると大岩にぶつかった。「猿岩」の標識がある。そこから北西に延びる尾根に移って少し下るとまた大岩にぶつかった。上にクサリが見えたが左に巻道があるようなのでそちらに進んだ。大岩はその後ろにも続いていて、巻道は数分続き、途中、足場の狭い場所もあった。巻道が終わって振り返ると大岩が鎮座していた。次に機会があれば挑戦したい。今回は疲れ気味なので巻いて正解だった。「北ノ峯」に到着。標高432.7mの三角点がある。そこからの下りは急だったが、掴まる木が多く、岩場にはクサリがあった。やがて足元の雪が増えてきた。「無縫塔」入口あたりまで下りてくると傾斜が緩やかになり、植林地に入って来た。有名な作業小屋まで下りて一休み。そこから10分で駐車地に戻ることができた。
このコースは岩場が多く、小さな意味でのルートファインディングが要求される。小さな岩でも安全に通過するにはどのように進むのが良いかを瞬時に判断するのは難しい。少し戻ってやり直す判断も必要になる。だが、その判断の良しあしで山行の安全度が大きく変わってくる。このコースでは特にそれを感じた。今回はさとうさん先導で、私はそれについていくだけなので、楽に歩くことができた。
下山後は鹿沼温泉華ゆらりで汗を流した。この施設は5月一杯で営業を止めるそうだ。

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