2022.11.12-13 岩岳(丸森町)・霊山(福島市)

<メンバー>CLはしだ、まこりん、いしさか、くりさん、みつまん
<概要>阿武隈山地北部の岩岳と霊山へ行った。二山とも岩だらけの山で、コンパクトだが歩きがいのある山だった。

12日 岩岳

<天気>晴れ
<ルート数値>距離3.7km 累積標高+400m, -400m 所要時間 2時間50分(休憩込み)
<行程>駐車地11:00 – 11:05第一登山口11:09 – 第3登山口分岐11:30 – 11:44岩岳山頂12:04 -12:45展望台13:10 – 第2登山口13:30 – 13:50駐車地

<詳細報告>丸森町までは遠かった。おまけに大雨災害復旧工事で登山口までの町道に入れず、大きく迂回することになった。それでも登山口前の駐車場までは入れず手前の工事現場の空地に駐車した。2019年の台風19号の大水で鷲の平川沿いの町道の被害はとてつもなく大きかったようだ。
 第一登山口からは樹林帯内の山道を15分程登ると尾根に着いた。小さな祠をいくつか、丸みのある大岩をいくつかすり抜けるとすぐ岩岳本峰に着いた。北側の眺望が良い。そこで休んでいると男性単独者がやって来た。紅葉は見頃だが落葉が多くて歩きづらいと言っていた。
 一休みして東に向かうと今回一番の難所にでた。とにかく急な下りで落葉も多く滑りそうだ。そのような場所には大抵トラロープが設置されているのだがそこには無い。それでも、誰も転倒することも尻もちをつくこともなく、無事下りきった。下りたコルは紅葉の見頃だった。そこから展望台までの尾根でも紅葉が続いた。展望台は大岩の上で、先ほど休んだ本峰が正面に見えた。そこでも一休み。
 登る前には、工事個所をできるだけ避けるために展望台で折り返すことを考えていたが、先ほど会った男性に工事道路を歩いている人が多いですよと聞いたので、私たちもそうすることにした。展望台から第2登山口へ下った。途中、何本も倒木を避けたり跨いだり。尾根でも倒木が多かったが、大体はそのままになっている。ここの登山道は道標は各所にしっかりしているが、急傾斜でもロープがなかったり、倒木はそのままだったりで、自然を楽しむには好感が持てる対応だ。登山者を過保護にしないということなのだろう。歩くにはそのほうが楽しい。
 無事、第2登山口に下りた。そこからは工事道路を駐車地まで戻った。工事は休みだったが、壊れた道路を見ると、自然の猛威を強烈に感じた。その威力の前では私たちの存在は余りにも小さい。
 下山後はあぶくま荘で汗を流して相馬市へ。そこで海の幸を買い込んで車中泊。少し酒を飲みすぎたようだ。

13日 霊山

<天気>晴れのち雲り
<ルート数値>距離5.7km 累積標高+520m, -520m 所要時間 3時間10分(休憩込み)
<行程>登山口8:40 – 9:08宝寿台9:18 – 日暮岩分岐9:21 – 護摩壇9:46 – 9:57城跡10:20 – 10:30東の物見10:32 – 蟻の戸渡10:53 – 日暮岩分岐11:27 – 11:50登山口

<詳細報告>霊山こどもの村の登山口前の駐車場は広いが既にかなりの台数が駐車していた。人気の山だ。トイレも清潔で有難い。駐車場から霊山を見上げると、岩の崖がそびえている。どこにその崖を登る道があるのだろうと思う。
 登山道は最初は植林地内の道だが、落葉樹になると、次第に岩に刻まれた谷に入っていく。左右には大きな岩があり、亀裂も入っているので、地震があると怖いだろうなと思いながら登っていく。ここの岩は昨日の岩岳の丸みのある岩とは大違いで、砂利の混じったコンクリートのような岩だ。宝寿台は大岩で、その大岩には鉄梯子が掛かっていて登ることができた。岩の上は眺望が良い。
 そこからの登山道は歩きやすい遊歩道だ。道には岩も少なくなり傾斜もあまりない。霊山はプリンのような形で崖を登ってしまえば傾斜は少なくなる。国司沢に着いた。国司沢は岩山を鋭く刻んだ谷で、それに沿って遊歩道がつけられている。その先で狭い道に入って護摩壇へ向かう。護摩壇は崖途中の狭い段で、そこで修験者が修行したらしい。少し下って崖に下りていくが途中は「親不知・子不知」という自分の事で精いっぱいで他人の事には構っていられないからこんな名前を付けたのだろうと思われる場所を通る。たしかに昔はそうだっただろう。今は柵があるので安全なのだが、風が強くてそちらが心配だった。ただ、足元に気を取られすぎると頭を岩にぶつけることになるので上にも要注意。岩の穴をすり抜けると護摩壇だった。崖なので眺望はまことに良い。正面下には福島市の街並みが見え、その先には吾妻連峰が見える。山頂が白っぽいのが一切経山でその左が東吾妻山らしい。そこからひと登りで国司跡、その先が城跡だった。城跡で大休止。
 城跡からは東の物見へ。途中の山道の両脇には笹が生えていた。登山口近くの笹は枯れていたが、ここの笹は丈は低いがまだ青々としていた。東の物見は霊山の最高地点らしい。北側の両望が良く、左下に二ツ岩が見えて、岩の上に登っている人が見えた。そこから学問岩、天の釣船を見て、蟻の戸渡へ。ただそこは通過せずに右に下った。その下り途中にも、五百羅漢岩、弘法の突貫岩などの奇岩を見た。そこからの下りは結構狭い道で、鉄板が敷かれた場所も数か所あり、鉄板は滑りそうで慎重に歩いた。日暮岩をチラッと見て、登りの道に合流した。
 無事下山。3時間しか歩いていないがそれなりに充実した山歩きだった。
 下山後は、すぐ近くの日帰り温泉で汗を流して帰路についた。福島西ICで降りて蕎麦屋に寄る。東北道では、途中小雨が降り出した。17時過ぎに鹿沼に帰着。

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