2022.06.13 前白根山

<メンバー>くりさん、みつまん
<概要>金精峠から白根隠山を目指したが、前白根山で時間切れで折返しとなった。悪場続きと、国境平南の残雪が予想以上に多くて五色山に着いた時にはかなり疲れていたが、何とか前白根までは行った。シャクナゲは見頃で大いに楽しめたが、他の小さな花は少し開花が遅れているようだった。

<天気>晴れ時々曇り
<ルート数値>距離8.0km 累積標高+970m, -970m 所要時間 7時間5分(休憩込み)
<行程>金精トンネル駐車場7:35 – 金精峠8:10 – 9:02金精山9:12 – 国境平9:35 -10:19五色山10:37 – 11:16前白根山11:26 – 11:55五色山12:17 – 国境平12:47 – 13:10金精山13:15 – 金精峠14:08 – 14:40駐車地

<詳細報告>小山を5:30に出発して日光自動車経由で約2時間で金精トンネル東側の駐車場に着いた。我が家からは早朝ならこれが最速ルートのようだ。駐車場は平日にも関わらずほぼ満車。もちろん、半分は工事事務所が占めているのだが。ここの工事も長い。
金精峠までの急登は相変わらずきつい。崩落地のトラバースや木製階段の補修は続けられているようだが、荒廃のスピードにはなかなか追いつけないようだ。だが、ここにはこの時期だけ見られるムラサキヤシオがある。今回も少しだがきれいに咲いていてくれた。峠の少し下から、金精神社のバックに尖った金精山が見える。私の好きな景色だ。神社に山行の安全を祈願して金精山へ向かう。
峠からも荒れた登山道が続く。頼りないハシゴ、ロープが敷設されているので危険な箇所は少ないが、登山道全体が昨日の雨で滑りやすくなっているので慎重に歩を進めた。このルートは花が多い。シャクナゲは見頃で花の数も多かったのだが、イワカガミなど地面近くに咲くものはまだ花を咲かせていないものが多い。今年の大雪で開花が遅れているのかもしれない。
金精山山頂で男体山と裏男体の山々を眺めながら小休止。そこからの下りは踏み跡が複雑に枝分かれしているが、歩きやすい場所を選んで下る。国境平に着くと、そこからの斜面には残雪がびっしり覆っている。4年前は日陰に少し残るだけだったのだが。キックステップで慎重に登る。一部は、雪を離れて笹を踏んで歩いた。この辺りの笹は丈が低いので雪の上より歩きやすかった。
五色山に到着。正面に白根山を眺めながら、しっかりと腹ごしらえする。近頃はすぐ空腹になる。健康なのだろうが、腹が出てくるのが気になる。周りはまだ茶色の色合いで、芽吹きは始まったばかりだ。白根隠山まで行くのは諦めたがなんとか前白根までは行こうと腰を上げる。少し下るとイワカガミがわずかに咲いていた。あれを登れば前白根だと奮い立たせて登ると、前白根はまだ先だった。前白根の山頂部はなだらかで山頂は少し南にある。何度も来たはずなのだが、地図を見ずに記憶だけで歩いていると勘違いをすることが多い。五色山まで戻ってまた大休止。エネルギー補給していると、頭から水平後方に棒を出してその先に何か機械を付けた若者がやってきた。聞くとそれは360度カメラで、自分を後ろから撮影しているような動画が撮れるのだそうだ。登山者のツールも変わってきたものだ。だが、私はデジカメが精一杯だろうな、それさえも使いこなせていないのだからと自分を納得させた。
五色山からの下りで残雪地帯に入ると、若者が立ち止まっていた。軽装で靴もトレランシューズのようで、ストックも持っていない。「できるだけ笹の上を歩いたほうが安全ですよ」と伝えて先に下った。途中で振り返るとその若者は笹を掴んで、笹と雪の間をゆっくりと下っていた。途中で我々を追い越していくだろうと思っていたがやってこない。どうやらその若者は中ッ曽根へ下ったらしい。
花の写真を撮りながら峠まで戻ると黒い雲が出て来た。雨になるかもしれないので休まずに駐車場まで下った。途中、何人かに追い越されたが、その中に、軽装なのにピッケルを背負った若者がいた。かなり軽そうなピッケルだったが、アイゼンも持っているらしい。今日は残雪の登りでは安全の為にピッケルを使ったという。トレランシューズにピッケルとは不思議な組み合わせだが、しっかりした考えで山を歩いているようで頼もしく思った。
無事下山。朝はいっぱいだった駐車場には数台残るだけだった。湯元で汗を流して、今市でたまり醤油屋に寄って、鹿沼経由で帰路につく。
最後に本日見た花をまとめる。
シャクナゲ。金精山周辺で特に多く見た。花は見頃。以前には白花も観たが今回はピンクのアズマシャクナゲのみ。
ミヤマカタバミ。登りでは花は閉じていたが、下山時には可憐な花を見せてくれた。花は多かった。
ミツバオーレン。金精山付近でたくさん見たが、4年前はもっと多かった。これからもっと咲くのだろう。
ヒメイチゲ。登りでは気にならなかったが、下山時にはたくさんみることができた。
ミネザクラ。金精山までは登山道に花弁が多く散っていて、今年は既に終わったかと思ったが、五色山への登りあたりからかなり見ることができた。雨に打たれたのか元気はなかった。尾根では蕾も多く見られた。
イワカガミ。4年前には随分と見たような気がするが、今回は尾根で少し見ただけ。これから咲くのだろう。
ムラサキヤシオ。峠への急登で少し。
その他見た花。オオカメノキ、フデリンドウ、イワナシ。
4年前に見たが今回確認できなかった花。まだ咲いていないのだろう。
サラサドウダン、ヘビイチゴ、ヤマハタザオ、ゴザンタチバナ、マイズルソウ、ツマトリソウ。キバナノコマノツメ。

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