<メンバー>たらちゃん
<概要>思った以上に雪があり、ひやっとするところもありました。また体力的にも結構きついルートでした。
<ルート数値>
30日:距離 11Km 累積高度(+)1917m 累積高度(-)1165m
31日:距離 7.8Km 累積高度(+)328m 累積高度(-)1073m
<行程>
10月29日 移動日 清里ペンション泊
10月30日 舟山十字路6:00-阿弥陀岳9:40-赤岳登11:20-権現岳 14:40-青年小屋15:30 テント泊
10月31日 青年小屋 5:45-編笠山 6:10-青年小屋 7:05-西岳7:50-舟山十字路9:30

阿弥陀岳山頂 
赤岳山頂 
赤岳山頂から見た富士山 
赤岳と頂上山荘 
阿弥陀岳 中岳 赤岳 
ギボシの途中より権現岳と権現小屋 
ノロシバより編笠山 
編笠山 
西岳に向かう苔むした登山道
<詳細報告>
10月29日毎度のことであるが当直明けは翌日14時からはフリーになる(働き改革の一環)ので、ここから小渕沢のペンションを目指す。ロッヂ山旅というところで、楽天ポイント7800円で予約した。着くと今日の泊まりは2組しかいないとのこと。お風呂から上がって夕食に行ってみると63歳の女性と70越えの男性が席について談笑していた。女性は山の画家で、日野原駅で個展をやっており、その間はここにずっと泊まっているのだという。品の良い女性であった。ロッヂにはこの方の絵がたくさん飾られていた。もう一人の男性は大学教授で、きのこの専門家で、山梨のきのこという本まで出版しており、それを宿のマスターに見せてもらった。山の話でマスター、マスターの奥さんも含めて盛り上がり、ワインを相当飲んでしまった。20時30分には就寝。
翌日朝4時45分に起床して空を見ると満天の星。ここから舟山十字路まで約40分。2台の車があった。ここから御柱山を目指す。名前の通り諏訪大社の御柱祭のときに木を切り出す山である。ここは見通しはないが歩きやすい道で、しかし何故か朝から吐き気と下痢がある。なんとかこの尾根を越えると阿弥陀岳の急登になる。いよいよ調子も悪かったが、ここらへんから雪も北側にはガッチリついているので気合を入れていく。チェーンスパークの食い込みが良かったので、長色ロープが何本も連続するところを息を切らしながら登る。今回はシュラフ もマットも冬用なので何しろザックが重く、いつものペースでは登れない。また気を抜くとツルッと行けば名前通りお陀仏になりかねないところもあり、力を振り絞り登り切ると、そこから阿弥陀岳山頂までは稜線歩きであった。私の他に二人の登山者がいて、今日は赤岳できれば硫黄岳まで日帰りで行きますという。片割れの人が、「えーっつ。赤岳までだろ」と嫌がっていた。私はお先にと中岳を目指す。日向はチェーンスパイクがいらないが、日陰は絶対必要なので、脱いだりつけたり頻繁に行った。赤岳の上りはゆっくりと滑らない様に権現岳への分岐点まで慎重に進んだ。私以外の人は全員文三郎道を通って登ってくる。分岐からしばらくゆくと赤岳山頂。7、8年ぶりの山頂である。晴れて景色は最高であった。風は冷たい。なんとなく催してくるのだが、頂上山荘は休みでトイレも空いてないし、権現岳へ向かうことにする。分岐まで戻り、ここからのトラバースがいきなり雪がついていていやらしい。そこを超えてキレットに向かう途中は滑りやすそうな下りの連続で気が抜けない。キレットを越えてきた数人の登山者とすれ違い、北側は完全にチェーンスパイク絶対必要ですとのこと。なんとかキレット小屋にたどり着き、平らなところでようやく用をたすことができた。ここから旭岳も含めてアップダウンの長い道を越えると、まじかと思う長い梯子が現れた。息を切らしてるのに、しかも冷たい風が吹いていて、途中落ちたらお陀仏だなと覚悟を決めて登り始め、上に着くまでの時間が本当に長く感じられた。登り切って右を見るとうわーまだまだ登りじゃんと肩を落とす。人の声が聞こえてくるので権現岳は近い。途中左下に権現小屋が見えて、右に立派な山が見えたので、それが権現岳と勘違いしてしまった。それはギボシであった。権現岳は権現小屋にいかずにそのまま数十メートル行った先の岩の塊の様な山頂だったと、他の登山者から言われて気づいた。うわー通り過ぎてしまったではないか、しかし戻るのもなあと思い、またギボシに登る気力が萎えており、権現だけの写真だけ撮って、そのまま青年小屋に下りた。テントは20張りくらいあった。土は雪解けでぐちゃぐちゃしている。小屋泊まりの人はたくさんいて、夜は大騒ぎしていた。先日青年小屋がテレビに出たのもあるのだろう。私はステーキ肉を生で持って行っていたので、フライパンで塩胡椒で焼き、ビールを遣る。うまし。この頃には腹の具合も良くなっていた。ホットウイスキーを飲みつつ寝ようかと思うのだがあまりに疲れているときには、なかなか眠れないものだ。アドレナリンがまだどばどば出ていたのだろう。寝ては起きを繰り返し、そのうちの隣のテントのいびきが大きく気になって眠れなくなり、微睡むうちに4時になった。

他のテントはゴソゴソ起き出して、俺はこんなに早く起きなくても良いのにと思いつつ、しかたなく食事の用意、テント撤収の準備などをして、5時45分から編笠山にピストンする。ガスで前が見にくいのと、雪がついてペイントの丸がみにくく、思ったよりも登山道がわかりにくい。なんとか岩場を超えて樹林にはいり、すぐ山頂。ガスで何も見えず。石は凍りついてテカテカしており、いかにも滑りそうである。長居は無用で、おりてテント撤収し、西岳に向かう。西岳に向かうものは私以外に誰一人としていない。舟山十字路経由の周回はやる人はほとんどいないのであろう。途中から雨が降り出した。樹林帯なのでまだ良いが、前回の聖岳の辛かった思い出が蘇った。雨があるので苔むした登山道はなんとなく幻想的で美しい。西岳、予想通り誰もいない、ガスで何も見えない。雨が強くなってきたので、急いで下山開始。立沢の渡渉を2回行うが、結構水量が多く、石も滑るので気を使った。舟山十字路には私の車1台のみがあった。おそらく前日の人々はピストンで帰ったのであろう。濡れた服を着替えて、帰路にむかった。