山行記録詳細ーその2 (令和02年度:'2020年 7-9月)  山岳会Topへ
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7/3  早池峰山 7/5  中禅寺湖周遊 社山&黒檜岳
7/5  五葉山 7/6-7  北海道百名山1 十勝岳・大雪山旭岳
7/9-10  北海道百名山2 大雪高原・黒岳縦走 7/10-11  利尻・礼文
7/12-13  北海道百名山3 斜里岳・雌阿寒岳 7/12  高平山
7/14-15  北海道百名山4 羅臼湖・羅臼岳 7/19  平標山
7/24-26  美瑛富士・美瑛岳・十勝岳 8/2  金山(小谷村)
8/2  三壁山・エビ山 8/7-10  八ヶ岳・大同心南稜(登攀)
8/8  瑞牆山・金峰山 8/11  日光白根山
8/14-16  赤木沢・黒部五郎岳 8/15  岩菅山
8/15-16  甲斐駒ヶ岳 8/16  根名草山
8/21-22  焼石岳・栗駒山 8/24  前武尊
8/24-27  白山・雨飾山 8/28  焼岳
8/29  ヒライデ沢(袈裟丸) 8/29-30  奥穂高岳・北穂高岳
8/30  裏男体 9/6  平ヶ岳
9/14  掃部ヶ岳・杏ヶ岳 9/18  高尾山
9/21-22  唐松山・飯士山 9/21-23  薬師岳・黒部五郎岳
9/21-22  天狗沢〜奥穂高周回 9/28  鋸岳〜黒斑山周回
9/29  子持山
9/29  子持山 記:「みつまん」
踏跡の分りづらい谷道を登る 最後は這って獅子岩に登る 獅子岩の上 獅子岩をバックに尾根を歩く
山頂近くの岩場 子持山山頂 稜線でタマゴタケを沢山見た 牛十二
<メンバー>「くりさん」、「ながおか」、「みつまん」
<ルート数値>距離 7.2Km 累積標高 +910m,-910m 所要時間 5時間35分 (休憩込) 天気:曇
<行程>5号橋駐車場8:20 - 登山口8:37 - 稜線分岐9:25 - 9:49獅子岩10:05 - 柳木ヶ峰10:50 - 11:08子持山山頂11:30 - 柳木ヶ峰11:55 - 7号橋分岐12:15 - 12:45浅間12:58 - 5号橋分岐13:12 - 13:55 5号橋駐車場
<詳細報告> 6時に小山を出発。快調に進むも前橋・渋川IC間で事故のため通行止め発生。仕方なく駒形ICで高速を出る。ナビを頼りに北進するが、渋川が近づくと一般道でも渋滞発生したため、少し大廻りして5号橋駐車場に到着。既に2台の駐車があった。 林道は崩落のため6号橋で通行止めになっていた。15分程歩くと、立派な登山道標識があった。そこから谷添いの登山道に入る。最初は板張りの登山道で、これが実によく滑る。横棒を踏んで何とか堪えたが、一体何の為にこんな道を作ったのだろうか。谷の左手はとてつもなく大きい屏風岩である。岩の上に向かうコースもあるようだが無視して谷道を進んだ。谷道は踏跡の分りづらい場所があるが迷うことはない。稜線にでると爽やかな風が吹いていた。
稜線を10分程進むと、獅子岩(大黒岩ともいう。地形図では大黒岩となっている)への道とその巻道に分かれる。獅子岩へ進んだ。岩の多い道を登ると獅子岩の直下に出た。そこからはまず鉄梯子を登る。そして少し左に移動して、今度はクサリを掴んで岩を登る。その岩は垂直だが、スタンスが掘り込まれているので助かる。それを登って少し這って進めば獅子岩の頂上だ。上はかなり広かった。最上部には御嶽山神社の石碑がある。晴れていれば360度の眺望が楽しめるのだろうが、残念なことに、ぼんやりと街並みは見えたが、遠景は霞み、子持山山頂付近もガスに包まれていた。岩から下りるときは、登りで這った部分でクサリを掴むまでが怖かった。岩直下から巻道に合流するまで岩場が続いた。その先で大休止。休憩後、岩稜を登って振返ると、先程登った獅子岩がきれいにみえた。確かに獅子のように見える。ライオンではなく獅子舞の獅子だ。
その先、子持山頂と浅間(せんげん)との分岐ピークには、柳木ヶ峰という山名板がかかっていた。山頂近くも岩場が連続した。でも一番面倒そうな場所にはしっかりとしたロープがセットされていたので助かる。登りでは使わなかったが下りでは使わせてもらった。  
子持山山頂に到着。正面に十二山神社の石碑があった。何と一等三角点もあった。延びた木が邪魔をしているが、少し開けた部分からもガスしか見えなかった。ここでも大休止。
下りでは岩場は慎重に歩を進めた。柳木ヶ峰からは浅間方向に下る。急な下りが多かったので滑らないように気を配った。7号橋分岐(大ダルミ)で尾根を下る登山者が多いようだが、私達はそのまま尾根を進んだ。尾根は一部細くなっていたが、総じて歩きやすい尾根だった。分岐から10分程進むと、不思議な形の石祠がある。人型埴輪のような雰囲気だ。牛十二の石碑なのだそうだ。山頂に石祠が3基ある浅間に到着。少し休憩。 5号橋分岐で主稜線から分かれて東に延びる尾根を下った。少し急な場所もあるが、歩きやすい尾根だ。標高850m付近でカモシカに会った。少し小柄なので子どもなのかもしれない。しばらく逃げることもなく私達を不思議そうに見ていたが、やがてゆっくりと歩き去った。やがて、右側が檜の植林地になると沢音が聞こえてきた。最後に急斜面を下ると、駐車地の前に出た。 駐車場には私達の車しかなかった。
本日山中で会ったのは、単独男性、男女二人連れ、単独女性の4人だけだった。
下山後はユートピア赤城で汗を流し、永井食堂経由で帰路についた。 子持山は楽しい山だった。次回は晴れた紅葉に時期に訪れたい。

9/28  鋸岳〜黒斑山周回 記:「さとう」
火山館 カラマツの黄葉が始まり 稜線(jバンド) 浅間が見えた地
火山館下より牙山(キッパ) 花は少ない 紅葉が始まる
<メンバー>「さとう」
<行動記録> 自宅4:45-(栃木IC〜小諸)-浅間山荘7:20/7:45-火山館9:40-Jバンド10:50-蛇骨岳12:00-黒斑山12:30-トーミ頭下山口12:40-火山館13:45-浅間山荘15:15  記録(13K、時間7:40、累計標高1100m)                                    
<内容> 天気予報を信じ出掛けるも、小諸近くなると時々小雨模様のガスの中だが好転を期待し現地へ。 混雑予想の車坂からの黒斑山を避け、浅間山荘から反時計廻りに周回した。予想通り登山者はパラパラ、沢沿いの静かな道は長いが望み通り、不動滝近くに火山館で準備した「マキ」が置いてあり、登山客に担ぎ上げ依頼の看板あり、たまには役に立つかと1本(重い)をザックに担ぎ火山館まで運んだ。カモシカに出逢えるかと注意しながら歩くが残念でした。湯ノ平分岐を過ぎ浅間の裾野の緩斜面を行く。相変わらずガスが降り、外輪山の景色も見えず、周囲は一面 カラマツ林で、黄葉の時期は素晴らしことでしょう。暑かった時期と違い寒さを感じ、カッパを着る。三石から岩場の急登1ピッチで鋸岳近くの稜線にでた。雨の心配は無いが、未だ視界は無い。初めて歩くこのルートは新鮮で良い。体力と時間を考慮しjバンドで引き返すことも考えていたが、何とか周回出来そうだ。 細かなピークを過ぎ蛇骨岳まで来ると、周囲のガスが晴れ展望が利いてきた、やっぱり浅間は雄大だった。黒斑を目指し稜線を行く。最高点黒斑山に到着、再びガスが出始め展望は良くない。 勝手知ったルートを辿ると、トーミの頭手前50mほどの鞍部に草滑り経由 湯ノ平への案内あり、今までは気にしてないので気が付かなかった。ルートは流石に急傾斜だが、特に危険な場所なく降りられた。このルートの中で、他の山に有るようなクサリ、トラロープは殆ど見かけないのは意外だった、マーキングも少ない。あとは朝のルートを戻るだけだ。火山館を後にし、長いルートに我慢の下り、やはり体力低下を実感するのでした。浅間山荘天狗温泉の誰もいないお風呂で汗を流す、湯の色が茶褐色がすごく、いかにも体に良いと感じるお風呂でした。

9/21-22  天狗沢〜奥穂高周回 記:「ありさか」
岳沢からテンング沢へ 天狗沢ガラガラ部分 天狗のコル方面を見下ろす 標高3000mビバーク地
朝焼け ロバの耳へ登り ジャンダルム方面へ進む クサリ場
奥穂高山頂記念写真 西穂高岳、天狗岩、奥穂高岳 重太郎新道下り 岳沢小屋
<メンバー>「ウッチー」、「ありさか」
<行程>
9/20 (日) 15時小山出発 19時過ぎ長野県内で夕飯 22時頃沢渡駐車場着 車中泊
9/21 (月) 上高地バスターミナル05:59 - 06:02無料トイレ06:03 - 06:15河童橋 - 06:27岳沢湿原・岳沢登山口 - 07:23見晴台 07:24 - 09:05岳沢小屋09:07 - 12:31天狗のコル12:57 - 13:55標高3000m付近にてビバーク
9/22 (火) ビバーク地点出発5:55 ロバの耳07:34 - 07:44馬の背07:53 - 08:32奥穂高岳08:34 - 08:44南稜の頭08:52 - 10:30紀美子平10:40 - 12:36岳沢小屋12:56 - 13:46見晴台14:34 - 岳沢湿原・岳沢登山口14:35 - 14:49日本山岳会上高地山岳研究所 - 14:56河童橋14:57
<詳細報告>
秋の連休、槍ヶ岳から西穂高へ縦走を計画したが、天気予報から最終的に岳沢から天狗沢経由で奥穂への稜線を辿り、重太郎新道を下る計画になりました。
9/20(日)前日移動 夜10時沢渡駐車場に着くと、そこそこ空きスペースがある状態。静かでトイレに近いエリアを選んで車中泊。
9/21((月) 晴れ 朝暗いうちから動き出す人々。上高地への始発バス5時に合わせて準備してバスステーションへ向かうと既に長蛇の列。秋の行楽で臨時便が次々と出て行く中、5時20分のバスに乗り、無事に上高地に到着する。既に多くの登山者が準備をしている。山行計画書を提出して、6時出発で岳沢に向かう。岳沢の標高は2200mなので標高差約700m。河童橋を渡って川辺を歩くとすぐに登山口で延々と登り道となる。水1Lを汲んだ状態で、荷物は12kg程度だがペースは上がらず2時間半かけて岳沢小屋に到着した。天気は快晴で穂高の稜線がよく見える。涸沢のように観光地化しておらず静かで景色良し。 ビバークの可能性を考えて3Lの水を汲んで、荷物は15kg程度に増加、数kgの差で随分と体感が違う。 さて、天狗沢へ向かう出だしは”お花畑”らしいが、今はトリカブトが若干ある程度。やがてガラガラの沢の登りになる。ところどころガレ場で登り難い所があるが、白ペンキでマークされていて”踏み跡”は明瞭。 高度を上げると風があり肌寒くなって長袖にベストを羽織って12時過ぎに天狗のコルに到着する。奥穂から縦走してきたという三人組に出会う。天狗沢の様子を知りたかったらしいが、天気が良いので西穂まで縦走を選んで別れた。トレランスタイルで軽装に見えるがテントなど持っているとのこと。 コルから1ピッチと少し登り、高度3000m付近に開けたビバークサイトに到着した。その後3人パーティー2組が同じ場所で休憩してするのをやり過ごし、15時前に中高年の男女を迎えた後に、天気はまだ良いが、この先のビバーク適地の情報も無いのでここでビバークすることにする。下地は固くベグが効かないので、細引きを多用してなんとかツエルトの形を整え中に潜り込む。ガス、雲で日差しが無くなり寒いが、体感温度の違いは大きい。風通しの良いところなので風上側は吹き付ける風で寒いのを内側からタイベックスシートでカバーして凌ぐ。 明るいうちにいつもの夕飯。マカロニ+パスタソースは調理から食べ終わるまで30分とかからない速攻軽量メシ。途中で、17時頃西穂から縦走してきたシニア2名に驚き、声を掛けると奥穂を超えて穂高山荘まで行くとのこと。 その後、軽量化のためにコーヒー、チャイを飲み、乾燥つまみでビールや焼酎を片付け、18時には暖をとるためシュラフに入る。 19時トイレに起きると満天の星空で頭上には天の川が見える。シュラフに戻りしばらく眺めていると星が流れる。山の星空は済んでいて飽きないが寒さに負けて程々にした。0時過ぎに再びトイレ。明け方4時過ぎまで快晴で満天の星空だった。夜半のトイレで気づいた正面下方にヘッドライトのような明かりは、夜明けとともにぐんぐんと下降していった。重太郎新道下山者がビバークしていたのだろうか。
9/22(火) 晴れ 寒さにめげて、歩き出しは6時。キャプリーン、半袖T、Salomon長袖、モンベルウルトラライトベスト&ウィンドブレーカーを重ね着して歩き出す。ワークグローブをはめた指先が冷たかったが、歩くうちに体が温まり馴染んでくる。40分ほど登るとジャンダルムが目の前にある。途中何箇所かビバーク適地があり、何組かテン泊していた。 ジャンダルムから奥穂までがアップダウンと難所とのことなので、時間省略としてジャンダルムのピークは登らずに先に進むと、あえなく馬の背下部に着き、快適に馬の背を超えて8時半に奥穂高に到着した。 頂上付近は賑わっており、順番に写真を撮り360度の景色をじっくりと楽しむ。槍ヶ岳への縦走路を目で追うと、直ぐ脇に剣岳の黒い塊のよう。そのまま左に視線を移すと、遠方に三俣蓮華岳、薬師岳、双六岳が見える。振り返ると西穂岳への岩尾根が高度を下げて連なっている。見下ろせば、岳沢小屋、涸沢小屋の赤い屋根が目立っており飽きさせない景色が広がる。 9時、吊尾根から前穂高岳へ向かう。天気良く高度を下げると風も弱くなり暑くなり、遂には半袖姿で下降を続ける。紀美子平10時半着。前穂高岳往復に人と休憩中の人々で賑わっている。上高地バス時間に余裕はありそうだが、前穂高岳登頂のモチベーションは余り湧いてこないので、早々に重太郎新道を下る。傾斜が強く難しいところはないが、筋力を使う下りで腿が疲れてくる。本日の行動用の水1Lをも見尽くした頃、12時半に岳沢小屋に到着した。岳沢の新鮮な水と行動食の残りを摂りながら小屋前で大休止。稜線は徐々にガスに覆われて、天気の悪化を感じさせる。 13時から上高地に向けて下山開始。脚が疲れているので早くは下れないが、14時半に上高地に到着。観光客で賑わい、マスク着用率が一気に高くなる。暑く喉が乾いており、上高地のおいしい水を飲み、プラティパスに持ち帰り用4Lを汲みバスターミナルへ向かう。 沢渡へ向かうバス停は長蛇の列となっていたが、臨時便が次々と出ており15時20分の便で沢渡に戻る。 帰途途中のせせらぎの湯で汗を流し、松本市内の老舗洋食屋おきな堂でタンバク質補給にポークステーキを完食。 19時過ぎに帰途に着き、碓氷峠のみ高速の下道ベースで23時に小山に帰還した。
感想
穂高の稜線ビバークは寒いが、岩の稜線歩きは景色が良く適度な緊張感で楽しい
ビバーク装備の見直し、荷物重量は12kg以内が快適
奥穂高岳からの展望は槍ヶ岳、西穂への稜線、涸沢カール、前穂北尾根など見所満載。やはり槍〜穂高の景色は日本有数の見応えあり
吊尾根から重太郎新道は岩尾根に比べると易しい道のりで登山道レベル

9/21-23  薬師岳・黒部五郎岳 記:「たらちゃん」
薬師岳登山口 北薬師岳山頂 薬師岳より北薬師岳をみる 薬師岳山頂
黒部五郎のカール 黒部五郎山頂 太郎平お花畑(花は枯れてます) 太郎平より北ノ俣岳への草紅葉
<メンバー>「ともさん」、「たらちゃん」、<「やなぎさわ」>
<行程>
9月20日(日)有峰湖畔ロッジ泊
9月21日(月)  折立登山口5:40-太郎平9:50 - 薬師峠(テント設営) - 薬師岳山頂 13:15(「せき」 「やなぎさわ」)-薬師峠 16:00 テント泊
9月22日(火) 薬師峠5:40-黒部五郎岳山頂 10:40- 薬師峠16:00 テント泊
9月23日(水) 薬師峠6:20-折立 9:20
<詳細報告>
20日8時ころ田沼出発、有峰湖畔には14時30分頃到着。我々以外には釣り人2人のおじさんがすでにシュラフ をおいて出かけていた。管理人のおじさんが熊についていろいろ話してくれた。時間があるので有峰湖を見ようとそとにでたら、また管理人のおじさんがついてきて、湖の神社のことや熊の話など説明してくれた。顔もまさに熊そっくりの管理人さんであった。食事は途中スーパーで買ったものでプルコギ肉と野菜を炒めたもの。
21日朝5時頃に折立駐車場到着。ほぼ満車で1台ややルーズにとめた車があり、運転手もいたのでつめてそこにギリギリいれた。折立登山口からは整備された登山道が続く。木道も整備されており、順調に太郎平までいく。ここでテントの受付を済ませ、薬師峠へいたる。かなりのテントが既に張られていた。テント設営後薬師岳に向かう。ここでメンバーに高山病かもしれない症状があったが、ゆっくり登り、なんとか薬師岳小屋に到着。2グループに分かれて、「たらちゃん」は単独で山頂へそのまま向かい、他2人は少し休憩。別れ際に「ともさん」が「北薬師岳に登って戻ってきたら薬師岳山頂で会いましょう」といったので、急いで薬師岳登頂。天気良く絶景。いそいで北薬師岳に向かうが、コースタイム1時間50分の往復であり、しかも結構細尾根で危ない。しかしなんとか14時15分頃薬師岳山頂に戻る。かなり強風で体が冷え始める。下山開始。途中なんと「ともさん」の息子さんと出会い、一同びっくり。テント場で息子さんも交えて食事をした。鏡平の小屋の話や周辺の山々について、教えてもらった。たくましい息子さんであった。その夜隣のテントで奇妙な声が聞こえてきたらしく(「たらちゃん」は寝ており聞けなかった)、他女性陣はびっくりしたらしく、翌日朝の登山中はその話で持ちきりであった。
22日朝5時40分黒部五郎岳に向けて出発。朝の光が見えてくると、太郎平までと北ノ俣岳の間の草紅葉が素晴らしい輝きを放っていた。木道など整備されており。歩きやすい。北ノ俣岳を通過し、赤木岳にでると、そこからコルまで急な下りあり、帰るときの登り返しがつらそうだとすでに弱気になるメンバー。黒部五郎岳への最後の上りは葛折りのガレの道で、肩のところまでたどり着いた。黒部五郎カールは綺麗に見え、黒部五郎小屋も小さく赤い屋根が見える。また雲ノ平もみえた。そこから約10分で登頂。やはり天気も素晴らしく絶景。写真を撮ると後ろから五光が差したように写っており、霊的なモノを感じた。そこから下山して少しガスってきたが、その後またガスが取れた。雑談をしているうちに赤木岳への登り返しもなんなくクリアし、女性陣いつの間に元気になっている。前日見た時よりやや紅葉が進んだのか黄金色に見える斜面。太郎平小屋に到着すると、かなり人はまばらで昨日の喧騒がうそのようであった。ラーメンを目標にここまできたのに、小屋の人に聞いたらラーメンは14時までとにべもない。がっくりしながら少し休憩し、薬師峠へむかう。テントが前日は100張以上あったと思われるが、13?4張しかなく、静かな夜が期待できた。ひとしきりビールと日本酒(薬師岳小屋で「たらちゃん」購入)、ウイスキーで話していたら、「ともさん」が寒くなり、宴会終了。その夜はなぜか3人ともほとんど寝られず、時間が過ぎるのを待つばかりであった。眠剤に頼っていると、ない時に眠れないようだ。
23日6時20分下山開始。天気はよい。順調に下山したが、最後の最後折立に着く数分前に、我々を追い抜いた団体さんのガイドが、「たらちゃん」に向かって、「熊すずうるさいから先に言ってくれ」と「それをいうためにわざわざ待ってたんだ」とおそろしく性格のわるい発言あり。からり腹が立ったが、そもそも熊に注意と登山口に散々書いてあり、実際「ながおか」さんの写真にもくまがうつっていたので、熊鈴をつけたわけだが、さいごにケチがついた下山でした。帰宅途中白海老天ぷらそば、ネギトロ丼、ますの寿司をたべて、お土産を買って、なんとか居眠りせずに田沼に到着しました。ずっと天気が良くて、心に残る景色を見ることができました。
<写真追加説明> 左:北ノ俣岳山頂  右:薬師峠テント場で偶然の親子ランデブー

9/21-22  唐松山・飯士山 記:「みつまん」
<メンバー> CL「さとう」、「くりさん」、「みつまん」
4連休の後半が天気が良さそうなので、新潟の唐松山と飯士(いいじ)山へ行ってきた。Gotoキャンペーンを利用して、温泉宿に泊まった。

9月21日(月)唐松山
最初から急登だ 滝見台から見た不動滝 稜線分岐で いっぷく平?崩落寸前
猫岩が見えた 猫岩で 錦鯉のいる登山口に下りてきた タムシバの実
<ルート数値>距離 8.2Km 累積標高 +930m,-930m 所要時間 5時間55分 (休憩込) 天気:うす曇
<行程>手ノ又登山口P9:00 - 9:40滝見台9:53 - 10:38稜線分岐10:50 - 11:58猫岩12:40 - 13:40稜線分岐13:52 - 14:25滝見台14:35 - 14:55手ノ又登山口P
<詳細報告>
計画では飯士山を1日目に歩く予定だったが、関越トンネルを越えると雨模様になってしまった。それで、急遽、唐松山を先に歩く事にした。
中子沢から林道に入ると道は狭くなり、沢を渡る橋は普通車でもギリギリと思えるような狭さだ。登山口駐車場周辺は地形図では沢山の池が見える。湿地帯が広がっているのかと想像していたが、実際は、錦鯉の養魚場だった。
駐車場から数分で登山口があり、最初から急登だ。登山道はきれいに整備されていた。しかし、蜘蛛の巣が実に多く、ストックで払いながら登った。40分程で滝見台に着く。左手下正面に不動滝がきれいに見えた。稜線分岐までの尾根は南にまっすぐ延びる尾根で、何故か大きな木が少なく、灌木が多い。滝見台から見上げると、尾根に登山道がはっきりと見えた。薄日ではあるが日当たり良好で、9月になって少し涼しくなった筈なのだが、汗だくになって稜線分岐に到着した。そこは上権現堂山と唐松山との分岐だ。上権現堂山へはかなりの急登だ。エネルギー補給して休んだ。
稜線は歩きやすいがアップダウンは厳しい。急な斜面にはロープがあった。三角点のある地点はガイドブックには「いっぷく平」と記載されているが南に崩落していて「いっぷく」できるような場所ではない。稜線は次第に細くなって猫岩の下に着いた。どうして「猫岩」なのかよく分らない。手前の岩と合わせて猫の耳に見えたのだろうか。右に唐松山へ向かう巻道がある。「通り抜けできない」という注意書きがあった。猫岩は東には下りられないようだ。ここに着いた時点で、唐松山へ向かうことは諦めた。山頂まで行くと下山が1時間遅くなりそうなのだ。猫岩に登った。途中、崩落しそうな岩があるが慎重に登った。猫岩の上は少し広くなっていて360度の眺望が楽しめる。東に行くのを諦めた唐松山がハッキリ見えたが、越後駒は上半分が雲にかくれていた。西には歩いてきた稜線が見える。紅葉時期なら素晴らしい眺めを楽しむことができるのだろう。小出の町はよく見えた。猫岩の上で大休止後、下山開始。岩からの下りは登り以上に気を遣った。私達が岩を下っているときに単独登山者がやってきたが、私達が岩から下りるのを待たずに唐松山へ向かっていった。この男性には滝見台で追い越された。
無事下山。駐車場から見上げると、猫岩・唐松山が見えた。
下山後、予約をしておいた折立温泉の宿へ入った。事前の連絡通り16時に入ることができた。猫岩で折返したのはこの点では正解だったようだ。

9月22日(月)飯士山
始まりは藪 右が南峰、左奥が山頂 鋸尾根も一部藪化していた 岩尾根を行く
鋸尾根の先に湯沢町街 アップダウンの多い尾根 山頂下のクサリ場を登る 山頂にて
山頂でいっぷく ゲレンデを下る 登山口近くのアザミ 紅葉が始まっていた
<ルート数値>距離 11.2Km(車道歩き4.8Km含む) 累積標高 +990m,-990m 所要時間 7時間03分 (休憩込) 天気:晴れ
<行程>神弁橋登山口7:15 - 9:00標尾ノ頭 -(鋸尾根)- 10:40南峰10:45 - 11:00飯士山11:30 - 11:48南峰11:53 - 12:25岩原スキー場上 -(ゲレンデ)- 12:50岩原スキー場下12:57 - (車道)-14:18神弁橋登山口
<詳細報告>
当初の計画では五十嵐登山口から山頂を目指す予定だった。雑誌「山と渓谷」に紹介されていたコースだ。しかし、雨で岩が滑りやすいだろうという事で鋸尾根コースに変更した。
宿を6時に出て、コンビニで行動食を買い込んで登山口に向かう。神弁橋は狭い橋だった。橋を渡りきった所が登山口なのだが、一目見て驚いた。藪化しているのだ。
登山道(踏跡)は最初、沢沿いに進むが、生育の良い草が踏跡を覆っていた。背の高いアザミがきれいに咲いていた。やがて、右手の急な斜面にトラロープがかかっていた。急登の後は右に大きくトラバースして尾根に辿り着いた。そこからも急な登りが続くが、登山道はしっかりして歩きやすい。
しかし、本日の主稜線である鋸尾根にでるとまた藪化してきた。おまけに「鋸」の名に恥じないアップダウンの連続だ。岩場は歩きやすいのだが、コルがヤセ尾根で左右が見事に切れている。次回、大雨か地震があると崩れてしまいそうに思えた。約1時間半の緊張した歩きで、やっと一般登山道に合流して南峰に到着した。予定では下りも鋸尾根を使う事にしていたが、全員、再度その尾根に挑戦する気力は失せていた。スキー場に下ることにした。1時間の車道歩きが必要だが、緊張より気が楽な方を選んだ。
南峰から下って登り返すと山頂だ。途中、クサリ場があるが足場はしっかりしているのでクサリは使わなくとも登れる。
山頂では越後三山、巻機山、谷川岳、苗場山などがきれいに見えた。予報では曇りだったが、快晴とは言えないが何とか晴れて眺望を楽しむ事ができた。大休止後下山開始。岩原(いわっぱら)スキー場へは結構急な下りだった。途中、何組かの登山者にも行き交った。
30分弱ゲレンデを下って車道に出る。そこから距離で4.8kmの車道歩きだ。私は足裏が痛くなったが黙々と歩くしか無い。途中、公園に自動販売機があり、コーラを一気飲み。やっと生気を取り戻した。立柄橋を渡って魚野川右岸の作業道を経由して駐車地に戻った。
下山後は駒子の湯で汗を流して帰路につく。途中、事故渋滞に巻き込まれたが、19時前に小山に帰着。
ところで、昨日の唐松山も飯士山もキノコが少なかった。今の時期、毒キノコが多いが、様々なキノコが見られると思うのだが。また、両方の山でタムシバの実を見た。私は初めて見たが奇妙な形だ。

9/18  高尾山 記:「きたはら」
お地蔵さん7福神 5号路清滝行場 立派な山頂 秋の気配
ヤマホトトギス 高尾山薬王院山門 リフトが涼しい ケーブルカーリフト乗り場
<メンバー>「きたはら」 他3名
<ルート数値>距離7.7K 所要4時間4分 ハイクアップ高度533M 下り522M 天気:曇り 登山口の気温30度
<行程>京王新宿8*20-高尾山口9*25-登山口9*40-5号路 登山コース-山頂11*54-1号路下山コース-リフト乗り場13*12-登山口着13*29-京王高尾山温泉極楽湯-新宿着15*25
<詳細報告>スキークラブの旅好きメンバーで20年ぶりに高尾山に登ってきました。34度まで気温が上昇すると予想されていたので、登りは涼しいであろう沢沿いの6号路を選択。コロナの影響か地元の小学生の野外観察登山の生徒など、涼を求めて平日にもかかわらず人気のコース。途中、行場の滝があったり巨木の杉の根が張った登山道や長い木の階段があったり変化が楽しめ、新宿から1時間で大自然を感じられ、ミシュランにも選ばれた理由が納得できる。登るにつれ、コロナ恐怖症で運動不足気味の同い年Yさんが遅れぎみになり、コースタイム90分のところ150分かけてようやく山頂に到着。都心の高層ビル群や富士山方面、相模湾方面など展望は素晴らしい。広い山頂をゆっくり楽しんで下りは舗装されている1号路を薬王院でご朱印をもらったり散策しながら下山。ケーブルカーもあるが、涼しいリフト(490円)に乗り一気に標高差を稼いで温泉に直行した。京王高尾山温泉極楽湯は京王高尾山口駅改札のすぐ手前に入り口があり2016年に完成した立派な施設の天然温泉です。3つある露天風呂は素晴らしく、料金は平日1000円ですがモンベルの会員証を持っていくと記念タオルが無料で頂けます。今回は京王電車でしたが近隣には駐車場も完備されていて圏央道高尾山インターも近く栃木からも楽しむことができるのではないでしょうか。車を高尾山で停めてバスで陣馬高原下(あるいは小仏峠、景信山)まで行って高尾山へ戻る縦走もおすすめです。20年まえは素朴な雰囲気だったのですが、駅舎、温泉、山頂施設をはじめインフラの整備、環境保全対策や教育施設など地元の努力が感じられました。

9/14  掃部ヶ岳・杏ヶ岳 記:「みつまん」
硯岩からの景色 掃部ヶ岳への登り 掃部ヶ岳山頂 掃部ヶ岳からの下りは笹が深い
耳岩から掃部ヶ岳と榛名湖 杖の神峠の石仏 杏ヶ岳山頂。疲れ気味。 長い林道歩き
<メンバー> 「くりさん」、「きたや」、「みつまん」
<ルート数値>距離 10.0Km 累積標高 +940m,-940m 所要時間 6時間40分 (休憩込) 天気:晴れのち曇
<行程>湖畔の宿記念公園P7:40 - 8:12硯岩8:30 - 9:10掃部ヶ岳9:24 - 10:15耳岩10:25 - 11:00杖の神峠 - 11:19鷲の巣山11:38 - 12:16杏ヶ岳12:25 - 13:20杖の神峠13:25 - 14:20湖畔の宿記念公園
<詳細報告>  小山を5:30に出発したときには曇っていて、伊香保温泉あたりでは曇り空が一層濃くなったが、榛名湖畔に着いたときは晴れ空となった。天気予報では「晴れ午後は曇り」で雨の心配は無いという事なのだが、最近は空模様が不安定で変化が激しいのが気がかりだ。  
 湖畔の宿記念公園からは正面に榛名富士がデ〜ンと構えているのだが中腹から上はガスに覆われていた。準備をしている内にもう曇ってしまった。駐車場はトイレ完備。  
 湖畔の車道を少し歩くと左に吾妻荘が見えてその先が登山口だった。15分程登ると峠にでて右に少し登ると硯岩に着いた。岩は少し濡れていて苔が生えている箇所は滑りそうだった。硯岩は眺望は抜群なのだが、少しガスが掛かって外輪山はハッキリとは見えなかった。ただ、榛名富士・榛名湖は何とか見えた。快晴の日なら素晴らしい景色が楽しめるのだろう。ただ、岩の下は絶壁なので要注意だ。少しエネルギー補給して岩を下りた。
掃部ヶ岳への登りは笹尾根につけられた木階段を登るのだが、障害物競走のように木の柵を越えて行かなくてはならない。間隔は狭くてどういう意図で作られたものなのか理解できない。雨後の濡れた階段は、柵を足場に歩くには危険すぎる。脇にしっかりした道が出来ているのでそれを使わせて貰った。笹は深いところでは腰まである。今年は笹苅をしなかったようで、露たっぷりの笹を切り分けて進むとズボンがびっしょりに濡れた。露払い役の「きたや」さんは靴の中まで濡れてしまったという。 掃部ヶ岳は木々に囲まれて眺望は良くない。少し木の低い南側も濃厚なガスで何も見えなかった。
掃部ヶ岳から南西に下るがそこは笹が濃密だった。西峰を過ぎると笹が短くなり歩きやすくなった。 耳岩はとんがり帽子のような大岩だった。途中までは我々でも登ることができる。岩の上で少しガスが晴れた景色を見ながら小休止。標高1340m辺りでチタケを見た。2本だけで群生はしていない。 杖の神峠へ下りてきた。峠の少し上に穏やかな表情の石仏が鎮座しているが、笹に覆われそうになっていた。
峠から最初のピーク(1317m地点)には鷲の巣山という山名板が掛かっていた。そこで大休止。 その先は何度か偽ピークに惑わされる。特に立派な石祠のあるピークは急な登りを登った後だけに、その南に正規のピークが見えたときはガッカリした。何とか杏ヶ岳(すもんがだけ)に到着。山頂には標識と三角点、3つの石祠があった。記念写真を撮ってすぐ折返した。 杖の神峠からは1時間ほどの林道歩き。最後のショートカット道では何度か滑りそうになって気を遣った。セメント舗装なのだが土と落葉が湿気で滑りやすくなっていた。 無事、駐車場に戻った。
季節柄、花は少ないが、それなりに見ることができた。杏ヶ岳への山道ではキバナアカギリ、トモエシオガマが見られた。また、アザミがたくさん見られたが詳細な名前はわからない。林道では沢山のツリフネソウが咲いていた。私はこのどぎついピンク色が大嫌いだ。駐車場に下りるショートカット道でキツリフネソウが少し見られたが、濃いピンクよりはマシだがこれも濃い黄色で、私の趣味には合わない。もちろん、花にとっては私の色の趣味など何の意味もないのだろう。でも、アザミ、トモエシオガマ、ツリフネソウ、どれもピンクなのだが何故か好き嫌いができてしまうのは不思議だ。
下山後はゆうすげ元湯で汗を流して、永井食堂経由で帰路についた。  

9/6  平ヶ岳 記:「ありさか」
鷹ノ巣口駐車場 登山口 青空と月 ヤセ尾根
池ノ岳 池ノ岳から平ヶ岳 池ノ岳周辺の湿原 平ヶ岳板場休憩場
平ヶ岳奥の湿原 玉子石まで木道ハイウエー 湿原と池塘 池ノ岳から下降
<メンバー>「ありさか」   
<ルート>平面距離  22.7km 活動時間 10時間17分(休憩55分込み) 最低高度 834m 最高高度 2,140m 累計高度(+) 1,991m 累計高度(-) 1,985m
<行程>鷹ノ巣登山口05:22 - 07:15下台倉山 - 08:02台倉山08:11 - 08:18台倉清水08:19 - 08:52白沢清水 - 09:54池ノ岳 - 10:20平ヶ岳三角点10:21 - 10:26平ヶ岳10:41-10:45平ヶ岳三角点11:05 - 11:40玉子石11:43 - 12:05池ノ岳12:06 - 12:49白沢清水12:50 - 13:18台倉清水13:19 - 13:30台倉山13:31 - 14:15下台倉山14:17 - 15:38鷹ノ巣登山口 - 15:39ゴール地点
<詳細報告> 
週末の天気が芳しく無い中、新潟方面は晴れの予報。気になっていたロングルートとして平ヶ岳に向かった。 栃木から南会津経由で檜枝岐村を抜けて鷹ノ巣登山口駐車場に入った。夜9時前で、駐車場は半分ぐらい埋まっている感じで、比較的トイレの近いところに駐車した。星空が広がり快晴。8月の赤岳鉱泉で眺めて以来だが、やはり星空は良い。 車中泊の窓からも星の様子が伺えたが、夜半トイレに起きた時には明るい月が上り星は見えなくなっていた。
5時前に空が明るくなってきて起床。あちこちで上りに出かける準備をしている中、朝食をとりながらパッキングを済ませる。トイレは一箇所なので順番待ちをしてお勤めを済ませる。 青空で暑くなりそうなのでハイドレーション2Lとスポーツドリンク500x2本合計3Lの水分を持って出発。結局、下山時にハイドレーションに1L余っていた。
10分も進むとすぐに急登が始まる。ヤセ尾根と言われているが、しっかりとルートを見て登れば難しいところはない。トラロープも随所にあるので、不安なら使えば良いレベル。青空の下を登るので、トレラン装備でも結構暑い。急登もあるので、一定のペースでゆっくりと登り続ける。下台倉山を超えると樹林に入り、日が当たらなくて良いが風も弱い。池ノ岳への登り初めまで結構長いが樹林地帯を地道に進む。池ノ岳の急登は標高差300mなので1時間程度で左手に燧ケ岳を見ながら我慢の登り。
池ノ岳へ上がると、左手側に平ヶ岳が見える。更に左に燧ケ岳。風景が見えるうちに写真に収める。高層湿原に癒されながら、平ヶ岳に向かう。木道が整備されており、先程までの登り道と全く雰囲気が変わる。 平ヶ岳山頂付近は板場の休憩場所があり、沢山の登山者が寛いでいる。ガスが上がれば燧ケ岳が目の前なのだがやや残念な天候になっている。 地図上で登山道の行き止まりまで行ってみると、静かな湿原が広がりわずかながらも高山植物が咲いていた。 ガスに覆われてきているが、せっかくなので玉子石方面に転進する。しっかりと木道が整備されている良いコース。途中に水場があり、水量は少ないが十分補給できるレベル。玉子石は高さ4m程度か、小ぶりな印象。背後の池塘と湿原が良い眺めとなっている。平ヶ岳方面はガスで覆われたり晴れたりと目まぐるしく天候が変化していたが、池ノ岳まで戻ると晴れ間となり、暑い中急登を下ることになる。
登りはゆっくりじっくり上がったが、下りは足元をしっかり見てサクサクと下る。足場があまり良くないので、結構筋力も使い足が疲れてくる。標高が下がると気温も高くなる。13〜15時の日差しを浴びてしまいにはハイドレーションの水を頭、首筋、背中にかけて涼みながら下り続ける。もっと早い時間に登り、昼までに下山した方が天気も安定して暑くないかもしれない。
15時過ぎに駐車場に着き、ハイドレーションに余った水で水浴びをして体を拭う。近くの冷たい沢水を飲み体を冷やして撤収完了。 30分ほどで檜枝岐村 燧の湯で汗を流し、帰途に着く。風呂上がりのコカコーラ500mlは染み込むようにするりと飲めてしまった。 登りよりも急な下りがしんどい山行であった。  

8/24-27  白山・雨飾山 記:「おかちゃん」
御前峰 大汝峰から白山方面 雨飾山 山頂からの眺め(人の横顔)
<メンバー>「おかちゃん」、「かずちゃん」    
<詳細報告> 
8月23日(日)早朝小山を出発、夕刻、別当出合駐車場に着いた。
8月24日(月)7:27別当出合 8:11中飯場 10:07甚之助避難小屋 14:20南竜ヶ馬場
吊り橋を渡り砂防新道を進む。中飯場の沢の源頭は崩壊が進み、砂防工事が続いている。道すがら最盛期は過ぎているがハクサンフウロ、ハハコグサ、アザミ等が咲いている。甚之助避難小屋は手入れが行き届いており、気持ち良い。ここから20分程で南竜山荘への分岐がある。ビジターセンター先のキャンプ地南竜ヶ馬場(みなみりゅう がばんば)に着いた。二人とも10sそこそこの荷物だがテント、炊事具、食料持参は疲れた。管理人らしき人が来て、明日はヘリが来るので場所を指定された。ソロキャ ンプが流行っているのか一緒に来たのに別々にテントを張っていたのが二組いた。
8月25日(火)5:52キャンプ地 8:05室堂センター 9:22白山御前峰(2702m) 11:08 大汝峰(2684m) 13:40室堂センター 14:40キャンプ地
朝食後テント内の四隅にヘリに飛ばされないように石を置き出発した。ルートは眺め も良いエコーラインに決めた。1時間ほどで大きなお花畑に出た。コバイケイソウの 残がい多く、7月末は一面高山植物が咲き乱れていたと想像される。その頃悪天続きで来られず残念でした。室堂センターで体温計測、マークをマスクに付けた。御前峰山頂で写真を撮る。直下で女性登山者と話す、今日下山でなければ大汝峰にぜひ行く よう説得され、行くことにした。山頂には神社もあり、白山、剣ヶ峰の眺めもよかっ た。下りは室堂への近道があり写真を撮りながら到着した。売店でビールとカップ麺 を買い、サイト地に戻った。今日は天気も良く、山2つ登れたので満足、2人ビール で乾杯しました。
8月26日(水)7:46キャンプ地出発 8:59甚之助避難小屋 10:41別当出合登山口
テント撤収して下山開始、じき遅く見られないクロユリなど高山植物沢山ありましたが、それでもハクサンフウロ(追加写真左)はあちこち咲き、トラノオ、シモツケソウ見られ満足。5分程下った駐車場で準備して次の雨飾山に向かう。来た道を戻り北陸道糸魚川ICか ら一般道へ、雨飾山荘に向かう。一旦道の駅に向かうが、登り口を眺めの良さそうな小谷温泉側からのルートに変更した。登山口にはトイレ、自販機、携帯用トイレがあ りました。
8月27日(木)5:29登山口 7:12荒菅沢出合 8:44金山分岐 9:08雨飾山荘分岐  9:34雨飾山頂 10:10下山 12:21荒菅沢出合 14:21登山口
登山道に入ると湿地に木道が続いている。途中携帯トイレのブースがある。ブナの林 を進むと荒岩沢(追加写真右)の標識があり、まもなく水場に出た。この先は急な箇所と登りが続い ている。岩場の尾根に出る、楽に登れると思っていたがなかなか大変でした。金山の 分岐を過ぎると、道は緩やかになった。少し進むと雨飾山荘への分岐に出た。ここか ら30分弱で山頂に出た。高山植物は思ったより咲いていた。見頃はとうに過ぎている がトラノオ、トリカブト、コゴメグサ、シモツケソウ、マツムシソウが咲いていた、 キキョウはこれからだ。今日も天気は良好でした。山頂から先程登ってきたルートが 人の横顔に見える、ぽっかり浮かぶ雲あり写真に収める。山頂は双耳峰で南峰が三角点、北峰に石仏がある。下山にかかる、山行も4日目で、疲れており慎重に下る。荒 菅沢で水分補給、ここから上部岩壁は雨飾山頂に続いており、眺めがよく写真を撮 る。やっとの思いで駐車場に着いた。荷物を整理して、今日の宿の雨飾山荘に向かう。部屋には何もないが、建物の梁はすごく太くて感心しました。お風呂、食事も良 くて満足しました。リピーターも多いようです。
8月28日(金) 宿で日本秘湯を守る会のスタンプをゲット(5個目)、白馬駅近くのコインランド リーで汚れ物を洗濯、濡れたテントは穂高神社裏手の登山者駐車場で乾かした。中房温泉に向かう。ここは広くて、温泉の種類も多く、料理も申し分ありません。
8月29日(土)日本秘湯を守る会のスタンプをゲット(6個目)して、休みやすみ家に 帰りました。走行距離は1293kmでした。  

8/29-30  奥穂高岳・北穂高岳 記:「たらちゃん」
奥穂高岳山頂 ザイデングラートより下方を望む ザイデングラートより涸沢テント場 北穂高岳山頂
<メンバー>「たらちゃん」    <写真追加説明> 右:北穂高岳より裏銀座方面  右下:涸沢カール
<ルート数値>
1日目 距離21K 所要10h 最高高度3184M 累計高度(+)2019M 累計高度(-)1241M
2日目 距離21K 所要7h25min 最高高度3096M 累計高度(+)1098M 累計高度(-)1886M
<行程>
1日目 上高地4:00-涸沢テント場 8:20-テント設営9:10-奥穂高岳 11:30?涸沢テント場14:00テント泊
2日目  涸沢テント場4:45?北穂高岳6:40-涸沢テント場8:30-上高地バスターミナル 12:10
<詳細報告> 
1日目 8月29日 天候 晴れのち曇り のち雨
前日午前中の仕事を終えて、急いで車に飛び乗り職場から沢渡へ向かう。沢渡発15時の上高地行きのバスに乗るためである。ギリギリ間に合う。上高地は多くの人で賑わっていた。私はGo To キャンペーンで上高地アルペンホテルという2段ベッドが14組あるの相部屋のプランを申し込み、食事はまあまあであったが、夜暑くて眠れないため、24時くらいまではロビーの窓の近くで涼んでそれから部屋に戻ったが、結局暑くて熟睡できず、3時には目を覚ましたので、4時に出発した。
真っ暗で私一人しか歩いているものなどいない。熊が怖くて、なにごそっと音がすると、ヘッドランプをそちらに当ててクマではないことを確認し、ビビりながら夜明けを待つ。徳沢に着く頃には明るくなってきたので少しほっとし横尾でホテルで前日もらった弁当を食べた。ここから涸沢までかなりのパーティーを追い抜き、涸沢到着。それほどテントはないので、ヒュッテ近くの地面があまりゴツゴツしていないところをゲットし、テント設営。
奥穂高岳に向かう。ザイデングラートを登ってゆくと、どこかのガイド付きツアー会社の60台と思しき客がもう登れねえと駄々をこねていて、女性のガイドが、ザックを担いでやって、そんなこと言わず、山荘まではお願いしますよとなだめている。コロナ禍の山荘は完全予約制、涸沢ヒュッテまで降りても部屋はない。引くも地獄、ひかぬも地獄のおじさんであった。そんなこんなしてるうちに、ガスってきて、奥穂高岳山荘に着いたときにはガスだらけではあった。少し休んで長い梯子にとりつき、山頂を目指す。それほどの危険箇所はないように見えた。前回の甲斐駒ヶ岳の時のように心臓がバクバクすることもなく、山頂到着。ジャンダルムの方から3人の大学生と思しきパーティーがやってきて、ヘルメットにはゴープロをつけている。ユーチューバーなのか。背中には小さいザックしか背負っていない。命知らずなのか、ちゃんとテクを持っているのか一見わからず。景色が見えないので長居せず下山開始。パノラマルートで帰るも、少し花が咲いている程度であった。テント場では猛烈に眠くなったが、結局眠ることはできず、15時30分頃にヒュッテが出している出店で手作りおでん千円、ラーメン千円、生ビール2杯 2千円、350ミリ缶ビール600円と散財したが、山でこれほどのものが食べられるとはと感動。隣のテントには愛知県岡崎市からきたという2人組のリタイヤ組がいて馬鹿話をしながら夕食。昼に結構食べたので、ランチョンミートというコンビーフみたいのを火であぶって焼いて食べつつ、ウイスキー飲んで20時30分には寝付くことができた。
2日目 8月30日
朝4時起床し、天ぷらそばを食って北穂高岳に出発。私よりも早く出たパーティーもいたようで数組追い越す。1枚岩のスラブがあったが、そこの他にはそれほどの危険箇所はない。山頂に到着したときには槍ヶ岳方面には雲があって見えなかたが、その他表裏銀座方面の山々がみえて絶景であった。南峰に向かったが、帰りのバスのことが心配になり、南峰には立たずに涸沢まで下山開始。右足首の痛みが少しあったが、ひどくはならずテント場、テント撤収。そこからかなり急いで下山し、横尾からは何箇所か走ったりして、ギリギリで12時15分沢渡行きバスに乗ることができた。 今回はサロモンXA pro 3D ultra2 GTXを履いていったが、非常によかった。重い荷物を背負っての下りには無理だと思うが、今回のようにベースキャンプ型のピストンの場合には、足首の自由度と軽さの方がモノを言うと思えた。また前回のように生の食材やビールを持って行かずに荷物の量を抑えたことも、心拍数をあまり上げずに済んだ原因と思われた。  

8/30  裏男体 記:「ありさか」
志津分岐到着 荒れた林道 富士見峠着 帝釈山登山口
苔むす登り 志津分岐下前 梵字跡駐車場着
<メンバー>「ありさか」
<ルート数値>距離 24km 累積高度(+)1,140m 6時間(休憩込み)
<行動記録>梵字跡駐車場8:20 志津9:15 自転車デポ9:30 馬立10:05 富士見峠 11:11 帝釈山2200m附近 11:55 富士見峠 12:20 自転車デポ回収13:40 志津14:00 梵字跡駐車場14:20
<詳細報告>小山を6時半頃出発時車外温度計は30℃あり暑かったが、中禅寺湖へ上がると25℃と涼しく快適な気温になる。梵字跡駐車場はほぼ満車ですき間を見つけ駐車する。青空が見える中、マウンテンバイクで登り始める。トレラン装備の荷物は水2Lを含めて7kg程度。1時間弱で志津に到着する。馬立へ向けてバイクで下り始めるが、林道は荒れており程なくバイクをデポして徒歩になる。志津分岐にバイクをデポした方が良い感じ。富士見峠までの道のりは、所々荒れたところがあるが登山道に比べれば早く歩ける状態。途中でオフロードバイクに追い越される。荒れた場所は下見をしてから乗り越えている。どこまでバイクで行けるか確認している様子。爆音と排気ガスの匂いは頂けないがお互いそれぞれ趣味を楽しんでいるので非難する気は無い。 富士見峠に11時過ぎに着いたときには、空は曇り。12時過ぎから降水確率が30%を超えて15時以後はほぼ雨の予報。雨が降ってきたら退却することにして帝釈山へ登り始めると2200m付近まで登ったところで、霧に包まれ間も無く雨が降り出す。GPV雨雲予報通りなり、雨具を羽織って下山に切り替える。13時過ぎには雷鳴が響き、雨が強くなる。急いで下り、デポした自転車を回収して志津からダウンヒルを始めると激しい雨となりブレーキの効きが悪くなり慎重に下り、20分で梵字跡駐車場へ到着する。 他の登山者の様子。富士見峠への登りの途中で大真名子山&小真名子山を越えた単独男性、単独女性と行き交い、帝釈山を下った富士見峠で大真名子山側からきた単独男性に遭遇。志津分岐から自転車を下山中に二人組を2組追い越す。多分男体山からの下山。 今回のコースは自転車の利用で歩きのコースタイムより1.5時間程度時間短縮できている。 次回は、志津から大真名子山経由で帝釈山、女峰山を周遊してみたい。コースタイムは10時間掛かる見通しなので、朝7時までに登り始める必要がありそう。  

8/29  ヒライデ沢(袈裟丸) 記:「さとう」
6Mの滝 涼しくて快適 ヒタヒタ歩けます 上部のゴーロ地帯
小丸山にて 白ヨメナが主役でした 可憐なダイモンジソウ マルバダケブキが多かった
<メンバー>CL「さとう」、「みつまん」
<行動記録>小山5:30-折場橋駐車場7:40/8:15-6mトヨ状滝8:40-稜線1660m付近12:40--小丸山13:30-折場橋15:35-小山18:30 
記録(距離:9k 所要時間7:25 累計高度750m )
<内容> 涼しさを求め久しぶりの沢歩きに行った。往路は粕尾峠越え、日光道経由より30k短いが時間は掛かる。折場橋近くの駐車場まで、随分山路を走った。ヤシオの時期でないので車はわずか、但し今年のヤシオは全然ダメだったらしい。久しぶりの沢に不安を感じながら出発、最初に堰堤を3回ほどやり過ごし入渓する。沢歩きは流石に涼しく気持ちよい。最初のころ、5〜6mの滝やナメ滝が出てきて、安全のため要所で補助ロープをだすが、特に問題はなし。分岐では総じて水流の多い方を選べば間違いはない。熊除けに鈴と笛を使い遡行、7年前に来た時と違い、大雨による流木が目立つ。一般道と違いやはり沢は予想以上に時間がかかる。笹が覆い被さり、水流が消えるころが遡行の終了点。右側の笹薮に薄いふみ跡を探しながら藪漕ぎをして稜線を目指す。藪漕ぎの距離は比較的短めなので助かる。稜線の一般道1660m付近に出て終了です。 靴を履き替え一般道を歩くと、沢歩きの神経を使う歩きと違い楽だ。好天の筈がいつの間にか雲行きが怪しくなり、賽の河原手前にて大雨となる。降りが強く瞬時に登山道は水がたまり、ジャブジャブの状態、予報はあてにならない。暑いこの時期、沢では誰にも遭わず、涼しい山行が楽しめ、たまには良いものです。花の主役はシロヨメナ、あとはオオハンゴンソウ、ダイモンジソウ、マルバダケブキなどでした。帰路の林道は大滝経由の小中へ、水沢駅の風呂でさっぱりし、桐生経由で50号を走るが、平野部は雨が全く降らず晴れていました。        

8/28  焼岳 記:「ともさん」
鞍部からトラバース 色づいたナナカマド 着きそうでつかない イタドリ
<メンバー>「ともさん」、他2
<ルート数値>天気 晴れ  活動時間 6時間35分(休憩込み) 活動距離7.4km 累積標高859m
<行程>8/27(木)21:30佐野田沼ー翌1:30沢渡駐車場仮眠
8/28(金)6:00沢渡駐車場ー6:30中の湯登山口6:50ー分岐8:30ー10:00鞍部ー10:15山頂11:15ー13:25登山口ー19:00自宅
<詳細報告>バイト終了の息子のお迎えに行きながらの山行。日帰りで行けるところ西穂高独標か乗鞍岳か焼岳か、、、お誘いしたyさん娘が行ったことないので焼岳に決定。アプローチも前夜発が遅いのでちょうどよい。 仮眠はトイレのある沢渡の有料駐車場の中に入り、がらがらの駐車場の隅の方に置いて熟睡した。朝5時起きで中の湯登山口へ移動。平日にもかかわらずすでにいっぱいで登山口横の路肩に駐める。準備をして出発。すぐに急登が始まる。娘の調子が上がらず汗が半端なく流れていて熱中症を心配した。こまめに水分補給をして身体を冷やしたりして分岐の広場に到着。水分、塩分チャージ、バナナを補給してこれからの急登に備えた。広場のちょっと先に赤く色づいたナナカマド、紅葉もはじまりつつある。森林限界を越え、日差しがもろに当たり体力の消耗が激しい。鞍部は見えているのだがなかなか着かない。やっとのことで鞍部に到着。反対側に笠ヶ岳から抜戸岳の稜線が広がり眼下にはエメラルドの火口湖正賀池。それを囲むように荒々しい火山岩。硫黄も噴き出してやっぱり怖い。落石に合わないよう素早くトラバースして岩とザレた道を一踏ん張りで山頂に着いた。穂高方面はガスがかかってしまい見えなくなっていた。あと30分早ければ見られただろうに、、、残念。山頂で1時間過ごし下山。約2時間で駐車場に着いた。 ひらゆの森で会うことになりそこで汗を流して来るのを待った。帰りは運転もしてもらい、山小屋でのみやげ話がとても面白かった。
 

8/21-22  焼石岳・栗駒山 記:「ともさん」
上沼より雲がかかった焼石岳 避難小屋からの登り 焼石岳山頂 中沼ベンチにて
東焼石岳登山道のお花畑から焼石岳 ミヤマリンドウ チョウジギク 巨大ナメクジ
ハクサンイチゲ 花の開いたオヤマリンドウ 源泉上の木道 真っ白な山頂
名残ヶ原 イワショウブ 賽の磧方面の木道 うぶ沼
<メンバー>「ともさん」、他2

8/21 焼石岳
<ルート数値>天候晴れ 活動時間8時間30分(休憩込み) 活動距離15.1km 累積標高+973mー971m
<行程>8/20(木)19:50田沼ー翌2:00中沼登山口 8/21(金)6:40中沼登山口ー8:40銀明水避難小屋ー10:00姥石平ー10:30焼石岳山頂11:00ー11:47東焼石岳ー13:15銀明水避難小屋ー14:30中沼ー15:10中沼登山口ー17:10須川温泉
<詳細報告>当初オーレン小屋ベース硫黄岳天狗岳を計画していたが天気が悪く、東北なら土曜日も良さそうということで東北遠征第三弾となった。7月に行けなかった焼石岳と数年前山頂へたどり着けなかった栗駒山に行くことにした。前夜8時前に家を出てひめかゆに翌1時半頃着いた。ダートの尿前林道を30分、先行車2台駐まる中沼駐車場に着く。即仮眠。 翌朝5時に起床朝食を食べていると地元ナンバーの車が3-4台入ってきた。違うコースへ入って行き登山道の整備に出かけていったようだ。準備をして出発。緩急の登りを繰り返し中沼に到着。沼からは対岸のブナ林の上に今日登る焼石岳の山頂が眺められた。沼の周辺には大きくなった水芭蕉がたくさんあり葉がなぎ倒されて真ん中の実が全部なくなっていた。熊が食べたのだろうか。登山道には熊と思われるフンが何箇所も落ちていて、登山者も少なかったのでずっと三人で鈴を鳴らしながら歩いた。オニシオガマ、シゾソバ、ミズギクなど秋の花に迎えられる。上沼を過ぎつぶ沼からの道に合わさり20分ほどで広場に出ると冷水の湧き出る銀明水に到着。喉を潤し周辺にはオヤマノリンドウの群生があり写真タイム。途中初めて見るチョウジギクもたのしませてくれた。そこから右手に避難小屋を見て急登を登り、歩きづらい石ころの道となり右手に滝が現れ左にはオニシモツケノ群生、森林限界を越え平坦な木道になり姥石平の広場に出た。そこで休憩を取り最後の山頂への登りになる。姥石平一帯はお花畑でミヤマリンドウ、ハクサンフウロ、ウメバチソウ、トウウチソウ、トモエシオガマ、もう終わりのハクサンイチゲ等たくさんのお花が見られた。最盛期は終わってしまってもまだまだたくさんの花があった。30分ほどで山頂に着いた。ガスがかかり遠くの山々は見えなかったが景色を眺めながら昼食をとる。風がとても気持ち良い。娘は山頂標識で一生懸命自撮りを試み面白い。姥石平まで戻り夫と二人で東焼石岳までピストンしてくる。その間娘はお昼寝タイム爆睡していたらしい。避難小屋までは石の重なる道なので慎重に下りた。帰りに避難小屋を覗いてきた。とても綺麗で、トイレも中にあった。銀明水を補給したのだが、小屋の掲示に水質検査結果大腸菌が検出されていますと書かれていて心配になる。つぶ沼分岐までに大きななめくじがいてそこでまた娘の撮影タイム。いろんな角度から何枚も撮っていた。つぶ沼分岐からはコースタイムは1時間ほどだったがとても長く感じた。中沼のベンチでゆっくり休憩を取り最後ワンピッチで登山口についた。ダートの林道を慎重に下り国道を右折して須川温泉にナビを合わせると55km。調べてきたのは36kmだったはず。おかしいなと思いながらもそのまま進んでいってしまった。秋田の東成瀬経由で須川温泉に入った。栗駒焼石ほっとラインへ行くはずだったのにリサーチ不足。ただ焼石岳三合目の入り口を確認できたのは収穫。須川温泉ビジターセンターの駐車場に着くとトイレのある駐車場にキャンピングカーが一台駐まっているだけ。トイレ横から須川幕営場を見てくると朽ちていてちょっと張る気になれず、結局車の横で夕飯を作り薄暗くなってからテントを立てた。もう一つの東成瀬の須川湖キャンプ場の方が良かったようだ。急遽の変更での山行だったので下調べ不足は仕方ない。次回に繋げよう。

8/22 栗駒山
<ルート数値>天気曇り 活動時間4時間50分(休憩込み) 活動距離8.6km 累積標高+587mー588m
<行程>6:25登山口ー7:55産沼分岐ー8:55山頂ー9:45産沼分岐ー10:40賽の磧ー11:09登山口ー20:00自宅
<詳細報告>朝のうちは駐車場から日の当たる山頂が見られたが、出かける頃にはすっかりガスに覆われてしまった。雨さえ降らなければということで支度をして出発。登山口からすぐに須川温泉の源泉の真上に設置された木道の階段を登っていく。おいらんコースを取り名残ケ原の湿原に出る。キンコウカやイワショウブの花が咲きすっかり秋の雰囲気だ。須川コースは火山ガス濃度が高い箇所があるため立ち入り禁止になっていて産沼コースへ進む。三途の川を渡り急登を登ると産沼の分岐にでる。この道は自然観察路で高山植物が多い道だそうだが焼石岳に比べると少ない。アキノキリンソウ、エゾオヤマノリンドウ、ウメバチソウ、イワイチョウなど見られた。産沼から山伏稜線に入り笹に覆われた急斜面を登っていく。景色がまったく見えないのでひたすら我慢の登り。真っ白な山頂に着くと宮城県側から登山者が次々と登ってきて賑やかな山頂だった。山頂標識で写真撮影をし来た道を戻り、名残ケ原の分岐からは賽の磧に立ち寄り下山した。 新湯温泉で汗を流し厳美渓に寄って帰路に着いた。帰りの安達太良SA付近で怖いくらいの土砂降りになりSAで収まるのを待った。 また違う季節に再訪したい。  

8/24  前武尊 記:「みつまん」
不動岩。少し黒いのが不動尊 不動岩からの下り チムニーを下る 前武尊への急登
前武尊山頂 下り道は岩がゴロゴロ。 荒れた下山道 カニコウモリ
<メンバー> CL「さとう」、「みつまん」
<ルート数値>距離 7.6Km 累積標高 +940m,-940m 所要時間 7時間00分 (休憩込) 天気:晴れのち曇り
<行程>川場野営場7:25 - 分岐8:00 - 8:45旭小屋分岐9:00 - 9:58不動岩10:15 - 前武尊下11:15 - 11:53前武尊12:16 - スキー場分岐12:55 - 13:55分岐14:00 - 14:25川場野営場
<詳細報告>標高が高くて、岩場があって、人の少ない山ということで、不動岳から前武尊を周回してきた。不動岳の北側は険しい岩場になっているそうだ。
 小山から約2時間で川場野営場に着いた。県道から未舗装の林道を10分程進むと野営場だ。ネット情報によると1週間ほど前にそこでメジロアブの襲撃を受けた登山者がいたらしいが、幸いなことに、アブは何処に行ってしまったのか、襲われることはなかった。野営場は広い駐車場で、管理小屋もあるが、人は詰めていないようだ。トイレもあるが、利用しなかったので状況は不明。
 最初は、林道を進む。10分程で林道は終って山道に入いる。歩きはじめから35分で前武尊と不動岳の分岐標識のある場所に到着。左に折れて不動岳に向かった。最初少し下って沢におりた。沢では水を飲むことができる。そこからは急登が始まった。廻りはアスナロの自然林で、ユニークな姿の木が多かった。約40分の登りで稜線にでた。そこは旭小屋との分岐になっている。少し休んだ。急登では汗びっしょりになったが、気温は20度ぐらいで、少し風も吹いていたので暑さはそれ程感じなかった。
 稜線ではいくつか大岩があって、中には修験者が修行した岩屋もある。シャクナゲが多いが、花芽を持っているのは僅かだった。シャクナゲの葉に薄緑のコブのようなものがたくさん付いていた。病気なのだろうか。
 不動岩の上で一休み。岩には小さな不動尊が埋め込まれていた。多分、金銅に彫ったものをはめ込んだのだと思われる。ここからは険しいクサリ場が続くので、簡易ハーネスをセットした。
 まず、岩の頂上にクサリがあって、それを掴んで頂上を廻り込むと今度は岩を下るクサリがある。岩はしっかりしていて、足場もあるので、クサリをしっかりと掴んで下りれば危険度は低いと思う。しかし、不測の事態に備えるためにこの岩ではロープで確保をして貰って進んだ。その先にもクサリがあって、急な山道を下った。
 次の大岩は登れない。見事な岩壁だった。まず少し下って、ダイモンジソウを見ながらトラバースして少し登った。その先は一瞬不安になるような場所だったが、よく見ると、クサリがしっかりしているので難なくトラバースすることができた。その先の岩の縁を登る。そこには木の根があるのだが、不安定なものもあるので、クサリに頼った方が安心できる。そこからは最後のクサリが始まる。狭い割れ目を下るのだが、傾斜はかなり急で、上からは垂直のように見える。再度確保して貰って下った。その割れ目は日当たりが悪いので苔も生えている。最初の1歩が難しかったが、脚を伸ばしてその一歩を割れ目に置くことができた。岩は少し湿っていて滑りそうに感じたが、滑る事無く、無事下ることができた。岩場の難所はここまで。その先で大岩の割れ目を通過するが、太っている人にはそこが最大の難所かもしれない。その先から前武尊への急登が始まった。特に前半は厳しい登りだった。
 前武尊に到着。日本武尊が鉄柱の東屋に祀られていた。大休止。休んでいると男性2人が北側からやってきた。沖武尊を目指したが疲れたので途中で引き返してきたとか。 前武尊からの下りは、岩のごろごろした登山道だ。30分ぐらい下ると左にスキー場のゴンドラが見えてきた。そのスキー場を見守るように地蔵様が祀られている。登山道には背中を向けている。その下でゲレンデが見渡せる場所があり、登山者が数人、ゲレンデを下っているのが見えた。野営場から登るより少し楽なのかも知れない。もう少し下で休んでいると、男性単独登山者が下りてきた。沖武尊を往復してきたとか。不動岳経由で登ったそうで、岩場が怖かったと話していた。主稜線から西に下ると登山道はかなり荒れていた。大雨で掘られたのだろう、大きな段差が各所に見られた。かなり下ったところで枯木をハシゴ代わりに使っている場所があった。木は滑るので木の根をしっかり掴んでおりた。  下っているとき、雨が降りそうになったが、野営場に戻るまでなんとか持ちこたえてくれた。
 感心したのは登山道がきれいに笹苅されていることだ。今日歩いた全コースできれいに刈られていた。
 アキノキリンソウが随所で見られた。オクモミジハグマ・カニコウモリ・ミヤマニガナ・ハクサンオミナエシ・リンドウも少し見られた。下山時に沢沿いでツルニンジンを見た。まだ蕾の状態だったので、初めて見る花だと期待したが、帰宅後調べるとツルニンジンの蕾だということが分った。 下山後は、小住温泉で汗を流した。源泉は冷泉で、筋肉疲れに有効だとか。その効能があったのかは断定できないが、急な下りで脚にかなり堪えているはずなのに、下車したときにいつもの筋肉痛がなかった。おすすめの湯なのかもしれない。風呂に入っていると大雨が降ってきた。ところが、車で数分走ると道路が乾いているでは無いか。小山まで雨に降られずに済んだ。
<写真追加説明>左:ツルニンジン  右:リンドウ
 

8/14-16  赤木沢・黒部五郎岳 記:「ウッチー」・「ながおか」
折立を出発 途中クマ出没 薬師峠BC 赤木沢出合
滝の連続 大滝 中俣乗越 北ノ股岳より太郎山方面
ミヤマアキノキリンソウ ヨツバシオガマ タテヤマリンドウ ニガナの仲間
<メンバー>「ウッチー」、「わたなべK」、「ながおか」、「たむら」  15日:赤木沢(「ウッチー」、「わたなべ」)・黒部五郎岳(「ながおか」、「たむら」)
<ルート数値>距離33.2km 累積標高+2274m −2274m 所要時間 6時間25分 (休憩込)
<行程>
8/14晴れ 佐野4:00−佐野田沼IC−立山IC−9:20折立P9:50〜15:20太郎平小屋〜16:00薬師峠キャンプ場(BC)テント泊
8/15ガス時々晴れ
(赤木沢)BC4:20〜4:40薬師沢分岐〜6:40薬師沢小屋7:00〜8:40赤木沢出合〜11:30中俣乗越12:00〜13:20北ノ俣岳〜15:00BC テント泊 ??
?(黒部五郎岳) BC4:20〜薬師沢分岐〜6:59北ノ俣岳〜8:35中俣乗越10:40 黒部五郎岳〜中俣乗越 〜13:50北ノ俣岳〜16:15BC テント泊??????? ?8/16ガスのち晴れ BC6:40〜7:05太郎平小屋7:20〜10:20折立P−立山IC−佐野田沼IC− 18:00佐野
<詳細報告>
8/14 入山 折立〜薬師峠キャンプ場(BC) (記 「ながおか」)
7月に今回の山行を計画していたのですが、悪天候のため中止となり、今年はもうダメかと諦めていたところ、お盆中に再チャレンジとの事でラッキーでした。 「わたなべ」さん宅を午前4:00に出発し、折立駐車場には9:00過ぎに到着しました。 駐車場は、既に臨時駐車場まで満車状態だった為、皆で駐車出来そうな場所探しに奮闘し、その甲斐あって、なかなか良い場所を確保でき一安心しました。 折立キャンプ場は、クマ出没の為閉鎖していました。 薬師岳登山口を10:00出発、久し振りのテント泊山行で、20kg程のザックが両肩にずしりとのしかかり、蒸し暑さと体力不足とが重なり、脚が思うように進みません。 薬師峠までの5時間歩行に不安がよぎる。 1,870mの三角点から下山してきた登山者からクマ出没との情報があり、怖々ながらもストックで大きな音を出しながらその場所を通過しました。ホットしたのも束の間、三角点で休憩中にクマがこちらに移動してきたので驚く、クマを刺激しないように、恐る恐るその場を離れました。 標高が上がるごと思うように脚が前に進まないため、私の荷物の一部を「ウッチー」さんと「たむら」さんに振り分けてもらい荷を軽くしましたが、それでもペースが上がらないため、「たむら」さんに太郎平小屋までピストンしていただき、私のザックを背負ってもらう事になりました。 太郎平小屋15:20に到着、ここで飲んだコーラが美味しかった。 薬師峠には16:00到着、先に出発した渡邊さん、「たむら」さんがテント設営場所を探してくれていましたが、テントが満杯状態でなかなか良い場所が見つからず、設営するまでに時間が掛かってしまいました。 私達がテン場の受付を済ませた時点でのテント利用者人数は180名とのこと、その後も受付をしていたので、200名近くに増えたのではと思います? (テント利用金額、一泊一名1000円) ? 各自ビール持参でしたが、受付で冷えたビール500m(1000円)を購入し乾杯しました。 そして、「ウッチー」さんが作ってくれた夕食が美味しかった。 私の体力不足(トレーニング不足)のため、皆の足並みを崩してしまい反省の初日となりました。皆さんご迷惑をお掛けしました。 ?
8/15 沢登りBC〜赤木沢周回 (記 「ウッチー」)
太郎平小屋の分岐で黒部五郎岳組と別れて薬師沢小屋に向かいました。 薬師沢小屋は3パーティーが沢の準備をしていました。沢装備を装着して小屋の前から入渓。1時間くらい遡行すると赤木沢出合のはずでしたが、赤木沢出合に近づくにつれ3mの滝やゴルジュの通過に手こずります。だいぶ遅れながらも赤木沢の出合に到着。エメラルドグリーンの釜をもった滝が続々と現れ飽きさせることはありませんでした。 しばらく進み、赤い岩床が続くナメ滝を歩いた後、右手に40mの大滝が見えてきました。この大滝を右に巻くと赤木沢も終盤となります。赤木岳に向かう枝沢を通り越し、いくつかの小滝を越えると中俣乗越に到着しました。ここで沢装備を外しました。 中俣乗越から赤木岳、北ノ俣岳を越えて太郎山まで来ると太郎平小屋が目の前に。BCに戻るころにはくたくた状態でした。 ?
8/15 縦走BC〜黒部五郎岳往復 (記 「ながおか」)
初日とは違い起床時から気分がすこぶる良く、食欲も旺盛で体調もすごく良いので、本日の黒部五郎岳登山がとても楽しみだ。「たむら」さんは、変わらず元気だ。 「ウッチー」リーダーから昨日の事もある為、無理をしない様にと声をかけられる。心配なので、「たむら」さんに私のことをお願いしたようだ。 太郎平小屋を20m程歩くと黒部五郎岳方面、薬師沢方面の分岐になり、ここで「ウッチー」さん、渡邊さんと分かれての行動となった。この時間帯での黒部五郎方面の登山者はほとんどいなかった。 太郎岳頂上で、「たむら」さんにコンパスの使い方と地図の読みの指導をする。 太郎岳から40m程下り、その先から木道の後緩いザラ場の登り坂が続き、神岡新道出合いから北の又岳周辺には、左右にお花畑が広がり、色々な高山植物が目を楽しませてくれた。北の又岳周辺はチングルマの群生地で既に花は終わり、長く伸びた綿毛が独特の雰囲気を見せていました。神岡の出合いで二回目の読図指導をする。北の又岳ではガスが掛かり、展望が悪かった。 「たむら」さんが、時折私の体調を気遣ってくれ有難かった。ここまでの「ながおか」の体調は問題なし。 北の又岳から赤木岳までは比較的緩いザラ場の登山道でした。 赤木岳から中俣乗越までの登山道は、急峻な登り下りがあり要注意でした。 「ウッチー」さん・渡邊さんは赤木沢をこの地点(中俣乗越)に登り詰めて来ます。 中俣乗越を過ぎた周辺もお花畑で、トウヤクリンドウが綺麗でした。 ここまでの間、単独を含め10数名程の登山者がいた。黒部五郎岳の裾の辺りで、「たむら」さんに体調は大丈夫かと聞かれましたので、ここでも問題ないことを伝えた。 黒部五郎岳の裾野からはガレ場の急登が続くので、ジグザグにゆっくりと登りまし。 黒部五郎岳ノ肩まで全く息切れすることなく登り一安心でした。肩で休憩後は空身で頂上を目指しましたが、頂上はガスがかかり素晴らし景色を望むことが出来ませんでした。景色は望めませんでしたが、頂上を踏む事ができ嬉しかったです。頂上は私たちを含め五名のみ、単独や夫婦連れのかたの写真を撮ってあげて肩に下りました。 ガスも消え展望が効くようになり雲ノ平方面がよく見えて来ました。2500m辺りまで下って来た辺りから赤木岳方面を眺めていると、赤木沢方面から登り詰めてきたパーティ(10名)の姿が見えました。 2570m辺りで「ウッチー」さんにメールを入れた。(12:35) ここから神岡新道出合いまで長く感じたが、ガスが上がり展望が効いていたので、周りの景色を十分に楽しむ事ができました。神岡新道分岐から太郎山手前で、オーストリアから来たという外国人に出合い少し立ち話をしました。その方は日本語が堪能で、今日は黒部五郎小舎に宿泊するとのことで、明日は天候が良くなさそうだから、小屋で停滞かなと言っていました。 この辺りで15:30を過ぎたので、16:00過ぎまでには薬師峠の天場に戻れるよう先を急ぎました。 最後の行程、太郎山下りから薬師峠テント場まで気持ち良く歩くことが出来ました。 テント場に着くと「ウッチー」さん、渡邊さんが出迎えてくれ嬉しかったです。 初日私がバテテいたので、私が無事でいるかどうか心配していたとのことでした。 ?
8/16 下山 薬師峠キャンプ場〜折立
最終日は計画では薬師岳を往復後BCに戻り、テント撤収後下山でしたが、朝起床するとガスが一面かかり、予報では昼頃からにわか雨とのこと。メンバー全員昨日までの疲れもあり、薬師岳往復はあきらめて、朝食後テントを撤収してそのまま下山することに決めました。 途中1,870mの三角点のところではクマに注意して通過しました。 キャンプ場を出発あたりはガスで視界が悪かったのですが、折立に戻るころにはいつもの夏のカンカン照り。また山に戻りたい気分でした。 途中、吉峰温泉に立ち寄り帰路につきました。

8/16  根名草山 記:「さとう」
お堂を覗いてみた 男体、戦場ヶ原、中禅寺湖 根名草山にて 菅沼を臨む
<メンバー>「さとう」
<ルート数値>天候:晴れ、曇り、距離:9.5k 所要時間:7:15 累計高低差950m
<行程>自宅4:15-金精峠手前駐6:00/6:15-温泉ケ岳8:20-根名草山10:25/11:00-避難小屋11:50-駐車場13:30
<詳細報告>暑さと混雑を避けたトレーニング山行。駐車場には数台あり、さっそく金精峠をめざし急登を行く。 以前のルートは崩落?(右写真)で新たな道はハシゴが多くとてもいやらしい。金精峠にてお堂を覗くが、トビラは開くが中にご本尊様がない、昔はとても立派なものがあり、楽しみにしていたが残念。 北東への急登を頑張る、時々背後に湯ノ湖、男体山、戦場ヶ原、中禅寺湖が顔を出す。温泉ケ岳にて一服し縦走路まで戻る。水場が2ヵ所(近い)あり、大昔は避難小屋が直ぐ近くに有ったが、今は10〜15分ほど先に変わった。小さなアップダウンを繰り返し、時々ぬかるみ等あるが、総じて歩きに問題はない。最後のピーク、根名草山に到着、先客あり、今日は2人目だ。大昔(55年前)川俣まで縦走した事がなつかしい。今日はピストン、往路を戻る。ルート上の特徴は、オオシラビソが目立ち、シャクナゲも多い、笹も多いが、刈り払いされており助かる。人が少ない分、昨今の熊の被害を気にして、鈴は勿論、笛を鳴らし、たまにピストル発射(オモチャ)、このルートでは必要なかったかな? 白根と違ってやはり静かな山行でした。帰りは湯本の「湯の家」温泉の中では一番気に入っている処で、白濁した本当にいい風呂です。

8/15-16  甲斐駒ヶ岳 記:「たらちゃん」
山頂 北岳をバックに山頂で 北岳 間ノ岳 剣の刺さった石
<メンバー>「たらちゃん」
<ルート数値>天候:晴れ、曇り、距離:9.5k 所要時間:7:15 累計高低差950m
<行程>8月14日(金)小渕沢ペンション泊
8月15日(土)  駒ヶ岳神社5:10-七丈小屋11:00 テント設営-甲斐駒ヶ岳山頂 13:30-七丈小屋15:00 テント泊
8月16日(日) 七丈小屋6:00-駒ヶ岳神社9:45
<詳細報告>
14日15時15分ころ小山出発、小渕沢には18時15分頃到着。ペンションには私以外は1組の家族のみで、お盆というのにすいている。フルコースの食事にワインを飲んでも、GO TOキャンペーンのため翌日のお弁当を作ってもらっても10000円と割安でした。
翌日朝5時前に駒ヶ岳神社前の駐車場到着。すでに20台以上の車がある。昨年も来た時暑かったが、今年はさらに朝から暑い。神社で安全祈願し、吊り橋を渡り、しばらく平坦だが急登が始まり八丁登りを延々と登ると痩せ尾根にでる。ここで刃渡りを超えるとクサリ、梯子の連続が始まり、刀利天狗、ここで一本取る。昨年より荷物が重いせいか、今年の方がきつい気がした。黒戸山を巻いて5合目小屋跡に出て、ここで一本。かなり息が上がっており、本当に本日登頂できるか不安が過ぎる。ここまで私のことをトレランが数人追い抜いていった。ようやく七丈小屋に到着。水が出っ放しで冷たくておいしい。テントは予約制で2段あるが1段に10張りに制限されている。日差しを遮るものがない場所でめちゃくちゃ暑い。しかし凍らしたペットボトル、凍らしたステーキ肉、野菜に冷やされたエビスビール2本はまだ完全に冷えている。こんなものを持ってくるから荷物が重いのだ。設営終了し、ペンションでいただいたお弁当を食べて雨具、水、おにぎり一つを持って登頂に出発。荷物が軽くなったのに、梯子をいくつも連続で登るところなどでは息が切れて少し進んでは息を整えるという始末。小屋までで相当のスタミナを消費してしまった。8合目を超えると剣が刺さった石碑などが見えるようになり、急登がつらい。汗のために目の周りが塩だらけになっており、目をこすったら塩が入り目が開けていられなくなるほどしみた。なんと小学生の女の子とお母さんの二人に追い抜かれ、かなりショックだった。13時30分ようやく頂上。晴れていて素晴らしい景色。北岳、八ヶ岳、そして仙丈ヶ岳は雲で見えたり見えなくなったりしている。しばらくボヤッと景色を眺めておにぎりを食べた。冷たい水がうまかった。15から20分くらい滞在し、下山開始。下りは逆に親子をすぐ抜いて、息も切れることなくテント場へ。
せっかく持ってきた冷えたビールを1本飲むとなぜかもうビールはいいやという気持ちになり、持ってきたもう1本は隣のテントの夫婦にどうぞとあげた。かわりにスナックをくれた。野菜、ステーキをたんまり焼いて食べ終わってもまだ17時くらい。違う隣組はなんと3時30分くらいに登頂に向かったと夫婦から聞かされて、テントに戻ってきたのは真っ暗な19時30分頃で、大学生と思われる4人組。それからぺちゃくちゃ話しながら食事を作り始め20時30分頃になってもまだやっている。いい加減にしてくれというと思っていたが、そのグループはなんでこんなに他の人は早く寝るんだろうね、私たち非常識じゃないよねなどと牽制するようなことを喋っており、この若僧らふざけんなと思いつつも、トラブルは避けるためにじっとしていた。21時過ぎになりようやく静かになったところでトイレに行くのに外に出ると星空が素晴らしかった。相当疲れたはずなのに、アドレナリンが出まくっているのか一向に眠れず、おそらく12時過ぎくらいにようやく寝たと思われる。
翌日朝も晴れて朝から暑い。6時に出発。クサリ、梯子は降りる時の方が気を遣う。昨日に靴ずれがあり、両かかとの皮がベロンと向けているので下りで足が動くとその度に痛みがあり、9時45分に駒ヶ岳神社に着いたときに靴を脱ぐと、かかとが悲惨なことになっており、しばらく登山してないから皮膚もやわになってるなと感じた次第でした。久しぶりんテント泊なのに、いきなり黒戸尾根にしたのはすこし無理があったなと思いました。軽量化を目指してたのに、重い食材をもって、さらにビールも担いであげたのは自業自得でありました。

8/15  岩菅山 記:「こなっち1」
稜線から望む岩菅山 岩菅山頂直下 岩菅山々頂 東館山から辿った稜線
<メンバー> 「こなっち2」、則夫
<ルート数値>天候:晴、日帰り周回 (6時間20分 休憩含) 累積標高差+636m, -1,051m、累積歩行距離9.8km
<行程>8;50東館山−9;40寺小屋峰−9;55金山沢の頭−11;35ノッキリ−12;25岩菅山13;00−13:30ノッキリ−15;00小三郎小屋跡−15;10一ノ瀬登山口
<詳細報告>連日の猛暑、家の中でのエアコン漬けにも飽き志賀高原に出掛けた。早朝4時に小山を出て一ノ瀬登山口に車をデポ、雑魚川沿いの遊歩道を辿り、対岸のホテル前バス停に向かうが、背丈を超える朝露の酷い藪漕ぎでびしょ濡れになってしまった。何とかバスに間に合い、発哺温泉からゴンドラで東館山に到着、この頃には濡れた服もすっかり乾き登山開始した。高山植物園、スキー場のゲレンデは、ハクサンオミナエシ、タカネコンギク、ヤナギラン、キスゲ、アザミ、タカネナデシコ、タテヤマウツボグサ、ハクサンフウロなど多くの花々で彩られており、これから向かう岩菅山の頂も遠くに見渡せた。金山沢の頭までは標高二千メートル程のシラビソの樹林帯で木陰の中は涼しく心地良い。クマザサ帯に出ると岩菅山に続く稜線が綺麗に見え、登山道脇は高山植物の花々で楽しめた。ノッキリから遮る物も無い暑いガレ場の急登で岩菅山の山頂に到着、東館山から辿ってきた稜線、横手、志賀山、焼額山、草津白根、白砂、苗場方面が360度良く見渡せ、花もあちこちに咲いていた。 下山はノッキリから涼しいアライタ沢沿いを下り一ノ瀬登山口に戻り、発哺温泉の硫黄泉にゆっくり浸かり帰路についた。
<追加写真説明>左:アザミと焼額山(ゲレンデ)  中:ハクサンオミナエシ(植物園)  右:ツリガネニンジン(山頂)

8/8-9  瑞牆山・金峰山 記:「ともさん」
手前myテント 瑞牆山頂から金峰山方面 瑞牆山頂 クライマーが取り付いてた
山頂のの賑わい 金峰山山頂 五丈石を背に 五丈石の二人
チダケサシ 金峰山鷹見岩分岐の恐竜 シャクナゲ チョウジコメツツジ
<メンバー> 「ともさん」、他2
8月8日
<ルート数値>活動時間6時間40分(休憩込み)活動距離5.7km累積標高+983m/ー700m
<行程>6:10田沼ー9:20路肩駐車場ー9:45瑞牆山荘登山口ー10:30富士見平小屋設営10:55ー13:00瑞牆山頂14:00ー16:00富士見平テント場
<詳細報告>飯豊北股岳を計画していたが、ー天気が悪いため奥秩父瑞牆金峰山へ変更した。
駐車場に着くと満車で路肩に車が並んでいた。山荘から10分ほど下の路肩に駐車できた。久しぶりのテント泊。夫約12kgすず10kg私8kg荷物は軽量に心がけた。富士見平までコースタイム50分そこまで頑張ればそのあとは空身で行動出来る。山荘を出発して樹林帯の中をゆっくりゆっくり歩く。瑞牆山の展望台に着くと程なく富士見平小屋に着いた。テント場にはもうたくさんのテントが張ってある。場所を探し設営し荷物を軽くして瑞牆山へ出発した。小屋の左側の道を30分ほどトラバースし天鳥川に出ると左手に大きな桃岩を見て急登が始まる。花崗岩の岩の道をひたすら登る。左に大きな岩が現れて帰りはその岩に取り付いてクライミングをしている人が見られた。不動滝コースからの道と合わさると5分ほどで一枚岩の山頂に到着。山頂からの眺めは素晴らしいが、人が多くて残念。長時間山頂で過ごした後、来た道を戻った。テント場に戻るとさらにテントの数が増えていて、私たちのテント両隣にぴったり付くように張られていた。簡単な夕食を済ませて就寝。目覚めると隣のテントの声がまる聞こえ。会話を聞いて今の山はこういう形態なんだと思った。

8月9日
<ルート数値>活動時間9時間(休憩込み)活動距離10.4km累積標高+859m/ー1211m
<行程>6:10富士見平ー7:40大日岩ー9:50金峰山山頂11:10ー14:15富士見平14:45ー15:20瑞牆山荘
<詳細報告>金峰山は30年以上前、廻り目平でクライミングをしに行った時に廻り目平?金峰山?大日岩?八丁平?廻り目平の周回をしたことがあった。まだ経験が浅く大日岩から八丁平?林道に出るまで荒れていて時間がかかりかなり遅くなって廻り目平に着いた記憶がある。
朝6時に出発しようと思ったが、一つしかないトイレに長蛇の列。ソーシャルディスタンス保ち並び、トイレ前に消毒液も置いてあり使わせてもらう。若い登山者が多くどんどん抜かれて行きながら大日小屋に到着。小屋から大日岩にかけてシャクナゲが群生していて時期に来れば見事だろうと思う。砂払ノ頭からは森林限界を出て展望が広がる。瑞牆山を背にして岩峰を巻きながら山頂へ続く道が見える。花はあまりなかったが、途中の岩陰にミネウスユキソウやコゴメグサや初めて見るチョウジコメツツジが咲いていた。日差しはあるが心地よい風が吹いて暑さによる辛さはなく山頂に到着。大弛峠からの登山者も加わり山頂は大賑わい。山頂の写真撮影待ちもあった。山頂ではゆっくり休み娘は気持ちよさそうに30分も爆睡。親子連れも多く見られた。下山前やっぱり登ってみたかったようで、夫と娘は五丈石に取り付き途中まで登ってきた。下山にかかるも続々と登ってくる人とすれ違い、気温も上がっていたのでバテている人もいた。テント場に戻り撤収して下山開始、あっという間に瑞牆山荘に到着した。路肩の車もかなり減っていて、ピークの2日間だったようだ。 感染には気をつけていたが、あれだけの人がいたので不安になった。帰りは免許取り立ての娘にも運転させ、それが一番力が入って筋肉痛になった。

8/7-10  八ヶ岳・大同心南稜(登攀) 記:「ウッチー」、「ありさか」
赤岳山荘P 赤岳鉱泉キャンプ場 大同心はガスの中 南稜1ピッチ目
ピナクル到着 大同心ドーム 下降中 やっと到着
南稜最終ピッチ タカネナデシコ ウスユキソウ イブキジャコウソウ
<メンバー>「ありさか」、「ウッチー」、
<ルート数値>距離20.9km 累積標高+3322m −3322m 所要時間 6時間25分 (休憩込)
<行程>
8/7晴れ 小山19:20−太田桐生IC−高千穂IC−12:00赤岳山荘P(車中泊)
8/8ガスのち晴れ 赤岳山荘P7:00〜9:00赤岳鉱泉(テント設営)10:15〜12:00大同心基 部〜14:00南稜取付〜16:10ピナクル16:30〜17:40大同心基部〜 19:00赤岳鉱泉(テン ト泊)
8/9ガスのち晴れ 赤岳鉱泉7:20〜9:00大同心基部〜10:00南稜取付〜13:40大同心肩14:00〜14:30稜線〜15:20横岳〜16:30硫黄岳山荘〜17:10硫黄岳〜17:40赤岩の頭〜18:55赤岳鉱泉(テント泊)
8/10ガスのち晴れ 赤岳鉱泉8:40〜赤岳山荘−もみの湯−佐久・下仁田・富岡−18:30 小山
<報告>祝日を含む3連休は全国的に荒れ模様の天候。その中で八ヶ岳周辺が比較的天候が 安定しているようなので、岩トレ目的で大同心・小同心を目指しました。 金曜日の夜、高速道を降りメルヘン街道で赤岳山荘まで向かいました。麦草峠越えに時 間がかかり午前様ギリギリで到着。何とか駐車場に停めることができてこの日は車中泊。 翌日曇り空の中、赤岳鉱泉に向かいました。やや満杯気味の赤岳鉱泉キャンプ場にテ ントを設営。早速岩場に向かいました。 赤岳鉱泉から硫黄岳方面への登山道へ入り、すぐに大同心と書かれた道標で一般道と 分かれました。急登の樹林帯を上り詰めると、ガスの中から見上げるように大同心の基 部が現れました。 強風で寒い。おまけにガスでルートが不鮮明。下山も考えましたが、しばらくすると、ガス が切れ始めたので登攀開始。ルートは迷いもなく短時間で登りやすい南稜としました。 岩は全体に凸凹していてホールド、スタンスは豊富ですが、よく確認しないとボコッと取 れる恐れがあり安心できない。慎重になりすぎたため、通常は2〜3ピッチで区切るとこ ろ、初日は4ピッチになってしまい、おまけに慣れないロープワークに時間を費やして、 懸垂下降で大同心基部に戻ったころには17時を過ぎていました。この日は薄暗くなって 赤岳鉱泉に戻りました。 結局天候の影響と不慣れさから、代表的なルート大同心雲稜ルートや小同心クラックル ートは今後の課題として、この大同心南稜を二日間アタックして身体を慣らすことにしま した。 二日目はやはりガスの中、南稜の終了点から稜線まで登り、一般道で横岳〜硫黄岳を 登頂して赤岳鉱泉に戻りました。 三日間赤岳鉱泉に滞在しましたが、連休の割には入山者が少なく、そのうちハイカーは 多いのですが、クライマーは異常に少ないように感じました。 久々のアルパインクライミングはスピードが問われることを痛感しました。



ピナクルへの登り 下降のためにルンゼへ下る 2ピッチ核心を超える ピナクルから肩へ
<「ありさか」報告>夏休みの前半に八ヶ岳の大同心にクライミングへ出かけた。沢で滝は上っていたが、岩場は10年以上ぶり。
1日目 車中泊から目覚め、登攀具、食料、テントなど装備を確認して赤岳山荘駐車場を出発する。15kgくらいだろうか。コースタイム通り2時間で赤岳鉱泉到着し、テントを張り登りに行く準備をする。 赤岳鉱泉から見上げる大同心は白いガスの中。とりあえず取り付きまで行ってみようと大同心稜を登る。荷物は登攀具4キロ、ザイル2キロ、他で合計8キロくらいだろうか。急登が続き結構しんどい。運動量多いはずだが、涼しいのであまり汗をかかない。休憩込み1.5時間位で大同心稜テラスに到着する。肝心の岩場は、真白で時々ガスが吹き上がって姿を見せる。1時間くらい様子をみて、南陵なら視界が悪くても登れそうなので取り付きに移動する。 1ピッチ目「ウッチー」さんリードで始まる。20mくらいザイルが伸びてコール。フォローで登る。急な沢の高巻の踏み跡を登るような感じ、難易度3級マイナスに納得。 2ピッチ目リード。一旦少し右側へ下り、その後緩く左上へトラバースするように進み、直上する。ザイルがZ字気味でロープが流れないので、ピッチを切る。ザイルアップで20mほど進んだことが分かる。 ツルベで「ウッチー」さんが3ピッチ目上る。直上やや右寄り。3級マイナス程度か。 4ピッチ目やや右寄りに直上するとすぐに岩稜に出る。岩稜はやさしく、支点も沢山ある。ザイルを伸ばしてピナクルに到着する。25m程度。 喉が渇き空腹なので、「ウッチー」さんを迎えて暫し休憩。14時以後はガスが晴れた状態で、隣の小同心や横岳側の稜線もよく見え、周囲の景色を愉しみながら登れた。 久々のフラットソールだったが、4時間近く何とか耐えられた。 ピナクルから大同心ドームが目の前に見える。夕方17時なので、懸垂支点を利用して2回の懸垂と歩きで取り付きに戻る。1時間強大同心稜を下山し、テン場に19時到着。 テン場から見上げる空はガスで景色なし。簡単な夕食を摂りしばし寛ぐ。岩場は風があり寒かったが、赤岳鉱泉は長袖一枚にサンダルでちょうど良い気候で暖かい。 エスパース2人用はツエルトに比べて天井が高く広くて快適だが、気温が高く暑いのでシュラフカバーで寝たところ、明け方3時に急に身震いがしてシュラフを出して朝まで熟睡。

2日目 朝5時起床し、コーヒーを飲んでいると下から登ってくる人に挨拶をされる。M井さんだった。雄勝で毎年7月に開催された海の幸トレランファイナル以来なので2年ぶりか。旦那さんと本沢鉱泉の方へ歩くとのこと。コンパクトなザックに見えるが、テントなど一式背負っているらしい。スタイリッシュな佇まいに感心しながら見送る。 本日は、きのう細切れにして登った南陵をスッキリと登り直すこととした。 今日もガスで山は見えない。8時前にテン場を出発し、1時間ちょいで大同心稜テラスに到着する。昨日よりゆっくり歩いたつもりだが、時間短縮している。一定にゆっくり歩いた方が時間が掛からない見本のよう。9時過ぎに南陵取り付きに行くと、丁度登り始めているパーティがいた。トップは運動靴で登り始めており、後続の人は登山靴など。2ピッチ目の様子をみてフラットソールへ履き替えるらしい。ところが、朝露などで岩場が濡れているので、撤退するとのことで、後続の2人に怒鳴りながら登るように指示してそのうちにルンゼ側から降りてきた。その間、落石が3回あり、結構危険な状況。 本日もガスっておりしかも風が強い。岩場は確かに濡れているので、彼らが撤収後に暫く岩が乾かないか様子を見ていたが、動かないと寒いので10時前から登攀を開始する。 1ピッチ目は「ウッチー」さん。昨日より直上気味に登り、22mくらいでピッチを切る。 2ピッチ目、左上トラバースからスタートした。被り気味の岩を上半身反りながら超える。ここが3級プラスか。その後直上し、ザイルを伸ばすが、ザイルの動きが悪いのとランナーの手持ちが無くなり、ピッチを切る。22m程度。 3ピッチ目は「ウッチー」さん。やや右寄りに直上スタートし、岩稜を左上したはず。ビレイ解除後にザイルアップされたが、数m残してザイルが止まる。支点工作に手間取っているのか?なかなか進まない。ザイルを引いて合図しているが上がっていかない。20分以上止まっていたので、何かあったのかとコールすると反応があり、ザイルアップ完了した。強風で体が冷えて、特に下半身が動かない。少しずつ登り温まってくる。 ピナクルに到着して行動食を取り身体を温める。ピナクルで休憩中の13時頃にガスが上がって来て、周辺の景色が見えるようになってくる。南陵の終了点は、大同心の肩なので、もう1ピッチザイルを伸ばして肩に到着する。雲稜4ピッチ目のトラバース部分とドームへの登りを見上げる。ドームにはハンガーが何箇所か打たれているのが見える。 今回は、慎重に登り身体を慣らす目的なので、ドームは登らずに、下降用のルンゼを登って稜線目指すことにした。大同心ピークと稜線間のコルに2時過ぎに到着し、靴を履き替える。
横岳ピークに15時前に到着し、しばし展望を楽しむ。 今日は景色が見える時間が昨日よりも短い感じで、ガスが上がって来ている。そこそこ写真を撮り、硫黄岳に向けて下降開始。遅い時間だがまだ登山者とすれ違いながら、硫黄岳山荘に到着し、外のテーブルで少し休憩。小屋は定員の4分の1、50人宿泊で満員らしい。 硫黄岳の登り途中で、下ってくるお爺さんに会う。下りなのに足取りがかなり遅い。長袖シャツだけで強風に吹かれているので、低体温症かと声を掛けるが大丈夫と言うだけで防寒装備を出さない。振り返りながら様子をみていると、後続の男性2人組もお爺さんの遅さに気付き、ゆっくりと寄り添って小屋を目指しているので安心して先に進む。 難なく硫黄岳を超えると風が弱まり、赤岩の頭へのコルに中年夫婦が座っている。旦那は、大きなレンズの付いた一眼を手にしている。話してみると、風景写真を撮りに冬でもやって来るとのこと。赤岳鉱泉周辺は東西の気流の都合で滅多に晴れず、冬が一番晴れて写真撮りに良いらしい。稜線はマイナス二十度以下ですね。写真の色彩加工にも結構な手間をかけ、自分のイメージを表現するとのこと。こだわりの趣味の人は深みがあり話が面白い。 早足で下山して、本日も19時にテン場み帰還。 クイックマカロニディナーとウイスキーを嗜んでいると、星が見えるくらいに晴れる。夜空を見上げながらゆっくりしていると、いくつか流れ星が見られた。天の川は見えなかったが、久しぶりの夜空を楽しめた。山は良い。 3日目 ガスが高く好天の予感。ゆっくり朝食を摂りテントを撤収する。7時過ぎに大同心の肩に人影が見える。暗いうちに赤岳鉱泉を出発したのだろうか。8時には4人全員ドームの頭に登り終えた様子。大同心ドームのルート研究して次回は登りに行こう。 下山した赤岳山荘駐車場は日差しが強く、真夏の暑さ。早々に荷物を片付けて近場の温泉に向かう。
温泉情報:赤岳山荘から車で20分 もみの湯650円 併設されたレストランにて太郎ポーク生姜焼き定食1200円 フリードリンク付き

8/11  日光白根山 記:「こなっち1」
登山口から日光白根 賑わう白根山々頂 山頂から中禅寺湖方面 山頂から燧ケ岳
山頂から五色沼 弥陀ケ池湖畔から白根 トウヤクリンドウ 弥陀ケ池湖畔のお花畑
<メンバー> 「こなっち2」、則夫(記)   
<ルート>天候:晴、日帰り周回 (5時間40分 休憩含) 累積標高差±773m、累積歩行距離7.3km
<行程>8;00山頂駅−8;35七色平分岐−10;25白根山々頂11;00−12:10弥陀ケ池12;30−13;15七色平−13;40山頂駅
<詳細報告> コロナ渦の酷暑日、近場の涼を求め白根山に出掛けた。午後は大気が不安定になるので昼過ぎには下山しようかと、5時に出発、最短の丸沼スキー場ゴンドラを利用、早朝ではあるが関東圏の車が既に2,3十台駐車してあった。二千メートルを超えたシラビソの樹林帯の木陰は流石に涼しい。カニコウモリの群生を見ながら森林限界を超えると、ガスも無く澄み渡った青空の下、山頂が綺麗に見渡せた。足下にはトウヤクリンドウ、ハクサンフウロなどの花が咲いている。山頂も混み合っているが、360度のパノラマ、中禅寺湖、男体山、武尊、燧、至仏、遠く富士山も綺麗に見える。下界の暑さを忘れ清々しい山頂で大休止した後、弥陀ケ池に下り湖畔の木陰で一休み、残念ながら湖面は風で白根山は映らない。湖畔近くには鹿避けの電気柵が張られ、柵内はタカネニガナ、ハンゴンソウ、シラネニンジンなどのお花畑が広がっていた。まだ青空ではあるが雷雨が心配なので、早々に引き上げ天気が崩れない内に下山出来た。帰路日光宇都宮道路で大粒の雨に見舞われたが、この後この辺り突風による倒木があったとのことであった。

8/2  三壁山・エビ山 記:「ともさん」
カモシカ平を見下ろす キスゲ ホソバコゴメグサ ハコネギク
笹原のカモシカ平 ハクサンフウロ 富士見峠より 何カエル?名前わかりません
<メンバー> 「ともさん」、他2
<ルート数値>活動時間5時間50分(休憩込み)活動距離8.9km累積標高+752m/ー751m
<行程>9:10キャンプ場駐車場ー10:40三壁山ー12:05カモシカ平ー12:40高沢山ー13:47エビ山ー15:00駐車場
<詳細報告>初めて野反湖周辺を計画。ノゾリキスゲのピークは過ぎていたが見られればと思い行ってみた。湖畔に着くとガスがかかり何も見えなかったが、駐車場に着いて支度をしているうちに晴れ間が出てきた。キャンプ場駐車場を出発してお花を見ながら急登を登り展望のない三壁山へ到着。暑さでかなり汗をかき水分補給をしてカモシカ平へ足をのばした。カモシカ平一面にキスゲが広がる写真を見たが全く花はない。キスゲは途中にいくつかみられるくらいで看板の写真のみ撮って戻った。カモシカ平へ行く途中にホソバコゴメグサやツリガネニンジンなどのいくつか花を見ることができた。高沢山を過ぎ右に草津の町を見下ろしながら進むと開けたエビ山に着く。展望がよく、野反湖や富士見峠、八間山が眺められた。白砂山はガスの中で見えなかった。エビ山からはダケカンバの泥んこ道をぬけ、野反湖を見下ろしながらの笹原を過ぎキャンプ場に到着。駐車場からキャンプサイトまでリヤカーで荷物を運ぶ家族連れとすれちがう。約20分の距離とアップダウンあって大変そうだった。富士見峠で景色を見て帰ろうとしたら雨が降り出し、少し小降りになるのを待って終わりかけのノゾリキスゲと野反湖を写真に収め帰路についた。
<追加写真説明>左:ツリガネニンジン  中央:三壁山    右:エビ山

8/2  金山(小谷村) 記:「みつまん」
登山口近くの駐車地 南西方向に雲海が見えた 滑りやすいV字谷を登る ぬかるみが多いルートだ
花に守られた石仏 金山山頂。後ろは焼山・火打山 帰路、天狗原山山頂 トラロープで慎重に下る
シナノナデシコ ニッコウキスゲ ミヤマキンポウゲ シナノキンバイ
<メンバー> CL「さとう」、「みつまん」
<ルート数値>距離 11.8Km 累積標高 +1,410m,-1,410m 所要時間 9時間20分 (休憩込) 天気:晴れ
<行程>登山口4:55 - 6:02水場6:07 - 7:35ガレ場 - 8:45天狗原山9:00 - 9:53金山10:15 - 11:00天狗原山11:05 - 12:10ガレ場 - 13:20水場13:20 - 14:15登山口
<詳細報告> 梅雨明け最初の山行は東北を予定していたが、まだ天気が悪く、先日の豪雨の影響も良く分らない。それで、長野と新潟の県境にある金山に行くことにした。高山植物の豊富な「雲上の楽園」らしい。
前日に小谷(おたり)村に入る。小山から4時間弱。休日なのに高速道路は空いていた。道の駅の片隅に駐車してレストランで夕食を摂る。その後、早めに仮眠をとったが3時間程で目覚めてしまった。それからなかなか眠れない。結局、3時半には二人とも起き出した。 その道の駅には20台以上の車中泊目的の車が泊まっていた。大部分は登山者なのだろう。 朝食を済ませて登山口へ向かう。
小谷温泉を過ぎると車道は狭くなった。雨飾荘の手前で林道に入る。ヘアピンカーブを過ぎた所の右側に広くなった路肩がありそこが駐車場になる。5台ぐらい駐車可能だ。既に2台駐まっていた。林道はその先で通行止めになっていた。その林道は峠を越えて火打山登山口で有名な笹ヶ峰へ続く道だ。 登山口は駐車地のすぐ先にある。
登山道は急斜面をジグザグに主稜線まで登るのだが、標高差で300m近くある。おまけに足元の安定しない場所もある。周辺にはブナの巨木が多かった。1時間ほど登ると傾斜が緩やかになって左に廻り込むように主稜線にのった。その先に水の溜まっていない沼があって、そこから少し登ると水場がある。そこは広場になっていて急登で疲れた体を休めるにはもってこいだ。梅雨が明けたばかりなので水量は水場としては充分だったが晴れが続くとすぐ枯れてしまいそうだ。またそこで湧いているわけではないので冷たさはそれ程でもないし安全性も不明。でも、喉を潤すことはできた。現在下痢症状はないので、安全性も問題はなかったのだろう。
水場から天狗原山までは稜線とは言いづらい複雑な地形で、アップダウンが多いのは致し方ないが、やたらとぬかるみがあるのがいやになる。登山靴は泥だらけだ。廻りの木に針葉樹が目立つようになきた。標高1741m地点の北にはV字状に窪んだ谷に道がつけられていて、滑りやすく、滑れば確実にどろんこになるだろう。標高1949m地点の南は登山道が背の高い草で遮られている。その辺りはルートファインディングが難しいという報告をネットで読んだが、今は高い草が刈られて、また踏みつけられているので道ははっきりしているが、もし刈られる前なら確かに難しいかもしれないと思う。その先は登山地図に「ガレ・ロープ」と記載されている場所で、頼りないトラロープに頼りたくなる傾斜だ。安定した場所で振返ると鹿島槍から白馬岳までがぼんやりと見渡せた。1949地点を過ぎると、前方に天狗原山を望める場所があるが、その高さに少したじろぐ。やがて、右手に崖が見えてくる。崖の淵には沢山の花が咲いていた。
そして、標高2150m辺りで森林限界に出た。そこからは笹原とお花畑が交互に登場する。右手には妙高山・火打山・焼山がきれいにみえている。金山は天狗原山に隠れている。天狗原山山頂手前にハクサンフウロに囲まれて石仏が鎮座していた。 天狗原山山頂に到着。登山道は山頂の東寄りを通っているので山頂標識があっても本当のピークでは無い。三角点の北側の登山道脇だ。とにかく山頂で少し休んだ。そこからは金山を初めて見ることができた。なだらかな山頂だ。 でも、金山を目指すには、天狗原山から急傾斜を下る必要がある。笹を掴んで下った。その先にはミヤマキンポウゲの黄色い花がたくさん見られた。それはやがてもっと大型のシナノキンバイに置き換わっていった。滑りやすいザレた登山道を慎重に進むと道は沢筋のガレ場に続いている。その先は歩きやすいお花畑の小径となる。右に左に花を楽しみながら金山山頂に到着した。 山頂からは焼山方面、雨飾山方面に登山道が延びている。踏跡程度の道かと思っていたがしっかりした登山道があるようだ。私達は山頂で記念撮影をして、エネルギー補給後下山開始。下山では次々に登ってくる登山者に行き交った。皆さん「花がきれいですね。」の後に「ひどい道でしたね」と言う。私は、山頂往復の場合、下山はかなり一気に進むものだが、今回はそうではなかった。睡眠不足が原因かもしれないがなかなか進まない。特に、天狗原山から水場までは長く感じた。水場に到着してぬるめの水を飲んだときはホッとした。
無事下山。路肩にも多くの車が駐まっていた。多分、本日の登山者は30人ぐらいか。人気の火打山、雨飾山よりはずっと少ないだろうが、私の予想よりは多かった。天狗原山の先で出会った女性3人連れは一人が随分と疲れ気味だった。無事下山できたのだろうか。下山後は雨飾山荘近くの露天風呂(男女別浴、寸志)で汗を流して帰路につく。日曜だが渋滞は無く予定より早めに帰宅できた。
今回の山行では多くの花を見ることができた。黄色い花では小ぶりでニョロっと咲くのがミヤマキンポウゲで、大型なのがシナノキンバイ。チングルマは金山山頂近くに少し白い花が残っていたがその下では果穂になっていた。あとは、タテヤマリンドウ、ニッコウキスゲ、ダイモンジソウ、カラマツソウ、ハクサンコザクラなど。 花には満足だったが、再訪は多分しないだろうと思う。

7/24-26  美瑛富士・美瑛岳・十勝岳 記:「ウッチー」
吹上温泉野営場 山頂方面は雲の中 分岐より美瑛富士 美瑛富士
分岐より美瑛岳の登り 美瑛岳 十勝岳直下 十勝岳
火口が左右にある 無事下山 ウコンウツギ エゾイソツツジ
イワブクロ エゾノツガザクラ イワヒゲ エゾウサギギク
イワキギョウ チングルマ コマクサ エゾオヤマノリンドウ
<メンバー>「ウッチー」
<ルート数値>距離21.5km 累積標高+1993m −1988m 所要時間 12時間 5分 (休憩込) 
<行程>
7/24 小山4:00−五霞IC−成田IC−6:20成田空港8:30−10:20新千歳空港・ レンタカ ー11:00−千歳IC−占冠IC−上富良野−15:30吹上温泉野営場(テント泊)      
7/25 ?吹上温泉3:15〜雲の平分岐〜美瑛岳分岐〜7:40美瑛富士分岐〜8:20美瑛富士 〜美瑛富士分岐〜9:50美瑛岳〜12:30十勝岳〜12:55昭和噴火口〜14:00十勝 岳避難小屋〜雲の平分岐〜15:20吹上温泉(テント泊)       
7/26 吹上温泉5:30−上富良野−占冠−夕張−11:30レンタカー・新千歳空港?15:00−16:30成田空港−成田IC−堺古河IC−18:30小山
<詳細報告>4連休の予定が崩れ、北アルプスから北海道へ代替登山としました。行き先は以前旅行中目に焼き付いていた素晴らしい景色だった十勝連山と決めました。 ?
7/24曇り (出発〜BC) 成田空港を出発、新千歳空港に到着すると到着ロビーは閑散としていました。明らかにいつもとは違う光景に驚きを隠せませんでした。これが新型コロナの影響でしょうか? レンタカーでこの日の目的地、吹上温泉まで約250キロ。食事以外あまり休憩を取らずに目的地に向かいました。途中富良野でラベンダー渋滞にはまりました。この観光地の 混雑ぶりは明らかに空港とは対照的でした。 吹上温泉の野営場に着くと、オートキャンパーやバイクで大変にぎわっていました。温泉と宿泊施設がある野営場なので、当然食事もとれると思っていましたが、施設に食堂は なし。あるのは受付の横にカップ麺のみ。上富良野の小さな町まで約20キロあるので、 この温泉施設は陸の孤島状態でした。 晴れていれば遠くに十勝岳の全景が拝めるこの日の野営場は低い雲で山頂や美瑛の街までも何も見えませんでした。仕方がないので、明るいうちに温泉につかり、来る途中 スーパーで買ったお惣菜で寂しい前夜祭でした。 ?
7/25 晴れ時々曇り(日帰り周回登山) 夜中にトイレに起きると空は満点の星空でした。予報では昼頃に雷注意報。予定より一 時間早い出発としました。 ヘッドライトをつけて出発。美瑛岳分岐までは渡渉、火山の小石のダラダラ道、そして美瑛岳の稜線に近づくと自分の背より高い松林と笹に悩まされました。朝露のため稜線に 着くころには衣類がびしょ濡れでした。上空はいつの間にか星がなくなり雲の中、十勝岳、 美瑛岳のすがたも雲の中でした。 美瑛岳分岐に着くと空が明るくなり、美瑛富士登頂のころには時折青空が観え始めまし た。ですが残念なことに周りの景色は見ることができませんでした。一旦分岐に戻り、岩 がゴロゴロしている稜線を時折岩にマーキングされた黄色いペンキを頼りに登り返し美瑛岳に向かいます。美瑛岳は登っている途中から稜線からすこし離れて、岩の塊がそそ り立って見えました。山頂は小さい岩山で、やはり低い雲がかかっていたため、周りの景 色を見ることができず、仕方なく身体が冷える前に出発しました。 アップダウンの少ない岩の多い稜線を少しづつ登って、2ピッチほど進むと道が火山らし い小石になり、雲の切れ間から十勝岳のピークが現れました。十勝岳の山肌は火山か ら噴き出した小石の縞模様がとても美しく山全体が富士山のようなステキな形でした。 十勝岳山頂は岩山でした。ここまで数人の登山者しか会いませんでしたが、山頂には20 人ほどが休んでいました。ほとんどが望岳台、十勝岳温泉から往復の登山者のようでし た。 この後十勝岳から富良野岳まで縦走したいところですが、時間もなく今回はここで下山。 望岳台方面へ左奥の火山ガスが噴き出る噴火口や左右の火口を観ながら長い下山道 を下り、足が棒になるころ吹上温泉のテン場に到着しました。 吹上温泉は大きい建物ですが、食事の提供がなくまた、売店にはカップヌードルと缶詰 ぐらいしか食糧が置いてないため、この日の夕食はカップヌードルと鯖缶とサッポロ クラッシックでした。 ?
7/26曇り時々晴れ (下山)  目的の周回山行を昨日無事消化できた達成感で、ゆっくりしていてもつまらないので、4 時に起床、自宅から持参したサタケのごはんで朝食を済ませ、テント撤収後、5時半にテ ン場を後にしました。途中有名らしい吹上露天の湯で朝ぶろに入り、白髭の滝、青い池 それから富良野では麓郷の森に寄って、時間も余裕があるので、一般道を利用して空 港に向かいました。

7/14-15  北海道百名山4 羅臼湖・羅臼岳 記:「きたはら」
必死に熊鈴を鳴らす 羅臼湖手前の四の沼 霧にむせぶ羅臼湖 羅臼の漁師さんと交流できる熊の湯
雪渓とお花畑 羅臼平から羅臼岳をのぞむ 羅臼岳山頂 エゾリスが近寄ってくる
<メンバー>「きたはら」

7/14 羅臼湖トレッキング
<ルート数値>距離7.9K 所要2時間53分 高度上り161M 下り223M 
<行程>ボンズホーム830-知床峠駐車場844-羅臼湖入口913-羅臼湖1040-羅臼湖入口1131―知床峠駐車場1200―羅臼温泉熊の湯―ボンズホーム <詳細報告>天候 快晴 斜里岳雌阿寒岳と登ったので本日は軽めのメニューで羅臼湖から明日登る羅臼岳をみてみようと思いつきで行ってみた。羅臼湖入口までのバスはコロナの影響で運休。仕方がないので霧の知床峠に車を置いて3キロほど車道を歩く。羅臼湖入口で知床財団のレンジャーさんから先ほどそこにヒグマがいたので追い払いました。あなたは二番手ですが気をつけて行ってください。本当かよ。ニノ沼三の沼四の沼と湿原を長靴で進む(このコースは植生を保護するため長靴が義務付けられている)途中先行者に追いついて追い越したので私が先頭になり熊鈴を鳴らす手にも力が入る。湿原が開けてしばらく歩くと広々とした羅臼湖に到着した。せき止め湖で外周の山に霧がかかって神秘的な雰囲気。しばし景色を独占して引き返した。途中霧が晴れ迫力ある羅臼岳が現れた。無料露天風呂羅臼温泉熊の湯を楽しんで知床峠に引き返す途中道路脇の草を食べていたヒグマに遭遇、こちらはびっくりしたが相手は悠然と草を食べている。手前には車から降りて写真を撮る人や見物のカップルなどがいる。ヒグマは人間や車に慣れてしまっている様子。野生動物に餌やったり車から降りて近づく行為はやめたい。
7/13 羅臼岳
<ルート数値>12.9K 所要9時間2分 ハイクアップ高度1449M 下り1435M
<行程> ボンズホーム500ー岩尾別登山口木下小屋518―羅臼平キャンプ場900―羅臼岳955―羅臼平1130ー木下小屋1435―三段温泉(無料) <詳細報告>曇り(1200メートル以上は晴れ) ウトロのボンズホームは一階がカフェレストラン三階がゲストハウスになっている。女将さんが作るポテト料理が名物。それ以外にもニシンの煮付け塩焼きイクラ丼鮭などどれも美味しい。硫黄岳から縦走したいところだがテントを担ぐ余力はすでになく一番楽な岩尾別温泉登山口ピストンにした。霧の中樹林帯の急登だか登山道の整備が素晴らしく歩きやすい。樹林帯を超えると少し腫れてきて雪渓とお花畑とエゾシマリスが楽しい。 羅臼平テント場に着くと雲上の快晴となった。ここから巨大な溶岩ドームの岩登りが始まる。頂上からは硫黄岳斜里岳と昨日歩いた羅臼湖さらには択捉島の高山らしきものが雲の上から見えている。1時間以上景色を楽しみ下山しました。
帰路 南十勝晩成温泉と日高新冠町に1泊ずつして苫小牧から大洗までフェリーで帰宅しました。新冠町のふかふか亭は幌尻岳登山の宿として利用者も多く田中陽希さんも撮影時泊まったとのこと。現在は平取コースが主流だが新冠コースが昔はメインコースだったらしい。新冠コースは渡渉が1回だけで済むので大雨で閉鎖になりにくい事、山小屋のキャパが大きく予約が取りやすいことらしいです。山小屋は1泊1000円でバスがないので安く済むが、18キロ林道歩きが長い。小屋前後2泊して幌尻岳ピストンがおすすめだそうです。来年は新冠コースに挑戦して旭岳トムラウシ縦走と羊蹄山の3山登りたいと思います。マイカーで可能な旭トムラウシ縦走の秘策?を地元の方に教えていただきました。

7/12-13  北海道百名山3 斜里岳・雌阿寒岳 記:「きたはら」
斜里川のサクラの滝を必死に遡上するサクラマス 斜里岳旧道の滝 きれいな花 霧の中の斜里岳
岡崎哲三さんの登山道修復は見事 雌阿寒岳の火口 雌阿寒岳山頂 雌阿寒岳温泉野中旅館おすすめ
<メンバー>「きたはら」

7/12 斜里岳
<ルート数値>距離9K 所要7時間30分 高度上り830M 下845M 
<行程>天候 小雨 霧 曇り 一昨日はサロマ湖のサロマニアンと言う『とほ宿』にとまり真ほっけのフライなどおいしい料理で英気を養ったり原生花園を見学したりして休養日とした。(宿の斜め前の魚屋斉藤商店はカキやホタテなど格安で買える) 昨夜泊まった風景画のオーナーさんは元山岳ガイドで岡崎哲三さんの弟子だそうで斜里岳の新道の修復をボランティア(斜里岳友の会)で手伝ったそうです。また岡崎さんは山と高原地図大雪山や利尻礼文を調査執筆している佐藤文彦さんのお弟子さんということも教えていただき、斜里岳羅臼岳トムラウシなどの詳細な情報や天塩川のイトウやサクラマスの釣り情報を教えていただいた。(桧枝岐近辺の山やイワナの話でも盛り上がった) あいにく清岳荘斜里岳登山口は霧で途中から小雨になってきた最初は渡渉を10回くらい繰り替えし旧道に入ってからは初級沢登りみたいな登山道。私は山岳会で少し鍛えられているので楽しいが慣れない人は苦労されていた。いくつもの滝やナメを越えて結構変化にとんだ面白い登りのコースだった。下りは雨に濡れた急坂が待っていた。何回も滑って一度は前のめりに転倒して危なかった。岡崎哲三さんが修復した箇所はすぐに分かった。木の根を巧みに削ったり伐採したマルタで土止めしたり素晴らしい出来だった。登山者が歩きやすいように工夫してあり脇道ができないように自然に優しい工法だと思った。いままで登った北海道の中でも珍しく複雑な地形で雨の中でも楽しめる変化にとんだ面白いコースだった。

7/13 雌阿寒岳
<ルート数値>14.5K 所要8時間1分 ハイクアップ高度1004M 下1107M
<詳細報告> 晴れときどき曇り 雌阿寒岳登山口のすぐ横にある野中温泉は ヒグマセンターのレンジャーで釧路出身の方から推薦され宿泊することとなった。温泉は硫黄泉で石鹸シャンプーは泡が立たないので置いていない。したがって鏡やシャワーもない。濃度が濃いので汗臭さは石鹸を使わずともとれてしまった。不思議と筋肉痛やぶよにかまれた部分も治ってしまった。水虫なんかも一発で治ってしまいそうな泉質。料理も素晴らしく1泊二食で7500円はお安いと思う。日帰り温泉も400円とお安いのでオンネトー野営地にとまって下山後は温泉が定番らしい。雌阿寒岳登山口でヒグマの糞を発見。樹林帯からすぐにハイマツになり岩場と火山礫の登山道になる2時間かからず山頂。火口の噴火がすごい。オンネトーもよく見えて下山する。野中温泉で汗をおとして知床へ移動した。

7/19  平標山 記:「ともさん」
松手山より平標山 仙ノ倉への稜線 平標山山頂 山の家方面ずっと階段の下り
ヨツバヒヨドリ クルマユリ ウツボグサ ホソバコゴメグサ
<メンバー>「ともさん」+1 <ルート数値>活動時間8時間30分 活動距離約13km 累計標高1254m 
<行程>4:30田沼ー6:45山鳥原公園駐車場ー7:00登山口ー8:53松手山ー10:25平標山55ー11:40仙ノ倉山ー12:30平標山12:50ー13:20山の家ー14:35林道ー15:30駐車場
<詳細報告>前夜発で会津駒ヶ岳の計画だったが、子供に貸した車が戻らず行き先変更。夫は平標山へは行ったことがないというので朝発で出かけた。久々の太陽の陽を浴びての登山。気持ちよかった。花はピークを過ぎてしまったので6月末の報告ほど人はいなかったとは思うが登山者は多かった。仙ノ倉山まで行き平標山の家経由で下山。こちらの下山コースはずっと階段なのでピストンの方が良い。最後の林道も飽きてしまう。またお花畑の時期に再訪したい。 データは途中電源切れなのでおおよそです。
<写真追加説明>右:オノエラン

7/9-10  北海道百名山2 大雪高原・黒岳縦走 記:「きたはら」
滝見沼 高原沼でヒグマの観察をするレンジャーの奥村さん ヒグマが良く観察される高根が原を見上げる 湖畔巡りのあとの温泉が素晴らしい
環境省ヒグマ情報センター登山口 銀泉平第二花園 赤岳山頂 北海岳直下のお花畑
白と紫のイワカガミ 黒岳石室避難小屋 岡崎哲三さん-北海道新聞
<メンバー>「きたはら」

7/9 大雪高原温泉ヒグマ情報センター沼めぐり
<ルート数値>距離6.2K 所要5時間8分 高度上り349M 下り384M 
<行程>層雲峡ホステル800-大雪高原温泉ヒグマ情報センター909-沼めぐり周遊コース1220-温泉-層雲峡ホステル1500
<詳細報告>天候 快晴  前日は十勝旭岳と連日の登山で疲れ果て旭川のビジネスで1泊し旭山動物園見学など休養日とした。北海道初心者はどこに泊まるかが迷うところだがキャンプバンガローは充実してテキトーに走って見つけられるほど多くてしかも安い。一人の場合は地元コンビニのセコマで食事は済ませて近場の温泉でさっぱりしてテントで寝るだけのライダーも多いようだ。私もそのつもりで来たのだが登山で疲れて面倒になりゲストハウス(基本相部屋だがコロナで1部屋2名までにしている)をこの日から活用した。層雲峡ホステルは旧YHをそのままゲストハウスとした若いオーナーの宿で一泊素泊まり3500円と安く登山や旅行の相談にのってくれる。このあと宿は下記のとほ宿の会で二食付き6000円前後で泊まり歩いた。どの宿も個性的なオーナーご夫婦で親戚の家的雰囲気。宿泊客は一人旅のライダーさんや元ライダーの方が多い。 本日はホステルが気に入って二泊することとなったのでリハビリもかねて層雲峡から車で1時間の秘境大雪高原温泉沼めぐりに行くこととした。ここはネーミングが抜群な環境省直営のヒグマ情報センターが登山出入口になっていてまずヒグマ対策のレクチャーを受けてから出発となります。熊鈴はバックにつけず手にもって激しくならしてくださいとご指導をうける。途中先行して20キロある木道の材木を歩荷していたレンジャーの奥村さんに追いついたので彼女が途中まで同行してくれた。いくつかの静かな沼を見ながら高原沼のある高根が原についた。この沼から見上げる斜面がヒグマ生息地らしく昨日も2頭目撃されたらしい。奥村さんは私にも熊を探すように言われるが残念ながらというか幸いにも30分ほど観察したがヒグマには会えなかった。私たちは右回りで周回しているが左回りで来たレンジャーの隊長の岡崎さんと合流。やはりヒグマの気配はなかったらしい。ただ融雪がすすんで渡渉箇所があり長靴がないと登山靴を濡らすので無理そうだったら引き返してと指導される。後半はアップダウンの多い沢歩きとなったが6キロ4時間のコースタイムは後半の難路を考慮しているためだと納得した。引き返さず歩きとおして周回コースの合流点で再度岡崎さんにお会いしたら彼はセンターに引き返して戻ってきたらしく木道材木3本約60キロ歩荷している 尋常ではない雰囲気なのでお話をきくと木道や登山道整備のプロで環境省の委託で大雪山の登山道を整備している方らしい。小笠原島利尻岳北アルプスなども要請があり整備しているらしい。一昨日登った旭岳縦走コースの砂利の土砂止めが素晴らしかったと話すと、岡崎さんはボランティアを募って整備したとおっしゃっていて北海道の予算が厳しいのでご苦労されている。後でわかったのだが岡崎哲三さんは札幌市出身。札幌西高定時制を卒業後、上川町の黒岳石室や高原温泉ヒグマ情報センター勤務を経て2011年、合同会社「北海道山岳整備」を設立。18年、一般社団法人「大雪山・山守隊」を立ち上げボランティアで登山道整備活動を実施。当麻町で農業も営み、妻、娘2人と暮らす(北海道新聞転載)。このあと斜里岳でも彼の整備した登山道と出会う。彼の登山道整備に感謝して貴重な時間を過ごせました。

7/10 銀泉平-黒岳縦走コース 晴れときどき曇り
<ルート数値>距離14.5K 所要8時間1分 ハイクアップ高度1004M 下1107M
<行程>層雲峡ホステル600(バス)-銀泉平705-第一花園809-赤岳934-小泉岳1023-北海岳1135-黒岳1342-リフトロープ―ウエイ降り場1511
<詳細報告> 層雲峡ホステル前から銀泉平までバスが出ているので6時のバスに乗る。銀泉平駐車場はすでに花目的のハイカーで満車。第一花園第二花園という名称だが雪渓が残っていて今一つ見ごろは後そう。稜線に出て広大な駒草の広がるコマクサ平から強風で寒くなるがきついアップダウンはなくトレランの方に追い抜かれる。北海岳を過ぎ大雪山のおはち巡りにつくと強風はやみ良いお天気になった。高山植物も多くなり見ごろだ3日前の旭岳縦走コースにつながるおはち巡りは次来た時にはぜひ歩いてみたいコースだ。黒岳石室の避難小屋はコロナで利用できないがテント場は5組ほどが利用していたトイレも水場もあり快適(携帯トイレブースは無料だが普通のトイレは500円)。黒岳頂上から下山だが厳しい下りにバテバテになり何とかリフト乗り場に到着ロープ―ウエーを乗り継いで長い縦走が完成した。ジャンプで有名な高梨沙羅さん出身の上川町営黒岳の湯につかってサロマ湖に移動する。

7/6-7  北海道百名山1 十勝岳 大雪山旭岳 記:「きたはら」
キバナシャクナゲ上ホロ避難小屋周辺 十勝岳山頂 上ホロ避難小屋周辺のエゾシマリス 大雪山旭岳をロープーウエイ姿見駅から
北海道最高峰旭岳山頂 旭岳縦走コース途中にある中岳温泉 我慢が出来ず足湯から全身浴に変更極楽 中岳温泉と裾合平中間地点のお花畑と雪渓
<メンバー>「きたはら」

初日 十勝岳
<ルート数値>距離12.3K 所要8時間8分 高度上り1121M 下り1121M 
<行程>新潟港発1200〜小樽港0430〜十勝岳温泉登山口0800-上富良野岳1000-十勝岳1118-上ホロ避難小屋1224-十勝岳温泉1510-旭岳ロープーウエイ山麓キャンプ場泊
<詳細報告>天候 快晴 小樽港から札樽高速道路経由道央自動車道で富良野から十勝岳温泉登山口まで2時間30分くらいでついた。朝なのに気温は28度でこの後さらに熱くなる。1時間ほど沢沿いを登ると雪渓がいくつもあり融雪が進むので何回か足を踏み抜いた。岩場の急登をこなして稜線上にある上富良野岳に飛び出す。右に進むと花の百名山富良野岳で登山客はほとんどこちらを目指す。私は誰も行かない十勝岳を目指す。途中上ホロ避難小屋ではキバナシャクヤクの大群落とエゾシマリスに癒される。誰もいない静かで広大なお花畑は北海道らしい。その後火山礫の登山道を1時間ほど登ると十勝岳の頂上に着いた。四方に立ち昇る噴煙を眺めながらの大展望でトバイムラウシや明日登る大雪方面が望めた。北海道らしい伸びやかな山容にこれからの山旅に期待が持てた。下山は暑さと運動不足で相当ばててフラフラで登山口までたどり着た。キャンプ場も暑くて虫に悩まされちょっと北海道らしくない展開となった。 これからバイクや車で北海道旅行を予定されている方にはコンビニのセコマ(道内1100か所茨城県は30か所)でカードを作られることをお勧めします。店内で調理される弁当パスタおにぎりはどれも安価でおいしく、コンビニなのに生鮮食品も充実していてキュウリトマトは直営農園で栽培していてしかもおいしい。カード作成は無料で会員だと割引商品が相当お得。私は1個80円のクリームパンにはまってしまい毎日1個は食べていた。

7日 大雪山旭岳
<ルート数値>距離14.5K 所要8時間1分 ハイクアップ高度1427M 下り933M 
<行程>旭岳ロープーウエイ山麓キャンプ場530-旭岳ロープ―ウエイ山麓駅600-姿見駅638-旭岳岩室717- 旭岳山頂905-裏旭岳キャンプ場946-間宮岳1027-中岳温泉1128-裾合平1300-姿見駅1407
<詳細報告> 前夜、旭岳ピストンだと時間も短く面白くなさそうだと思い、大きく旭岳を周回する縦走コースを選んでみた。実際歩いてみて変化にとんだ歩く人も少なく大雪山らしい縦走になった。二週間の山行で最もお花畑が見事だったのもコース裾合平前後だった。ロープウエイであっという間に1600mの姿見駅に到着コロナ対策でロープウエイは道民割引があるらしく平日なのに結構登山客が多い。夫婦池や地獄谷を見学する遊歩道を過ぎると火山礫の急坂が1時間ほど続くがあっという間に山頂到着。快晴で昨日上った十勝岳方面富良野市あたりの景色が素晴らしい。ここまでは登山客が多かったが縦走コースはほとんどおらず不安になる。いきなり急傾斜の雪渓が現れロープで降下、降りたところが裏旭野営場で1組だけテントを張っている人がいた。静かでよさそうな天場。霧が出てきたが、ここからはアップダウンの少ない縦走路になり層雲峡からの縦走路と合流する。反対側登山道からは黒岳からの日帰りか一泊の縦走路の登山客だ。中岳分岐からは完全に登山客は私一人になってしまった。稜線から一気に降下すると晴れてきて谷筋に露天風呂が見えてきた。露天風呂周辺はお花畑と雪渓が広がり足湯をしようと靴を脱いだ。しばし足湯をしていたがあまりに人も来ないし気持ちいいので全身浴に変更岩の下から湧いて出る源泉50度位と雪渓から流れ出る冷たい沢水の複雑なお湯加減を楽しみ極楽気分をしばし味わう。そのご雪渓をかなりの数横断してキバナシャクナゲとエゾノツガザクラの大群落を楽しみ姿見駅に到着した。駅手前200mで雨が降ってきて走って駅舎に駆け込んだ。温泉とお花を堪能して充実した山行となった。

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7/9-10  北海道百名山2 大雪高原・黒岳縦走

7/12  鳴虫山・高平山周回 記:「みつまん」
鳴虫名物根っこの登り 鳴虫山山頂。雨が降ってきた。 ギンリョウソウは多かった 平らな面をこちらに向けた大岩
急な下りが多い 高平山山頂 下山中に鳴虫山が見えた 廃林道を下る
<メンバー> CL「さとう」、「みつまん」
<ルート数値>距離 12.2Km 累積標高 +1,135m,-1,135m 所要時間 9時間05分 (休憩込) 天気:曇り一時雨
<行程>駐車地7:20 - 8:48神ノ主山9:00 - 10:20鳴虫山10:50 - 11:40(996m峰)11:45 - 13:23(892m峰)13:33 - 15:03高平山15:13 - 16:25駐車地
<詳細報告> 前日夕方に「さとう」さんの計画を知り急遽参加させて貰いました。
国分寺を5:30に出発し、7時前に駐車予定の県道14号が行川(なめかわ)河畔でヘアピンカーブする地点に着いた。 山行準備を整えている時にトラブルが発生した。「さとう」さんの登山靴のソールが剥がれてしまったのだ。知人から譲り受けたものらしい。よく登山靴は使用しなくとも古くなると経年劣化して剥がれやすくなると云うことは聞いていたが実地で見たのは初めてだった。結束バンドで固定して歩くことにした。実はこの時に私が持っているダクトテープで巻こうとしたのだが使い物にならなかった。そのテープは10年前に山歩きを始めたときから持ち歩いているものだった。携行する備品もたまにはチェックしなくてはならないと痛感する。ちなみに、「さとう」さんの靴はその後1時間で片方が、2時間でもう片方も崩壊してアウトソールが完全に剥がれた状態で歩く事になった。それでも念のために携行した運動靴よりはましだろうとそのまま歩き通した。滑り止めが無い状態での歩行は大ベテランの「さとう」さんでもかなり神経をすり減らせたようだ。
駐車地から北に延びる廃林道に入った。完全に藪化していたが、かき分けて進むことができた。すぐ林道は消えて、沢を進む事になるが、沢も進めなくなって右岸に這い上がる。すると対岸に道のようなものが見えたのでそちらに渡った。それは道では無く導水管だった。しかし、左岸には微かな踏跡がありそれをたどることにした。地形図では実線道なのだが道と言えるものではない。でも植林地内の緩い斜面で歩きやすかった。少し登ると作業道があった。計画ではもう少し西に進んで南西に方向を変えて823m地点を目指す予定だったが、簡単と思われるルートに変更した。右上の尾根に上がり神ノ主山経由で鳴虫山へ向かうことにした。尾根に上がると、北側すぐ近くに日光市街が見下ろせた。
神ノ主山山頂やや手前で一般登山道に合流する。神ノ主山で小休止。そこからは根っこの多い登山道をひたすら登る。途中、下山中の物静かなオジサンに出会う。ザックも背負っていなかったので麓の愛好家かもしれない。
鳴虫山に到着。誰もいない。腰を下ろそうとすると雨が降ってきたので雨具を付けてからエネルギー補給。今朝、ポットに入れるのはお湯にするか冷たい飲料にするか悩んだがお湯にした。それは正解だった。休んでいると男性が登ってきた。含満淵から登ってきたという。私達が高平山へ向かうと伝えると興味ありそうだった。
鳴虫山からは要所要所でスマホで現在位置を確認しながら進んだ。山頂から少し下ると左に作業道が現われた。キャタピラ車でないと通れないような道だ。996m地点まではそれなりに踏跡もあり、テープもあった。藪っぽい箇所は出来るだけ西側に避けて進んだ。
996m地点から高平山までが今回の山行のハイライトだ。踏跡は薄く、テープも少ない。特に急な下り、急な登りに苦労した。
まず、996m地点からは急な下りだ。標高750m辺りからの登りもきつい。ストックを急斜面に突き刺しながら這い上る。その登りの後ろには大岩が控えていて、平らな面をこちらに見せていた。乾いていれば直登できそうにも思うが雨に濡れた斜め岩は滑りそうで怖い。南に迂回したがそちらも急斜面で苦労した。その後ろにも岩があった。難所を通過して892峰で一息ついた。 そこからコルに下るとそこにも大岩があった。しかし、左に薄い踏跡がありそれに従った。その先で左に方向転換すると、そこからも小さな登り下りが繰り返される嫌らしい地形だ。854m峰からの下りも急傾斜でその先は細尾根になっていた。左手に林道が見えるとようやく高平山に着いた。
そこから北に延びる尾根をくだったが、地形図にでてくる実線の道はない。踏跡も見られない。急傾斜を苦労しながら下ると先にまた林道が現われた。その先も尾根を下るのが正解なのだろうが、楽そうな林道を選択した。 その林道は完全に廃止されていて補修は一切ないようだ。道は藪化して崩落も多い。しかし、ジグザグに確実に下って行った。沢近くまで下りると林道はぬかっていてヒルの巣窟のようだった。行川には橋がなかった。林道跡があるのに橋がないとは。倒木が川に架かっていたのでそれを利用してなんとか対岸に渡った。
無事、駐車地に到着。結局9時間を要する長旅になってしまった。しかし、今回の山行はその後が大変だった。足元を見るとヒルが数匹付いているではないか。私はスパッツをしていたのだが、それを掻い潜りズボンの内部にも入り込まれていた。ズボン・シャツを脱いで確認すると、なんと太ももに吸い付いている不届きなヤツもいるではないか。アンダーシャツの内部にぶら下がっているものもいた。幸いそれは吸い付く前だったので助かったが、確認せずにいたら完全にヒルに献血するハメになっていただろう。今回は「さとう」さん持参の塩水に頼ってしまったが、次回からは私も塩水を持参したいと思った。
梅雨の時期の低山歩きは暑いだろうと予想していたが、尾根ではそよ風が吹き、暑さはそれ程感じなかった。しかし、久しぶりの9時間歩きは堪えた。特に、「さとう」さんはソールの剥がれた靴で歩き通したのだからかなり疲れただろう。私なら絶対に登山口で引き返したと思う。
それにしても、花無し、展望無しで、おまけにヒルの攻撃を受けて、何の取り柄も無いと思われる山行であったが、何故か、充実感、満足感のある山行だった。
帰宅後、ヒルに噛まれた跡をきれいに洗い流すと丸い跡が残っていた。きっとヒルの口跡なのだろう。「刺す」よりはマシか。
<写真追加説明>左:結束バンドで縛ったが  右:太もものヒルに噛まれた跡

7/10-11  利尻・礼文 記:「こなっち1」
<メンバー>「こなっち2」、則夫
【10日 利尻岳】
麓から利尻岳
第2見晴台から長官山 第1見晴台から鷲泊 利尻岳山頂360°ガスの中
エゾツツジ
お花畑  リシリヒナゲシ キクバクワガタ
<ルート数値>天候:曇晴時々晴、山頂霧、日帰りピストン (11時間 休憩含) 累積標高差±1,599m、累積歩行距離12.3km
<行程>4;15北麓野営場−6;10第1見晴台 6;20−7:35第2見晴台7:40−8:00長官山8;15−8:30避難小屋−9;10九合目−10;25利尻岳山頂10;50−11;35九合目−12:00避難小屋−12;20長官山−12:45第2見晴台−13;10第1見晴台 13;20−15;15北麓野営場
<詳細報告>前日、羽田⇒千歳経由で利尻に入り、午後はレンタカーで島内1週観光を楽しんだ。ペンションレラモシリに泊まり翌早朝4時に 北麓野営場まで送って頂き登山開始、この時点では山頂は晴れており麓から見渡せる。標高500m位までエゾマツ林で、ここからダケカンバの綺麗な樹林が暫く続き、2時間程で第1見晴台に着いた。標高600m程だが既にハイマツ帯で視界が開け、眼下には鷲泊港が見渡せる。長官山も見えるが遥かに上の方だ。キタノコギリソウ、エゾカンゾウなどの花も咲き、第2見晴台辺りからはウコンウツギ、ハイオトギリ、マイズルソウなど花の種類も多くなり、更に長官山からはガスで視界は良くないが、エゾフウロ、リシリヒナゲシ、イブキトラノオ、ボタンキンバイソウ(左写真)、エゾツツジ、エゾノハクサンイチゲなど百花乱舞で写真を撮りまくり中々前に進まない。山頂は残念ながら360°見渡す限り真っ白なガスの中であるが、10名弱程の登山客が絶えず入れ替わり訪れていた。下りも長い道のりであるが花々と長官山から下の島の風景を楽しめた。

【11日 礼文散策(桃岩展望台コース)】
桃岩展望台
散策道を行く  利尻を望む レブンソウ
リシリソウ
レブンウスユキソウ  レブンキンバイソウ
ヨツバシオガマ
<ルート数値>天候:晴時々曇り、日帰り (3時間5分 休憩含) 累積標高差+218m、-363m、歩行距離5.7km
<行程>13;30レンジャーハウス駐車場-13:50桃岩展望台-15;20つばめ山-15;40元地灯台15;50-16;35カナリアパーク
<詳細報告> 当初予定では8時台の船で礼文島に渡り丸1日散策の予定であったが、新型コロナ渦で減便、12時過ぎの出港、香深港から宿のご主人に桃岩展望台直下の駐車場まで送って頂き、13時30分に散策開始した。駐車場周辺から既に一面お花畑で、テンションも上がる。辺り一面にイブキトラノオのピンクの穂、白いオオハナウドがヒョコヒョコと咲いている。桃岩展望台まで一登り、綺麗な緑の岩の草原が変化に富んだ海岸線まで続き、ヨツバシオガマ、チシマフウロ、ミヤマキンポウゲ、チシマゲンゲ、レブンソウ、レブンウスユキソウ、レブンキンバイソウ、リシリソウなど この島も百花乱舞、どこまでもお花畑が続く。ハイカーは疎らだが、監視員の方が懇切丁寧に花の名前を教えてくれ、とても有難い。 写真撮影で時間も掛かり漸く元地灯台に到着、小休止後知床に向け下るが、これまでガスに覆われていた利尻岳山頂が晴れ、荒々しくも美しい雄姿を堪能出来た。北のカナリアパークをゆっくり見学し、お迎えの車で宿に着いた。一昨日から新鮮なウニ、イクラなどの美味しい海鮮も頂き、利尻、礼文を満喫、翌朝稚内に渡り、宗谷岬などの観光をし帰路に着いた。

7/5  五葉山 記:「みつまん」
赤坂峠登山口 合目表示がある 賽の河原。最初は霧雨。 畳石
歩きやすい登山道 きれいな石楠花荘  立派な日枝神社 なだらかな山頂
日の出岩 お目当てのシャクナゲ  山頂にリンネソウ 畳石横のマルバダケブキ
<メンバー> CL「はしだ」、「まちこ」、「きたや」、「くりさん」、「みつまん」
<ルート数値>距離 9.5Km 累積標高 +670m,-670m 所要時間 5時間35分 (休憩込) 天気:曇り一時霧雨一時晴れ
<行程>赤坂峠登山口6:15 - 賽の河原(3合目)6:55 - 7:13畳石(4合目)7:25 - 8:23石楠花荘8:43 - 8:48日枝神社8:53 - 9:00五葉山山頂9:07 - 9:14日の出岩9:22 - 9:45石楠花荘10:10 - 10:57畳石11:05 - 11:50登山口
<詳細報告> 梅雨の僅かな雨間を狙って、釜石の五葉山へ行った。ミネザクラで花の百名山だそうだが、今の季節はシャクナゲで有名だと云う。 鹿沼から6時間強で赤坂峠の登山口前の駐車場に到着。岩手県の南端だがやはり遠い。すでに1台駐まってたが、ドライバーはいなかった。山頂近くの小屋に泊まっているようだ。駐車場にはトイレもあって前泊には良い環境だった。
仮眠から醒めて登山準備をしていると、1台駐車場に入ってきた。神戸ナンバーだ。聞くと、三百名山完歩を目指しているらしい。三百名山というと難路も多いのでかなりの強者なのだろう。でも、男鹿岳は林道崩落で登山を諦めたらしい。どうやら、藪愛好家では無いようだ。
登山道はしっかりして歩きやすかった。また「合目」表示もあるので目安になる。約1時間歩いて畳石で休んでいると、神戸の男性がヘルメットを被ってやってきて簡単に抜かれてしまった。歩き始めに降っていた霧雨はまもなく止んでくれた。 その先では多少急な道もあるが、ダケカンバ・ブナの林にササが覆っていて楽しい登山道だ。7合目を過ぎると次第にシャクナゲがでてきた。ツボミのものもあるが、きれいに咲いているものもあり、見頃と言える。ただ、花芽は少ない。全く花の見られない株もある。
石楠花荘に到着。きれいな小屋だった。西側に豊富な水場もある。小屋からすぐ日枝神社。そこからはなだらかな山頂部が続く。西の黒岩方面へもシャクナゲは拡がっていたが花は少なかった。山頂で写真を撮って日の出岩へ向かった。コメツガの林を抜けると岩に到着。花崗岩が林立しているように見える。一番高い岩に文字が彫られているのだが「月」のように見えた。日の出岩なので「日」だったのかも知れない。 石楠花荘まで戻って大休止。
下山時には大勢の登山者に行き交った。さすがに花の百名山である。 一時的に日差しもでてきた。そうなると少し蒸し暑い。でも、すぐ薄霧に包まれた。 駐車場へ戻ると7-8割程車で埋まっていた。
五葉温泉で汗を流し、気仙沼で買い物をして帰路につく。自動車道では多少降られた。
<写真追加説明>左:登山道に多かったクモマニガナ。 右:畳石横のイワニガナ。

7/5  中禅寺湖周遊 社山&黒檜岳 記:「ありさか」
群馬側 足尾方面 太郎山、男体山 獣道多い斜面
ササ原 黒檜岳1(1776m)  黒檜岳2(1777m) 苔1
苔2 千手ケ浜  社山&黒檜岳方面(歌ケ浜付近から)
<メンバー>「ありさか」
<ルート>平面距離  24.8km 沿面距離  25.1km 最低高度 1,269m 最高高度 1,974m  累計高度(+) 1,271m 累計高度(-) 1,269m 9時間13分(休憩込み)
<行程> 
歌ヶ浜駐車場07:26 - 08:02狸窪 - 08:19阿世潟 - 08:38阿世潟峠 - 09:49社山 - 10:51(1792m峰) - 11:59黒檜岳・大平山分岐 - 12:20黒檜岳12:34 - 13:53仙人庵 - 13:59千手ケ浜桟橋14:18 - 14:31熊窪 - 15:01赤岩 - 15:28竜頭の滝バス停 - 15:30菖蒲ヶ浜BS - 15:45中禅寺湖ボートハウス - 16:15二荒山神社中宮祠(バス停)-16:39歌ヶ浜駐車場
<詳細報告>土曜は雨後午後から晴れ。日曜は午後遅くに雨予報。昨年の中善寺湖周遊の時に気になっていた社山から黒檜岳への稜線に行くことにしました。 歌ヶ浜駐車場では、身仕度を整えて登りに行く人が何組も見られる。曇り空の下出発し、社山から黒檜岳側の緩やかなササ原が見渡せる。天気は持っているので迷わずGo。なだらかに見えたが、踏み込んでみると結構アップダウンがあり、息が上がる。とある樹林帯で用を足しているとガサゴソと音がして黒い塊が走り去って行く。クマとの遭遇。ついこの間、沼田の山奥のの林道歩きで出逢ったばかり。クマ遭遇率が高い。以後、樹林帯に入ったら笛を吹きながら歩くルーティンとする。 黒檜岳は樹林の中で展望が無いが、そこまでの道のりは右手に中善寺湖、男体山・太郎山など、左手は足尾に連なる山々が見えて良い景色。 黒檜岳から千手ケ浜への下りは、最初フカフカの良いトレールで結構走れるが、後半は急で細いツヅラ折で歩きになる。 千手ケ浜14時頃到着するが、誰も居ない。遊覧船も運休の様子。ワラーチに履きかえ足を解放して、とんかつ浅野の夕食17時に間に合うように周遊道路をひた走りました。

7/3  早池峰山 記:「ともさん」
小田越登山口入り口 ミヤマオダマキ ナンブトラノオ ハヤチネウスユキソウ
端正な三角形の薬師岳 ナンブイヌナズナ  ミヤマアズマギク ミヤマシオガマ
登ってみたい姫神山 早池峰山頂  ハシゴを登る登山者を待つ イソツツジ
ここで引き返そうと思ったが ガスの中の薬師岳  マイズルソウの群生 イワヒゲ
<メンバー>関・他1
<ルート>日天候 晴一時雨 活動時間9時間6分(休憩込み) 活動距離13km 累積標高+1295m/?1289m
<行動記録> 
7/2(木)20:00田沼ー翌2:30河原の坊駐車場
7/3(金)6:00河原の坊駐車場ー6:35小田越登山口ー9:05早池峰山山頂50ー11:35小田越登山口11:55ー13:13薬師岳ー14:30小田越登山口ー15:06河原の坊駐車場
<内容>早池峰山へ行こうと計画が上がり天気予報を見ながらギリギリまで悩んだが、3日は東北晴れマークが出ていたので出かけてみた。
500キロ弱、交替で運転して雨のぱらつく河原の坊に2時半着。岳からは細い林道になりこの時期は土日祝にシャトルバスが出る。普通車は午前5時から午後1時まで規制がかかる。今年は新型コロナウイルのため運休だそうだ。平日なのと時間外で関係なく入ることができた。駐車場にはすでに3?4台駐まっていた。2時間ほど仮眠を取り目覚めると車が増え支度をしてる登山者が十人ほど。朝食を済ませ6時に出発。
河原の坊からの道は地滑りで通行止めのため小田越登山口までアスファルトの林道を歩く。登山口には仮設トイレと監視小屋があり管理人さんが常駐している。登山道に入ると昨日の雨のため沢のように水が流れ濡れないように進む。オオシラビソやダケカンバの樹林の中を歩き30分ほどで視界が開け一合目の御門口に着く。ここから蛇紋岩の道と高山植物帯に入る。紫のミヤマオダマキが最初に目に入り、次から次へとお花の写真撮影。地元の方に固有種のお話を聞いたりして開放感のある道を登っていく。振り返ると三角形の薬師岳がかっこいい。梯子を過ぎると稜線に飛び出し八合目。御田植場と呼ばれる湿地の木道に咲いているコバイケイソウ、ハクサンチドリ、チングルマのお花畑をみながら門馬方面の分岐を過ぎるとまもなく避難小屋や早池峰神社奥宮の建つ山頂に到着。避難小屋には携帯トイレが1つ500円であった。ここは携帯トイレを推奨しておりブースや回収BOXがあった。山頂は平日なのにたくさんの人がいた。みんな梅雨の晴れ間を狙ってきたようだ。山頂からは端正な姫神山は確認できたが、残念ながら岩手山、焼石岳、鳥海山は雲の中で見ることが出来なかった。ゆっくり休んで下山開始。来た道をまた花を楽しみながら下りると山頂へ向かう多くの登山者とすれ違った。小田越登山口にいた管理人さんによると今日は150人入ったそうだ。 お昼前に着き管理人さんにも勧められたので薬師岳へ登ることにした。
こちらは北斜面で植生も雰囲気も全く違う。ギンリョウソウ、終わりかけのオサバグサに迎えられただひたすら急登を登る。ガスが出始め途中レンジャーの方に会いなんとか持つでしょうと声かけてもらい上を目指す。花崗岩をぬうような道を登り森林限界に出ると傾斜も緩くなりみハイマツの中にイソツツジが一面に広がっていた。稜線に出て10分ほどで山頂に到着。先行者1名ガスが晴れるのを待っていたらしいが諦めて下山して行った。正面に堂々と鎮座する早池峰山が見られるはずだったが、、、私たちも少し待って晴れそうにないので下山。途中ヒカリゴケを見に上がってきた女性グループに会う。ヒカリゴケなんて全く気づかなかった。苦手になってしまった下り、転ばないよう慎重に足を運ぶ。最後林道歩きで雨が降り出したてしまったが本降りにならずほっとした。駐車場に着くとまだ多くの車が駐まっていた。
道の駅はやちねまで戻り、そこで明日どうするか思案。地元の方が焼石岳はもう花が終わってしまったと聞いたのと天気悪そうなので諦めて帰路につくことにした。紫波のSAに寄るつもりで紫波から乗ったのに閉まっていた。次のPAも閉まっていて、次の前沢でやっとお土産を買い夕飯を食べることができた。帰宅は翌2時半。帰りの運転は眠気との戦い、弾丸早池峰山行だった。でもたくさんのお花が見られ大満足。東北の百名山が完了した。


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