Chamonix Mont Blanc 2007
モンブラン山頂近くの快適な雪稜
概 要 行動記録 行動記録詳細 感想 情報 花の写真集
概 要
1.目的
あこがれの Mont Blanc に参加者各人の思いを込め登頂する
(1) 一般ルートからの登頂(2) Chamonix の街&周辺のハイキングを楽しむ
2.山域
(1) Mont Blanc 4810m
(2) Mont Blanc du Tacul 4248m
(3) Petite Aiguille Verte 3508m
3.日程
06 Juillet 〜 16 Juillet 2007 (11日間)
4. メンバー 担 当 (N ) ・・・・・ CL,渉外 「さとう」 守男 ・・・・・ SL,装備 「なかさと」 恵子 ・・・・・ 会計,渉外 「やすだ」 真希 ・・・・・ 食料
<始めに>
2006年11月に参加者を募り正月の八ケ岳 ・ 富士山等のトレーニングを重ね、実施に至りました。
「さとう」さんは2004年に一度ドーム・ド・グーテ付近まで登りましたが天候悪化で敗退、
また、「なかさと」さん・「やすだ」さんは初めてのシャモニーに大きな憧れと夢を抱き、各人それぞれの思いを込めシャモニーに旅立ちました。
幸いにも天候に恵まれ、モンブラン頂上に(7月13日)全員立つことができ、各人それぞれの思い出を作ることが出来たのです。
6.行動記録
7/6(金) 成田10:00→フランクフルト14:45/17:00→ジュネーブ18:00(送迎車)→シャモニ19:30 7/7(土) アパート(レザルプ)→朝市見学→ブレヴアン(ケーブル)→プランプラまでハイク 7/8(日) アパート→アルジェンチエール→グラン・モンテ(ケーブル)→プチ・ベルト登山→シャモニ→ミデイ展望台(ケーブル) 7/9(月) 雨足強く停滞。 ショッピング&街見物 7/10(火) アパート→ガイアンの岩場→プラ→フローリア→プラの教会 7/11(水) アパート→ミデイ展望台→プラン・ドウ・レギュイ-ユ→モンタンヴエ-ルまでハイク→ シャモニまで登山電車→グーテ小屋最終確認(ok) 7/12(木) アパート → レ・ズーシュ → ニ・デーグル → グーテ小屋(泊) 7/13(金) グーテ小屋→ヴアロ小屋→モンブラン山頂→グーテ小屋→ニ・デーグル→アパート 7/14(土) アパート→ミデイ展望台→エルブロンネル(ケーブル)→ミデイ展望台→シャモニ→ プラ→フレジェール(ケーブル)→アンデックス(リフト)→プラの教会→アパート 7/15(日) アパート→(送迎車)ジュネーブ→ミュンヘン→ 7/16(月) ミュンヘン→成田→小山
7.行動記録詳細 |
7/6(金) 成田から北廻りでフランクフルト経由シャモニ入り(記:「やすだ」) 晴れ一時曇り |
機内食おいしかったわ・・・ | フランクフルトよりジュネーブへ |
小山4:30-成田7:00/10:10-[LH711]-フランクフルト14:45/17:00-[LH3668]-ジュネーブ18:00-[送迎車で移動]-シャモニ19:30 [時差7H] |
成田からフランクフルトまで1つ飛び。ルフトハンザ航空の機内食は美味しかったし、ビール、ワインをいただき長旅(11H)を楽しんだ。 ジュネーブへの乗り継ぎではボデイチェックが厳しく、ベルト、帽子、靴まで検査されイギリスでの事件の影響と思われる。 機内で同席したドイツ人たちのうるさい事、1時間も大声での おしゃべりには閉口(酒が入っていたのが増幅?) ジュネーブへ着くと神田さん本人が迎えに来てくれていた。空港から神田さん運転の車に乗りシャモニへ、途中、一般道も走り、観光ガイドをしてもらったり、フランス郊外の風景を見せてもらう。 長旅の眠気の中、ときどきウトウトしながら聞いていました。 シャモニのおしゃれなアパート: レ・ザルプ(les Alpes)に到着。 アルヴ川沿いに建つ6F建ての1室に案内された。3部屋、トイレ2箇所、調理道具一式完備のダイニング、テレビ、冷蔵庫、食器、と何でも揃い言うことなし。 スネルスポーツの有る広場へは100mほどの便利な場所にあった。 軽く町を散策したが、花にあふれた綺麗な町でした。アパート越しにモンブランが見え、ボソン氷河が町に下りてくるようだった。 |
7/7(土) ミデイケーブル混雑のためブレヴアンからトレッキング(記:「やすだ」) 快晴 |
アパートとモンブランと | ブレヴアンからのモンブラン | ブレヴアンに咲く花 |
アパート7:30-朝市-アパート-ミデイ・ケーブル前11:40-プランプラ〜ブレヴアン12:30-[ケーブル]-トレッキング-プランプラ[ケーブル]-街中15:30 |
初日のため、時差ボケ解消や所要をすませることにした。 先ず朝市に寄り雰囲気を味わってみた。フランス人は根っから明るく楽しそうに物を売っている。チーズなどを買ってみた。 ミデイのケーブルに乗ろうと行ってみた。時間帯と好天の条件で混雑の極みである、甘かった。仕方なくブレヴアンへ変更、 こちらは待ち人なし、シャモニの街をはさみ、圧倒的にそびえるモンブラン、と ボソン氷河、さらに、シャモニ針峰群と快晴の空が迎えてくれた。 「いつでも見られる景色じゃないから よく見といてね」 確かに、その後4日間はぐずついた天気であった。 ケーブル中間駅のプランプラまでトレッキングをした、各所に雪が残っていて花の時期には少し早い感じである。とても天気が良く、雄大な山並みと花を観賞しながら街に戻った。 観光協会(ベルナデッドさん)にお世話になり、カルト・ドット入手やフランス山岳会の保険加入手続きをした。(現地でのアクシデント対応や山小屋利用などに利便があり、日本の保険に入るよりメリットありと考え加入した) 最初の晩餐はスーパーで買ったものと日本から持ち込んだレトルトカレーを主に、ビール、ワインを楽しんだ。(米はおいしかった) *男女共同参画・・・以後、2人のおじさま達は積極的に買い物、炊事、に参加しました。 |
7/8(日) グラン・モンテ(ケーブル)→プチ・ベルト登山(記:「やすだ」) 曇り後、カミナリ、ミゾレ,雨 |
グランモンテケーブル下から出発 | トラバースして岩稜へ | 岩と雪のミックスだ |
雪壁上部 | この時は未だ雨は落ちてない | 下りは急な雪壁を降りた |
アパート6:40-[バス移動]-アルジェンチエール7:50-[ケーブル]-グラン・モンテ8:15/8:45-プチ・ベルト山頂付近10:10-ケーブル乗場12:00/13:50[バス]-ミデイ・ケーブル14:15-展望台14:50 - ケーブル下車15:30-アパート16:00-買い物 |
半日は天気が持つと予想し、朝一(7:00)のバスに乗りプチ・ベルトに向う。 ケーブルを乗り継ぎ高度を上げると、あたりは冬山の様相となった。 3,300mの駅からプチ・ベルトまでは、わずか300m弱の高低差である。雪原を歩き始め、やがて急な雪壁と岩稜のミックスになった。 天候が悪いにもかかわらず、登山者は結構多い。驚いたことに、こちらの人の装備は凄い、カムやナッツ、スクリュウを持ち、ヌンチャクも沢山、ザイルも長い。私達は2〜3のカラビナ、スリング、8o*30のザイルくらいで如何にもシンプルである。(実際、必要性無かった) 人で混雑したミックスの稜線を登り山頂近くまでくると、カミナリが鳴り、アラレ、ミゾレになってきた。登り降りのパーテーの交差で身動きが取れず、ほぼ山頂付近であることから下山をすることにした。 下りは順番待ちで苦労した、遠慮していると後回しになるため、適度な強引さも必要である。雪質は新雪に近く潜ったがサラサラだった。 ザイルで確保しながら急な雪壁を下り降り、ケーブル駅に着いた時は結構濡れてしまった。 高度順化を考え、そのままザックを背負いケーブルに乗りミデイ展望台へ上がった。勿論ガスでホワイトアウト状態、何も見えず、それでも、雪のトンネルからトレースの無い北東稜へ降りるパーテーもいた。 アパートに戻り、濡れ物を乾かすため部屋一面に広げ、まるで小さなスポーツショップみたいだ。食事は勿論ビール、ワインで始まった。 |
7/9(月) 停滞、観光&ショッピング(記:「なかさと」) 雨、曇り |
スネルスポーツ前 | 銅像の姿・大道芸人 | ベルナデットさん |
昨夜からすごい雨足が続いていた。アルヴ川の水かさも増し濁って恐いくらいであった。 悪天のため、朝からのんびり過ごす。ゆっくりアパートを出発し、主に市内観光。昼にはミデイケーブル駅前にてバイキング形式の昼食を食べてみた、何となく味付けが違い違和感あり。 この日はミデイ・ケーブルも悪天のためクローズだ、世話になっているベルナデットさんの所で油絵を購入した、勿論、モンブランの全景をえらんだ。 土産物買いや、ウインドショッピングでのんびりしたり、誰も居ない教会に入って、荘厳なBGMを聞きながら無心になったりもした。 グーテ小屋の最初の予約日7/10では天候が好転しないため、再度変更を依頼した。 |
7/10(火) ガイアンの岩場、フローリアをトレッキング(記:「なかさと」) 曇り晴れ一時雨 |
ガイアンの岩場にて | 岩場の女学生達 | 途中の民家前 |
アパート9:00-(グーテ小屋予約交渉)-[徒歩]10:10-ガイアン岩場10:50-バス停11:35-街中-[徒歩]-プラ12:45-フローリア13:20/14:20-プラ教会15:50/16:30-街中16:45 |
神田さんに9時半グーテ小屋の再度変更依頼に行く。 全ての予定はグーテ小屋が取れるか否かで決まる。決定するまではすごく不安であるが、今回の状況は特別、現地ガイドの裁量待ちで直ぐに結論は出ない。 全ての山行が中途半端に終る予感もあり、半ば諦めも覚悟。 まずまずの天気にガイアンの岩場まで歩く。岩場は子どもから大人まで、幅広い層で賑っていた。うまい人も下手な人も、皆楽しく岩と遊んでいる。 バスで戻りたかったが、待ち時間が多く帰りも歩いて街へ戻った。プラの街へのバスもタイミング悪く歩いても同じ、結局アルヴ川に沿い歩く。 途中、ロジェールキャンプ場にも寄ってみた、3年前の場所には家が建っていた。 プラの街の入口で左のトレッキングルートに入った。 山の上中腹にある、展望抜群、ログハウスの山小屋全体が花で飾られたレストラン「フローリア」までは登り1時間。 花を観賞したり、グミを摘んでみたりしながら、到着したときは曇っていて展望は望めなかったが、店内でご主人と会話を交わし、コーヒー1杯でゆっくりとした時間を過ごした。 実はハプニング発生で、注文したつもりの食事が、伝わらず1時間待っても出てこない、フランス人はマイペースだと聞いているが、あまりにも遅いのでおかしいとは思ったのであった。 結局、食べずに下山することになった。 バックにドリューの見えないプラの教会で写真を撮り、今度こそバスで街へ戻ったのである。それにしても、ケーブル乗場周辺や街の中では中年の人が大半だが日本人が多いものである。 |
7/11(水) ミデイ・中間駅からモンタンベールまでトレッキング(記:「なかさと」) 曇り時々雨 |
ミデイ展望台は雪の中 |
アパート6:50-ミデイ・ケーブル7:00/7:22-ミデイ展望台7:45/9:00-中間駅9:10-[トレッキング]-モンタンベール駅12:10/12:55-[登山電車]-街中13:15-アパート13:40 |
ミデイの展望台に上がってみた状況で決定することにし、朝一のケーブルに乗る。やはりガスでホワイトアウトである。 視界が利いていれば、コスミックのコルへ行くとか、エルブロンネルへの氷河横断とか考えたが、とんでもない。 知らない場所で無理は禁物、早々と中間駅(プラン・ドウ・レギュイ-ユ)へ戻り、雪の残る、小雨がふる中、モンタンベールまでのトレッキングルートを歩きだす。 花には雪が少し残っており、陽射しもないことから充分に開ききっていない。ブレヴアンより種類も多く、時期的にも丁度良いことから、少し残念。でも充分楽しめました。 シャモニ針峰群のすその急峻な勾配のコースからは、真下にシャモニの街が望め、スポーツ広場でのフリークライム世界大会の歓声なども聞こえた。 日本では考えられない光景であることは間違いない。途中、マーモットを何度も見かけた。 モンタンベール駅から氷河を見るゴンドラにも乗った。土砂で覆われた氷河に造った氷のトンネルの見学は近くまで行ったが見ずに引き返した。 初めて登山電車に乗りシャモニの街へ。アパートに早めに戻ったため、じっとして居られない里&安は再びエギュイ・デユ・ミデイへ。 展望台までの階段の上り下りで、高度順応訓練(もどき)を行なった。 今日がグーテ小屋最終確認の日、神田さんと4時約束で状況を聞きに行く。 恐る恐るスネルの店内へ。顔を合わせて第一報、OK・・・ との事、 良かった・・・・・・助かった・・・・ あとは天気次第、トレースが消えず、ホワイトアウトにならない天候を祈るのみだ。 ミデイ展望台から10分遅れて戻った私達に、小屋OKだったよ・・・ |
7/12(木) 待望の晴れ、グーテ小屋へ向う(記:「さとう」) 快晴 |
クロアールへ向う | 威風堂々、ビオナッセイ | 第一クロアール手前 |
アパート6:40-[バス移動]-レ・ズーシュ7:30-ラ・シャレットウ7:45/8:50〜山頂駅[登山電車]-ニ・デーグル9:00/9:10-テートルース小屋付近11:25/11:55-グーテ小屋14:20 |
グーテ小屋の確保ができており、まずは安心しての出発に心がはやる。 一番のバスでレ・ズーシュへ、ケーブル乗場でお客を2人を連れたICIスポーツの校長(「わたなべ」氏)に逢った。 超満員の登山電車でニ・デーグルへ着く、あまりにも多い登山者に多少の不安も。 ゆっくり登り始める、大きなザックの外国勢は体力に任せペースが速い。いつの間にか最後の方になってしまう。 半分程すぎ、急な岩稜に取り付くと雪が出てきた。やはり今年は雪が多い。テートルース小屋近くの岩稜に到着、いよいよ問題のクーロアール越えである。ハーネス、アイゼン、ヘルメットを付けザイルを出す。 第一クーロアールは特に問題なさそう、第二にはワイヤーが張られていた。心配の落石はゼロ、多い雪に覆われているからである。 小屋への急な岩稜の登りにかかる、下りの登山者と交差しながら、ワイヤーの固定が随所にあり安心感のある登りが続く。真上に見えるグーテ小屋まで500mほど一気に登るのである。 やっと小屋に到着、20mほど小屋上の雪の稜線に出て景観を楽しんだ。目指す山頂はドームに隠れ見えず、圧倒的なビオナッセイの白い峻峰が印象的である。 小屋にてチェックインをすませ、寝床を割当てられた、日本人には広さは充分、今夜は快適に眠れそうで一安心だ。 食事は6時、交代制である。メニューはスープ、パサパサライス、ソーセージ、デザート、よその小屋に比べお粗末です。 さっきまで元気印の「やすだ」さん、頭痛と吐き気で食欲なし、チョット心配である。日本人単独行の東京の若者(徳田君)元気もりもり、残飯全部たいらげていた、さすがである。 高度障害対策に水は必須、4Lの水を買い、飲んだり、明日の水筒に補充した。食事の済んだ食堂には、予約なしの登山者があふれていた。床や机の上で寝るのである。悪天が続いていたため集中した事がうなずける。 早めに就眠し何度かトイレに立つ、星空に気持が落ち着く、シャモニの夜景も綺麗だ。夜中、トイレに立つと、既に食堂の連中は出発の準備だ、12時半ごろである。 大勢の人で待ち時間が心配された[名物トイレ*4箇所・・・少しこ綺麗になっていた]も意外にスムーズであった。 |
7/13(金) 早朝出発、念願のモンブラン山頂に立つ(記:「さとう」) 快晴 |
3時過ぎにグーテ小屋発 | 朝日に投影されるモンブラン | モンブラン山頂 |
グーテ小屋3:15-山頂7:30/7:50-ヴアロ小屋9:00-グーテ小屋10:30/11:15-テートルース小屋付近13:30/14:00-ニ・デーグル15:30/16:15-レ・ズーシュ駅17:00-(食事)-アパート19:30 |
2時過ぎの朝食はごった返していた、行動食で済ませようとしたが、その内すいてきたので飲み物、パンなどの簡単な朝食もいただく。何より「やすだ」さんが回復してくれたのが嬉しい。 いよいよ夢に見たヘッドランプの明りに、乾いた雪を「キュツ キュツ」と踏みしめながらの登りが始まった。 アンザイレンをして、ペースはゆっくり、心拍を必要以上あげないで、一歩、また一歩、足を運ぶ。 4,000mを超えればやはり空気が薄い、何度も大きく息を吸いこんだ。空が白々としてきた、幻想的な世界である、夢の中を歩いているみたいで現実とは思えない。 朝日に投影されたモンブランの姿が反対側の空間にハッキリ映し出されていた、彼女達2人は元気だ、余裕を感じる。 ドーム・デ・グーテを登りきると、あんなに高くそびえていたビオナッセイも眼下になった。 ヴアロ小屋も過ぎ、あとは気持の良い雪の稜線をたどるだけである。山頂に笠雲まがいのベールが掛かっているのが気掛かりであった。 序々に山頂が近づいてきた雰囲気だ、痩せた雪稜も困難さは感じず、心拍さえ上げなければ足は動く、快適な登りだ。 いよいよ先が見わたせる山頂に立った、結構広いスペースである。全員と握手を交わした、うれしかった。4人全員山頂に立てて良かった。 360°本物のアルプスの景色を堪能、遠く特徴的なマッターホルンも見える。彼女達は写真を取りまくってはしゃいでいた。 絶景の雪の稜線を下り始める、時々登りの客と交差するのに待ちが有った。でも山頂が踏めたので待っても余裕な気持である。 下りながら撮影ポイントでは何度もシャッターを切った。 グーテ小屋までの下りは長かった、こんなに登ったのかな・・・と思うほどである。小屋にデポしておいた荷物を収納し、小屋下の急な岩稜下りの始まりである。 3年前よりワイヤーの設置が多いと感じられた。カラビナでビレイを取りながら慎重に下る。他の下山客のスピードも遅いし、登りとの交差でも待ち時間を食うが仕方ない、悪天が続いていたのだ。 やっと問題のクーロアールを越え、岩稜の始まりでハーネス、アイゼンを外した。 下りでは何度も何度も振り返った、次第にビオナッセイの威容が増してくる。 駅に近くなる岩場には日本の鹿に似た動物が逃げずに居た。観光客も多いニ・デーグルにやっと着く、疲れた。 混雑で1列車見送り、登山電車に乗る、両側の景色、満開の花々に癒されつつ、立っていても眠かった。 レ・ズーシュへのケーブルも混雑し、暑い日射をうけ待ち時間が辛い。 今晩は自炊も大変だし、以前食べたことのあるケーブル乗場前の店に入り、先ずはジョッキで乾杯、評判の良かったチーズの絡まった「ラザニア」で腹を満たした。 |
7/14(土) エルブロンネル側とフレジェール側の絶景を堪能(記:「さとう」) 快晴 |
エルブロンネルからのミデイ | 雪崩れ事故のタキュル斜面 | コスミック山稜上部 |
フレジェールにて休憩 | ドリューをバックにプラの教会にて | ヤナギランとアルヴ川 |
アパート7:40-ミデイ・ケーブル8:00-エルブロンネル8:50/9:30-ミデイ展望台10:40-ケーブル駅11:00-(マックを食す)-(徒歩)-プラ-[ケーブル]-フレジェール13:05-リフト終点13:20-プラ15:05-[バス]-アパート16:30-外食19:00(さつき) |
一晩寝れば疲れも和らぐ、今日は観光である。 先ずはミデイ展望台に上がり、イタリア側、エルブロンネルへの空中ケーブルへ。4人乗りのケーブルからは素晴らしい展望を欲しいままに。 反対側からのモンブラン、モンモデイ、タキュルは急峻な岩肌でそそり立つ。両サイドには広々とした氷河が展開、ジョラス方面へ流れが続く。 今回は成行き次第で氷河横断も考えていた。氷河を歩く蟻の様な大きさのパーテーが見下ろせる。タキュルの支稜岩壁に取り付くクライマーも見える。 天気さえ良ければ登るはずだったタキュルの肩へのトラバースルートでは、雪崩れ事故により未だガイドが埋まったままらしい、展望台からデブリ跡がうかがえ今年の雪の多さを感じ人ごとではない。 ミデイ・ケーブルを降り、神田さん、ベルナデッドさんにお礼の挨拶に伺った。 手軽なマクドナルドで昼食を済ませ、アルヴ川に沿いにプラの街へ歩く。 フレジェール行きケーブルに乗り、さらに長いリフトを乗り継ぎ写真を撮ったり、展望を楽しんだ。モンブラン、シャモニ針峰群、ドリュー、ジョラス、それに最初に登ったプチ・ベルトと遮るもののない眺望である。 午前中と反対側の景観を楽しんでいる、まさにケーブルの恩恵である。 日本のアルパインガイド(「ながおか」氏)がお客を連れ岩登りを終え雪渓を降りてきた。聞けばジョラスを狙ったが、雪多く諦めたとの事である。 前回は雨の中だったプラの教会に再び訪れ写真撮影、教会の中にも入ってみた。 夜は予約をしておいた「さつき」の日本料理を食べに行く。久しぶりに準日本的「さしみ定食」を頂いた。 |
7/15(日) アパートを後に帰国の途に (記:N) 快晴 |
アパート9:30-[送迎車]-ジュネーブ10:40/13:00[LH3645]-ミュンヘン15:40[LH714]- |
9日間宿泊したアパート les Alpes の掃除を済ましAM9:30送迎車にてジュネーブに向かう。 途中「なかさと」さんの買ったアイスアックスの無税手続きをする。岡村さんの説明を聞きながら(シャモニーにザックを背負った若い女性が来るのはめずらしいよ・・・などなど) 彼女はミディーのロープウェー乗場で「なかさと」さん・「やすだ」さんの装備まで観察していたらしい、そして、親子の4人組がモンブランに登るのを心配していてくれていたようだ。 10:50ジュネーブ着、岡村さんにチックイン手続きをして頂き、出国ゲートを無事通過出発までの時間、喉の渇きをコーラでいやす。 13:00定刻ジュネーブを後にした。14:10定刻、ミュンヘン空港着。ミュンヘン空港の乗継は心配していたほどややこしくなく、余った時間を利用して、各人小銭でお土産を購入することが出来た。 ダブルブッキングが有ったようでアナウンスが流れ、ちょっと心配・・・やっと成田に向け15:40 l’avionは飛び立つ。 |
7/16(月) 帰路はミュンヘン経由で成田へ (記:N) 晴
ミュンヘン15:40[LH714]- 成田10:15-小山15:00
10:15定刻に成田着、(丁度、新潟・柏崎で地震発生した時である)
駐車場の迎えのバスにて車を引取る。途中蕎麦やで昼食をとり 15:00前に無事小山に到着、
解散・・・・・・お疲れ様でした。
<感想> |
・・・「なかさと」
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・・・「やすだ」
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・・・「さとう」
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<情報> |
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<参考> 3年前(2004年)と今回(2007年)の諸条件比較
円安のため割高となっています。今後計画される方、参考にしてください。
前回(2004年) 今回(2007年) 費用(1人当り)約23万 約40万 日数17日 11日 航路南廻り(シンガポール経由:18H)+(乗り継ぎ待ち:8H、バス待ち:5時間) 北廻り:(直行便:11H) チュウリッヒ〜ジュネーブ〜シャモニ (列車、バスを乗り継ぎ移動) フランクフルト〜ジュネーブ〜 シャモニ(ジュネーブで車送迎) 航空会社・・・
シンガポール航空
ルフトハンザ航空レート(対ユーロ)
現金=141.8円
現金=173.12円 (22%UP)宿泊形態ALL テント生活 アパート借上げ(防犯堅固)
3LDK、 冷蔵庫、台所、テレビ、調理道具一式完備 (シャモニ中心部、アルヴ川沿い)
花の写真集
一応興味を持って撮ってみました。 日本の花と違って正規な名前 わかりません・・・・・ あしからず・・・・・