2006年度(平成18年度)会山行記録詳細  ーその1

山岳会Topへ

3/16〜18 西吾妻山越え(山スキー)    
1/28   男体山 3/4 吾妻・大沢下り(山スキー) 3/10〜11 大戸沢岳(山スキー)
11/13  尾出山〜高原山 11/25〜26 表妙義山縦走 12/23 神楽ケ峰(山スキー)
10/7〜9  神室山 10/28〜29 会津・駒ケ岳、大嵐山 11/3  氷室山〜熊鷹山
8/25〜29 槍ケ岳・北鎌尾根 9/9〜10 東黒沢〜ウツボギ沢 10/1 安達太良山(登山教室)
7/29〜30 笛吹川・東沢釜ノ沢 8/6 奥白根山 8/15〜16 宝川・ナルミズ沢
6/9〜12阿蘇山、九重山、祖母山 7/8〜9安達太良・杉田川(不動沢) 7/22〜23名取川・二口沢(小松原沢)
5/2〜7 岩木山、八甲田山(山スキー) 5/21 セルフレスキュー研修 5/31  袈裟丸山
4/15〜16 浅草岳(山スキ−) 4/22〜23 大戸沢岳(山スキ−) 4/27〜28 裏妙義山
3/16〜18  西吾妻山越え(山スキー)
グランデコリフト最終地点 西吾妻への登り 蟻のとわたり
薄日射すグランデコリフト最終から出発 西大巓から西吾妻への樹林帯 蟻のと渡り?の始まり
何とか固まり?なべちゃん転がし 方向定め 風雪の稜線歩きが楽しい
何とか固まり?ナベちゃん転がし? あっちの方だろう 中大巓から風雪の稜線歩きが楽しい
H19.3.16〜18 天候:雪
(メンバー) 「はしだ研」、「まちこ」、「ひがの」、「おがわ」、「ふくだ」、「おちあい」、<「しのはら」>、「さとう」
3/16-鹿沼19:40-グランデコ22:30
3/17-グランデコ9:15-西大巓11:00-西吾妻小屋12:20/13:00-蟻のと渡り?14:50-終了点15:30-白布温泉不動閣泊
3/18-白布温泉8:00-天元台リフト終点9:30-西吾妻山11:30-休憩(樹林帯)12:10/12:30-デコ駐車場15:00-鹿沼19:15
前夜発5名、早朝発3名がグランデコに合流し朝一緩斜面の若女平の滑りのゴンドラ、リフトを乗り継ぎ、いざ出発。
季節外れの寒気により30cmほどの新雪が心地よい。初体験1名にシール登行を教えつつ、2ピッチほどで視界の利かない西大巓に到着する。

他パーテーはつぼ足を含め数名。山頂はモンスター(樹氷)が小さく例年の雰囲気でない。80mほどのチョットの滑りを楽しみ、西吾妻小屋へ登り返す。
小屋には6〜7名の先客あり、ほぼ同じ時間に若女平へ向かう。

いよいよ滑りだ、雪がふり、視界は利かず、深2日目、中大巓への登りい新雪の滑りに不安が一杯だ。
沢筋のオオシラビソの樹林帯に滑り込む、「ウ・・ 軽いな・・ 雪が軽いじゃない・・・ 本物のパウダーだよ 」 下手な滑りでも思う方向に曲れるじゃん。
不安は解消、急に元気になる、「ウアオー ・・ ヒャホオー ・・ ヒュウヒュウ ・・ 」 滑りが上手くなった??と勘違い。

今までに無いパウダースノーに感激しきり、「いいなー  気持いい・・・ 」 

GPSの助けを借りながら若女平の白樺林を抜け蟻のと渡り? を通過し、木立ちが密になった緩斜面の滑りを楽しむ。
最後の急斜面(何とか固まり)を降り、雪が乗った平均台なみの橋を慎重に渡りフィナーレだ。今回の寒気団が来なかったら雪が少なく悲惨だったろう。

不動閣手前の酒屋で例の如く銘酒を仕入れプール並みの温泉に浸かり、豪勢な料理に満足、とどめは 「のってるおじさん」 中心にまさかのカラオケでの締めとなりました。

3/18-雪は止まず、昨夜から旅館付近で38cmの新雪だと言う。順調にゴンドラを乗り、第1リフトも通過、
第2リフトはストップ、除雪のため、しばらく待ってください、ようやく運転、第3リフト、又、除雪のため待つ。不安も一時、ようやくリフト最終点へ。

気温マイナス15℃、風速10二十日平へのフカフカパウダーm、視界なし、十数人の他パーテーに先がけ、新雪50〜60cmほどのラッセルを開始、1ピッチで稜線に出る。
視界は無いが、心配した風が気になる程でなく助かった。凡天岩を過ぎ、エビのシッポを着けた巨大モンスターを抜けると西吾妻山頂である。

強い風と視界ゼロで滑る状態でない山頂から少し降り、シールを剥す。昨日の北面と違い南面の雪の状態が やはり不安、クラスト気味の斜面を過ぎ樹林帯へ降りる。

「おやー いいじゃない、 昨日と同じくパウダーじゃない・・・・」 しかも深い  50〜60cmは有りそうだ、完璧にひざ上のパウダースノーである。「 パフパフ・・・  最高・・・ 」 本当に気持いい、 初めての経験です、とりこになっちゃいます、夢の世界の至福のときです。

緩斜面に入っても雪質が良く滑りがいい、直立チョッカリでもボーゲンでも、雪の感触がたまらなくいい。「幸せでーす・・・」
二十日平へ着けばもうすぐ終わり
GPSで位置修正をかさねながら二十日平へ到着、いくらも漕がず、歩かず、結構滑る。
林道に架かる壊れた橋を渡りフィナーレだ。

このコース、雪崩の心配なし、多少樹林が濃いが、GPSを駆使すれば視界なくとも楽しい滑りが出来る? かもしれません。
3/10〜11 大戸沢岳(山スキー)
最初の1ピッチ 1400mは風強し 地吹雪になってきました
最初の1ピッチは余裕です 1400mを越えると風が強い 時々地吹雪が舞う
H19.3.10〜11天候: 雪&強風(メンバー) 「はしだ研」、「まちこ」、「すぎと」、「さとう」
3/10 鹿沼18:30-高畑スキー駐車場21:003/11 高畑駐車場-大戸沢登山口8:15-1,500m引き返し地点12:00-登山口13:40-鹿沼18:00
雪が少ない、異常気象を痛感するシーズンである。急斜度のシール登行高畑への道路は全く雪なし、民家の屋根にもないのである。
高畑スキー場の駐車場に車中泊するが、夜半から、雪ならず雨音が朝まで続く。「まいったなー もう・・・  勘弁してよ・・・」

様子を見ながら準備していると、時々雪になったり、ミゾレになったり、  「とりあえず 行ってみますか」

大戸沢登山口に着くと 気温0℃、 一応 雪である。 「良かったーーーー 行けるとこまで行きましょう 」

今回は慣れない初級者、若干1名様同行・・・滑りの指導は出来ないが、雪山歩きの基本講習会でーす・・・・・・・ 
 ・靴のバックルの締め方は?  ・板の履き方は? ・キックターンは? ・急斜度の登り方は? 転んで起きるときは?・・・・・・  普段、何気にやっている事が、初級者下りも疲れる・・・には難しいんだなーもー・・・・  

会津駒も大戸沢も取り付きから急斜度が始まり、登り一辺倒である。慣れない人にはキツイだろう。

斜度がきつくジグをきりながら登る。湿雪の上に10cmほどのパウダー気味新雪が乗っている状態である。
1,300m付近の平坦地に出ると、風が吹さらし時々地吹雪となる。天候悪化は予想の範囲、 尾根筋は三つ岩岳側からの強風をもろにうけ歩きづらい.

他のパーテーの人が下山してきた。
地吹雪の中強行しても滑りが楽しくない、冬の厳しさ体験はこの位でいいでしょう、1,500mピーク手前で本日は終了。

急斜面まで滑り降りると、風は気にならなくなる。 いつもの事ながら急斜度は腰が引け肩の力は目一杯後傾そのもの、勇気をだして前傾、前傾、と言い聞かせてもままならず。

雪質はまあまあ、上級者には10cmのパウダーがたまらないだろう。

若干1名お姉さまは四苦八苦です。滑ると言うより、ズリ落ちる、コケまくる。「そこは斜滑降で・・・、横滑りで・・・ 」と言われて出来れば文句は無い。

登りと同じくらいの時間をかけて、ようやく緩斜面に到着。 短い距離だがゲレンデのイメージがつながらず、狭い樹間の急斜面を滑るのは大変でしたね、でも楽しいのよね。
3/4 吾妻・大沢下り(山スキー)
天元台最終リフト脇 藤十郎への稜線 忠チャン転がし直下
天元台最終リフト脇から出発 人形石から藤十郎へ 忠チャン転がしを降り一息
H19.3.3〜4 天候:曇り後晴れ間
(メンバー) 「はしだ研」、「ひがの」、「ひなぎく」、「おがわ憲」、「さとう」
3/3-鹿沼18:40-大沢21:40
3/4-大沢7:00-天元台ゴンドラ8:15-リフト最終8:50/9:10-人形石10:00-藤十郎10:40-東大巓山頂11:25-明月荘11:50-忠チャンころがし13:00/13:15-吾妻山麓牧場14:00-大沢駅15:00-鹿沼19:30
3/3-久しぶりの山スキーに心うきうき。暖冬のあかし中大巓近く、山里の道路に雪は無くアプローチは楽だ。大沢駅の旧プラットホームを拝借し幕営。

3/4-夜半から朝までの雨音に半ば諦めの境地であったが、6時過ぎにあがり、予約しておいたジャンボタクシーで天元台に向かう。
ここは山スキーのメッカ、ゲレンデは人影もまばらで閑散としている。しばらく降雪がないが、一帯は2m40ほどの積雪あり。

リフト終点では大勢の人がシール貼りで賑やかだ。ツアーの始まり、中大巓への登りは右から廻り込み山頂へ、ガスで視界が利かずGPSの助けを借りる。
さっそくシールをはがし人形石へ、さらにチョットお楽しみの短い下りを終わり再度シールを貼った。

雲行きは怪しいが視界は利いてきた、これからたどる雄大な山並みが望まれる、八甲田を連想させる風景だ。心地よい追い風をうけ、だだっ広い稜線散歩、締った雪の平原のシール歩行が楽しい。
穏やかな明月荘前にて
予定外だった東大巓の山頂を踏み、明月荘までの緩い斜面の滑りで小屋に到着。小屋は冬期用2Fの出入りが開放されていた。
北を目指しトレースをたどると、やがて樹木の間を抜け渋川の源流を右に見ガスの人形石ながら高度を下げる。

ルートの先が切れ落ち、クライマックスの「忠チャンころがし」だ。雪質にもよるが、チョット勇気が必要な傾斜である。斜滑降を交え何とか林道に降りてホット一息、ここはエスケープの許されないルートみたいである。

後は長い長い林道滑りだ、砂盛はショートカットせず林道を行く。今日の雪質での林道は良く滑る、たまにショートカットを混ぜながら結構スピードがでる林道滑り、格好悪いが大半は直立不動とボーゲンスタイルである。

ようやく山麓牧場へ着く、疲れるー・・・・・
荷物を背負って後傾ボーゲンは流石に疲れる。スピードが出過ぎるとトレースから外れてスピードを落とす。

後半の林道は雪が途絶え、時々かつぐ、大小屋と大沢の分岐、鳥谷岳の廻り込みルートでは何度も雪が切れ担い東大巓山頂にてだ。(大小屋へ行ったら大沢駅まで一般道をしばらく歩くハメになる)

ようやくフィナーレ、奥羽本線・大沢駅の廃線線路伝いに滑り込み、駐車しておいた旧プラットホームに到着、お疲れさーんでした・・・・

忠チャン転がしを降りる「おがわ」さん人気のルートは、滑ることは二の次、体力勝負の雪を楽しむツアーコースでした。
飯坂温泉の350円の湯に浸かり、ラーメン、餃子でしめました。(ジャンボタクシー代:約9,800円(大沢〜天元台)  ゴンドラ〜最終リフト代:1,500円 )
<このルート、ホワイトアウト時 GPS無いと無理かもね?>
1/28  男体山
登山口 7合目付近 山頂直下
市営駐車場わき登山口にて 7合目付近の景観 風の穏やかな山頂直下
H19.1.28天候: 晴れ後曇り
(メンバー) 「ながおか正」、「ながおか貞」、「ひがの」、「ひなぎく」、「わたなべ」、「おおむら」、「やすだ」、「ふくだ」、「さとう」
小山5:00-中禅寺湖畔6:50/7:20-8合目10:30-山頂11:25/11:50-湖畔駐車場14:05-小山16:20
日光高速道から正面に見る表日光連山には雲一つ無い。天気が悪けりゃ雪山体験を積む意義もあるが、予想に反し好天、風なしに3合目付近恵まれた。

市営駐車場(\310-)にて準備し、雪の少ないトレースを辿る。地元の人の話では しばらく降雪が無いと言う。確かに今年の雪は何処も少ない、ラッセルを想定していたがトレースが残り、カンジキは使わず合目を上げる。

中腹から見る鉛色の中善寺湖や足尾山塊の景観が素晴らしい、単調な男体の登りは眺望が良いのが何よりである。
雪山初心者や久々の山歩きの人でユックリペースで高度をあげる、今日の登山者は他に6〜7人居た。

樹林帯を越えてもアイゼンは使わず、いつもなら強い迎え風を受ける筈が穏やかな日だ。夏と変わりない所要時間で山頂を踏め、上空に雲が出てきたが燧岳や会津駒の白い稜線も望まれた。7合目付近の休憩

2,486mの山頂気温は丁度、−10℃であった。寒い山頂を後に樹林帯へ降りれば春山の様相である。冬の山は天気次第、まさに実感。

山頂下りは速い、眼下の湖と、湖畔の温泉街がだんだん大きくなる、急勾配の滑り易い足場に気をつけながら、源泉の硫黄臭がただよう駐車場へ早めの帰還。冷えた体を 「やしおの湯」で温めた。

そば処を一人で開店にこぎつけ、やっとなじみの客が増えてきて、これからと言う時期の山仲間(「ほんだ」さん)が、今日で店を閉めるという。心温まる手料理を遠慮なくいただき感謝です。体調不良という事らしいので、早期の復調を切に祈ります。
12/23 神楽ケ峰(山スキー)
稜線直下
H18.12.23天候: 曇り時々晴れ
(メンバー) 「ひがの」、「おがわ憲」、「ひなぎく」、「ながおか正」、「ながおか貞」、「さとう」
小山5:00 - スキー場駐車場7:10 - リフト終点(歩き始め)9:25 - 最終リフト10:20/35 - 神楽ケ峰11:20-下山開始12:10-最終リフト12:55-駐車場15:00-小山18:00
雪不足のシーズン始めである。会津高畑がオープ最終リフト出発点ン延期のため急遽 神楽ケ峰に変更する。

国境の長いトンネルを過ぎても雪はチョロチョロ、雪の無い道路で神楽まで2Hチョイで到着、便利になったものだ。
広い駐車場には車が続々、大半がボーダーの若者である。ロープウエイ、ゴンドラ、リフトを乗り継ぎ終点へ。(終日券¥3,900-なり) 最終リフトは営業休止中のため、ここからシールを着け歩き始めである。

終日ゲレンデで練習の「ながおか」夫妻を除き、4人で出発。樹林帯の中を進めば最終リフト下のゲレンデへ出た。
山スキー初心者グループを始め、スノーシューのボーダーなど20〜30人ほど居たと思う。駐車場付近の状況からみて雪の量は期待していなかったが、予想外に有るではないか、ラッキー・・・

重そうな雪質を気にしながら、ガスの合い間に見える平標方面の景観に雪山の雰囲気を堪能しつつ神楽ケ峰に到着。
休止中のリフト付近
今年初めての滑りに不安を感じつつ下降を開始した。滑り始めの斜面は以外にも雪が軽い、パウダーとはいかないが、まあまあの雪質に満足。

神楽ケ峰山頂にて距離としては僅かであるが、狭い樹林帯を滑り、未圧雪を滑る楽しさを味わった。今年も又シーズン到来、未熟な滑りを何とかせにゃなりません。

ゲレンデへ降りると、いるわいるわ若者ボーダー、白砂糖に蟻の如く、随所がアイスバーン化した中、処かまわず座り込んでいる。
ロッジの食堂も混雑の極まり、雪不足による客の集中が顕著であった。

小山には早く着いたので、「ほんだ」亭(行寺そば)にて反省会、しばしスキー談義で盛り上がりました。(偶然「おおむら」氏来店)
                                 
11/25〜26 表妙義山縦走
早朝の妙義神社 第1展望付近の鎖場 天狗岳にて
早朝の妙義神社 (露出不足です) 第1展望付近の鎖場 天狗岳にて
H18.11.25〜26天候: 晴れ後曇り
(メンバー) 「なかじま」、「ながおか貞」、「おおむら」、「やすだ」、「さとう」
11.25-小山20:00-妙義神社駐車場22:00(幕営)
11.26-駐車場6:20-大の字7:20-奥の院7:50-天狗岳9:30-タルワキ沢分岐9:45-相馬岳10:10-堀切11:20-東岳分岐13:25-石門登山口14:10-妙義神社駐車場15:15-小山18:50
11.25 高速を使えば2Hで着く、満天の星空の下、心配第1展望にてされたローリング族も居ず、駐車場で静かな夜を過ごす。

11.26 天気予報は悪いが日中は何とかなる事を願い、神社よこからの急登を行く。妙義は初めての人が多く、大の字で記念撮影し奥の院へ到着。

今回は岩稜でのザイルワーク、安全とスピードを心掛ける事を課題とした。念のためハーネスを付け8o*30 二本にて2パーテーで行動した。
最初に来た時、未知の鎖場に緊張したものだが、慣れたせいかすごく易しく感じられた。以前よりルートが整備された様で、岩登り初心者にとって、手頃でとても良い練習になる。

稜線に石門への登山口出ると裏妙義の岩峰をはじめ、荒船や遠く雪をまとった八ケ岳と浅間山が望まれた。
やせ尾根のスリルを味わいながら、時々出る岩稜を慎重に越える。相馬岳から先は未知のルートだが、意外にも踏み跡がハッキリしており,迷うことは無い。

落石を注意する事と、適度なザイルの補助が有れば問題なタカ戻しの鎖場し。ただし、鎖場を強引に伝うため、非力な女性同伴の場合、適宜に確保する事が良い。
やはり、日頃、岩場に親しんでおく(岩登りの基礎を習う)ことが、縦走と言えど、余裕を持って行動できる事であると実感する。

たか戻しは岩をへつる姿が宙に浮き、絶好の撮影ポイントだった。東岳手前の分岐にて、時間的に無理と判断し、第4石門への下降ルートへ進む。
2連の鎖場は、時間節約で懸垂下降した。
一本杉付近の紅葉
驚いた事に、鎖場の下まで、女性達が、キャア キャア言いながら登って来ていた。何の装備も無いのに大丈夫なのかな?
「登りはいいけど下りの方が難しいんだよ、気をつけてくださいね」

中の岳〜西岳のルートは次回のお楽しみとし、観光客のいる第四石門から観光道路へ降り、帰路は一本杉を経由し、今年最後になるであろう紅葉(今一だが)を楽しみながら1Hで妙義神社の駐車場へ着いた。
モミジの湯に浸かり、誘惑に負けて泡立つ生?を頂きました。
11/13 尾出山〜高原山
尾出山山頂 紅葉風景 高原山の送電線下
尾出山の山頂にて そこそこの紅葉です 高原山の送電線下
H18.11.13天候: 快晴(メンバー) 「なかむら」、「ながおか隆子」、「さとう」
小金井7:00-高原分岐林道付近8:25/8:35-林道終点9:35-尾出山山頂11:00/11:40-高原山13:15-駐車場14:25-小金井16:00
好天日を選んだweekday hikingである。
紅葉前線も里山に降りたが、今年は今一パットしない事もあり期待できない。先日の氷室山は程々だったが、谷倉山は駄目だった。やはりモミジ系の樹木がある山が必須である。

尾出山のアプローチ林道は、何度きても解りずらく迷う。一本手前の行き止まり林道に入り引き返した。

高原山への林道出合に車を置き、尾出山への植林された林道を詰める。今日は地形図の見方、読み方の練習を課題にした。
カシミールを介在し、緯度、経度、磁北線を入れ、拡大プリントされた地形図は何とも見やすく、心強い、簡易GPSを併用すれば「鬼に金棒」極めて便利になったものである。

女性達も、誰かに付いての山行から、自分で計画、実行する山行の為にも、地形図の見方は是非とも習得して欲しい。
このモミジが一番綺麗だった
分岐より沢筋のトラバースルートをたどれば1ピッチで山頂に着いた。
峠からは心地よい稜線の急登で、紅葉も所々それなりに楽しめた。阿蘇の山塊をはじめ、日光連山の頭がのぞまれる、奥白根のドームは真っ白に冠雪していた。

今日は風もなく暑いくらいだ、山頂の木洩れ日の下でノンビリくつろぐ。帰路は高原山への周回ルートをたどる。

ときどき、そこそこの紅葉を愛で、誰一人とも逢わない尾根を「かさこそ」と落ち葉を踏みしめ里山のノンビリハイクを満喫。

帰りは予定通り、人気の「大越路そば」を賞味しました。
11/3  氷室山〜熊鷹山
氷室山山頂 稜線の紅葉 熊鷹山にて
氷室山山頂 それなりに綺麗な稜線の紅葉 熊鷹山にて
H18.11.3天候:晴れ      (メンバー) 「おかちゃん」、「かずちゃん」、「ひなぎく」、「さとう」
小山6:30-駐車場8:20-白禿口8:45-三滝9:20-氷室山11:15/11:35-十ニ山12:30-熊鷹山12:50/13:05-白禿口14:30-駐車場14:50-小山16:00
紅葉前線も里山に降りてきた。風も無い穏やかな日に恵まれ山滝ヲバックにた1日、9月に1度訪れた為、アプローチはスムーズだ。
沢コースから入って三滝を見学、滝の高巻きが終わりいよいよ沢沿いの道である。

落ち葉に消された踏み跡を、右に左に沢を渡り、地形図で確認しながら稜線に到達。
前回はコンパスを紛失し、ガスで視界の無い中、氷室山の山頂が判らなかったが、今回は無事到着、山頂で写稜線の紅葉を楽しむ真を撮る。

今年の紅葉は何となく色づきが今一だ。時期としては最盛期なのだが、寒さが遅いせいなのか?それでも稜線の両側はそれなりに素晴らしい雰囲気があり感激。過ぎ行く秋の名残りを体感しながら平坦な稜線を散策した。

熊鷹山付近には大勢のハイカーがいた、人気のあるルートなのだろう。下山は白禿口への沢ルートに入る。尾根から沢へ降りる分岐には案内板あり、あとは涸れた沢床を下る。

落ち葉で踏み跡が消され、マーキングとかすかな踏み跡をたどる楽しい下りだ。沢を右に左に渡り、落ち葉をカサコソ最後のトラバースは慎重に、カサコソ、今日は朝から落ち葉とのお付き合いである。

殆んどの樹木は葉が落ちて、モミジ類だけが残り輝く晩秋の里山はおもむきが有って楽しいものである。
10/28〜29 会津駒(百名山達成)&大嵐山
草紅葉 草紅葉 2合目付近の紅葉
草紅葉と紺碧の空 夏のお花畑は草紅葉 今が盛りの紅葉だ
H18.10.28〜29
天候: 晴れ    (メンバー) 「いとい」、「おしやま」、「しのはら」、「いけざわ」、「なかがわ」、「ながおか正」、「ひがの」、「ふくだ」、「ひなぎく」、「やすだ」、「さとう」、
10/28 小山5:00-会津駒登山口8:15-肩ノ小屋11:10-駒ケ岳山頂12:00/13:15-登山口15:40-民宿(かわくぼ荘泊)
10/29 民宿6:50-大嵐山登山口7:55-山頂10:10/11:00-湯ノ倉山12:20-登山口13:40-小山18:00
10/28 会津駒ケ岳>
「いとい」氏の日本百名山達成記念山行である。ブナ林と紅葉
当会所属者としては3人目だ。金と時間と体力を使い、幾多の困難の中、苦労と喜びを味わい最後の山頂に立てたことは、さぞ感激ひとしお、人生の良き思い出、財産となったことでしょう。「おめでとう ございました」

紅葉を楽しみつつ、久しぶりに雪の無い駒への登りである。リハビリ山行者も居り、山の幸「きのこ」を探しながらユックリ登る。キノコ専門家が居ると、さすがに見つける。クリタケとナメコをゲットしました。

風も無い穏やかな日よりに恵まれ何よりのご褒美である。山頂で記念撮影のあと、シャンパンにて祝杯。登山者も居ない山頂でしばし くつろいだのでした。

下山路もやはり「キノコ」探し、しょせん素人が大半、紅葉その2見つかりませんでした(残念)
しかし、3合目付近から下の紅葉は、こころまで染まる晩秋の美しさ、癒されます。

ナメコです夜は「いとい」氏なじみの民宿「かわくぼ荘」での祝杯の席。赤塚会長を始め、梅山、「まつしま」氏も合流し達成記念セレモニーをとり行いました。
しゃれた料理に美味い酒(イワナの骨酒は絶品です) しばし山談義に花が咲き、各人各様、豊富な山行経験と歴史を回想しました。



10/29 大嵐山>
湯ノ倉分岐付近 山頂 湯の倉山付近の紅葉
湯の倉山分岐付近 山頂は広く展望良し 湯ノ倉山への稜線

心配された天候も問題なさそう。当初予定の大杉岳を変更し、紅葉&キノ湯ノ倉付近の紅葉コを求め、標高の低い湯の花温泉近くの大嵐山に向かう。
民宿に無理を言って6時に朝食を済ませ湯ノ花温泉へ、総勢6名(「ひがの」、「ながおか正」、「ふくだ」、「ひなぎく」、「やすだ」、「さとう」)のキノコを探しながらの山行です。

林道終点の駐車場から、薄暗い沢筋を詰める。「取らぬ狸のなんとやら」 大収穫をもくろんだが、所詮シロウト軍団、みつかるはずが無い。おまけに沢筋の登山道は石ころだらけで「シダ」が生え、結局収穫は、登山道の木の階湯ノ花温泉風景段にまぐれて生えていたクリタケ・1個だけでした。

葉が落ちて紅葉もない変化のとぼしい沢筋を超えると ようやく見晴らしの良い稜線へ、小さなピークを幾つか越えると全周囲展望の山頂(1,635m)へ到着。近隣の山々が見わたせる広い頂きでした。

下山路では宇都宮「ビスタリ」の総勢19名の団体と逢った。
沢筋を戻ってはおもしろみが無い、帰路は湯ノ倉山への稜線に向かった。往路道の駅の紅葉の景色と違い、稜線の西側斜面は雰囲気が違う。今が盛り、目の覚める紅葉が待っていた。
「素晴らしい」 善男善女に最高のプレゼントだ。紅葉前線は既に1,000m付近、散り際の絶好の時期に遭遇しラッキーでした。

湯ノ花・弘法の湯で汗を流し、道すがら、目の覚める様な紅葉に感激しながら、塩原温泉からの混雑を避けるため、八方ケ原への山越えの道へ逃げ矢板ICへ向かった。

「ひがの」会長が懇意にしている高畑スキー場「熊の屋」さんに立ち寄った。山の幸(ダイコン、キャベツ、天然ナメコ)のみやげを貰い感激です(天然ナメコは、ダンボール一杯も頂きました・有難うございました)
10/7〜9  神室山
子安峡 吊り橋 胸付八丁坂の上
子安峡の濁流と噴煙と 立派な吊り橋を2回渡った 胸付八丁坂を過ぎて一服
H18.10.7〜9
(メンバー) 「はしだ研」、「まちこ」、「ひなぎく」、「おがわ憲」、「おがわ恵」、「あんまん」、「なかむら」、「さとう」
10/7-鹿沼18:00-<東北道>-鳴子温泉21:40 (川渡温泉にて幕営)
10/8-(観光) 川渡温泉7:00-猊鼻渓-栗駒(須川温泉)-稲庭-子安峡-川原毛地獄-秋ノ宮温泉(おなじみ荘)15:30
10/9-秋ノ宮温泉7:00-登山口8:05-不動明王9:45/55-神室山11:50/12:15-前神室山13:20/35-登山口15:30-鹿沼22:00
10/7 天候回復基調の栃木を離れ不安定な空模稜線西側の紅葉様の高速を走る。台風崩れ熱低の影響を受け東北北部も風雨が強い。
幕営地探しに苦労したが、川渡温泉に適地を見つけ安堵する。

10/8-期待の朝も雨模様だ、山は特に荒れそうである。「迷わず観光だー・・・・」

猊鼻渓を訪ねるが増水で営業中止、強風雨にもかかわらず満車の栗駒、とかく連休と紅葉時期の観光客には驚く。

されば本場の稲庭うどん、穴場の店で堪能しました。子安峡の遊歩道を歩き、強風の川原毛地獄を見学し、今夜の宿、秋ノ宮(おなじみ荘)に到着。

10/9-夜を通し雨だれの音が続く。低い雲の流れは速いが回復の兆しに期待し、神室を目指す。
若干1名腰痛のため車で待機(残念)

川沿いの西ノ又コースより入山し吊り橋を渡ったり、沢を渡ったり、水場の脇でキノコ取り。
不動明王からのブナ林の急登をゆっくり登れば視界もひらけてきた。前神室への稜線が望め、更に高度を上げると周囲が一望のもとに。

稜線へ出ると神室山は近い、西側斜面の紅葉が綺麗だ、神室山頂で休息後、稜線の彼方の前神室を目指す。パノラマコースと言うだけに遠望が利けば素晴らしいコースだろう。

総勢7人、黙々と歩いたり、時々馬鹿を言って大笑いしたり、「4人寄ればかしましい?」 ザンゲ坂から木の根で滑り易ざんげ坂のブナ林い下山路を慎重に下る。ブナの巨木がすばらしい尾根で前神室手前の稜線ある。

何度か滑ってお尻で着地しながら、ようやく杉の植林帯にくれば まもなく登山口だ。

高低差1,000m、7時間半の周回であった。
ブナの黄葉の最盛期はすばらしいだろう。

帰路の渋滞が心配、東北道、30K渋滞などの状況の中、風呂、食事を済ませる。結局、混雑時間を避けた格好になり、すんなり帰還。

途中、当会の他所の山行を心配し、携帯TELをする。谷川連峰縦走の4人、甲子・白水沢の2人、いづれも安全を確認し安堵した。全国的に山、海が荒れ事故が相次いだ連休であった。
10/1 安達太良山(登山教室)
五葉松平の休憩 箕輪山の昼食 野地温泉への下り
五葉松平の休憩 箕輪山での昼食 野地温泉への最後の下り
H18.10.1  天候:曇り時々晴れ
(メンバー) 「ひがの」、「はしだ」、「ながおか正」、「ながおか貞」、「なかがわ」、「あんまん」、「おがわ憲」、「おがわ恵」、「ひなぎく」、「おおむら」、「ながおか隆子」、「ふくだ」、「やすだ」、「さとう」
小山5:25-ゴンドラ終点8:45-安達太良山頂10:00/25-鉄山11:20-箕輪山12:15/40-鬼面山13:55-野地温泉駐車場14:45-小山18:45
恒例の市民登山教室を実施した。一般40名、山岳箕輪山会会員14名の参加であった。
天気予報はコロコロ変る、高速道路からは低い山まで雲が降りる中、心配しつつ現地に到着。意外にも晴れ間ものぞく穏やかな日よりに安堵する。

朝一のゴンドラに乗り出発、紅葉の始まった潅木帯を抜け安達太良山頂に着いた。ガスが出たり、消えたり、時々薄日が射したり、まあまあの日よりだ、遠望は利かないが、これからたどる稜線が見え隠れしている。

登山教室だけに、時おり地形図の見方を沼の平をのぞく実施しつつ歩く。願わくばこれを契機に各人が習得し、今後の山行の安全に役に立てて貰えればと思う。

今回のルートは、素人にはちょっと長く、エスケープルートも考えにくく、参加者の年齢層も幅広いこともあり、果して無事縦走できるか一抹の不安もあった。
箕輪山の登りがチョットときつく感じたのと、鬼面への下りが滑り易かったあたりがポイントだった。

潅木帯の紅葉も、ちょっと早いが予想以上に綺麗で、雄大な山並みの景観とあいまって、楽しい稜線ハイクが出来た。
五葉松平付近の紅葉
とにかく主催者側にとっては、雨に降られず穏やかな天候に恵まれたことに感謝。初心者も混じっていたようなので、一人の落伍者も無く、6時間の稜線を歩き通した実績に満足された参加者も居られたでしょう。
 「やれば出来る」 可能性を信じ、次回も懲りずに参加してください。
9/9〜10 東黒沢〜ウツボギ沢
ハナゲの滝前 マドンナ・「やすだ」さん イワナの塩焼き
ハナゲの滝前 沢二回目にしてはバランス良し 苦労したイワナは大きい?
ウツボギ沢・魚止めの滝 ウツボギ上部のナメ 白毛門山頂
ウツボギ沢・魚止めの滝 ウツボギ沢上部のナメ やっと白毛門へ到着
H18.9.9〜10
(メンバー) 「いなば」、「はしだ研」、「ひがの」、「おおむら」、「やすだ」、「さとう」
9/9 小山5:00-白毛門駐車場7:30/8:05-ハナゲの滝8:30-白毛門沢出合9:00-大岩11:55-鞍部12:50-ウツボギ沢出合13:45
9/10 露営地6:30-二俣7:25-左沢出合9:25-稜線(1934ピーク)11:00/11:30-笠ケ岳12:05-白毛門13:05/25-駐車場16:00-小山20:00
9/9 曇り時々晴れ  霧雨が降る高速を走るのは気が重い、山腹にガスが垂れこむ土合を出発し即入渓。
ゴーロから始まり、まもなくハナゲの滝だ、水量は少し多いみたいである。左サイドを登るが落ち口で何とか右にトラばれる程度だった。所々に流木が重なり、豪雨の跡が伺える。

ナメが続く快適な遡行で白毛門沢出合を左に分け東黒沢の小滝東黒沢へと入る。沢登り2回目、マドンナ(「やすだ」さん)には、誰もが優しく面倒みてくれる。(若いっていいよね)
ガスは次第にあがり、時々青空も見えるように回復した。ナメをヒタヒタとたどる、難しい場面は無い快適な沢だ。枝沢と出会う度にGPSで位置確認し方向を決める(遡行図だけでは判断できないですね!)

上部は流木の枝がかなり邪魔なくらい多かった。鞍部近くまで水が流れ、踏み跡がある薄い薮に入ると下りになる。直ぐ一の沢の沢筋に降りられた。時々小滝が出る程度の易しい沢下りで、ウツボギ沢出合に着いた。

今夜の宿探し、沢の上下を偵察したが、一の沢出合が一番良い。但し、沢床に近いので大雨の時は注意。早速、整地し6人分のスペースを作り、タープを掛ける。
「はしだ」さんは今夜のイワナを釣りに、残りは焚き木を拾いさっそく着火、今回も一発で成功、慣れてきた。釣果は3匹、餌の川虫がいなくて大変だったらしい焚き火風景

先ずビールで乾杯、ガスは使わず、焚き火で料理の始まりだ。ポップコーン作り、お好み焼き、酢飯の炊き込み御飯を海苔で巻く。串刺しのイワナの塩焼は半身づつ、骨は骨酒に。
ほろ酔い気分で焚き火を囲み、夜がふける。

9/10 曇り時々晴れ 寝しなに雨が落ちてきたが、夜明けには時々月も見え隠れする状況にホットする。予定通りウツボギ沢を遡行する、20分で魚止めの滝だ。
中段まで右側から、その上は薮漕ぎの高巻きだが踏み跡は薄い。程よい小滝とナメの連続で快適だ、新人さんがいても、お助けひもで十分な程度である。

倒木のある6mほどの滝は、右を巻くのが良いとされていたが、一見行けそう、トライする、適度にホールドがあり問題ない、但し、水流が多い時は無理であろう。

更に小滝を超えて行くと二俣に出る。左俣の先には、はるか彼方に稜線がかすみ、先が思いやられる。景色も望め、明るく開けた50mナメを過ぎ、水の流れが細くなる。
ウツボギ沢上部からの稜線藪も有りとの記録の通り、水たまりの沢筋に笹が覆い被ってきた、笹をかき分け進むが、狭い沢床に沿って進めばいいので、足元が滑らなくてすむのが何よりである。30分ほどの藪で開けた草付に出られ縦走路の人影が見える。

詰めの草付も嫌らしい処は無く、結局一番高い 1,934m無名峰に突き上げて終了、ほぼ順調なり。

後はひたすら我慢の尾根歩き、ガスの合い間に見える白毛門は遠い。この時期花は殆んど無い、時々見える景色に癒され、ようやく白毛門山頂へ着く。

眼下には土合の建物も見え一見近い様なのだが、簡単残雪豊富な一の倉沢ではない、沢靴での足元で、滑らないよう注意しながらの下山はきつい、疲れた体にむち打って、一の倉沢、マチガ沢の岩壁を垣間見ながらひたすら下り降りる、途中、雲行きが怪しくなり、雨が落ちてきた。

2時間半かけてようやく駐車場へ到着。 「お疲れさーん」 湯檜曽のホテル(湯の陣)にて高級感を味わいながら 入浴(1,050円)、

今回のルートは、沢そのものは難しいところが無く、ナメや小滝が適度に楽しめ入門コースとして良いコースである。 が、 下山が長く、癒し系、楽しみルートとは言えず、工夫が必要ですね。
8/25〜29 槍ケ岳・北鎌尾根
大下りからの北鎌 天狗の腰掛け P11から
北鎌は遠い(大下りにて) 独標をバックに天狗の腰掛けにて 独標を越え、P11からも槍は遠い
槍山頂 燕岳 中房登山口
槍の穂先に到着です 最終日は燕岳にも寄った 中房登山口へ無事帰還
H18.8.25〜29     (メンバー) 「ひがの」、「わたなべ」、「ながおか貞」、「さとう」
8/25-小山18:30-中房温泉駐車場23:20(幕営)
8/26-中房駐車場4:50-水場5:50-合戦小屋7:50/8:00-燕山荘8:55/9:10-大天井分岐11:30-大天井ヒュッテ12:10/25-貧乏沢入口12:45-中間の滝13:55-天上沢出合14:55(幕営)
8/27-幕場4:45-北鎌沢右俣出合5:30-コル7:25/30-天狗の腰掛8:35-P11-10:10/20-槍取付13:30-槍ケ岳山頂14:15-槍ケ岳山荘14:40
8/28-槍ケ岳山荘6:20-水俣乗越8:40-西岳9:45/10:00-大天井ヒュッテ12:30/40-大下り14:40-燕山荘15:25(泊)
8/29-燕山荘6:00-燕岳山頂6:30-山荘7:00-合戦小屋7:55-中房登山口9:35-小山17:30
一回目は湯俣より増水で渡渉できず裏銀座へ変更、二回目、大天井ヒュッテにて台風の余波で諦め、今度が三回目のトライである。
キツネが道路にうろつく深夜の中房駐車場は車が満杯。呑み会もそこそこに3時間の睡眠で出発。合戦尾根の急登をユックリ登る。

合戦小屋を過ぎれば高山植物が多くなり、シャッターをきりながら燕山荘到着。去年敗退した大天井への縦走路をたどる。
大天井のヒュッテからは未踏のルート、貧乏沢左岸北鎌沢、雪渓ありは左俣、右の細い沢が右俣に沿って踏み跡をたどり天上沢に到着。ツエルトでの露営のため、しばし場所探し、軽量化のため不自由は覚悟の上、ただし、エアーマットを車に忘れたのはマイッタ(他に、ウエストバック忘れ1名、行動用ズボン忘れ1名、)中年隊の悲しい現実か?

食事のあとは、おまけの焚き火、準備はしていなかったが一発で着火、今年三度目の焚き火です。

8/27-晴れ時々ガス  河原には2パーテーが幕営、体力不足をカバーするため日の出と共に行動する。右俣出合で水を補給、各自非常用の0.5Lを含め、2.5〜3Lを準P11を振り返る備した。
右俣ルートは本流のルンゼを外さず直上し、上部の大岩を右に巻き、最後のY字は中央の半分岩の尾根に取り付けばまもなくコルに出られる。珍しく、オコジョが愛嬌をふりまいていた。ブヨにはずっとつけ回され参った。

天狗の腰掛けまでも結構きつい、ハイマツ混じりの岩尾根で独標が眼前に聳え立つ。独標のトラバースは結構長い、最後に残置スリングのかかる4〜5Mの凹角を越せばP11へ。
時々槍の穂先がはるか遠くに顔を出す、先行パーテーに追いつく、若者ペアと男女混合中年隊の5〜6人だ。中年隊のレベルは少し落ちるかもしれない、リーダーがしきりに大声をあげていた。

いつのまにか我々がトップになる。 ルートは、踏み跡が薄いとか、浮石が多すぎるなどは間違いと判断すると良い。殆んどが千丈沢側をトラバースする。最後にP2から入山した中年の単独者がいた、荷も多く、相当バテていた。

北鎌平の先で稜線に上がり、大岩の積み重ねの急登をわずかで、穂先の基部へ到着。
微妙なチムニーを超え、更にチムニーが出る。2番目はすぐ右のフェースへ移った方が楽、あとは左へ回り込み、山頂の人影を見ながら わずかで祠の有る山頂へ到着。

時間も早く、雨にも降られず念願の山頂で握手 「お疲れさまでした」 小屋に着きくつろいでいると激しい雨音がする、幸運だった。

8/28-ガス時々晴れ  霧雨の中 雨具をつけ出発する。
東鎌尾根を降りるに従いガスは晴れ視界も良くなる、だが、北鎌は天狗の腰掛けより上のガスが晴れることはない。天上沢を挟み表銀座の稜線歩きは気楽だ。
北鎌尾根後半、槍の穂先も近い
昨日のスタート、北鎌沢の細い筋がコルまで突き上げているのが良く見える、貧乏沢入口まで来て周回が完了。あとは燕岳への稜線を花を愛でながら宿泊予定の燕山荘に到着。

気配りが行き届く しゃれた造りの山荘は快適そのもの、今までで一番間違いなし。待望の生ビールとおいしい食事の後、たまたま居合わせたオーナータカネナデシコ(赤沼氏)のスライドを使ってのミニ講義だ、

自然、動物、クマ、登山技術について、その他、経験が裏付けされているだけに説得力あり、非常にためになりました。最後は得意のホルン演奏だ、全て客を大事にしてくれ、槍ケ岳山荘とは雲泥の差である、宮城県・松島の中学生120人の団体客は予想外だった。

8/29-曇り時々晴れ 下山日である。せっかくのチャンス、朝一で燕岳を登る、日の出は拝めたが、北鎌方面の上部は相変わらずガスが晴れない、多分、ガスの中は霧雨であろう。
下山の途中でまたまた地元中学生の団体とすれ違う。登山道が整備された合戦尾根をユックリくだり、北鎌山行もフィナーレとなる。

有明荘の一番風呂と地ビールと食事は平日とあって贅沢そのもの、目的達成も加わり一層旨みが増すのでした。ウサギギク

<参考>
@ハーネスは簡易でOK、ロープについては、2人1組:7o*20で十分でした)
A今年は水量少なく、湯俣からも問題なかった(槍山荘では節水していた)
B大天井経由の場合、ヒュッテ泊まりは翌日きつい。天上沢にビバークし、軽量化で行くほうがベター。
C水は天候にもよるが、今回は1リットル程度ですみ、槍の取付きで捨てた。
8/15〜16 宝川・ナルミズ沢
ウツボギ沢の入渓点 小滝の前にて 焚き火
ウツボギ沢出合の入渓点 オジン二人とマドンナと 焚き火と酒はつきもの
H18.8.15〜16     (メンバー) 「ひがの」、「わたなべ」、「ながおか隆子」、「さとう」
8/15-小山5:00-宝川林道駐車場8:05-第1渡渉点10:10/20-ウツボギ沢出合10:45/55-大石沢出合12:10-魚止ノ滝13:30-幕場13:40
8/16-幕場5:00-二俣5:25-稜線7:00-JP8:30/40-朝日岳9:05-大石沢出合10:50-広河原11:35-渡渉点11:50/12:00-林道13:05-駐車場13:50-小山19:00
8/15-晴れ 台風の影響を危惧しながら出発。宝川林道始まりの沢は水がチョロチョロ、林道を詰めるに従い水流が増す、多分、伏流水なのだろう。

沢沿いのアップダウンを繰り返しやっと渡渉点に着いた。更に少しでウツボギ沢出合の広河原だ。ここが入渓点、今回は初心者1名同行、何もかも初めての経験だ。

ナメと小滝、小ゴルジュを越え、たまに高巻き、難しさは無い。驚いた事に雪渓が随所に残りいやらしい、豪雪の証しだ。高巻きの湿原にはニッコウキスゲの黄色とシモツケソウのピンクが愛らしい。

順調に遡行し左岸に程よい台地を見つけ、少し早いが今宵の幕場とする。地蔵ノ頭を望む格好の場所だ、すぐ脇の小滝から冷たい水が得られ、薪もそこそこ集められた。

焚き火も一発で着火成功、静かな沢筋での昼下がり、ノンビリ酒宴とは贅沢なり。夕食は前回と同じマーボナスと豚汁に満足、早起きの明日にそなえ2張のツエルトに早めにおさまった。


8/16-晴れ曇り 雨を覚悟していたが、ガスが出たり消えたりの状況だ、早めに幕場を出て、まもなく雪渓の二俣だ。中年3人パーテーが左岸に幕営していた。やはり昨日の場所は正解、上部では焚き火の薪が集まらない。

右俣に入ると水量も少なくナメの連続だ。奥の二俣らしき分岐で迷った、もっと先か、此処なのか?、どのルートも薮は無く、涸れた小ルンゼを詰め草原から稜線につながる。
左に入って直ぐ4〜5mの涸滝が微妙だったが、あとはザイルなしでOK。滑り易い急な草つきを過ぎ、 「ごくろうさん、稜線です」

清水部落側の景色をみながら 踏み跡薄い笹の稜線を1時間強、ジャンクションピークまでの登りがつらい。JPへ出ると、登山道は整備され明確になった。
稜線には結構花も多く、時々シャッターを切りながら、めったに来られない朝日の山頂へ。幽ノ沢、一ノ倉の峻険な岩場はガスの中で残念であったが、宝川への下山とする。

登山者の少ない路には、普段見られない可憐な花が咲いていた。ホソバヒナウスユキソウなど珍しい。下山路も中間までは笹を掴みながら慎重に下る。感心したことに、中腹から 何と刈払いされていた。大変な苦労であったと推測され感謝、感謝です。

大石沢出合まで降りホット一息、あとは沢沿いのアップダウンを強い陽射しと暑さの中、昨日きた道を辿り、二日間の沢遡行終了。

新人さんにとっては、初めての沢、初めてのツエルト露営、踏み跡の薄い笹の路、一般縦走路と違った雰囲気の山行は如何でしたか? 
誰でも最初は不安で一杯、懲りずに又行きましょう。
8/6 奥白根山
弥陀ケ池 奥白根への急登 奥白根山頂
静寂の中の弥陀ケ池 奥白根への急登 山頂は満員だ
H18.8.6  天候: 晴れ      (メンバー) 「ながおか隆子」、「さとう」
自宅5:00-菅沼登山口7:00-弥陀ケ池8:40/55-奥白根山頂9:50-下山10:30-避難小屋11:15-五色沼11:40-菅沼駐車場13:30-自宅16:30
今週は何故か会山行まとまらず。ならばチャンスの少ない下山前のひととき人達とのスローハイク、仕事の都合で急遽1人断念。
満車の菅沼駐車場より原生林の静かで涼しい中を、おしゃべりしながらのペースで弥陀ケ池へ着。

雲一つ無い紺碧の空に包まれた静かな池のほとりは天上の楽園だ。奥白根に続く登山道に人影が見える。山頂への急登も爽やかで殆んど汗かかず、かなりの暑さを覚悟していただけに予想外だった。
マルバダケブキの群落
山頂は凄い人出、のんびり写真も撮っていられない。五色沼を見下ろす草地でのんびり休憩、雲が湧きはじめたので下山とする。避難小屋への斜面には、よく観ると結構花が咲いている。
トウヤクリンドウやハクサンフーロ、地味な花だがマルバダケブキの群落、珍しくヤマオダマキとクルマユリも散見された。日陰のカニコウモリも一面に群落するが、ちょっと時期が早い。

五色沼のほとりは、ぽつん、ぽつんと 中年のカップルがくつろいでいる。私には皆目縁が無いが、今日の我々2人擬似カップルも、傍から見れば立派なペアに見えるかも???

弥陀ケ池に戻ると、大勢の人で賑やかだ、ケーブルを利用した客で静寂さが破られている。再び下山路の原生林の中へ入るとホットくるまゆりする。もののけの雰囲気が感じられるほどだ。ヤマオダマキ

下りでひざを痛めないように、静かに、静かに足を運び観光客で賑う登山口へ到着。それにしても湯元入口の湯の家の温泉は、いつ入っても いいお湯だなと感心する。
7/29〜30 笛吹川・東沢釜ノ沢
前半の長いゴーロ 釜ノ沢出合の焚き火 詰めのナメ滝
前半は長い長いゴーロ歩きだ 釜ノ沢出合、焚き火と酒を満喫 息があがる詰めのナメ滝
H18.7.29   (メンバー) 「いなば」、「ひがの」、「おがわ憲」、「わたなべ」、「おおむら」、「さとう」
7/29 晴れ一時雨  小山5:00-西沢渓谷駐車場9:05-吊り橋9:50-山ノ神11:00-東のナメ沢12:10-釜ノ沢出合13:20 (幕営) 
7/30 晴れ 幕営地5:30-魚止滝5:40-両門ノ滝6:40-ミズシ沢出合8:50/9:00-木賊沢出合9:30-ポンプ小屋10:05-甲武信小屋10:20/40-甲武信岳山頂11:00/15-まき道分岐11:38-徳ちゃん新道12:45-西沢山荘14:00-駐車場14:20-小山19:30
7/29 沢の途中で幕営の都合で珍しく早朝発である。乙女ノ沢出合小山の花火とかち合い運動公園に集合し一般道を雁坂峠へ。
梅雨明け直前で天気は一抹の不安あり、東沢をアプローチしている途中から時々雨がぱらつく。入渓地点までは左岸に沿って踏み跡をたどり、ようやく山ノ神へ。ここから全く滝の無い長いゴーロ歩きが続く。

左程多くない水量の河原の石に乗り、右、左と渡りかえしながら、時々左右からの急峻なナメ滝の合流を見つつ金山沢出合に着く。ここで右の釜ノ沢へ入るが、極めて見落としやすい。
今日は若者7〜8人パーテーが2組、他にも3〜4人パーテー数組と入渓している。この先、幕場の確保が問題になりそうと、「いなば」リーダーの提案で決断、ちょっと早いが、タープ張りと焚き木拾いを始める。

薄日射す広い河原の高みは貸切りの幕営一等地だ、さっそく冷したビールで乾杯。薪集めには苦労したが、タキビ好きのおじさんの実力で着火は一発でした。
地酒、梅酒、焼酎、ウイスキーと焚き火を囲み、めったに無い至福の時間だ、会長主体のマーボーナスと豚汁の出来にも満足。早めに寝る人、いつまでも飲む人、夜半の強い雨足にも気づかず寝入る人多し、縦走路の幕場にない雰囲気の別天地である。

7/30 星空の中起床、昨日の挽回をする為早出する。いきなり魚止の滝だ、左のスラブを難なく超える。踏み跡をたどり大きく高巻くのは間違い、直ぐにナメの綺麗な滝上に降りる。
魚止めノ滝の上
直ぐに千畳のナメ50〜60m、先週の二口沢には敵わないが、写真によく載る場所である。小滝を2つほど過ぎると名瀑、両門の滝だ、右サイドから超えマヨイ沢に入り込まないよう左の本流に戻り、ヤゲンの滝と6m滝を過ぎると、再び長い長いゴーロ歩きが続く。

広河原を過ぎれ木賊沢出合ばいよいよ傾斜がきつくなる。4段の滝や、木賊沢の出合を超えれば、沢幅も狭まり、水量も少ない快適なナメ状の滝が続き、やがてポンプ小屋に到着、あとは整理された道を10分で甲武信小屋へ出て薮こぎが全くなく終了。

小屋前はヘリの資材運びがされており、爆音と強風が凄い。せっかくの機会、100名山の頂きを踏むことにし 空身で往復した。


下山は長い、近丸新道から徳ちゃん新道へと沢靴での足の擦れを我慢しつつ、良いペースで尾根を下る。
途中、先行した若者パ甲武信岳山頂にてーテー2組に追いつき、「お先に・・・・・」とは、おじんパーテーも 捨てたものじゃない。

道の駅の湯船に浸かったあとの 「生ビール」の味は格別、格別、運転手さんには申し訳ないので、美味さをこらえながら遠慮しつつ、いつものパターンで失礼させて貰いました。

ウトウトしつつ帰路につけば、今年も又、車を走らせながら、窓越しの花火を観るのでした。
名取川・二口沢(小松原沢)
入渓からナメ床 ナメの小滝 薮こぎ
入渓からいきなりナメだ ナメの小滝が連続する 最後、笹の薮こぎ1Hはきつい
H18.7.22〜23天候:曇り時々晴れ
(メンバー) 「はしだ研」、「ひがの」、「おがわ憲」、「ながおか貞」、「いなば」、「おおむら」、「さとう」
7/22-鹿沼19:00-<〜東北道・仙台>二口温泉ビジターセンター22:00 (幕)
7/23-駐車場6:00-入渓6:40-中間点左折8:40-小松倉沢出合9:00-銚子大滝上11:25-稜線13:50/14:10-分岐14:20-林道16:00/16:10-二口峠16:00-駐車場17:05-鹿沼21:40
高速は有り難い、鹿沼〜二口温泉まで3Hで乾杯が始ま銚子大滝前の15m滝前でる。
西日本の大雨に反し、天気はまずまずだ。二口林道の駐車場先の橋を渡り、直ぐ入渓、いきなりナメ床で始まる。
最初の10m滝は右より高巻く。ナメ、ナメ滝、小滝を快適に遡行する。

中間点で左方向に向きをかえ、更にナメの連続だ、小松倉沢を左に見やり、3段15mのナメ滝を過ぎると、いよいよ核心部、15m滝は左より小さく高巻くが、降り口が滑るため補助ザイルを垂らす。
上部もナメが続いた
眼前には50mの銚子の大滝が威風堂々と立ちはだかる。右サイドのブッシュを直登し、大滝の上部へ草付きをトラバース、更に滝を避けブッシュを直登しやっと終了する。感心したことに、朝、駐車場で会った単独行の若者は、初めての大滝をフリーで登ってしまった、とても真似できない。

休むまもなく小滝が連続、ゴルジュと釜の本流沿いを遡行も可能であろうが、水が多いためかホールドが読めない、大人数での時間との兼ね合いから右サイドを連続高巻き補助ザイルを垂らし本流に戻る。
あとは快適なナメがしばらく続く。
50m銚子大滝の下段
2股で左沢へ入るが、なおも続くナメ床遡行だ。滝もほぼ終わり水流が細くなって涸れ沢にブッシュが被るようになるといよいよフィナーレだ。

ルート案内に薮こぎ5分との情報に気楽に考えていたが、”とんだ飛行機、とばない潜水艦” 「なんだこりゃー」
段々急登の薮が濃くなる、密集するシノダケを掴み、ケモノも通らぬ薮をかき分けるが、廻りの樹木は依然ブナ林。低木になり、シャクナゲが混じるブッシュになってようやく稜線着。位置的には大体あっている 「5分と50分の間違いだろー」

ガスの合い間に見え隠れの景色をあとに、やっと稜線へ到着二口峠へのアップダウンの稜線をたどり林道へ着。
道路整備中で通行止めの林道に沿って最後の歩き、やっと着きました駐車場、朝から10時間 熟年・沢屋にはちょっとハードなスケジュールかな?
それにしても、ナメと薮こぎと林道歩きが印象に残った沢でした。
7/8〜9 安達太良・杉田川(不動沢)
不動尊 小滝の前にて 小滝の「おがわ」さん
立派な不動尊があった 手頃な滝が幾つも出てきた いずれの滝もザイルを使わず
H18.7.8〜9  天候:曇り 
(メンバー) 「はしだ研」、「おがわ憲」、「いなば」、「さとう」
7/8 鹿沼19:00-安達太良温泉駐車場21:00 (幕営)
7/9 駐車場6:40-入渓地点7:20-二股9:10/9:20-終了点9:50/10:10-仙女平10:40/10:55-駐車場12:10-鹿沼15:30
今年最初の沢である。ところどころで雨が落ちる高速を走り、2時間後にはカンパイが始まった。明日の天気は運まかの ノー天気。

寝不足、飲み過ぎ状態で朝を迎える、ガスっているが雨は落ちてない。どのみち沢で濡れるのだから多少の雨は良しとする。トイレの綺麗な管理された駐車場をあとに、遠藤ケ滝不動尊、奥の院の御神体を過ぎまもなく入渓した。

しばらく単調なゴーロ歩きが続き、小滝が出てきた。60mナメ滝を過ぎ、次々出てくる滝と釜、落ちてもドボンで気は楽である。今回は新人さんがいない為、ザイルは使わずペースも速い。かすかな踏み跡のヤブ

滝は手頃な規模で殆んど高巻き無し、水流近くか側壁をヘつって高度を上げる。10m2段の滝を左岸から越すと遡行もまもなく終了近い、そのまま直登は酷い藪らしいので迷わずエスケープ。
赤テープの目印点で沢と別れ、かすかな踏みあとをたどって表登山道を目指す、部分的に踏みあとが消え迷いやすい場所もあるが30分で仙女平へ出た。

仙女平安達太良山頂を目指してもガスで視界がないので諦めこのまま下山とする。表登山道は今や人気の無いコースなのだろう、目立った花も無い変化の無い登山道は誰にも会わず単調な下りが続く。
下りに飽きたころ樹林の下に温泉の屋根がかすかに見え、迷わず 「ショートカットしましょう」、道の無い裏山からの不審者に犬が吠える中、安達太良温泉へ到着。

あとは駐車場まで少しの登り返しで早めの帰還。今日は暑くもなく、寒くもなく、心配された雨にも降られず、初の沢遡行 結構楽しめました。
6/9〜12 阿蘇山、九重山、祖母山
(メンバー) 「いとい」、「ひなぎく」、「すぎと」、「なかむら」、「ひぐち」(モネージュ)、「さとう」
6/9-雨のち晴れ 小山5:10-羽田8:50-熊本10:30-仙酔峡13:00-稜線15:00-高岳15:30/45-中岳16:00-駐車場17:00-熊本:ホテル19:00
6/10-晴れ  ホテル8:00-(熊本城見学)-空港10:30-九重高原荘(国民宿舎)-牧ノ戸峠14:00-扇ケ鼻分岐15:40-牧ノ戸峠-宿舎17:30
6/11-晴れ  宿舎6:00-赤川登山口6:20-九重山頂9:00-扇ケ鼻11:00/11:30-登山口12:45/1:10-(岡城址、原尻の滝、名泉)-宿舎17:00
6/12-晴れ  国民宿舎(直入荘)6:00-北谷登山口7:55-千間平9:10-国観峠9:50-祖母山山頂10:45/11:10-駐車場13:05/13:30-(温泉)-熊本空港16:30/18:40-羽田20:20/20:45-(首都高〜東北高速)-小山22:30
日本山岳協会(自然保護委員総会)に参加しつつ、前後に近隣の山を訪ね、観光も兼ねたのである。おととしの屋久島(宮之浦岳)に続き、ほぼ同じメンバーによる楽しい旅だ(「おがわ恵」さん、残念・・・・)  メンバーは皆、晴れ男、晴れ女の善男善女? であります。
6/9 <安蘇山>
仙酔尾根中間 仙酔尾根上部 下山路からの仙酔尾根
ガスの阿蘇山 仙酔尾根中間点 仙酔尾根上部で初めてツツジを見る 下山路からの仙酔尾根
梅雨入り直後、発達した低気圧の中、熊本空港を目指すが、福岡空港着かも?の条件付きでフライト、幸い予定の熊本空港着。早速、レンタカーに乗り阿蘇・仙酔峡を目指す。

混雑を予想していたが、ゴンドラの有る駐車場に着くと閑散としている。何故?「なるほど 少ない訳だ」 一帯のキリシマツツジは既に終っている、最盛期は凄い渋滞になるらしい、山肌全てツツジに覆われているから凄いのだろう。
中腹までガスのかかった静かな仙酔尾根に取り付く。登山ルートは岩だらけ、溶岩で覆われ、浮石の無い歩き易い道である。バカ稜線よりの景観尾根と言われる岩場の急登を2時間、ガスも晴れ視界が利いて素晴らしい。

稜線に出ると全周囲さえぎるもの無く、火山帯の異様な光景がまのあたりに、その岩肌一帯に可憐に咲く ’ミヤマキリシマ’ の群落だ。山頂一帯は時期的には最盛期である。 が、 花の付きが少ない、 良く観察すると、ケムシの被害にあっているかららしい、鮮やかさが蝕まれているのだ。

空港で会ったツアー登山客ぐらいで、他に人の居ない静かな稜線歩きである。火口跡の景観を観ながら舗装され整備された道をゴンドラ終点駅へ着き、振り返ればガスの中登った仙酔尾根から一周した稜線の全容が見え、阿蘇山なんて と軽くあしらっていたが何の何の、一度は登ってみる価値あり、素晴らしい山であった。

帰路は相当古いナビと格闘しつつ道探し、「ちょっと 待ってね」 と可憐なナビちゃんの声と会話しながら熊本市内のホテル(東急イン)へ無事到着。繁華街にある宿の近くの店に潜りこみ、早朝から長い1日おつかれさん、 馬刺し肴にカンパーイ・・・・・・  生ビールがおいしい、飲めない筈が何故か飲めるのです。
6/10<九重山>牧ノ戸口
ミヤマキリシマ コケモモ 沓掛山
虫喰いで今一のミヤマキリシマ 可憐なコケモモ 沓掛山です
今日は午後から自然保護委員総会があり、観光、移動をする日である。行動を共にする「ひぐち」氏(モネージュ)を熊本空港に迎えに行く前に、朝一、熊本城を見学する。日本三名城の一つと言うだけあって、流石に広く立派な城であった。

空港で落ち合い、国民宿舎(九重高原荘)へ向う。北海道を思わせる雄大な景色、九重高原の草原は気持いい。会議出席者3名を国民宿舎(九重高原荘)に送り、便乗組3人はそのまま九重を探索することにする。

やまなみハイウェイを走ると、道路の至る所に 車、車、の路上駐車である、朝の熊本城土曜日とあって流石に凄い混雑だ。幸い時間的に帰りの車が多く、牧ノ戸登山口近くに駐車し登山開始。
舗装された登山道から始まり、下りの客のつながりが続き すれ違いに時間を取られながら、景色の良い緩やかな稜線歩きである。

中腹のミヤマキリシマが可憐で綺麗だ、高度を上げるにつれ、何か変だ、 キリシマの花がおかしい。毛虫(クジュウフユシャク)の被害だ、上に行くほどひどい。山肌一帯がキリシマに覆われているだけに、被害の無い時に1度見てみたいものである。扇ケ鼻分岐までで今日は下山とし、全国からの総勢100人による夜の部の懇親会に参加した。
6/11<九重山>赤川口
赤川登山口 中腹のミヤマキリシマ 久住山頂
赤川登山口より総勢100名で登る 中腹は綺麗だった 久住山頂
大分県岳連のリードによって赤川登山口より入山し、6班のグループに別れ九重を目指す。九州でもコシアブラの木が多い。手頃な太さの木がスクスク生えているところから、食べる習慣が無いのだろう。ミニナイアガラ・原尻の滝

中腹のミヤマキリシマに感激しながら急登を詰める、大人数のため多少時間がかかっているが、順調に九重山頂に全員集合した。残念なのは此処でも7〜8合目から上は害虫の被害甚大。憎たらしい毛虫に荒らされ無残な姿であった。

集合写真を撮って、それぞれの下山ルートに分散、ガスも出て天気も気になる事から中岳、星生山ルートを諦め扇ケ鼻を目指す。登り始めは体調不良で心配された坂口特別顧問も復調し我々と同行する、それにしても元気でありビックリする、大正生まれとは恐岡城址にてれ入った。

みちみちゴミ拾いをしながら扇ケ鼻を経由し泥で滑り易い急な下りを降りる、一帯が馬酔木の低木でスッキリした景色の草原を降り駐車場へ無事到着。時間も早いためついでに観光と決め込んだ。

先ずは城下町・武田市へ、瀧廉太郎の名曲「荒城の月」の舞台、岡城址に立ち寄る。皆、初めての訪問、地形を巧みに使った難攻不落の名城を歩けば、確かに凄い、絶壁に積み上げた石垣の技術に感心しきりだ。
あとはおまけの’ミニナイアガラ:原尻の滝’と’名水めぐり’ で時間良し、今夜の宿、国民宿舎・直入荘へ向かいました。
6/12 <祖母山>
祖母山山頂 山頂のミヤマキリシマ 祖母山のミヤマ
祖母山山頂 山頂のミヤマキリシマ 祖母山のミヤマは綺麗だった
早朝宿舎で地震あり、大分県内陸が震源という。震度5弱というが2位にしか感じなかった。
今日は最後の日、搭乗時間の制約あり早出する。 宿舎から北谷登山口まで2時間かかった。平日のためか静かだ、際立つ花もないが「 うぐいす 」の泣き声だけが響きわたっていた。

登路は穏やかな傾斜が山頂まで続いていた、驚いたことに尾根筋の登山道に 「 沢ガニ 」がいた。誰もいない山頂に着く、若干雲笹のトンネルもあり遠望が今一だ。一帯には珍しく ミヤマキリシマが咲いていた、数が少ないせいか、虫の被害が無いようで鮮やかであった、ツクシドウダンも綺麗だった。

下山は急傾斜が続いた、視界は殆んど無い、笹やぶ(スズタケ?)である。下山道の大半が密集したタケに覆われて、部分的にはトンネルとなっている、初めての経験であった。
予定より早めに下山でき、時間的に余裕ができた、町営の立派な温泉(400円)に立ち寄りサッパリした。かなり馴染んだ道路を空港へ、レンタカーを返し、ちょっと心配な JALの機上でウトウト夢の中へ。

羽田からの帰路は、「ひぐち」さんの車に全面的にお世話になりました。高速を走りながら、チラつく画面のオーストラリア戦サッカーを見つつ、メンバー全員、タクシー代わりに夜更けの玄関先まで。
また、格安の航空チケットと宿、レンタカー、今回も全面的に「「ひなぎく」女史」に旅の面倒をみてもらい感謝、感謝です。おかげで、4日間の旅も7万円で楽しめました。
5/31 袈裟丸山
賽の河原 切り開きから 赤城山を望む
賽の河原にて 切り開きからの展望 赤城山を望む
H18.5.31 天候:晴れ     (メンバー) 「なかむら」、「ながおか隆子」、「さとう」
国分寺6:10-折場登山口8:40-賽の河原9:40-小丸山10:50-前袈裟丸山12:00/12:30-賽の河原2:40-折場登山口3:25-国分寺17:45
天気の様子を伺いながら、前日に山行を決定。日曜日の山行がままならない Weekday hiking である。
昨日と違って天気は良さそう、道すがら雪の無い小丸山より表日光連山を見ながら、新緑のすがすがしい山間を走り、初夏の空気を感じながら折場登山口へ到着。

ゆっくり、のんびり、急登を登り始まる。木洩れ日の中、雑木林を行くのは気持良い、展望良い場所からはこれから辿る袈裟丸の雄姿が遥か彼方に望める。賽の河原からダラダラのアップダウンを繰り返し小丸山へ、一時、雲行きが怪しくなって心配もされたが、いつのまにか雲もとれ、期待の天候となる。

このルートは決して花が多いところではないが、それでも山ツツジ、トウゴクミツバツツジ、シロヤシオ、アカヤシオ、オオカメの木、シャクナゲなど、道々結構楽しめるものである、この時期はミツバツツジが最盛期であった。

最後の急登を1ピッチで前袈裟丸山頂着、平日でも好天の山行を楽しむ人は結構いるものである。赤城山、上州武尊、日光連山、を望みながら下山を開始した。トウゴクミツバが綺麗だ

帰りには、目星を付けておいたコシアブラ採りとなる、一般では誰も登らない大木を狙う、補助ロープをだし、足場用にループを作って枝に引っ掛け、3m上までスイスイと登る。岩登りのロープワークは伊達じゃない。枝を痛めないよう気を使いながら、混ぜ御飯用に必要分を確保、春の香りを肌で感じた上、更に食で感じることになり満足でした。
5/21 セルフレスキュー研修
マチガ沢出合の挨拶 マチガ沢を詰める 昨年と同じ場所で
マチガ沢出合にて開始の挨拶 白毛門をバックにマチガ沢を登る マチガ沢の昨年と同じ場所で実施
H18.5.20〜21 天候: 快晴
(メンバー) 「おかちゃん」、「かずちゃん」、「ひがの」、「なかじま」、「おがわ憲」、「わたなべ」、「さとう」
5/20-小山20:00-土合22:30
5/21-土合駐車場6:20-マチガ沢出合6:55-<研修>下山12:00-土合12:45-小山17:45
恒例の県南地区山岳協議会主催のセルフレスキュー研修会に参加した。総勢16名、新緑が映えるマチガ沢出合に集合し、例年より多い残雪の沢を詰第一展望付近からの本谷め、昨年と同じく巌剛新道第一展望台下、右岸の斜面を使い研修会を行った。

昨日と違い今日は久しぶりの快晴である、背後の白毛門方面は新緑と空の蒼さが印象的だ。
セルフレスキューの基礎技術、(歩行技術、ザイルワーク、背負い式搬送)について、各山岳会で分担、大内さんの指導、監修のもと、参加メンバー同士が実践を通してより良い方法を学んだ。

<歩行技術> フラットソール、キックステップでの登り、降り、トラバースなど、基本技術の再確認を実施、今日の雪質と傾斜では困難さはないが、高度感がある緊張する場面を想定しアイゼン有り、無しでの反復練習を行った。

<ザイルワーク> スタカットは、各人、岩場を主体にそれなりの経験を積んでいると思われるが、コンティニュアスでの実践経験は岩場、雪上とも意外と少ないと思われる。ザイルパートナーの力量により方法も変るが、3人編成でのコンテ基本技術の練習を行う。

セカンドの滑落者を停める事を何度も試みた。ザイルのループにピッケルを差し込み停めるのに、ラストの位置の人が停める事はかなり成功しても、トップが停める事は無理、一緒に巻き込まれてしまう。状況に応じコンテに切替え対応すべきと思う。
研修を終え帰路へ
<背負い式搬送> サラシを使って背負った、負傷者と背負い者の2人をザイル4本により雪の斜面を牽引、降下する方法を試みた。
搬送距離が限定されれば、何とか対処出来ると感じた。

<結び> 毎回感じることであるが、事故は誰しも考えたくないものだが、最悪も想定しておかねばならない。滑落しない技術の研鑚とレスキュー技術の定期的な研修は是非とも継続し参画したいものだ。日頃の山行には、サラシ、補助ザイル、スリング、カラビナ等、 更に意識をして携行すべきと認識した。
5/2〜7 岩木山、八甲田山(山スキー)
H18.5.2〜7  (メンバー) 「はしだ研」、「まちこ」、「ほんだ」、「おがわ憲」、「おがわ恵」、「ひがの」、「あんまん」、「わたなべ」、「ひなぎく」、「さとう」
5/2-鹿沼20:30-東北道:三本木PA23:30 (幕営)
5/3快晴 -三本木6:30-岩木山・百沢スキー場10:10/11:10-スカイライン(バス)-山頂駅-鳥海山12:30/13:00-百沢スキー場駐車場14:30/15:00-温湯民宿・利兵衛(泊)
5/4快晴 -民宿8:00-八甲田・笠松峠9:30-櫛ケ峰12:45/13:15-駒ケ峰14:15-猿倉岳15:00-猿倉温泉16:00-温湯民宿
5/5-雨・風強し -民宿6:50-岩木山・鯵ケ沢スキー場-(中止→観光へ)鯵ケ沢-十三湖-竜飛岬-ねぷたの館、弘前城(花見)-温湯民宿
5/6-曇り・一時晴れ -民宿8:00-八甲田・笠松峠9:10-小岳-高田大岳の鞍部10:40-高田大岳山頂12:00/12:30-谷地温泉13:50/14:35-青森・丸山三内遺跡-温湯民宿
5/7雨 -温湯民宿8:00-八葉山天台寺(浄法寺町)-東北道-鹿沼16:00
岩木山・百沢コース
鳥海山頂から滑り始め 急斜度のバーン 急斜度のバーン
鳥海山頂から滑り始め 急斜度の素晴らしいバーン 最初は腰が引けた
5/2-大型連休、天気も良さそう、総勢10人、2台に分乗し帰省客の混雑を上手く避け東北道・三本木PAにて宴会テントを設営。

5/3-高速を降りれば何処までも続くりんご畑、独立峰・岩木山がスッキリと浮かび心うきうき。百沢スキー場駐車場にてバスに乗百沢スキー場の駐車場から換えスカイラインを行けば、高度を上げるにつれ多くなる今年の多雪に感謝、感謝。
観光客の混じる山頂へのリフトに乗れば、日本海を始め下北、津軽半島、遠く北海道の白い山なみまで見渡せた。

10分ほどの歩きで鳥海山頂へ到着、周囲の眺望を満喫し、いざ滑りの開始だ、遥か彼方のスキー場まで楽しめるのだ。滑り出しは斜度がきつく若干腰が引けるが、雪質は良し、木立ちの無いバーンは何処でもOK。

あっという間の滑り降りに、「もったいない、もったいない、 休みましょう」 紺碧の空とザラメ雪、天気の良い春スキーはたまらない魅力、後傾スキーヤーでも 「なんか 上手くなったみたい」 と勘違いをする。

雪が切れる事も無く、少しのブッシュ通過でスキー場上部へすんなり降りられた、 が、 此処でハプニング発生、何でもないスキー場の下部のギャップで転倒1名、[ 捻挫?]足をかばい駐車場まで我慢の歩行、温湯温泉民宿近くの接骨院に診てもらったが 「骨折してるかも?」との事、大事をとって翌朝の高速バスにて帰る事とする「 残念・・・・・・」
八甲田山 櫛ケ峰〜猿倉岳
駒ケ峰のトラバース 櫛ケ峰の基部 櫛ケ峰直下
駒ケ峰の下をトラバースした 櫛ケ峰の基部にようやく到着 櫛ケ峰直下200mのバーン
5/4-今日は八甲田、天気も保証付きだ。標高1,000mの傘松峠へ着けば路肩の雪多し。道路を挟み北側の大岳、小岳と対峙する、櫛ケ峰への稜線を目指す。
駒ケ峰へは登らず中腹をトラバース、緩斜面だが距離は長い、しばらく歩いてようやく目的の櫛ケ峰がはるか彼方に見え始めた。快晴で風は無く、眺望良し、雪は締まって何の問題もなし、残雪豊かな山歩きはたまらなく気持よし。

靴ズレを感じる頃、ようやく櫛ケ峰の基部へ。山頂直下、東側200mのバーンが待っている。右側の稜線から詰めれば、意外とあ櫛ケ峰山頂にてっけなく山頂に到着。遠く霞の彼方に昨日遊んだ岩木山の雄姿が望める。帰るルートは猿倉への遥か彼方の稜線だ。

きのうの滑りだけのルートとは対象的に歩きが主体の雪山遊びだ。まずは少ないチャンス、櫛ケ峰直下のバーンを滑る、急傾斜だが雪質良く、あっという間のお楽しみだった。後はシールを付けた稜線のアップダウン、起伏が小さいだけに意外と早く猿倉岳へ到着。

猿倉温泉への疎林の尾根は、滑りが上手く感じる程度の丁度良いスロープだ。滑り降りるのがもったいないが今日の滑りもこれまで、デポした車を回収し道端に飽きるほどあるフキノトウに驚きながら民宿へ。
雨の日は観光だ
竜飛岬 五所川原の立ねぷた
北の最果て、竜飛岬とタコ 五所川原の26mの立ねぷた
5/5-天気予報は悪い、今日の予定は岩木山、鰺ケ沢コースのためシール登行は無し、視界が利いて小雨ならいけるかも? 早起きして鰺ケ沢スキー場に着くと、雨、風、強く戦意喪失。

「止めましょう、今日は観光だー・・・」 正解、多分リフトも動いてないだろう、強い風雨にさらされ GPS頼りにルートを彷徨うのはゴメンだ。そうと決まれば雨も風もなんのその、
下北半島ドライブ、十三湖、竜飛岬、五所川原の立ねぷたの館見学、弘前城の満開の桜見物とあいなりました。
八甲田山・高田大岳
小岳と高田大岳のコル 高田大岳の大斜面 高田大岳を振り返る
小岳と高田大岳のコル 高田大岳の大斜面 高田大岳を振り返る
5/6-今日は八甲田、天気も何とかなりそうな予報だ。再び傘松峠から北側、小岳、と高田大岳のコルを目指しシールを付ける。緩斜面が続く小岳寄りの登りを1.5H コルに到着、大岳、井戸岳方面の斜面がすばらしい。

ここから高田大岳へは急登が続く、シールでのジグザグ高田大岳山頂登りも中間付近まで。スキー担いで少しのやぶ漕ぎ、上部のハイ松は雪も消え夏路を行く。反対側、赤倉岳方角ではヘリがホバリングを続けている、「何かあったな」 「事故か? 骨折か?」

スキー靴を泥に汚して山頂着。東の空は暗いけど、八甲田付近はまずまずの天気だ、薄日も射し滑り降りる位まで心配ない。おととい、猿倉岳方面から目星を付けていた東側の大斜面へ向う。
ハイ松の夏路を少し下り、トラバースすると、有りました、大斜面。樹林帯まで結構な傾斜が続いている。3日目ともなると、急斜面にも少し慣れ、腰が引けながらも そこそこ滑り降りられる。谷地温泉へのブナ林の中でも 雪質が良いので結構おもしろくターンを楽しみ観光客が ケゲンな顔で見ている温泉宿前へ到着、「 ああー 楽しかった・・・・」
時間も早い、観光好きな人の希望もあって、青森まで足を延ばし、5,000年前の縄文の丘(山内丸山遺跡)の見学まで出来たのである。
帰路につく
5/7-天気が良ければリフト利用のコースを滑るチャ三内丸山遺跡ンスもあったが、予報は全国的に雨模様。「あきらめましょう」
一人自信がついてのってるおじさんを諭し、帰路に着く。途中、浄法寺町に寄り道し、瀬戸内寂聴さんゆかりの八葉山・天台寺をお参りした。
後は帰省ラッシュが心配な東北道をひたすら八葉山・天台寺走るが、特に渋滞も無く早めに無事到着した。それにしても、長い距離の運転ご苦労さま、お疲れさんでした。

最後に、天気に恵まれ3日間も視界良好な条件で滑れた事は幸運だった(残念なことは足の怪我で2名が初日だけで中止したこと)民宿はセルフサービススタイルであるが、結構な料理で 1泊6,000は助かる。青森は遠い、次の機会はいつになるか?
4/27〜28 裏妙義山
御岳コースの入口 麻苧の滝まえ 御岳コースの鎖場
御岳コースの入口 麻苧の滝にて 御岳コースの鎖場
H18.4.27〜28    天候: 晴れ
(メンバー) 「なかむら」、「ながおか隆子」、「なかさと」、「さとう」
4/27-小山19:45-横川登山口駐車場22:30 (幕営)
4/28-駐車場6:50-御岳9:45/10:00-丁須の頭11:15/11:50-登山口駐車場14:30-小山18:00
4/27-平野部はあちこちで雷雲が発生し天気は不安丁須の頭をバックに定である、が、明日は回復との予報を信じ横川のPAにて幕営、夜半より星空となる。

4/28-朝から快晴、桜も散り新緑の始まりである。樹木の芽吹きに新しいエネルギーの息吹きを感じる。落水こそ少ないが、岩場の主役、麻苧の滝をバックに記念撮影し、念の為のビレイ用スリングを着け最初のくさり場からスタート、念を入れ、8oロープでのスタカットビレからの始まりである。

新人の「なかさと」さんはフリークライムはお手の物、すばらしいバランスで心配なしだ。1ピッチで稜線に出ると、横川の街と上信越道を一望する見晴らしへ、可憐なミツバツツジが随所に咲いている、赤ヤシオは無いみたいである。
平日とあって誰もいない静かな山だ、時々聞こえる下界の雑音と小鳥のさえずりだけだ。稜線は岩とヤセオネとアップダウンの連続、適度に緊張感を持ちつつ、ゆったりペースで進む。
御岳山頂御岳まで来ると丁須の頭がハッキリ見えてきた。左に表妙義のギザギザ稜線、右に雪を抱いた浅間山を眺めつつ、象徴的な丁須の頭を目指す。山頂岩峰への鎖場を過ぎると肩の見晴らし台へ着いた。風もない穏やかな日和に恵まれ気分は良い、八ケ岳連峰が真っ白だ。

ノンビリした後下山にかかる、ルートは鍵沢コース。上部の鎖場を過ぎると、後は危険箇所のな丁須の頭の鎖場い沢筋ルート、登りとしては展望のない単調ルートで、やはり下りに選んで正解であった。
ご婦人方は久しぶりの山歩きとあって、さすがに下山の足取りが重くなってきたみたいだ、単調な下りも意外に長く感じる。チンタラ、チンタラ下れば、いつしかショベルカーのガクン ガクンという音が近づき、出発点の見覚えのある場所へ到着した。

休日はままならぬご婦人方主体の 「weekday hiking」 低山では雪も消え、いよいよハイキングにはうってつけ。天気をみながらの計画実行、道すがら花を見る旅、食べる旅、ノンビリ、ユックリ、スロー登山。今後も時々計画します、希望が有れば是非どーぞ。
4/22〜23大戸沢岳(山スキー)
中間付近 森林限界 山頂稜線
中間付近の緩い登り 森林限界で一休み 山頂稜線
H18.4.22〜23天候: 晴れ
(メンバー) 「はしだ研」、「まちこ」、「ひがの」、「おがわ憲」、「さとう」
4/22-鹿沼19:00-檜枝岐21:30
4/23-檜枝岐6:30-大戸沢登山口7:00-山頂11:40/12:20-登山口14:00-鹿沼18:00
月山の予定であったが、予報が悪く大戸沢へ変更した。高曇りの空からは陽射しも出始め、穏やかで風も無く暑くなった。2W前の地吹雪とは打って変わって絶好の春スキー日よりだ。

毎回感じることだが今年は雪が多い、この時期としては珍しい多さで、ルート上で雪が切れているところが殆どない。今日の入山者は我々と単独者だけ中間点より大戸沢岳を望むの静かな山である、珍しい。他に福島の1パーテーが会津駒から縦走するので車を廻していた。来年は我々も新ルートを試したいものだ。

高度を上げるにつれ視界が開けてきた、今日は珍しく遠望が利く。樹林帯がきれ、1ピッチ250mの急な雪壁を越えれば山頂稜線である、越後側の視界が開ける。越後駒や中ノ岳、遠く、飯豊連峰の一際白い山並み。磐梯、安達太良、那須、高原山、日光連山、何度もみる光景だが残雪に輝く峰々は格別である。
「おがわ」さんの滑り
問題の下りだ。当初は桑場小沢へ入ろうとしたが、クラストした雪に30cmほどの湿った新雪が乗っている。ハイリスクな状況であり往路をたどることにする。
やはり上部、急斜面の湿雪には歯が立たない、後傾、ボーゲンスタイルが主になってしまう。ブナの樹間に来るとザラメと湿雪が入り混じりバランスを崩す。この時期としては難しい雪質である。

「はしだ」さんの滑り下部はそこそこのザラメ雪に、ようやくゲレンデの滑りを思い出し、ブナの大木を廻りこみつつ急斜面を滑る。急な沢筋に滑り込めばスノーシェッドへの緩斜面でフィナーレだ、予定より若干速く着いた。
それにしてもこのレベルの山スキーで、足がつるもの多数、まだまだ修行が足らん、大いに反省。

4/15〜16浅草岳(山スキー)
入叶津から林道歩き 1075ピーク付近
入叶津から林道を1H歩く 猿崖の右側尾根の急斜面 1,075mピークの先の平坦な尾根
H18.4.15〜16天候: 曇り、小雨
(メンバー) 「はしだ研」、「ひがの」、「おがわ憲」、「あんまん」、「おかちゃん」、「かずちゃん」、「おおむら」、「さとう」
4/15-鹿沼19:00-只見21:30
4/16-入叶津7:15-87電柱8:20/40-1,075m折り返し点12:00-87電柱13:40-入叶津14:30-鹿沼19:00
4/15-雪の無い夜の道路は速い、只見町まで2.5稜線への登りHである。昨年と同じく町役場の裏に場所とトイレを借り幕営。

4/16-予報通り夜半から雨、降りも強く最悪の状況である。「温泉にする? 観光は何処にする?」 「とりあえず朝飯たべますか?」「空が明るくなったね、とりあえず入叶津まで行ってみますか?」 「雨が落ちていないから 林道歩いてみますか?」

数箇所にデブリのある林道は去年の雪と比べさすがに多い。平石山直下の沢ルートはブロックの危険あり、87電柱から小三本沢に沿い沼の平を目指す。本来なら安沢を詰めるのが速いのだが、この大雪ではリスクが伴う。{ 安全第一、 楽しく スロー登山 } がモットー。

雪質は ほどほど締まり快適だ、沼の平の右がわ、猿崖のガレの上にでるためブナ林を目指して尾根に上がる。一気にあたりの景色が良くなり、ブナの疎林のシール登行は帰りの滑りを想像し、わくわく期待感が高まる。
いよいよ1,075mピークへの急斜面の雪壁だ、猿崖側は雪庇と上部のブロックが危険なため、斜面の右サイドをジグザグ登行するが、かなりの急登である。雪の状態によってはつぼ足でピッケルが欲しくなるだろう。小三本沢への滑り
たかだか標高差200mの登りである、「下りは斜滑降と横滑りで降りましょう」 少し緊張しながらも、ようやく平坦な稜線にでる、猿崖側は雪庇が大きく張り出し近づけない。

夏路の無い尾根は獣たちの聖域か? 熊の足跡と爪の跡、上空には稀少品種のイヌワシと思われる飛影、ヒナと思われる「ピー ピー」という泣き声。新潟側と違い、人間の入り込みが少ない自然が残っているせいかもしれない。
1,075ピークを過ぎ平坦な尾根がひろがる、山頂方面はガスの中で視界なし。天候も心配あり、時間的にも丁度良い、「降りましょう」 安沢は状況が見えないので往路をたどることにする。入叶津から終始ついてきた4人パーテーは先に進んだ。

往路心配した急斜面でシールを外し、いよいよ滑降開始だ。「おおむら」さんだけは急斜面だけ担いで降りてもらう。心配した急斜面は意外に快適だった、時間をかけて登った斜面もあっという間に終わり、ブナの快適な稜線を楽しく滑りおりた。
予想通り、必霧雨の中入叶津へ到着死のすべりの「おおむら」さん、「はしだ」さんに付き添われ励まされながらついてくる。沼の平を降りるころからガスが降り、霧雨が降り始めた。

林道と緩斜面のブナの林をたどれば入山地点の87電柱へ。後はちょっと長い林道滑りだ、登りよりは少し楽な林道をたどり、霧雨にすっかり濡れて入叶津の駐車地点へ無事帰還。
この天候で とても行けるとは思えなかっただけに、行程の半分ほどであったが それなりに楽しめたのでした。それにしても、只見町営250円の温泉で飲んだ生ビールはうまかった・・・でした。

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