山行記録詳細ーその2(H18年度:'06年度)
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3/10〜11  那須朝日岳〜三斗小屋  
1/4   大平山 1/20   沼原、西ボッチ、鬼ケ面山
12/23  西大巓(山スキー) 12/30〜1/2  八ケ岳  
12/16   小法師尾根(足尾) 12/29〜31 鳳凰三山 
11/18〜19 中倉山〜庚申山〜皇海山 12/9 神楽ケ峰(山スキートレ)
11/11〜12 太平山ビバーク訓練 11/12  大菩薩嶺
9/29〜30 北岳・バットレス4尾根 10/7〜9 大真名子山、男体山 
8/2〜8 仙丈ケ岳〜北岳〜農鳥岳 8/11〜17 双六〜槍〜穂高
3/10〜11那須朝日岳〜三斗小屋 記:「ふくだ」
隠居倉への雪稜
「ふくだ」他16名
県北の友人からの誘いにより、東京剣ケ峰越えのグループ山行に同行、総勢17名で那須三斗小屋温泉に一泊してきました。

3日(土)はまずまずの天気、大丸を10時40分に出発、峰の茶屋〜剣が峰〜朝日岳〜隠居倉と順調に歩き、15時30分三斗小屋温泉に無事到着しました。
小屋開け準備中で貸切の大黒屋の温泉にゆっくりと浸かり、持ち込んだ酒と肴と山の話題で大いに盛り上がりました!

翌4日(日)は、予報通り朝から雪が舞い始め徐々に風も出てきました。大荒れとなる前に峰の茶屋を越すべく、8時40分出発。
山腹を巻くように続く夏道は雪の斜面と化し、サラ三斗小屋・大黒屋前サラの新雪が10センチくらい積もっています

避難小屋に到着した頃には風が強くなっていましたので、峠越えに備えハーネス、シュリンゲなどで身支度を整え出発。北西の風は地吹雪+砂混じりとなって、後ろから吹き上げてくるので振り向く事もままなりません。

雪、氷、岩のミックス斜面を詰め、峠間近補助クサリが設置された辺りからは、体が持ち上げられる程の烈風がドカン!ときます。
たまらず身をかがめ耐風姿勢をとります・・

どうにか全員小屋陰に避難、息を整え下山を開始しましたが、風の勢いは益朝日岳南東稜々強くなってくるので、時々耐風姿勢を取りながらの前進、やっと鳥居のある登山口に戻りました。

大丸に着き、馴染みの大高旅館で風呂に入り、凍えた体を温め美味しいうどんをいただいて、やっと生きた心地がしました。
今回味わった那須の烈風について、同行した那須山岳救助隊長氏によれば「ま〜今日の風は中くらいかナー・・・」との事でした・・エ〜?・・ー・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−

同行したグループは、現在登録会員が1200名位?いるそうです。
今回参加のメンバーは全員リーダークラスの方だったようですが、数名を除いて男女とも自分より先輩?でした。
年間200日以上山に行っていると言う人もいて驚きです!さすが東京はすごいな〜と感心させられました!ー
1/20  沼原、西ボッチ、鬼ケ面山 記:「ふくだ」
沼原〜西ボッチ〜鬼ガ面山 単独(8:00〜15:30)天気(晴)
スキーでの歩行訓練を兼ねて、沼原に向かいました。三倉山〜流石山の稜線
「いろりん」先の駐車地からスタート、林道を歩きました。少ないながらも林道は真っ白!とりあえず一安心、林道を離れ適当に山に入ると結構積もっていました。

去年とは少なくて比べものになりませんが、稜線のシュカブラどうにか大丈夫でした。今回は沼原調整池の北西にある「西ボッチ」に向かいました。
笹が完全には隠れていないので、登りに手こずりましたが、距離が短いので、特に問題なし、東斜面の林間パウダーを滑りましたが、アッと言う間に終了!

沼原に戻り三倉〜流石の展望台で山を眺めながら昼食、毎年眺めていますが、今年も真っ白で素敵でした・・・!
天気が良いので「鬼ガ面山」に足を伸ばしました西ボッチが、こちらは更に笹が多く、痩せ尾根もあり? スキーにはなりません。ただ、スキーがないと歩けない新雪だったので、山スキーの威力が発揮できました。

場所によってはスキーを履いたままの通過が困難で、担ぐ所があったり、沼原林道までが傾斜緩く滑らないので4キロのうち半分は雪庇板を引っ張って歩きました(上りあり!)

標高1139mの合流からは林道をノンストップで飛ばし、15分で駐車地に到着しました。(新年会翌日の企画、当日の天候次第ではないでしょうか・・?

強風だと、大丸〜峰の茶屋間で難儀します。牛ヶ首を通過し、日の出平まで到達できれば、雪が少ないとは言え、下るのは何とかなりそうです。例年の如くスノーモービルが数台?入っていました。)
1/4 大平山 記:「ふくだ」
メンバー  「ふくだ」
1月4日 「大平山」(足尾)1959.6m 単独(8時間10分)
銅親水公園駐車場6:45−標高1200m尾根取付点8:25−1557.2m9:33− 1752m11:00−大平山頂11:28〜50−1356m林道出合12:58−銅親水公園 2:55


 今年は雪が少ないので、山スキーはしばらくお休みとするしかシカの道ないか? そこでまだ登っていない足尾の「大平山」に行ってきました。

黒檜岳から足を伸ばせば距離は近いのですが、地形が複雑で笹薮もすごい所 南面からなら今年は雪もそんなに無いだろうと考え、再び足尾の長い林道(運動靴に履き替え往復約4時間)に挑戦、尾根に取り付きました。

登りに選んだ 尾根は標高1500m過ぎまで木が生えてないので眺めは抜群!でしたが、痩せ尾根 部分が何ケ所かあり、慎重に通過しました。
標高1500m付近からは雪の量が増え ましたが、鹿がラッセル?してくれてるので、大変助かりました!(単独のラッセルでは時間切れになっていたかも?)

日蔭や平坦部は積雪50センチ以上の所もありました。山頂北側は黒木に覆われ眺望ゼロ、南は開けていました。山頂から南西に少し歩いた所から南東に伸びる尾根を下山路としましたが、割と広い尾根だったので、積雪も多かったです。樹林の山頂

稜線の先に男体山が望まれるの尾根から登った場合もっと時間がかかったのでは? 分岐から1600m付近まではスキーがあればなー・・と思った程素晴らしい無木立の斜面でした!無風快晴で富士山が一日中見えていました。
松木対岸の山並みをはじめとする眺望を楽しみながら下山、再び長〜い林道を歩き駐車場に戻りました。
12/30〜1/2  八ケ岳
行者小屋より赤岳を望む 横岳山頂にて
メンバー : 「なかじま」、「やすだ」、「なかさと」、T.T(羚羊)
行者小屋をベースに、技術に応じ2組に分かれ好天の雪の八ケ岳を堪能した。

12.30 晴れ 往路 (記:「やすだ」)
大平駅駐車場6:20発−佐野−川口−浦和−三鷹−小淵沢−美濃戸の駐車場10:50-11:30−行者小屋(テン場)14:00着−夕食(カレーライス)18:00頃−就寝20:00

中央高速を通り八ヶ岳に向かった。甲府辺りでは、雪に覆われた南アルプスの山並みをはっきりと見る事ができた、とても天気が良かった。

美濃戸から行者小屋までは、二回ほど休憩を入れながら歩いた。行者小屋でテントをはり、熱かんで体を温めカレーを食べた。

12.31 晴れ・・・・・中岳〜阿弥陀岳〜赤岳 (「なかじま」、「やすだ」) 記:「やすだ」
 起床4:30−朝食(野菜ラーメン)−テン場発7:20−中岳9:10−阿弥陀岳9:50-10:30−赤岳12:00−地蔵尾根の分岐12:40−テ赤岳山頂ン場着13:30−夕食(中華丼)−就寝20:00

 行者小屋から中岳ノコルへの登山道を通るはずだったが、手前の沢筋に入ってしまい、そこから中岳に出てしまった。沢筋は雪崩の跡が幾つもあり、細かな雪の塊がシャラシャラいって流れ落ちていた。斜面にアイゼンはばっちりくい込み、登ることができた。

阿弥陀岳で北稜を登ってくる「なかさと」さん達を待っている時は寒かったが、登ってきた二人を見て温かかった。天気が良く阿弥陀岳も赤岳も言い表せない程きれいだった。

1231日(日)晴れ 阿弥陀岳北稜 (T.T、「なかさと」) 記:「なかさと」
行者小屋720〜北稜取付820〜阿弥陀岳1010〜中岳のコル〜行者小屋12:00

 行者小屋(テン場)から文三郎道を進み、途中で右の樹林帯に入り少しラッセルをしながら北稜取り付きへ。既に先行パーティーが取り付いており少々順番待ちの状態。

準備を整えておき第1岩稜を左側から登り始めました。後続パーティーも待機している中で緊張しながら何とか(というかかなり必死でしたが)通過できました。第2岩稜は正面の岩のフェースから左側に回り込むルート、この位置は声はほとんど聞こずロープの流れ具合で判断する感じでした。

出だしでロープに振られてしまいバランスを崩しましたが何とか体勢を持ち直して乗り越えることができました。最後の細い稜線を通過し阿弥陀岳頂上に出ると山頂では「なかじま」さん、真希さんが待っていてくれ嬉しさも一入でした。

下りは私たちは中岳のコルから行者小屋までアンザイレンで下りました。傾斜がきついところが続くので慎重に慎重に・・・。

1.1 晴れ  横岳、硫黄岳(「なかじま」、「やすだ」)  記:「やすだ」
起床4:30−朝食(雑煮)−テン場発7:15−地蔵誕生日のケーキ尾根−地蔵尾根の分岐9:00−三叉峰9:30−横岳10:00−硫黄岳11:15−赤岳鉱泉12:00-12:20−テン場着13:10−夕食(散らし寿司・ケーキ)−就寝22:40

硫黄岳山頂 夜寒かった。尾根歩きは最初風もなく日差しが暖かく、素晴らしい景色を堪能しながら歩いた。横岳を過ぎた辺りから風が強かった。雪面の表情が風の強さを表していて、素晴らしい雪景色の中にも様々な情報がある。夕食時に「なかじま」さんの誕生日をケーキで祝った。

11日(月)晴れ 赤岳主稜 (T.T、「なかさと」) 記:「なかさと」
行者小屋710〜主稜取付810〜終了点1000〜赤岳山頂1010〜横岳1230〜硫黄岳1330〜赤岳鉱泉1445〜行者小屋1650

 この日も快晴。私の体調も極めて良好。岩壁についている雪の量が多いということで取り付き付近まで行って様子を見てから登るかどうかの判断をすることになりました。
近くまで行くと既に3人組の先行パーティーが登りはじめていました。暫く様子を伺っていたT.Tさんでしたが「よし、行くぞ」という一声。第1岩稜では足の置き場、ホールドを確認しながら登り、途中雪稜を進み、最後の核心部?も苦戦しながらも何とか乗り越え山頂にでることができました。

まだまだ「登った」と言えるようなものではないと思っておりますがそれでもとても嬉しかったです。
山頂で少々休憩をした後は赤岳〜横岳〜硫黄岳までの稜線歩き。時折吹く強風に何度か身を低く構え慎重に進みました。
硫黄岳から赤岳鉱泉までの下りで樹林帯に入ると、風もなく穏やかでした。赤岳鉱泉で一休みをし行者小屋までもどりました。

1.2 曇り  帰路  記:「やすだ」
起床5:30−朝食(マルタイラーメン)−テン場撤収8:00−美濃戸の駐車場着9:40−小淵沢の延命の湯−佐久−伊勢崎−大平駅喫茶店−大平駅駐車場

行者小屋からの下山は、森林地帯に入ると氷っていて滑りやすかった。帰りに温泉に入った。

〔今回の山行を振り返って〕 
  <記 : 「なかさと」>

まずは何といってもお礼が言いたいです。「とみやす」さん、「なかじま」さん、真希さん、大変おせわになりありがとうございました。皆様のお陰で楽しい山行ができたこと、それから天気に恵まれたことに感謝いたします。これからもいろいろな経験をつんで楽しく長く続けてゆけるよう努めてゆきます。

  <記 : 「やすだ」>
今回の山行は天気に恵まれ過ぎていた。もっともっと厳しいものを想像していた。今回はラッキーだったと思い、雪山山行を重ねていきたい。

  <記:「なかじま」>
今回の山行は夢の第一歩と言うことで計画しました。
会のみなさんに御心配をお掛けしてしまいましたが、無事山行を終えることが出来ました。これからも、山岳会のみなさん御指導よろしくお願い致します。

私は二日間「やすだ」さんと同行し12/31阿弥陀岳〜赤岳・1/1横岳〜硫黄岳を縦走しました。雪山一年生のマーボーもしっかりとした足取りで八ケ岳の峰々を歩くことが出来、これからが楽しみです。
当の私も歩くマーボーの後姿を見、三十数年前の自分を思い出しながら、共に楽しむことが出来ました。ありがとう真希ちゃん・・夢に向かって頑張りましょう。

T.Tさん・「なかさと」さんパーティーは12/31阿弥陀岳北稜・1/1赤岳主稜〜横岳〜硫黄岳を登りました。ケーボーの嬉しそうな顔を見、若い人達から若返りの薬を貰えるような気がしてなりません。そしてT.Tさん、ありがとうございました。これからも夢に向かって互に頑張りましょう。・・・END・・・

12/23  西大巓(山スキー)
メンバー   「いなば」、他1
12月23日(土)グランデコスキー場から〜西大巓に行ってきました。
天気は湿雪で若干のガス気味。今回のテーマは雪が少ないこともあって「ラッセルトレーニング、シール滑走、雪崩勉強会」ということにしてみました。

グランデコスキー場のゲレンデトップにてGPSと地図を使って現在地を念入りにチェック。目標地点を夏道に定めて、ハイクアップ開始するものの、雪が少ないこともあって、登りのルートを探すのが大変でした。
もうちょっと雪が多くなると登りやすくなりそうですが…。

途中、板を外さないと越えられない段差があるなどして、時間がかかってしまったため、 西大巓のピークまで、もう少しのところでハイクアップ終了。かなり苦戦したりものの、楽しい(激しい?)登りを満喫しました。

ハイクアップ終了地点でお茶をしながら、今回のテーマである雪崩の勉強会。
お互いの知識をつき合わせ確認しながら、ビーコンチェックと弱層テストをやってみました。

ビーコンははじめ、使い方を忘れており少々戸惑いましたが、少しずつ思い出しながらビーコン探しを交代でやりました。シーズン初めくらいは使い方を復習しておかないとダメですね。

次に弱層テスト。ピットを掘り雪柱を作るのですが、スノーソーもないため適切なものは作れませんでした。しかし、雪の切断面を観察することは、大変いろいろな情報が得られることが再確認できました。
常に観察するような癖などをつける必要はあると思いますし、こういった観察に加えて、山に入る何日か前からの天気などとの情報を総合評価し、雪崩判断ができる知識と経験を身につけたいと思いました。
それにはわたしはもう少し勉強が必要だなと感じられました。

下山は雪が少なく樹木も多いため安全優先でシールを付けたままの滑走となりました。
シール付けたままだと滑走感覚もまた違って、ちょっと登ったりするのもラクなので、これまた楽しかったです。
でもやはり雪が少なかったので下山後はリベンジを誓ってゲレンデ練習に励むのでした。
12/29〜31 鳳凰三山 記:「ながおか貞」
北岳と白峰三山
メンバー  「ながおか正」、「ながおか貞」、「わたなべ」
29日( 金 )
小山 15時発→ 栗橋 → 川越 → 福生 → 八王子中央道 甲府昭和 → 20号線 → 甲斐市 → 県道20号線 → 芦安 → 夜叉神 20時30分着 就寝23時

30日( 土 )
5時起床 夜叉神登山口 7:35発 → 夜叉神峠 8:40〜50 → 杖立峠 → 苺平 → 南御室小屋 ( テント泊 ) 13:00着北岳&白峰三山をバックに

天気が良く夜叉神峠では北岳、白峰三山が上部はガスっていたが、よく見える。ラッセルが無く、ほぼ夏時間で行動する。
ナベちゃん、「ながおか」は約20kgの荷物。テントを張る間の30、40分間雪の間に置いていたビールが凍り始め、開けるとシャーベット状になっていた。

小屋の周りで約40、50cmの積雪。テントは約10張り。南御室小屋、薬師岳小屋共に年末、年始は営業しているので、小屋泊りで来ている人達もいる。

水場が有り、雪から水を作る必要が無く助かった。ガスボンベには家庭用卓上のガスを詰めてきたが、-10〜15℃でも使える。
幕営料金 500円/人 夕食キムチ鍋。

31日( 日 )
3時起床 南御室小屋 4:50発 → 薬師岳小屋 6:20〜40 → 薬師岳 7:10 →観音岳 8:20〜35 → 南御室小屋 9:20〜10:10 → 夜叉神登山口 14:00 →小山 18:35 着

風も無く、静かな夜だった。登っている途中に甲府の夜景が見えるが、明るくエネルギーの無駄使いのような気がする。富士山の左側に太陽が上がり始め、綺麗だ。

薬師岳小屋手前の岩のところでトレースが消え、暗いのでルートファインディ観音岳山頂ングに苦労するが、単独行の中年に助けられる。薬師岳小屋前で休憩し、薬師岳から観音岳に向う尾根は左側からの風が強く、寒い。

当初は地蔵岳まで行く予定だったが、観音岳から100mも低く見え、高さからすると魅力が無く、往復3時間もかかるので、中止にし、体調(ナベちゃんは2日間眠れなく、風邪気味で体調は悪かったらしいが)、天気がよく31日に下山にする。

苺平からは北岳バットレスが良く見える。途中南御室小屋泊まりの中年ツァー客約20人とすれ違う。 帰りは中央、首都交、東北道経由の約3時間半で帰る。      桃ノ木温泉 ぬるめ、1000円/人
12/16  小法師尾根(足尾) 記:「ふくだ」
半月山越しに男体山を望む
メンバー  「ふくだ」、他2 
本日、2名の同行者を得て、足尾の小法師尾根でGPSのフィールド小法師尾根より庚申と皇海テストを行ってきました 。

餅ケ瀬林道から入山し、唐風呂林道を歩き巣神山の南東尾根に取り付きました。そこから小法師尾根を袈裟丸方面に進み、小法師岳を越え、笹ノ平まで歩きました。

あらかじめポイントを入力しておいた、南尾根を下降、餅ケ瀬林道1140m付近に下り立つ事ができました(周回 全行程休憩込みで8時間30分)

地図上では途中で消えている、長〜い唐風呂林道を歩き、途中の尾根取り付き点を見過ごし、終点まで歩くハプニングもありました。(ロス袈裟丸連峰20分)林道脇の樹上には熊棚を多く見かけたので、熊の生息数が多い地域なのかも知れません。

この季節、鹿は里に下ってしまったのか?あまり目に付きませんでした。笹ノ平は名前の通り深い笹原で起伏が少ない地点でした。ヤブコギを強いられ、地図と磁石では枝分かれした尾根の下降点を適切に捉えるのは難しかったです。

さすがGPS、その実力を遺憾なく発揮してくれました。これからの山行に大いに役立つ事が分かりました。
12/9  神楽ケ峰(山スキートレ)
メンバー  「いなば」、他1
かぐらスキー場〜神楽ヶ峰に行ってきました。(m__m)

ゲレンデトップから中尾根を右手に見ながら、神楽ヶ峰を目指して登山道をハイクアップ。
登り始めこそ、多少の藪漕ぎがありましたが、途中からはシール登行には充分な雪量でした。

その後、夏道からまだオープンしていないゲレンデを登り、まだ運転してないリフトの終点まで行ったところで休憩。 (ゲレンデ、リフトは3月半ばにオープンとのことです)

リフト終点から神楽ヶ峰方面まではガスが濃かったため今回はピークハントはあきらめて下山しました。

久しぶりの重〜い雪。全然滑れませんでした、はい。
あっさり玉砕、かなりブルーな気分を取り戻すべくその後ゲレンデで練習したのはゆうまでもありません。−−−−−−−−

自分は体力も相当落ちてましたし、肝心の滑りも1シーズン空けたこともあって全然ダメでした。

かなりショックでしたが、この現実を受け止めて、トレーニングに精進しようと思います。


ちなみにお天気は予想外に良かったですよ。日頃のおこないでしょうか...^^v
11/18〜19 中倉山〜庚申山〜皇海山 記:「ふくだ」
中倉山・オロ山の稜線からの庚申、皇海山
メンバー  「ふくだ」(単独)
11/18日(土)  「銅親水公園」発(5:00)〜仁田元沢〜中倉山(8:10〜50)〜沢入山〜オロ山〜庚申山(12:35〜55)〜幕営地着(13:20)

19日(日)   幕営地発(6:40)〜鋸岳〜皇海山(9:45)〜国境平(11:05)〜ニゴリ沢(11:45)〜松木川〜「銅親水公園」着(15:50)
前々からあたためていた計画を実行してきました。中倉山山頂
翌日の天候によっては庚申山から銀山平にエスケープも考えていました。

天気予報を信じ決行したものの、やはり昼前後から冷たい雨となってしまいました。カサをさしながら数え切れないほど、松木川の渡渉を繰り返し、長〜い林道を歩き、無事帰還しました。

足尾の松木渓谷は「日本のグランドキャニオン」とよばれるほど壮絶な岩壁が続きます。(崩壊した林道を2時間くらい?歩かないと見られない)その渓谷南岸に連なるのが中倉山・・オロ山の稜線です。

僅かな踏み跡を探しながら登るので、一般向きではないかも知れませんが、そこからの眺めは日本有数ではないか?と思いました。
縦走途中には、奥穂から西穂に至るような痩せ尾根部分もありました。

足尾と言う独特の環境下にあった山ならではの、南面と北面が全く異なる景観を持つ素晴らしい眺望の山でした。
庚申山手前は深い笹藪、鹿の道が縦横に走り少し助かりましたが、あまり頼ると何処に導かれるか分からないので、地図とコンパスで方向を確かめ進みました。

庚申山からは鋸11峰を進み、1750の鞍部付近に幕営。翌日鋸岳から皇海山に登りましたが、昨日とは変わってガスで何も見えず、登山者もなし。

皇海山から標高差500mの下りは、20センチ程の積雪に助けられ、滑るように国境平に到着。微かな踏み跡を頼りにモミジ尾根を急下降でニゴリ沢に下り立ちました。

ここから雨が降りだしました。最初は登山靴で左岸を歩いていましたが、本流に出合う所からどうにもならず、渡渉開始となりました。

持参した運動靴に履き替え冷たい川の中をザブザブ・・!最初は冷たかった足もしまいに感じなくなりました。
雪山を下降し、その後数え切れない渡渉の連続、もちろん初体験でした。
中倉山から沢入山までの稜線は素晴らしい所です。是非歩いてみて下さい 。
11/12  大菩薩嶺 記:「ウッチー」
メンバー   「ウッチー」 他6名・・・天候 快晴
小山4:00−8:40上日川峠ー9:00福ちゃん荘ー9:50雷岩ー10:15大菩薩嶺山頂ー10:50非難小屋ー11:40介山荘(昼食・鍋)ー13:00熊沢山ー
13:10石丸峠ー14:20上日川峠ー14:50大菩薩の湯(休憩)ー21:30小山
会社のメンバーとの月例山行。
11月は100名山の一つでもある、大菩薩嶺に挑んだ。前日の天候不良もあり、積雪も予想されたが、稜線は薄氷こそあったが雪は全くなく、初冬の山を満喫した。(しかし、稜線では終始北風に悩まされた)

福ちゃん荘から唐松尾根を上り始めると今回のメインビユーでもある、積雪の富士山が見え始めメンバー全員の目を魅了した。
雷岩に到着したころから風が強くなりはじめ、のんびり富士山を眺めながらのんびり趣味の写真を・・・と思ってたK林さんはそそくさと三脚をしまうのであった。

大菩薩嶺山頂は樹林のなかのなんとも寂しい頂で記念撮影(私は証拠写真と呼んでいる)のみ、大菩薩峠に向かう。
介山荘では、私たちの間では定番となりつつある‘鍋’をつくり、寒さをしのいだ。

賽の河原から石丸峠にわたり、熊笹のジュータンが山一面をおおっていて、しきりにシャッターをおしていた。
石丸峠から上日川峠まではあの悩ましい風も弱くなり、それまであまりなっかった会話も、この日誕生日のH沢への誕生祝いをどうしようか? ということで会話は盛り上がった(本人には内緒で・・・)

今回の山行は、紅葉は上日川峠下の裂石登山口付近が見ごろだったが、峠より上はすでに冬山のたたずまい、そのかわり、視界は抜群で、稜線では東は甲府盆地をはじめ、遠くは南アルプスまでも見ることができた。

ルートは難所もなく、メンバーの紅一点S根さんもご満悦のようだった・・・北風以外は・・・
11/11〜12  太平山ビバーク訓練 記:「おおむら」
白く輝く富士山
雨の翌日は富士山が白く輝いていた
参加者 : 「ながおか正」、「ながおか貞」、「ふくだ」、「のざき」、「やすだ」、「おおむら」
11/11:小山18:00出発ビバーク風景1
当日は雨のため急遽ビバーク地を晃石山から案山子の里に変更、途中で買い出しを行いビバークの準備もそこそこに焼き肉パーティに突入。「のざき」さんには悪いけど、みんなで飲むお酒は何時もながら美味しい。

22:00にいよいよビバークに入る。ベンチに横になるだけの鉄人、細引きでツェルトを張る本格派、ツエルトに包るだけの面倒臭がり、などスタイルは様々でした。

やっぱり、テントに暖かシュラフの方が格段に快適である事を実感した一夜でした。
ビバーク風景2
翌日は快晴、5:30分に起床し、早々に朝食を済ませた後、案山子の里から清水寺まで車で移動。

清水寺を6:40分に出発→晃石山→大平山→大中寺と辿り10:40分に清水寺に帰着、晃石山からの眺望で富士山がクッキリ見えたのも感激でしたが、新宿ビバーク風景3の高層ビル群が確認できたのは驚きでした。(暫く時が経つのを忘れて見入ってしまった)

また、大中寺ではこの寺に伝わる大中寺の七不思議について一つ一つ辿り、大いに学識深めて来ました。

10/7〜9 大真名子山、男体山 記:「ふくだ」
メンバー 「ながおか正」「ながおか」(貞)「やすだ」 「ふくだ」
幻の谷川岳縦走
土合の暴風雨は朝まで続き計画は中止、地元に戻り大真名子山と男体山に登った!

台風崩れの低気圧が異常発達し、動きが遅いので谷川岳?平標山縦走計画は予定を変更1日繰り下げ7日出発とした。
PM6時、市役所駐車場に集合、一路土合を目指す。関東地方は雨も上がりまずまずの天気となっていたので安心していた。所が、関越道を走り谷川岳が近付くと雨が降りだした。

初冠雪の奥白根山うーんやっぱり国境稜線はそんなに甘くはなかった!まずは今夜の夜食の買い出しだ。23時まで営業しているという「みなかみ」のスーパーに立ち寄り鍋の材料を仕入れた。時間が遅かったせいか?ずいぶん割引になっていたので、ニンマリしながら店を出る。

雨足が強いのでどこをねぐらにするか迷ったが、「ながおか」氏発案のコンクリート一戸建て避難小屋?(バス待合室)に潜り込むことが出来た!外は暴風雨が吹き荒れていたが、ハウスに張ったテントには全く影響なし。10時から2時間近く楽しい時を過ごし、眠りについた。


翌8日、朝になっても昨夜来の雨と風は収まる気配なし。谷川岳ロープウエーまで行ってみたが運休である。せっかくなので、「日本一のモグラ駅」と言われる土合駅を見学することにした。駅には寝袋にゴロ寝の登山者が沢山いたが、本日午前中は運休とのアナウンスが流れていた。

「暗い上野のプラットホーム・・」と唄われていた昔、列車に揺られてやって来た土合駅地下ホームから、標高差
70m、462段の階段を駆け上がり、谷川岳を目指したというから驚きだ!今では日に5?6本の列車が通るだけと言う。


中止と決めたものの南下するに従い青空が広がっているではないか!悔しいのでどこかの山に登ろうということになった。思案の末沼田から日光に向かう。
金精峠が近付くと再び激しい雨と風が吹き出し、外気温が
4℃となっていた。トンネル手前辺りからは白いものが混じりだしたので、高い山は間違いなく雪だろうと思った。

そんな矢先ラジオから海、山での遭難のニュースが流れた。やっぱり、やられたか・・何年か前に立山で起きた大量遭難を思い起こし、秋山の恐さを再確認した
。光徳牧場に着くころには青空となっていたが、風は強く雲の流が早い。牛乳とアイスクリームを食べ、のんびりしてから今夜の宿に向かった。

車なら何て言う事ない坂道、この春自転車を押してヒーヒー言いながら登った志津への道である。「ながおか」氏達は山スキーで一夜を過ごしたという小屋に着いた。駐車場が少ないので林道沿いには沢山の車が停まっていた。

一階は既に満員、かろうじて二階に場所を確保し昼食にした。昼間からのビールだが何故かイマイチ旨さを感じない?それもその筈、朝起きて運動らしいものをしていないからだよなー。午後の一時を回っていたが、腹ごなしに「大真名子山」2375mをピストンしてくることにした。

1785mの志津からは約600mの標高差、空身に近大真名子山神像い荷物なら往復3時間もあれば行って来れるとふんだ。しばらく登ってないが修験道の山、怖い顔の神像が立っているはずだ。急坂が続くので心臓がバクバク言うが、後から二人がピタリと着いてくるのでちょっと無理して?かなりのハイペースで登った。

途中見晴の良い所で短い休憩をとったが、それでも
1時間20分で山頂に到着。山頂から南側の見晴は良かったが、西からの強風とともに次々と雲が飛んでくる。寒いので記念写真を撮ってすぐ下山した。

名古屋?からの十数人の団体さんは宴会が始まっていたので、こちらも負けじと飲み始めた。酒豪が揃った割には?昨夜仕入れた2リットルの日本酒とビールが飲みきれなかった。
明朝は
4時起床、5時出発と告げられていたので程良く切り上げて寝袋に入った。夜中、酔っぱらいには恐ろしい?垂直の鉄ハシゴを下り外に出ると風は収まり星が出ていた。

男体山もピストンなので不要な荷物は小屋にデポ、4時50分に出発。夏とは違い真っ暗闇だが十五夜の後だけに丸い月が素敵だった。三合目を過ぎ4合目の標識を確認した頃から少しずつ明るくなった。2225p付近の大薙から、紅葉した斜面の奥にどっしりと構える大真名子山、女峰山が素晴らしかった。

赤土で滑りやすい痩せ尾根の右斜面が切れ落ちて樹氷が素晴らしいいる所を慎重に通過する。良く見ると霜が降りているのに気づいた。さらに標高が上がると霜柱で登山道が真っ白になっているではないか!ついこの間まで暑い暑いと言っていたのに、新鮮な感動だった!寒さを感じ上着と手袋を着用するほどとなった。木々の枝には氷
が付着、素晴らしい景観を見せてくれた。

男体山は北東から南東にかけて
400mほどの山頂部を有している。完全な形のお釜はないが北側は火口跡らしい地形で、南側から眺める姿とはずいぶん異なる。
山頂には巨大な刀が天を仰ぎ、「縁結びの鐘」なるものもある。二荒山神像や神社の建物があり、
2500mの標高にいる事を忘れる。(正確な標高は2484mから2mふえて2486になった)中禅寺湖には遊覧船の白波がひとすじ伸び、早くも雪を纏った奥白根山、遠く富士山も見えた。


我々以外誰もいない山頂を後に下り始めると、途中で登山者と出会うようになった。あんな軽装でどうかなー?と思うような格好の人もいた。驚きは短パン裸足で登っている人がいた!何の修行だろう・・?縁結びの鐘をつく

続々登ってくる人達と別れ小屋に帰り着き、荷物をまとめ車に向かった。すっかり快晴無風となった秋晴れの三連休最後の休みとあって、道路沿いは車がぎっしり。やっとの思いで志津を抜け出した。

国道は観光客の車でごったがえしている。時間が早いのでそれほどの渋滞にも遭わずいろは坂を下り「やしおの湯」に到着、一風呂浴び11時30分の開店を待って昼食を頂き、家路についた。 


9/29〜30 北岳・バットレス4尾根 記:「なかさと」
メンバー  「なかさと」、 T.T(羚羊)、 S氏
紅葉の見ごろはあと少し先かもしれませんが、黄色とオレンジ色、それから青い空と白い秋の雲、なかなか素敵でした。

◆29日(曇り) 
予定通り宇都宮を5:00に出発、T.Tさんと合流し更に〜東京(Sさんと合流)〜市営芦安駐車場着が10:50頃。

駐車場12:10発のバスに乗り、広河原に13:12頃到着。広河原山荘で昼食をとってから登り始め、白根御池小屋に着いたのは4:09。

今年リニューアルオープンした白根御池小屋は木の香りのする快適な小屋でした。夕食は5:00、食後の時間は十分すぎるほどありましたが、結局7;30頃に床に入りました。(私は翌朝の3:30分まで熟睡・・・)
 
◆30日(晴れ)
4:00出発の予定なので3:30起床。予定より少し早い3:50頃に小屋を出発。
朝のうちは雲が多くてなかなか日が昇らずいつまでも暗かった。取り付き地点までのルートは分かりにくく、bガリーの取り付きに着いたのが7:20。(ここまで少々のロスタイムあり)

1ピッチのクラック地点には8:55着。途中、ルート図を見て確認しながら中間地点の核心部も通過。3人での登攀は、T.Tさんがトップ、続いて私、その少し後にSさんが登るという形でした。

マッチ箱のピークを過ぎた辺り、終了点少し手前からの景観に感動。周りの山々、遥か下に見える沢、周りの色づいた木々・・・。北岳山頂には12:25に着きました。

十数人で程よい賑わい。話をしたり写真をとったりし、少々休憩の後八本歯のコルから下山。

二股に2:35〜広河原に4:08着。芦安行きの5:00広河原発の最終のバスに乗り、市営芦安駐車場に着いたのは6:04頃。それから帰路につきました。

8/11〜17 双六〜槍〜穂高 記:「ながおか貞」
鏡池 黒部五郎岳 南岳小屋と北穂
鏡池 黒部五郎岳 南岳小屋と北穂
メンバー 「ながおか正」 ・「さだこ」、 「ふくだ」    期日・8月12日〜8月17日(五泊六日)

811(金)
1810分小山出発、2357新穂高温泉無料駐車場着。(満車)

8月12日(土)
<新穂高温泉(5:30)−わさび平−鏡台平(10:15・25)−双六小屋(12:15)>テント

今回は、荷物の軽量化、正廣18kg、「さだこ」17kgに収めた。
鏡平小屋では家族連れや中高年登山者らが、かき氷を美味しそうに食べていた。水補給(1L100円)双六小屋を目指す頃から雷が発生、大急ぎで双六小屋へ向う。

12:15テント場着、小雨の中テント設営。(テント30張りほど)疲れも無く、第一日目終了。

8月13日(日)
<双六(稜線ルート)5:00三俣蓮華岳(7:20・40)鷲羽岳(9:30・45)―双六小屋(12:50)>テント

双六、三俣蓮華へは尾根ルートを登る。三俣蓮華の途中、ブロッケン現象に足を止め、見入る。三俣蓮華からの黒部五郎岳、薬師岳の眺めが素晴らしかった。
帰りの三俣蓮華巻き道ルート山腹のお花畑がきれいでした。(シナノキンバイ)テント場には高校生や大学生のパーティもおり、夜遅くまで騒いでいた。

8月14日(月)
「ふくだ」さんと槍ヶ岳で合流
<双六(4:00)−樅−千丈沢乗越(7:15・30)−槍岳山荘(8:30)槍ヶ岳>テント


2:30起床、今日も両名、体調良好。ヘッドランプの灯りを頼りに、槍に向けテント場を4:00出発。樅沢岳をジグザグに登ると、展望が開け、西鎌尾根の向こうに槍ヶ岳がはるか遠くに見えた。
飛騨側に回りこむと、斜面にお花畑が広がり目を楽しませてくれました。(ミネウスユキソオ)

槍が近くなると北鎌尾根もはっきり見え、次回の山行に備え、よく眺めました。信州側の尾根では硫黄尾根が見え、荒々しい山肌は、槍とは対象的でした。槍の肩までの急登を、ゆっくりとしたペースで登りました。
槍岳山荘で先に「ふくだ」さんと我々のテント場を確保し、山頂へ。順番待ちを含め約20分で頂上着。山頂から北鎌側を偵察したかったが、順番待ちで山頂祠での記念撮影を行う為、立ち止まることが出来なく、偵察出来なかった。

ここで今日、「ふくだ」さんと合流の予定。11時半頃携帯で連絡をとり千丈乗越手前と聞き、13時頃には到着かと待つ。14時過ぎに、「ながおか」が様子を見に行くと出掛けていきました。その間、テント場も満杯となり、幕営できず、小屋泊に切換えたり、南岳山荘まで行った人もいました。

15時頃、「ふくだ」さん到着。新穂高温泉から左又林道を通り、途中で奥丸山方への新道ルートをとったそうで、かなり時間がかかったそうです。(装備も重かったとのこと)「ふくだ」さんのテント設営後、宴会。「ふくだ」さんから、わざわざ持上げた塩焼きの天然鮎をご馳走槍ケ岳になりました。(槍で鮎を食べるとは思ってもいませんでした)
明日に備え早目に寝袋へ。しかし、相棒のいびきで何度も目が覚めなかなか寝付けませんでした。

8月15日(火)
<槍ヶ岳(4:00)−南岳(6:06)−北穂高岳(9:35・54)―穂高岳山荘(12:05)>テント

槍ヶ岳から穏やかな稜線をゆっくり歩き、展望を楽しみながら中岳へ。今日も天候に恵まれ、稜線からは富士山もくっきり見え、360度の展望を楽しみました。南岳までは、私達のほかに数人が歩いていました。

南岳小屋からは、キレットへ向う登山者も増え、急峻な岩稜を慎重に登下降していました。中年カップルの女性がルンゼの上から落石を起こし、我々の1m横を落ちて行き、肝を冷やしました。
A沢のコルでは数パーティが休憩していたが、我々は先を急ぐ。

もろい岩壁を慎重に登り、信州側に回り込んだあたりで、岩に「北穂まであと200b」と書いてあるところで休憩をとる。北穂高小屋の売店でアミノバリュウ(300円)を購入。
涸沢岳からの下りのルンゼ状の鉄梯子で、二名の若い女性が、不安そうに下降していました。その様子を見ていてとても心配でした。

テント場は、涸沢岳側の小屋の上にあり、トイレまでの登り降りに息を切らしました。ここも、テントは満杯。後から来た登山者の為、お互いに譲り合いながらテントを張りました。今日も、8時間ほどの行動時間でしたが、疲れることなく、大キレットも余裕で登下降することができました。



8月16日(水)
<穂高岳山キレット荘−奥穂高岳−西穂山荘−ロープウェイ−民宿>4:05出発−奥穂高岳4:45−コブの頭手前5:55−6:55天狗のコル−7:30天狗岩−8:24間天コル−9:19西穂高岳−10:35西穂独標−11:24西穂山荘着−15中尾の民宿(望焼館)

出発する時のルートには既に、ヘッドランプの灯りが見えていた。山荘右手から登山道に入り、はしごを登る。40分で分岐に着く。奥穂山頂で記念写真を撮り、分岐を右手に西穂へ向う。
60過ぎの男性単独行も西穂へ向う。馬ノ背辺りまで一緒でしたが、その後は、すごい勢いで先行。登りはゆっくり、下りになると姿が見えなくなり、確実なルートで登下降していました。(尼崎からきたそうです)


馬ノ背、ロバの耳と、高度に対しての恐怖感も無く、ジャンダルムまで来る事ができました。ジャンダルム頂上はパス。コブの頭手前あたりで休憩。(5:55・6:00)稜線から岳沢を見下ろしながら、今年、5月の畳岩尾根山行を思い出していました。(岩が畳のようになっていた)

ルートは岩がもろく、浮石が非常に多い為、尾根の下り斜面になると滑落、転落、落石に注意しながらの下降。登りは、ホールド、スタンスにする岩をしっかりと確認しながら慎重に進みました。先行の男性が、天狗のコルの上で休憩していました。畳岩尾根から見た、天狗沢の雪崩を思い起こし、ゾットしました。
間ノ岳
コルからの最初の登りは、見た目では少々急でしたが、取り付いたら難なく登れました。天狗岩・天狗ノ頭を下ると逆層の岩に長い鎖が張ってありましたが、鎖を頼りにするとバランスを崩すので、ここもホールド、スタンスを慎重に確認しながらクライムダウンしました。

西穂高岳山頂には10人程の登山者がいて、先行の男性は、ラーメンを作りノンビリ大休止。「明日は仕事なので、今日中に尼崎に帰らないと」とのこと。いやいや、彼の元気な事。「はやさか」さんに感じが似ていて、「はやさか」さんが、元気に活躍しておられた時の事を懐かしくおもい起こしました。

西穂山荘では、今回の縦走の無事と好天を祝い、生ビールで祝杯をあげました。槍から時々見かけていた中年男性と山荘のビールの席で一緒になり、出身を尋ねると、なんと宇都宮(西原山岳会のリーダー 笹沼さん)とのこと。

栃木岳連のリーダ養成講座を受講し、古賀志でのガントレに励み、今回単独で、北鎌尾根・奥穂・西穂に挑戦したとのことでした。同県人ということで、話が弾みました。

下山後、中尾の民宿(望焼館)宿泊。3名で大宴会、盛り上がりました。


17日   自宅帰着

8/2〜8 仙丈ケ岳〜北岳〜農鳥岳 記:「なかさと」
北岳付近のお花畑 農鳥小屋にて 二股付近の雪渓
北岳付近のお花畑 農鳥小屋にて 二股付近の雪渓
[  メ ン バ ー ]  :  「なかさと」、 他、友1 

[  日 程 ]
   8/2(水)
〜3(木) 宇都宮(JR)新宿(JR)甲府(バス)広河原(バス)北沢峠
          3(木) 北沢峠〜馬の背ヒュッテ〜仙丈小屋
          4(金) 仙丈小屋〜伊那荒倉岳〜野呂川越〜両俣小屋
          5(土) 両俣小屋〜中白峰沢ノ頭取付点〜北岳〜北岳山荘
          6(日) 北岳山荘〜間ノ岳〜農鳥小屋〜農鳥岳〜北岳山荘
          7(月) 北岳山荘〜広河原  下山後、芦安温泉で一泊
          8(火) 芦安温泉〜宇都宮
※最初の予定では最終日は奈良田へ下山でしたが、8月2日現在で道路の復旧に暫く時間がかかるということでしたので広河原に下りるコースへ変更しました。

今回、下山場所の変更以外は予定していた通り歩くことができました。一度も雨具を使わなかった縦走山行は初めてかもしれません。・・・・・  私達2人は晴れ娘なのですね??
〔8月2日〜3日〕 晴れ
計画書の通り友人と二人、8月2日の夜9時過ぎに宇都宮を出発。電車・バスを乗り継ぎあまり寝られずに北沢峠へ到着(7時15分頃)。準備をし7時半頃から歩き始めました。

大平山荘を過ぎ樹林帯へ。途中で藪沢大滝を見ながら坂を登り進む。50〜60分歩いて5〜10分休憩というペースでの歩きでしたが、やはり一日目は寝不足と荷物が重いのと・・・体が慣れるまでが大変でした。
馬の背ヒュッテについたのは10時くらい。ここまでくればあと少し。頑張って進み11時に仙丈の小屋に到着。少し休んでから仙丈ケ岳へ。(懐かしい、2度目の仙丈ケ岳でした) 時間は十分あるので30〜40分くらい山頂でまったりとしておりました。

小屋に戻ってからは二人で4時まで熟睡。その後炊飯・食事をし7時半に就寝。(仙丈はテント場がないので予約をしておき、この日は小屋へ素泊まりをしました。
空いていて快適でした。後から聞いたのですが、すぐ下の馬の背ヒュッテは大混雑だったみたいでした。)

 
〔4日〕 晴れ
3時45分起床、5時少し前に仙丈小屋を出発。相変わら早朝の仙丈への登りず好天の兆し。この日は両俣小屋まで進む予定。歩き始め仙丈ケ岳少し手前でご来光を見る。
大仙丈ケ岳から先は殆ど下り。伊那荒倉岳〜横川岳〜野呂川越〜両俣小屋へ。両俣小屋に着いたのは10時20分。テン場の受付を済ませ(私たちがその日の宿泊者第1号だった)

小屋の女性オーナーに翌日進む道の情報などを伺う。左俣大滝付近で前日滑落事故があったとのこと。最初の1時間は渡渉を繰り返し進むが今年は水量が多いため気をつけること。岩にはこまめに印が付いているが暗いと分からないので出発は4時半過ぎにすること・・・などなど。(実際、最初の1時間は難儀でした)

「よく注意して進めば大丈夫だから」ということで気を取り直して小屋のすぐ近くの沢で一休み。サンダルになって足を冷やす。疲れが一気に飛んでゆく感じでした。(至福のひと時) それから食事を作る時間まで、またまたテントで昼寝。

この日、テント泊は私たちのみでした。しかし小屋では大変な状況。収容人数30人のところ30人の宿泊者があったらしいです。一人で切り盛りしていた女性のオーナーはてんてこ舞い。あまりの忙しさにお客さんが自ら食事のお手伝いをしたとか・・・。 7時就寝。

 
〔5日〕 晴れ
2時45分起床。4時30分出発。少し明るくなりはじめましたがヘッドランプは必要。やはり薄明かりでは道が分かりにくい。しばらく沢沿いに進むルート。しかし岩に付いた丸印を見失っては逆戻り。途中で何度も渡渉し、そんなことを繰り返しながらようやく左俣大滝が見えるところまでたどり着いた時にはすっかり明るくなっていました。(ここまで1時間以上かかりました)

それから先、中白峰沢ノ頭までの2時間は急坂の登りが続く道。北岳山頂にて(この急坂は空身でもきついと思いました・・・) 森林限界、稜線が目に入ると俄然力が出てくるのも不思議です。北岳に9時50分到着。山頂は程よい人数で賑わっていました。
写真を撮ったり他の方々と話をしたり。1時間以上、山頂にいたと思います。 この日の宿泊地は北岳山荘。テン場は既にスペースが残り少なくなっており何とか場所をみつけ露営しました。小屋も非常に混雑していたようでした。7時就寝。

 
〔6日〕 晴れ
3時起床。この日の行程は長い。必要な荷物をサブザックに詰めて4時10分に出発。中白根山の少し先でご来光を見る。この日最初の目的地の間ノ岳へ。(5時25分着) 途中、沢山の花に逢いました。

花が好きな友人は途中で何度か足を止め(素人ですが)写真撮影。農鳥小屋を経てそれから農鳥岳まで。(8時着) 近くに塩見岳、荒川三山方面もはっきり。それぞれの山頂で、360度の展望を楽しむことができました。
農鳥小屋からは同ルートを戻るコース。北岳山荘に戻ってきたのは12時過ぎ頃。とにかく歩きましたが荷物が軽いので快適でした。

 
〔7日〕 晴れ
この日は広河原に下山。順調に行動できたので芦安までバスで移動し、以前泊まったことのあるペンションに一泊することにしました。
4時45分出発をし左俣コースから二俣へ。二俣付近の雪渓の量は多かったです。やはり南アルプスは水が豊富だなあと実感しながら大樺沢沿いを下る。広河原には8時半に到着。バスの出る時間(10時半)までかなり余裕があったので朝露でぬれたテント・フライを天日に干してベンチで一休み。

バスが出る頃には山から下りてきた人たちの列ができていました。約1時間後、山ノ神で降りて芦安温泉に到着。ペンションで荷物を預かってもらい、チェックインの時間まで芦安の山岳資料館(静かで素敵な空間・・・)でのんびりとした時間を過ごしました。
久しぶりの温泉、美味しい食事、何とも贅沢な気分でした。
 
※今回の山行を振り返って。帰ってきたばかりなのに何だかずっと前のことのように感じてしまいます。10年くらい前に北岳に登ったときは雨、霧の天気でした。今回は本当に天気に恵まれたこと、それから怪我などなく無事に下りてこたれたことに感謝です。

沢山の花々、人との出会いがあり、豊富な水、緑、青い空・・・、自然を十二分に満喫した山行となりました。

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