'04 ヨーロッパ山行報告書

                                     山岳会Topへ

メンヒ山頂より快晴のアルプスを望む、中央右奥、マッターホルンが見えた
概 要 費用概算 行動記録 行動記録詳細 装備 花の写真集
概 要
1.目的
   文字どうりシニア、シルバー世代によるヨーロッパアルプス探求である。
   今後計画されている方に少しでも役に立てば幸いです。

      (1) 雪稜、岩稜の一般ルートからの登頂
      (2) トレッキングと高山植物観賞
2.山域
      @モンブラン(フランス・シャモニー)、
      Aマッターホルン(スイス・ツェルマット)
      Bユングフラウ、メンヒ(スイス・グリンデルワルト)

3.日程
      2004年7月15日(木) 〜 31日(土)  17日間
4.メンバー 生れ    担   当
「おしやま」 定雄 S20 隊長
「ながおか正」 S25 事務局、渉外
「ひがの」 晃 S18 装備、医療
「さとう」 守男 S18 記録、会計(副)
「ながおか」 「さだこ」 S29 会計、食料
「とみやす」  忠 S18 特別参加(技術指導)
5.費用概算/1人当り
航空運賃(含む:施設使用料、航空税、保険料) 104,000 (シンガポール航空)
交通費(電車、バス、タクシー、登山電車、ロープウェイ) 42,000 (スイス国内ハーフチケット使用)
山小屋代・3回(1回は素泊まり) 17,000
食料費 11,500
外食代 22,500
雑費 5,000
小遣い(平均) 20,000
222,000
<始めに>
 当会の海外登山を2年毎に計画しようという暗黙の了解のもとに、2004年は,ヨーロッパアルプスにしようと、話が持ちあがったのは,2003年の7月だったろうか?
モンブラン、マッターホルン登山と,周辺トレッキングの二班にし、期間は半月を予定した。行って見たいと参加を表明した会員は10名ほどいたろうか。休暇が取れるか?体力は大丈夫か?等の問題があったが、2004年7月後半に行こうと大筋で了解が出来た。
2004年4月に海外登山保険の申し込みにより、最終的に5人の参加が決定した。
実質的に1年のトレーニング山行では、冬期に(北八ケ岳縦走、阿弥陀岳南稜、松木沢アイスクライム、奥白根、男体山、那須三本槍、朝日岳東稜、他) 春合宿の南ア鋸岳、その他、妙義山、富士山、谷川岳東尾根、北八ケ岳稲子南壁、等等。
又、羚羊山岳会の「とみやす」氏がヨーロッパアルプスに同行することになり、いくつかのトレーニング山行において、技術指導を受けることができた。
ヨーロッパアルプスの経験者である「ながおか」氏、「とみやす」氏の話しや、インターネット等で収集したマッターホルン、モンブランの情報から、平均年齢の高い我々が、体力、登攀技術において、大丈夫なのかと不安が広がる。
天候の良し悪しもあるし、行けるところまで行って、運がよければ頂上に立てるかもしれない。山頂に立てなくともアルプスを見てくるだけでも充分だ。気持ちを切り替えての出発だった。
本場アルプスの氷河の上に立つ4,000m峰を目の前にして、山容のスケールの大きさと、岩峰の鋭さに圧倒される。今年のヨーロッパは、天候が不順で、我々に神のお加護は無く、モンブラン、マッターホルン、ユングフラウは悪天候のため全員が山頂に立てなかったが、その中を、「ながおか」氏と「とみやす」氏がユングフラウの山頂に立ち、天候の回復したメンヒの山頂に「さとう」氏、「ながおか」(貞)、「ひがの」の三人が立つことが出来、マッターホルンの見える360°のアルプスの景観を堪能し感激もひとしおだった。

今回の遠征でたとえ一座でも登頂でき、無事小山に帰れたことをメンバーの皆さんに、そして「ながおか」氏の渉外と、「とみやす」氏の技術指導に心より感謝申しあげます。
又、留守中の会山行、新人研修等多方面に渉りサポートしてくださった会員の皆様、有難うございました。ここに謹んで山行の報告をさせて頂きます。         小山山岳会代表 「ひがの」 晃
6.行動記録
7/15(木) 成田(SQ995)9:30 → シンガポール 16:05 → 
7/16(金) シンガポール(SQ346) 1:17 → チュ-リヒ 6:30 <電車>→ ジュネーブ 11:30/17:00 <バス> → シャモニ 18:30 (ロジェール キャンプ場) 
7/17(土) シャモニ・キャンプ場 → モンタンベール → メールドグラス氷河 → シャモニまでトレッキング(時差調整)
7/18(日) シャモニ・キャンプ場 → テレキャビン駅 → ヴレブァン展望台 → プランプラ駅までトレッキング
7/19(月) シャモニ・キャンプ場 → エギ-ユデュ・ミデイ行きロープウエイ(半日待つが電気的故障回復せず)
   (コスミック小屋泊 → モンブランまでの縦走予定は断念)
7/20(火) シャモニ・キャンプ場 → レ・ズーシュ → ベルウ゛ユ- → ニ・デーグル → グーテ小屋(4人のみ素泊まり)
7/21(水) グーテ小屋 → (ヴアロ小屋手前のピークで悪天の為下山) → グーテ小屋 → シャモニ・キャンプ場
7/22(木) シャモニ・キャンプ場 → マルチーニ → ヴイスプ経由でツエルマットへ移動
7/23(金) ツエルマット・キャンプ場 → シュワルツゼー → ヘルンリヒュッテ→マッターホルン試登(2H)→ ヘルンリヒュッテ(泊)
7/24(土)   (雨・ガスのためマッターホルン登攀断念) → ヘルンリヒュッテ → ツエルマット・キャンプ場
7/25(日) ツエルマット → グリンデルワルトへ移動(ヴイスプ、インターラーケンオスト経由)
7/26(月) グリンデルワルト・キャンプ場 → ヨッホ駅 → ユングフラウ山頂(2人のみ・4人は途中まで) → ヨッホ駅 → キャンプ場
7/27(火) グリンデルワルト・キャンプ場(3人のみ) → ヨッホ駅 → メンヒス・ヨッホ小屋(泊)
7/28(水) メンヒスヨッホ小屋 → メンヒ山頂 → ヨッホ駅 → アイガーグレッチャーからアルピグレンまでトレッキング
7/29(木) グリンデルワルト・キャンプ場→シュティレック(下グリンデルワルト氷河)→グリンデルワルト・キャンプ場までトレッキング
7/30(金) グリンデルワルト・キャンプ場 → インタ-ラーケンオスト  → ベルン → チューリヒ空港(SQ345)
7/31(土) シンガポール(SQ996) → 成田17:40  →  小山21:30
7.行動記録詳細
7/15(木)  成田からシンガポールへ飛ぶ      (記・「ひがの」)        晴
 小山4:30--成田駐車場7:00--成田9:30(SQ995)--シンガポール着16:05 / 発(7/16-1:17)
飛行機よりAM4:30 「おしやま」宅に時間に遅れることなく全員集合。早速、「ながおか」氏の車に荷物を積み込む。各自、20〜23kgほどのスーツケース又はザック及び10Kg位のザックを持参。空港で重量オーバーにならないか心配だ。
「おしやま」さんの奥さんから朝茶をご馳走になり、今回のヨーロッパ山行の無事を祈る。ナビを成田空港にセットし出発、車内は山行の期待で話がはずむ。途中コンビニにより、パン、飲み物を購入し軽く朝食を済ます。予約してあるパーク500に7時に到着。送迎つき、16日間駐車で¥5000。手続きを済まし、パーク500の車で空港着。
シンガポール航空カウンターにて搭乗手続きを済まし荷物を預ける。超過重量もなし。時間が早いが出国手続きを済ませる。ただ1人の喫煙者の「おしやま」さん、免税店でタバコを2カートン購入し、16日間のタバコを確保。

AM9:30 予定どうり成田を離陸。ほぼ満席、乗務員の1/3は日本人だ。機内食のメニューは英文、日本文だ。ちなみに本日はチキン、又はうなぎだ。日本食ともしばらくお目にかかれないので、日本食のうなぎで行こう。
PM16:00着(現地時間、時差1時間)マレーシア(キナバル山)の時と同じ空路を7時間の飛行でシンガポール空港着。格安航空券のため、直行便でないので、ここで8時間の乗り換え待ち時間。
空港内は空調が効いているが一歩外に出ると、南国特有のムッとする暑さだ。空港内で夕食に中華の麺を食べるがまずい。
翌16日AM1:17 シンガポール空港発。シンガポールまでは乗客のほとんどが日本人だったが、チューリッヒ行きは日本人はまばら。夜中だけど機内食が出る。食後、ほとんどの乗客は睡眠に付く。地球の自転の関係で何時間飛んでも、外は闇の世界。チューリッヒ空港まで12時間の飛行だ。
7/16(金)  チュ-リヒよりシャモニ・ロジェールキャンプ場へ   (記・「ひがの」)      晴
レマン湖にて キャンプ場風景
ジュネーブで6時間のバス待ち、強い陽射しのレマン湖ほとりで。 キャンプ場をやっと探した、駅から20分は歩く。
チュ-リヒ6:30/8:13--ジュネーブ11:15/17:30--シャモニ19:30--ロジェールキャンプ場20:30
夜景が綺麗なシンガポールを飛び立ち長旅が始まる。疲れを感じるころ夜明けが近ずく、が、なかなか太陽があがらない、地球の自転と追いかけっこをしているためだ。
AM6:30 予定通りチューリヒ空港着。飛行機を降りるとすぐに空港内の電車に乗り出国ゲートに向かう。係官は、パスポートをちらりと覗くと、入国のスタンプを押すでもなくオーケーの合図。税関カウンターも素通り、ひょうしぬけの感じだ。
空港駅でジュネーブ行きの切符を購入時に、「さとう」さんの意見によりスイス国内で利用できるHALF FARE TRAVEL CARDを日本円で\9,000にて購入。鉄道、ロープウエイ等を利用するとき半額ですむらしい。パスポート提示し、HALF券には、氏名、パスポート番号が明記される。実際に交通機関をかなり利用したので、交通費は格安料金になったと思う。

ジュネーブ行きの電車に乗ろうとしたがホームが分からず、あっちへうろうろ、こっちへうろうろ。駅員に聞こうにも駅員が見当たらず、日本のように改札口がなく、アナウンスもなし、やっとジュネーブ空港行きと分かり8時13分発に乗車。
電車は1等、2等の区別があり、1等は日本で言えばグリーン車だろう。特急電車は、氷河特急を除き、特急券は不要のようだ。車内で日本語の分かる人がいて、ジュネーブまで3時間とのこと。我々は、30分程度と考え違いをしていたらしい。3アワー、30ミニッツとのやり取りを他の乗客を交えて大騒ぎだ。
車窓から見る風景はどこまで行っても牧草地の連続。山間の急な斜面までよく手入れされた牧草地だ。スイスが酪農国と実感できる。
11:15ジュネーブ駅着。駅近くのバスターミナルを女性のポリスに聞きながら到着。しかし、11時発のシャモニー行きが出たばかりらしい。インターネットで調べた14時発がなく、17時30分発しかない。シャモニー着が遅くなるが仕方がない。
昼食をとり、レマン湖の大噴水を見に行く。140mまで吹き上がるらしいが、6階建てのビルより上に吹き上げていた。商店街は、時計店、ナイフ店が軒を連ねている。ショウウインドウを観光客が覗き、国際都市らしい町並みが続いている、人種もさまざまだ。
女性たちは、腰骨より下のパンツ、胸だけ隠したTシャツ、臍だしルックに眼のやり場に困るほどだ、小学生くらいの女の子も同じような格好だ。バスターミナルにあるトイレは、落書きがあり汚かった。

17:30のシャモニー行きのバスに乗る。スイス、フランスの国境を越えるときどのような検問を受けるのか、興味しんしんだったのに何もなし。19:30シャモニー駅着。駅前よりアルヴ川沿いにロジェールキャンプ場目指して歩きはじめると、ドリューの岩峰、真っ白に輝くモンブラン山群が眼に飛び込んでくる。
あまりにも近く、大きな山容にため息が出る。川沿いの遊歩道を30分ほど歩くと、「ながおか」さんが「たしかこの辺だったとおもう」と捜すがキャンプ場らしき様子がない。さらに20分ほどあるいたが見当たらず。付近で聞くともっと手前らしい。
カートを引きずりながら、今度は、車道を歩くとやっとキャンプ場の案内板を発見。周りはまだまだ明るいので6時ごろの感覚でいると、もう夜の8時30分を過ぎている。暗くなるのは10時ごろとのこと。慣れるまで感覚が狂っている。
キャンプ場で受付を済まし、テント場に行くと、カモシカの「とみやす」さんが、心配して迎えてくれる。15張りほどのテントがあり、早速その一角にテントを張る。
「とみやす」さんは、電車で来ると思い、駅まで行ったらしい。キャンプ場からは、ドリュー、モンブラン山群が見え、キャンピングカー、テントでの宿泊客でにぎわっている。キャンプ場で、6月20日の谷川岳・シンセンの第一岩峰で行き会った、茨城岩井の若いカップルにバッタリ遭遇、「あっ、あの時のおじさんだ」 「ガクー・・・」そうだよなー、二十歳代からみれば還暦おじんだよな!、シャモニーで行き会うとは奇遇と話が弾む。
とりあえず、遅いのでキャンプ場のレストランで食事にすることにする。ビールで無事着いたことを乾杯し、フライドポテト付きのステーキを食べる。明日は、メール・ド・グラス氷河にトレッキングに行くことに決め、第一夜の眠りについた。


7/17(土)  時差調整・旅の疲れをいやすトレッキング     (記・「ひがの」)     
モンタンベールにて グランドジョラス ドリュー
登山電車でモンタンベールへ メールドグラスの奥にそびえるグランドジョラス
氷河を間にドリューが。
モッテ小屋にて テントよりモンブラン
ドリュ-の見えるモッテ小屋にてランチ。 キャンプ場から見るモンブラン。
起床6:00--キャンプ場7:35--登山電車8:30-モンタンベール9:00-(メールドグラス氷河にてアイゼンを着けアイスクライム)--トレッキング11:00-モッテ小屋12:00(昼食)-シャモニ着16:00
キャンプ場を7:35に出る。シャモニ駅に向かい、メール・ド・グラス氷河にトレッキングに出かけた。アルヴ川は氷河の雪解け水は白濁し、川沿いの遊歩道はひんやりと涼しい。今日は土曜日、モンブラン広場では朝市が開かれていた。
日本と同じく、テキヤが仕切っているみたいだ。野菜、果物類が多く、魚や肉類もあった、日曜雑貨や、みやげ物も売られている。広場の前のパン屋で朝食と行動食のパンを買う、焼きたてのパンが店一杯に並んでいて、さすが本場、味も良い。
モンタヴェール行きの登山電車は、シャモニー鉄道駅の裏手にあり、駅舎はクラシックな駅だ。時間があるので駅前のベンチで朝食のパンを食べ、8:30発の登山電車に乗った。アブト式の赤い登山電車は、急勾配の山道をゆっくりと走る。30分ほどで、標高1,913mのモンタンベール駅に到着、ホームに下りるとそこは展望台だ。
見上げると大きなドリュー(3,754m)の岩峰が眼に飛び込んでくる。眼下にメール・ド・グラス氷河が,谷奥からメールドグラスへの階段延々と雄大な姿を横たえている。氷河の奥に、白く雪をかぶったグランド・ジョラス(4,208m)が雲の間に見ることが出来る。あまりにもスケールの大きさに見とれてしまう。
氷河には、テレキャビンで降りられるが、ハイキングコースを行く。途中の岩壁には、50mほどの鉄梯子が、2列に4箇所あり、鉄梯子の長さと高度感に落ちたらどうなるかなと、一瞬頭をよぎる。鉄梯子を降りると、そこはもう氷河だ。アイゼン、ハーネスをつけ氷河の上を歩く。大勢のハイカーもアイゼン、ハーネスをつけコンテで氷河のトレッキングを楽しんでいる。我々はクレパスを使ってアイスクライミングの練習を1時間ほど、11:00まで行なった。
鉄梯子を登りハイキングコースに戻り、モッテ小屋に向かい氷河に沿った尾根道を歩く。20人ほどの日本人パーテーを追い抜き、常に右手にドリュの岩峰が見え、すそ野から大きな沢が滝のように氷河に流れ込んでいる。
12:00モッテ小屋(標高1,620m)着。若い夫婦でやっている小屋のレストランで、オムレツとパンで昼食。休憩後、シャモニーに向かって下山。16:00シャモニー着。スネルスポーツに行き、神田さんに会う。グーテ小屋の予約をお願いするが一杯らしい。神田さんの提案でエギュイーユ・デユ・ミデイからモンブランを登る計画にし、コスミック小屋を19日に予約して貰った。
スネルスポーツは街の中心部にあり、近くにバルマ広場がある。驚いたことに、こちらでは犬のフン処理がなされてない。散歩に回収袋を持ち歩いていないのだ。街中の歩道の上に、大型犬のそれが、ドンと残っており、たまには踏んづけられている。生活習慣や文化の違いに改めて驚く。
帰りにスーパーにより食料、ワインを買い込みキャンプ場に戻る。スーパーには、米をはじめほとんどの日本食もそろっている。今夜は、ご飯、カレースープと野菜サラダだ。ワインを3本飲み、食事も済んで9時ごろ寝ようとしても、10時ごろまで明るいためなかなか寝付くことが出来なかった。
7/18(日) 時差調整のためウ゛レウ゛アン展望台からプランプラまでトレッキング 
 
                   (記・「さとう」) 日中晴れ夜雨
ヴレヴアンからモンブラン ヴレヴアンから針峰群 パラグライダ
ヴレヴァンからのモンブラン ヴレヴァンからのシャモニ針峰群 プランプラから飛ぶパラグライダ
シャモニ(ロジェールキャンプ場)起床7:00-キャンプ場10:45-テレキャビン駅11:25-プランプラ駅-ヴレウ゛アン展望台11:55/12:20 -ウ゛レウ゛アンのコル-プランプラ駅13:40-テレキャビン駅13:52-(買い物)-ロジェールキャンプ場16:00
 予定ではミデイのロープウエイに乗りモンブランデュタキュル(4,248m)に登るはずだが、体が慣れず時差調整日とした。
ヴレウ゛アン展望台(2,524m)までケーブルで一気に上ると別世界だ。モンブランが圧倒的迫力で聳え立つ、ウ゛ァロ小屋が稜線に光って見える、だが、山頂はガスの中だ。真下のシャモニの街をはさみ、急峻な森林帯、その上に針峰群、更にその上に氷河を従えた雪稜のコントラスト。日本では有りえない光景が眼前に広がっている。

今日は花を楽しみながらのトレッキングである、急峻な崖にもヒツジが点在し草を食んでいる。日本では見かけない種の花が咲いていた、ツツジ科のアルペンローゼが目立つ。
アプローチが短いためか、近くの岩場ではロッククライミングを楽しんでいる、プランプラの駅のすぐ上、パラグライダーの発進基地では風のタイミングを待って飛び立っていた。
帰りにスーパーで買いものをした。野菜類は豊富だが肉類は寂しい、魚は結構有った。街からキャンプ場まで遠いのが難点だ、急な流れの川に沿い、ヤナギランの咲く木立の中を20分歩く。キャンピングカーが大半で、テントのみは一角に10〜15張程度で、トイレ、シャワー、洗濯場はまずまずである。テント場はバカンスを楽しむ人が大半で、たまにサイクリングツアーの人、日本人も数パーテーいた。

今日で4日目、毎日が夢の世界にいる様だ、物価は一般的に高い、交通費は特に高い。夜は10時頃まで明るい、明るい夜に誘われ、街に繰り出し飲みにでた「おじん」2人、どうやら帰りの雨に濡れて帰ったようだ、ばかだなー もー   Z Z Z Z Z- -
7/19(月) モンブランを目指すがロープウエイ故障により停滞    
    
(記・「さとう」)  夜半から雨 日中曇り晴
ミデイ行きケーブル シャモニの中心街 レストラン風景
故障のミデイ行きケーブルは回復見込みなし シャモニの中心街 野外レストランでの食事
 ロジェールキャンプ場8:35--エギ-ユデュ・ミデイ行きロープウエイ乗り場 9:10〜11:40まで待機電気的故障、回復見込みなくミデイ行きは断念
   --レストランにて昼食--買い物--ロジェールキャンプ場14:30
モンブランのノーマルルートはグーテ小屋に泊まりボス山稜を目指すが、シーズン最盛期はグーテ小屋の予約がとれない。先日、「とみやす」氏の知人、スネルスポーツの神田氏にお世話になり、代わりにコスミック小屋の予約をとってもらった。
エギ-ユデュ・ミデイのロープウエイからコスミック小屋に泊まり、モンブラン・デュ・タキルからモン・モデイ、モンブランへと縦走するコースで、1時間強余計にかかるらしい。ところが どっこいハプニング、ロープウェイ故障だ。
レストランでコーヒーを飲みながら半日待ったが回復見込みなし、勝負にならず諦める。 日本の観光ツアーが続々来たが、みなウ゛レウ゛アン展望台へ変更した。あとで考えると、仮に予定通りコスミック小屋に泊まっても、山頂へ続く稜線はいつもガスっていて強風で行けなかったかもしれない。

結局ミデイのロープウェイ(3800m)には1度も乗れずじまいだった。(モンブラン途中断念の「おしやま」、「ひがの」氏2人は、後日乗ってイタリア側まで行ったらしい) スネルスポーツに行き、神田氏に訳を説明、コスミック小屋の予約取り消しを依頼した。
一方、スイス・マッターホルンのヘルンリ小屋予約が問題、夕方から開設する日本語での観光案内(フランス人のボランテアらしい)に行き頼むと一発でOK, 助かったーレストランのテラスにて例の如くビールを飲み、ポテトベースの料理で腹を満たし、買い物(食料)をしてキャンプ場へ。
それにしても日本人の観光客は多い、日本人同士だと気取って挨拶しない人が多い、不思議な現象である。さて、モンブランへの登頂チャレンジはどうしたものか? 何とかなる、 ともかく行ってみるか・・・・
7/20(火) モンブラン登頂に向けグーテ小屋に泊まる  (記・「さとう」)  曇りのちみぞれ、雷
ニ・デーグル モンブラン登り始め グーテ小屋下
モンブラン登山口 ニ・デーグル 登り始めは岩の間をジグザグに グーテ小屋下、ここを登ってきた
 4時起床-シャモニ・キャンプ場6:10-バス停7:00-レズーシュ8:00-ベルヴュ-駅-8:40-ニ・デーグル8:55/9:00-テートルース小屋11:00- クーロアール -グーテ小屋14:00- (素泊まり)
第一目標のモンブランを目指す。バスの乗り方で戸惑ったり、降り場所でも一つ先のプラリオンのロープウエイ(スキー場)まで乗り越したり、バスの中に買ったばかりのストックを置き忘れ無事回収したり、更にロープウエイでは、「おしやま」さん1人、定員制限であとの便になり待ち合わせたり、ハプニングは続く。

登山電車の出発を待っていると、あちらのお嬢さんが、お花畑を軽快に上がっていく、なにかなーと思いきや、木の陰に入りしゃがみ込む、俗に言う花摘みの儀式である、3分戻ればロープウエイ発着所に有るのになー・・・日本人では考えられない光景だ。
登山電車は両サイドお花畑の中を走る。左側はいつ落石が有ってもおかしくない様な斜面が続く。ニ・デーグルより、いよいよ出発だ、岩尾根をジグザクに登る。雪渓あり、岩稜あり、トレースのしっかりしたルートを詰めると、いよいよアイゼンを着け魔のクーロアールだ。
空模様がおかしくなり、雷、アラレ、みぞれ模様になる、何組かは引き返した。魔のクーロアールは不思議と落石がない、各種の記録を読むと凄いらしいが、2箇所をトラバースしたが全然なかった。
グーテ小屋に突き上げる岩稜に廻り込むと、「おしやま」さん、「ひがの」さんがリタイアすると言う、条件が悪いので仕方ないが、先に下山して貰う。
落石の怖い急な岩稜を濡れながら、手袋の水分を絞りながら、所々にあるロープやクサリを掴み高度をあげる。小屋は見えるがなかなか着かない、岩には雪がうっすら付いてきグーテ小屋にてた。予定ではヴァロ小屋まで行きたかったが、ここまでが限界。
小屋に聞いてみると、素泊まりはOK、25ユーロ(3000円強)だ。濡れて冷えた体に熱いテイ-で元気を取り戻した。宿泊客の食事を横目で見ながら、さえないストーブ1台で濡れ物を乾かす。3,800mの小屋では高度障害が出る、前後しながら登ってきたガイド付きおばさんは吐き気、最初張り切っていた中国系男性は青い顔、「とみやす」氏も「さとう」も頭痛の症状がでた。
我々の食事は持参の行動食のみ、小屋でテイーを買い簡単に済ませる。文字通り素泊まり、毛布もなし、コンクリートの床やテーブルの上にそのまま寝る、ツエルトで半身覆いテーブルの下に潜り込む、寒かった。
グーテ小屋のトイレは厳しい、当然ながら絶壁の上に設置され、奈落の底へ落とされる、女性の小が問題だ、強風に吹き上げられ、自分の身に襲いかかる、風が小止みの時タイミングを見はからって 「それー今だー」
7/20(火) モンブランあきらめ組    (記・「おしやま」)           曇りのちみぞれ、雷
  下山を決める12:45-ニ・デーグル14:40/15:30-バス停16:05-シャモニキャンプ場17:00
目的地のブァロ小屋へ向かうペースを上げるため、共に行動することを断念、下山を決断し、一人別行動を取る。
ニーデーグル駅で雨具を脱ぎ、一服している所へ「ひがの」さんも下山して来た。「ひがの」さんはかなりガッカリの様子で、静かにタバコ吹かし始める(それまで禁煙していたのだが)トレーニングを積んで今回の登山に臨んだが、私同様スピードアップに着いていけず、下山を決意したとのこと。
「ひがの」さんと二人、行動食の予定だった食料で、寂しい夕食とする。「ひがの」さんは悔いが残る様子、気を取り直して、明日の予定を検討しながら床に就く。一人で過ごさなくて一安心、 「ひがの」さんに感謝。
7/21(水)  モンブランにアッタクするが途中で断念  (記・「さとう」) 朝ガス&強風  後晴
グーテ小屋に別れ グーテ小屋下の岩稜 グーテ小屋下落石注意の岩稜
悪天の為グーテ小屋を後にする グーテ小屋下の岩稜下り 落石が怖い急な岩稜だ
 グーテ小屋3:05-ウ゛ァロ小屋手前のピーク付近4:40--(悪天候のため断念)--グーテ小屋5:15/6:15--ニ・デーグル 9:45/10:20--(バス停前で昼食)--シャモニキャンプ場13:10   (夕食はレストラン)
2時起床、紅茶とパンで軽く済ます。暗いが視界は何とかありそうだ。歩き始めは雪もキュッキュッという感じで、夜明けの雪稜を快適に登り山頂に立つ姿をイメージしながら登る。上部へ続く雪原にはヘッドランプの薄明かりが見え隠れしている。モンブランを諦め下山
ところが視界が悪化し始め、風が強くなりだした、時々、耐風姿勢も強いられる。トレースが消え始め、暗くて広い雪の斜面のルートが定かでない。
ヴァロ小屋手前のドームの廻り込み付近(4,200m)か?ガイド付きパーテーもルートに迷っている、もはやこれまで、強行するにはリスクが伴う。ガイドパーテーと共に見切りをつけて下山開始。10mも離れるとヘッドランプの明かりが見えない、不安がつのる。やみ夜の中を先行者について離れないよう慎重に下山、グーテ小屋に着きホットする。

小屋で1時間休憩ののち、急峻な岩稜下りだ、アイゼンは着けたまま慎重に、落石を起こさないよう細心の注意をはらいながら魔のクーロアールへ着く。不思議と落石の音がしない、モタモタしないで急いで渡りきりひと安心。
テートルース小屋で身軽になり、岩稜を下る。なんと、空はスッキリ青空、山頂へ続く雪稜も見えはじめてモンブラン登り口いる、だが、風の強さは判らない。小屋に居た日本人で2日とも強風のためウ゛ァロ小屋までで撤退したガイド付きパーテーもあり仕方ない。
 あーあー、終った、終っちゃった、再度来られる保証はない。陽射しの強い中、登山電車から両サイドのお花畑に見とれ、ウトウト夢心地で景色を見ながら下山の途。
バス停前のレストランでランチタイム、ビールでノドを潤し、パスタ入りラザニアは味の良いチーズが溶け込み、素泊まり粗食に耐えたあとだけに一層美味に感じるのでした。
ロジェールキャンプ場から見るモンブランは、ウ゛ァロ小屋は見えず、山頂付近は雲をいだいていた。天候が安定するまでには至ってない。
7/21(水) モンブランあきらめ組     (記・「おしやま」)                晴れ
キャンプ場7:00-ロープ-ウエイ駅8:00-エギュ・デイ・ミデイ8:15-エルブロンネル(イタリア)9:20-ミデイ10:05-シャモニ11:50キャンプ場15:15
展望台からの眺めは申し分ない。モンブラン組はもう下山始めたころかな?ちょっと気にかけながらもそれぞれのんびりと過ごす。ミデイでは廻りに広がるパノラマを自分の記憶と写真に収める。3連式の4人乗ゴンドラで国境を越えスイス側へ。入国手続きもなく、ロープウエイ下車時に渡されたカード(時間らしき数字の書かれたカード)を返すだけで2つの国を行き来することができる。
エギュ・ディ・ミディ(3842m)からの眺めもまた格別である。快晴!モンブランも一望できる。4人の無事な登頂を祈る。
日本の観光客が多く、チョット気になる シャモニー散策。まず昼飯、ロープウエイ駅前をふらつき、サンドイッチとビールを買いベンチで頬張る。
のんびり歩きながら土産物屋廻りとシャレこむ。「ひがの」さんには目標の物があるらしく、値段を気にしながら品定めに真剣であった。シャモニー最後の夜、腹一杯飲みたい気分である。
チョットよさそうなレストランに決め、テーブルにつく。メニューを見て分からず、最初に決めた人に合わせる。(何でも食べられる強みかな?)ビールがうまい、お代わりをする。自分ひとり酔っていたようだ。(皆さんごめんなさい。)
7/22(木)  シャモニよりツエルマットへ移動           (記・「おしやま」)            晴
ツエルマットキャンプ場 ツエルマット駅前 教会前からのホルン
キャンプ場は駅の近くだ ツエルマット駅前広場 教会前からのマッターホルン
  起床4:30-キャンプ場発5:45-シャモニ駅6:18/7:40-バローシーネ8:20-マルテーニ9:48-ツエルマット11:45-キャンプ場12:00-16:30までフリータイム--食料買出し--夕食17:45
今日でシャモニとお別れだ、早朝から重い荷物を転がし駅へ向う。心配していた通り、「ひがの」さんのキャスターが途中で破損、前日、運搬用キャスターを街中捜したが、トランク形式しか無かった、又捜すことにする。
ツエルマットへの切符と行き先を慎重に確認し乗り込む。途中、3回の乗り換えだ、ヨーロッパアルプスの山岳地帯の列車らしく断崖絶壁の連続、トンネルの繰り返し、車窓から見える景色の雄大さは日本では見ること出来ないすばらしさだ。
アルプスの少女ハイジで知られてい る世界そのものである。山の上まで牧草地帯、その上にゴツゴツとした岩山、さらに遠くに雪山を見渡すことが出来る。線路わきには綺麗な花が沢山咲いている、特にヤナギランがいたるところに咲き乱れていた。
急勾配の登り下り、市街地に入りスムースな走り、鉄道王国の自慢でしょうか。ウ゛ィスプで乗り換えると、ツエルマットへは再び山岳地帯の登りにかかる。

花飾りでいっぱいの街、電気自動車だけが走るツエルマットだ。駅に荷物を置き、先ずはテント場探しだ、駅から5分ほど戻った牧草地(傾斜があるが)に小さなキャンプ場があった。ここは、キャンピングカーは無しである。
設備が貧弱であるが仕方ない。その代わり駅と買い物には近くて便利だ。スーパーの品数も多い。ボランテアの日本語観光案内に寄り天気の状況を聞いてみる。やはり、今年は、今まで不安定な天候が続き、それでも前より回復していると言う。客が置いていったガスボンベを土産にもらった。

雪の多く付いたマッターホルン東壁が見え隠れしている。ソルベイ小屋付近から上は、常にガスをまとい、「いつでもこいよ、その代わり甘くねーぞー」 登攀の困難さを誇示しているかのようだ。あーあ、気が重い。
夕飯は、スパゲテーだ。「とみやす」氏のこだわりのメニューである。うんちくと腕前とは別ものだが、大盛りの野菜サラダとミートソース・スパゲテーを腹一杯食べる。もちろん、食前はいつもビールとワイン3本付きだ。
7/23(金)  マッターホルンを目指しヘルンリ小屋へ      (記・「おしやま」)        晴
ヘルンリ前 マッターホルン試登
ヘルンリ小屋へは整備された道だ 今のところマッターホルンが見える 下部を試登2H、感触を掴む
  起床6:00-キャンプ場8:00-ロープウェイ8:30-シュワツゼー9:40-ヘルンリヒュッテ12:00--(マッターホルン試登13:15〜15:30)-ヒュッテ15:40-夕食19:00
街はずれからのマッターホルンシャモニでボランテアの日本語観光案内のお姉さんに予約して貰ったヘルンリヒュッテへ向かう。
ケーブルに乗る際、慎重に確認したはずが、なぜか景色が違う。スキーの盛んなK1マッターホルン(3,883m)へ向っているようだ。
中間駅で途中まで引き返し、余分な金を払いシュワルツゼー行きに乗りなおした。「ヘルンリヒュッテはこれでOKか?」係員に確認したのだが、いい加減なあの親父め! ・・・ 

シュワルツゼーからなだらかなハイキングコースから始まる。チョット歩き出した頃、小さなエーデルワイスに気づく、『エーデルワイス』の詩にある可憐な花というより、なぜか元気がない印象を受けた。沢山あるものと思っていたが他には見当たらず、植物も途切れる高さになり、しばらくして大きく聳えるマッターホルンに近づいた。
首を曲げないと上部が見えず、この山の大きさを改めて感じた。丁度12時にヘルンリヒュッテ着、感じ良さそうな建物である。不要な物は小屋に置き登攀具を着け上部偵察に出発、上部に雲のかかる中歩き始める。10分ほどで雪田から最初の岸壁にとりつく、フィックスザイルがある。
20mほど直上し、ガレ場に近い岩場を左斜めへトラバース、一旦右へ折り返し、斜め左方向のクーロアールを横切りツルムの下のルンゼを登る。昼間なら良く注意して見れば、踏み跡らしきものをたどれるかもしれない。但し、踏み跡があっても正しいとは限らないらしい。明日暗い中ヘッドランプの明かりで登るかと思うとチョット心配になる。
1時間ほど登ったところから雲行きが怪しい。カミナリも鳴ってアラレが降ってきた。はるか上部に1組が下降して来ている。どうやら山頂を極め下山途中のガイドらしい。今年はガイドと言え、いくらも登って無いみたいだ。
トップで登っていた「とみやす」さん、「さとう」さんパーテーから 「ツルム上の岩稜までルートが確認できたので、天気も悪いし下山しマッターホルン近景よう」 登りのルートに沿いコンテで降りる。上部は雪と氷の状態に左右されるだろうが、下部は最初の挑戦でヘッドランプの行動は極めて厳しいだろう。何度かトライし、ルートに慣れることが一番と感じた。

4時前にヒュッテ着、部屋に入り夕食を待つ、何度も気になって外の様子を伺うが、雨が降ったりやんだりだ。夕食はスープ、メインディシュ、(肉と原麦の入った混ぜご飯) デザート(チョコレートパフエ)と結構豪華だ。
「さとう」さん麦がにがてらしく少し残す、スープはおいしかったがご飯はいまいち、消灯、眠れそうもないので濡れたシャツを乾かす理由で部屋を抜け出す、行動中ペットボトルの蓋が完全ではなくビニール袋に入ってなかったシャツを濡らしてしまった。1階通路脇のストーブ、外人さん4人の中につたない英語で割り込みシャツを乾かす。
ビールを飲みながら談笑イタリア語 or ドイツ語を聞きながら小屋どまりの雰囲気味わう、30分位過ぎたころ「ひがの」さん1階に降りてくる、ビールが飲みたくて我慢をしていたところ丁度良い。
「ひがの」さんに感謝、無理に奨めてふたりでビールを飲み外に出て明日の天気を気にしながらタバコ吹かす。 それぞれもの思いにふけるひと時を過ごす、やがて酔いも廻りねむくなり部屋に入り横になる。  21:00
7/24(土)  雨とガスに包まれたマッターホルン        (記・「ながおか」)      雨のち曇り
 起床3:30-朝食を済ませ雨のあがりを待つ(回復見込み無く登攀断念)ヘルンリヒュッテ9:50--シュワルツゼー11:00--ツエルマットキャンプ場12:00--午後は自由行動。(ヘルンリ小屋2食付き:73CHF、水、1.5L:8CHF)
昨夜は19時に夕食を終え、21時に寝る。2階のベッドは2段式のカイコ棚になっており、マット2枚に3人が寝る。そんなに窮屈ではないが、かといって広いスペースではない。
上の段の右端から詰めてNo.15 〜 20 に我々六人が寝る。同じ部屋の2段のベッド上下に約16人がいるが日本人は我々6人だけ。毛布は各自一枚だが寝ていても寒くはない、枕は低かった。夜中2時頃突風が吹き、そのせいで鍵が掛かっていなかった足元の窓が開き、急に寒くなった、慌てて窓を閉める。

外は雨が降っているようだ。3時30分に起床。1階の食マッターオルンから敗退
堂へ降り、昨夜準備されたパン ( ライ麦と普通のパン )、紅茶、コーヒー、ジャム、チーズを食べる。
普通のパンは旨いがライ麦パンはまずい。紅茶はジャスミン、ラズベリー、普通の紅茶と3種類のティ-バッグが置いて有り、チーズも一口か、二口の小さなものが3、4種類有る。蛇口が付いた大きな容器に入ったお湯がぬるく、また インスタントのコーヒ-はただ色が付いただけで、味も無く、味を付けようと多く入れるが、効果が無く非常にまずい。それでも、2杯飲む。
昨夜 7 CHFを払い、テルモスに入れてもらった紅茶を棚から受け取り、暗い中外へ出て様子を見る。小雨が降り、ガスっていて何も見えない。風も時々吹き、明るくなるまで、再びベッドで待つことにする。
7時頃登攀の準備をして外の様子を見るが状況は変わらない。小屋にいたお客25人程も、誰も登る様子が無い。食堂と外を行ったり来たりして様子を見るが回復する兆しが無い。登るのを諦め下山するパーティも出だした。

食堂が寒いので、薪ストーブ、2ヶ所有るガスヒータに小屋の人が火を点けた、ヒータの前は暖かい。お客のうち外人のカップルだけが残り、残りはみんな下山した。我々も諦め下山することにする。マッターホルン敗退2

雨具を着け、小雨の中出発する。キャンプ場(と言っても、小屋から上に50m程度登った急なガレ場に、2.、3人用テントが離れて数張、張れる程度の条件が悪い場所)の2張りのテントが寒そうだ。
急な所、なだらかな所を ロープウェー シュワルツゼーの駅まで1ピッチで下る。天気は雨が降ったり止んだりで良くない、もちろん観光客の姿は無い。ロープウェーで下っていくにつれ、ガスが晴れだした。
キャンプ場に向かう途中シャモニのキャンプ場で一緒だった茨城県岩井のパーティの一人に出会う。彼らは、モンブランをコスミックの小屋に泊まり、モンブラン タキュールを経由して登ろうとしたが、ガスと風、雪の悪天候で、トレースも消え、登れなかったそうだ。
「とみやす」さんがマッタ-ホルンを登るなら、何日でも天候待ちをし、諦めないで登った方が良いとアドバイスをする。

町中で目の前で焼いた美味しそうな大きなフランクフルト ソーセージを6 CHFで買う。カラシ、ケチャプ、両方とおじさんがソーセージに付けるものを日本語で聞く。みんな両方付けて貰い、小雨が降る中、屋根の下で、立ちながら付属のフランスパンと共にほうばる( ビールが有ったら最高なのに!) テントに帰り、明日の行動について話す。
予定ではツェルマットでハイキングの予定であったが、グリンデルワルトに移動し、メンヒかユングフラウにチャンスを見て、早く登ろうということになった。

夕食はレストランにて、ワインの味が強いチーズ フォンジュを食べる ( 味はいまいちか!) 。キャンプ場の支払をする為、「ながおか」先に帰るが、帰り着いた時は19時で管理人の部屋は既に閉まっていた。   (キャンプ場の管理人がいる時間  8時30分 - 9時45分、17時30分 - 18時45分)
7/25(日)  ツエルマットからグリンデルワルトへ移動      (記・「ながおか」)       晴
グリンデルワルトテント場 グリンデルワルト駅前 グリンデルワルト駅前2
グリンデルワルトのキャンプ場 グリンデルワルト駅前 駅前にて、バックはメッテンベルグ
  起床6時--キャンプ場7:40--ツエルマット駅発9:10--グリンデルワルト駅13:09
 8時10分の電車でグリンデル ワルトに向いたかったが、昨日キャンプ場の支払が出来なかった為、管理人がいる時間まで待ち、支払を済ませ9時10分の電車に乗る。
駅ではその間、日本語の案内の氷河急行に多くの日本人が乗る。ツエルマット→ ブリーク ( 乗り換え ) → シュピーツ ( 乗り換え ) → インタラーケン オスト ( 乗り換え ) → グリンデルワルトと3回電車を乗り換える。
電車料金 41.9 CHF / 人 ( スイス半額チケット使用 )グリンデルワルト駅前の日本語観光案内所でキャンプ場の場所を聞き、駅に荷物を置き、ガイドブックの地図を頼りに、「さとう」さんと「ながおか」がキャンプ場を偵察に行く。
急な坂をどんどん下り、20分かかって、川のそばのグレッチャー ドルフ キャンプ場に着く。管理人室が閉まっていた為、木陰の空いたスペースに「ながおか」のサブザックを置き、再び引き返す。この距離と坂を荷物を持って移動するのは極めて大変なので、タクシ-を頼むことを話す。
駅では置いた荷物が見える場所のレストランに入ったが、人が多く、時間が掛かりそうなので、2、3軒先のハンバ-ガー屋に入る。注文を受けてから、ハンバーグを焼くので時間が掛かったが、日本のファースト フードのハンバーガ-よりは旨かった。
キャンプ場に行く為、駅前の公衆電話でタクシ-会社に電話している最中、BOXの扉をドンドンと叩く人がいて、振り向くと客待ちしているタクシーの女性運転手が携帯を片手に話をしている。タクシ-会社に電話しているはずが、目の前の運転手の携帯に電話しているのだ。荷物が多いので、大きなタクシーが必要の旨を話すと、帰ってから乗り換えてくるので、しばらく待つように言われる。
しばらくして到着したワゴンのタクシ-に荷物を積み込み、6人乗り込んで、キャンプ場に向かう。(タクシー 25 CHF、チップ 5 CHF)キャンプ場の受付を行い、テントを張る。明日ユングフラウ ( 4158m )を登るので、食糧、トラベラーズチェックの現金化、切符購入、 飛行機のリコンファームを行う為、町に出る。ユングフラウ ヨッホ往復切符75.5 CHF / 人 (半額チケット使用 )

夕食はホテル アイガーの1階にあるレストラン ( 日本の女性従業員がいて、料理の内容等について日本語で聞くことが出来る ) でスイス郷土料理を食べる。
キャンプ場に帰ると、内田陽一と書いたテントが有り、もしかして岳人にモンブランやマッターホルンを紹介している人かもしれないと思い、話をすると其の通りであった。氏には失礼だが、腹が出たおじさんで機敏に行動出来るようには見えなかった。

(日本語観光案内所のオ-プン時間 9 - 12時、14 - 18時 キャンプ場のオ-プン時間 8 - 10時、17 - 20時)    (キャンプ場料金 10 CHF / 日 X 6 人 X 3 日 = 180 CHF)
7/26(月)  ユングフラウ(4,158m)を目指す        (記・「ながおか」)           晴
ユングフラウ全景 ユングフラウを登る途中 ロートザッテル
ユングフラウ全景 ロートタールホルン東北東稜 ロートタールザッテルの退却地点
起床5:00-キャンプ場6:12-グリンデルワルト駅6:32/7:19-ユングフラウヨッホ駅8:46/9:25-ロートタールザッテル手前13時-(「ひがの」、「おしやま」、「さとう」、「さだこ」、引き返し点)-ピーク(「ながおか」13:38、 「とみやす」13:44)
ヨッホ駅トンネル入口17:05-レストラン17:30〜18:00-最終電車18:10-グリンデルワルト駅19:40-キャンプ場21:00
ユングフラウ ヨッホへ行くには途中 クライネ シャデック駅でヨッホ行きに乗り換え、アイガーのトンネルの中 アイガー グァント駅、アイスメーア駅の2ヶ所に停まり、北壁にぶち抜いた窓から北壁、ミッテル レギー ( 東山稜 ) を見ることが出来る。
ヨッホ ( 3454m ) の駅は鉄道の駅としてはヨーロッパ最高地点に位置する。 駅はトンネル内にあり、アレッチ氷河へ降りる個所が判らず、エレベータで上下した後は階段を歩いてトンネル出口に向かう。
出口で準備し、雪上車が通った跡、アレッチ氷河をトユングフラウへの氷河ラバースし、ユングフラウの取付に向かう。取付までの氷河に2ヶ所のクレバス有り。取付でアイゼンを着け、大きなクレバスを慎重に乗り越す。岩稜基部には雨量観測の装置が設置。岩稜を下ってくるパーティとすれ違う。

100m程登ったルンゼでザイルを付け、プルジックで登る。そこから左に200m程トラバースし、雪の急な個所を登り切るとユングフラウが見えてくる。なだらかな氷河を登っていくと、大きなクレバスが有り、雪が一部つながっている所から雪壁を登る。クレバスのところで外人二人が休憩していた。我々がノーザイルで行動すると、ザイルを着けないのかと聞いてきた。
雪壁から雪稜になったところを100m程登り切ると、左側に2、30mのトラバースが有り、そこから上部に向かう。外人二人が降りて来たが、トップがトラバース部でスリップ。ザイルを着けているので、1、2mで止まった。我々の所に来て、ラストを確保するが、その確保の仕方、動作がいかにも素人ぽい。多分お客とガイドで、トップが技術的に大したことが無いお客 ( 技術に自信が有れば、ガイドは雇わない )、ラストがガイドであろう。

トラバースの基部でこれからザイルを着け、行動するには時間が掛かり過ぎるので「ひがの」さん、「さとう」さん、「おしやま」さん、「さだこ」は引き返す。
この頃から風が強くなり、ガスが出てきた。上部は確保用の鉄棒が3、40m間隔に設置して有り、外人はそれを利用して確保している。斜度45 ? 50度の所をストック 2本使い、快適に登る。分かれた時間からあまり時間が掛からず頂上に着き、ガスで何も見えない中、一応360度見渡しすぐに下る。
途中登ってくる「とみやす」さんとすれ違う。先程の大きなクレバスが有る場所で、ヤッケを脱ぎ、ジェル状のスポーツドリンクを飲み、少し休憩する。ガスっている中、トレースを見失わないように下る。
岩稜の所で先に下った「おしやま」さん達の姿を見かけ、コールする。また、「とみやす」さんのコールもガスの中から聞こえる。岩稜のルンゼで懸垂をしているみんなに追いつき、「とみやす」さんまもなく合流する。
氷河に降りる岩稜基部の大きなクレバスもザイルを着け、慎重に乗り越す。4時頃にはヨッホの駅に着くと思い、ガスの中、外人の先行パーティの姿を追いながら氷河を行動する。この頃は駅の建物がガスの中、時々見えていた。先行パーティがメンヒの小屋に向かうと思われたので、我々はそれと違う方向に進む。

ポールがあり、雪上車の跡が有ったので、高いところに向かって進む。かなり歩いたが駅の建物が見えないので引き返し、逆方向に戻る。ガスの中、時々見える氷河の真ん中のテントの前を2度目に通過する時、テントの住人に駅の場所を聞く。相手はヘッドホンで音楽を聴きながら、テントで横になりくつろいでいる。相手の言葉はドイツ語なのでよくは判らなかったが、左方向を指し、次は右に行け、駅まで約30分位と私は解釈する。

其の通りに行動するが、氷河のガスの中、目標物が無いので良くルートが判らない。ガスの切れ間にわずかに左上の高い所に建物が見えるが、すぐ消える。30分以上行動したが、駅らしいところに出ず、もう一度戻り、上部を目指し、雪上車の跡、ポールにそって歩く。
完全にリングワン デリングをしている。先行した「とみやす」さんが朝準備をしたヨッホ駅へのトンネルをようやく探し出す。
風は少しあったが、気温はそんなに寒くないので、これ以上ルート ファインディングに時間が掛かるようで有れば、雪を掘りビバークを覚悟したが、駅に戻れて幸いであった。

全員帰りの電車が気になり、トンネル内のホームに向かって必死に走る。それとは反対にのんびりとこれから氷河を見に行く観光客に出くわす。駅のセルフ サービスのレストラン のカウンタにいた韓国人のお兄ちゃんに最終電車を聞くと、40分前に出たと返答があった。
それでは今夜はステーション ビバーク!外の雪の中よりは遥かに条件が良いとみんなで話し合う。空腹なので、コーヒー、サンドイッチ、韓国産激辛カップラーメンでみんな腹を満たす。
激辛ラーメンは麺の上が真っ赤になるほど、唐辛子がのっており、本当に汗が出るほど辛かった。「とみやす」さんはコレが気に入ったようだ。ウエイトレスのお姉さんは、大昔のフランスの女優(ミレーヌ ドモンジョ)に似て、セクシーだった。
レストランにいた客はのんびりしているので、彼らは多分ここのホテルに泊まる客だろとうと考えていた。ステーション ビバークのつもりで、のんびりしていると先程の韓国人のお兄ちゃんが ラスト トレーン シックス テンと話しかけてくる。最終電車がまだあると解り、あわてて店を広げていたザックをパッキングし、ホームに向かう。レストランにいた客や氷河を見に行った客は最終電車に乗るつもりで、ゆっくりしていたのだろう。
電車にはどうにか座ることが出来、来るときはトンネル内で停まった2駅も、ノンストップで行く。トンネルを過ぎると外は雨が降っていた。今日は平地も天気が悪かったようだ。グリンデル ワルトの駅では非常に喉が渇いていたのでこの時ばかりはビールよりは、まずコーラと自動販売機で買う。
キャンプ場に帰る途中、韓国レストランで「とみやす」さん、「さとう」さん、「ひがの」さんはうどんを食べ、「ながおか」、「さだこ」、「おしやま」さんはビールを飲む。今日は良く行動した!
7/27(火)  メンヒ登頂のためメンヒス・ヨッホ小屋へ     (記・「ながおか貞」)      晴
メンヒ全景 ヨッホ小屋より ヨッホ小屋よりアイガー稜線
メンヒ全景 快晴のヨッホ小屋から ヨッホ小屋から夕日に映えるアイガーの稜線
起床7:00−キヤンプ場出発8:30−グリンデルワルト駅発10:15−クライネ・シャイデック駅着10:50−クライネ・シャイデック発11:30―アイガーグレッチャー着11:40−ユングフラウヨッホ駅着12:22−トンネル出発13:40−メンヒスヨッホ小屋着14:38−チェクイン13:00夕食18:00−就寝21:00
今回のアルプスで、頂上に1度も立てない寂しさは残る。ラストチャンスと思い、日本語観光案内所でメンヒスヨッホ小屋の予約を頼んでみた。半ば諦めていたが、意外にも予約OKとの事、 よかったー・・・・ 

「さとう」さん、「ひがの」さん、私の3人はメンヒ登山へ。  「とみやす」さんは、友人と待ち合せのため再びシャモニへ、  「おしやま」さんはハイキング、  「ながおか正」は、キャンプ場でのんびり過ごす事で話がまとまり、それぞれ別行動となった。

今日あたりから天候も安定してくるとの予報に期待する。小屋泊まりの計画の為、早立ちする事もないので、朝はノンビりした。 メンヒ登山で、もし、天候、技術、体力面で不安材料があれば、無理をせず中止し、トレッキングに切り換えることを3人で確認した。
「とみやす」さんは、日本人観光案内所でシャモニ行きの切符を購入するはずだった。しかし、ここでは取り扱っていなかった為グリンデルワルト駅で購入した。私達もユングフラウヨッホ行きの出発時刻(10:15)を確認した。
その後、皆でスーパーへ買い出しに行った。残留組は「今晩盛大に宴会だ」と宴会の為の食糧とワインを調達。メンヒ登山組は、会計担当を「ひがの」さんに任せ、行動食と朝食を購入する。(「ひがの」さんが、念入りに行動食を選んでくれた。)

シャモニ・ツェルマット・グリンデルワルト・と12日間行動を共にした「とみやす」さんともいよいよお別れだ。私は、手取り足取り指導して頂いたおかげで、思い出いっぱいの山行をお土産にする事が出来た。
「とみやす」さんに御礼を言い、グリンデルワルト駅へ向かった。 ユングフラウ登山の日グリンデルワルト駅は、始発電車のためか人もまばらだったが、今日は10:15発と時間的に遅い出発なので、観光客やトレッキング客でいっぱいだった。
クライネ・シャイ゛デック駅で下車。ここは、ユングフラウヨッホ行きと、ブェンゲン行きとの分岐の駅なので乗り換え駅となる。ユングフラウヨッホ行きの電車を遅らせ、眺めの良い場所で朝食にした。クライネ・シャイデック駅にはホテルもあり、トレッキングには最高の場所だ。ここでも日本人観光客がトレッキングへと出かけていた。
 ベンチに腰掛けていたら、ハイキングコースをチョロチョロと横断する小動物数匹を「さとう」さんが発見。私も目を凝らし観察していると、10〜15センチ位でオコジョに似た胴体の細長い動物が、ちらちらと草むらから顔を覗かせていた、なんとも可愛らしい小動物だった。

朝食を済ませ、ユングフラウヨッホ駅行きに乗る。 登山電車は、4〜5分おきに2両編成で出発している。シーズン中なので臨時登山電車を増発のようだ。前日全員で乗った登山電車に再び乗り、車窓からの素晴らしい景色やお花畑を再度楽しんだ。アイガーグレッチャー駅では5分間の停車時間がある。私達は昨日アイイガーの窓からの景色を眺めていたので、座席で出発を待った。
40分程でヨッホ駅に到着。昨日来ていて駅の様子が判っていたので、行きたい場所に難なく移動でき気分的に安心だった。元気付けに、昨日食べた韓国激辛インスタントラーメンを食べようとカフェに行ったところ、すでに韓国人や台湾系中国人観光客でごったがえしていて、食べられる状態ではなかった。唐辛子たっぷりのなかなか美味しいカップ麺で、「とみやす」さんも気に入っていた。

今日のユングフラウヨッホは、素晴らしい晴天に恵まれ、最高の景色を見せてくれた。デッキに出てユングフラウやメンヒを眺め、山をバックに記念写真撮影。「ひがの」さんも写真撮影に熱中していた。

セルフサービスレストランで、スパゲティーミートソースとコーラを注文した。「食った、食った」と膨れたお腹を押さえ満腹状態の3人。トンネルへ移動、いよいよメンヒスヨッホ小屋へ。
トンネルの外は、氷河体験や犬ぞりそしてミニスキー等を楽しむ観光客で賑わっていた。小屋へ向け歩いていると軽装の観光客とすれ違う。なんとスニーカーの人もいて驚いた。ここは、ユネスコ世界遺産の観光地なのだ。
紺碧の空の下、昨日と反対方向のメンヒスヨッホ小屋へ向け快適な雪面歩行である。時々立ち止まっては、昨日歩いたユングフラウを眺めながら「昨日が今日のような天候だったら」と悔しがった。
「さとう」さんが、アイガーはどの方向なのだろうかと山々を見渡していた。勿論私が把握しているはずがない。「ひがの」さんと確認しあっていたが、なかなかつかめないようで、「ひがの」さんに「5フラン掛けよう」と言っていたが、「ひがの」さんからの「OK」の返事無し。2人の会話のやりとりは、いつ聞いても楽しい。
明日登るメンヒが間近に迫り、稜線に下山中の登山者が見えて来た。「明日登るのだ」と私はメンヒを食い入るようにみつめながら小屋へと向かった。メンヒの取付は、小屋からすぐのようだ。コースタイムより30分程早く小屋へ着いたが、15:00からのチェックインまでにまだ時間があるので、アルプスの氷河と岩と雪の世界、素晴らしい景色を堪能した。

アイガー側の雪原から小屋方面に向けてトレースが有り、2人の登山者が小屋に向かって登っている姿が見えた。チェックインの時間になったので、「さとう」さん、「ひがの」さんに受付をしてもらった。
荷物持って部屋へ移動すると、グリンデルワルトのキャンプ場で一緒の岩手のメンバーと同室であった。彼らは明日、アイガーに縦走するのだそうだ。部屋は2段ベットになっていて、14〜15人位は泊まれそうだった。
夕食の時間まで2時間くらいあるので、それまで自由に過ごした。夕食は、岩手のメンバーと同じテーブルに座った。まずビールを注文、我々は中ジョキ、岩手の先生達は大ジョキで明日の成功を願い乾杯をした。
今晩のメニュ-を楽しみにしていると、大きな器にスープが運ばれ、バジリコのとても良い匂い がただよった。次は野菜サラダが運ばれ、次にきたのはなんとお昼に食べたスパゲティミートソースだった。
これにはさすがにビックリした。しかし、明日の登山に備え、エネルギ-を蓄えておかなければならないので、有り難く頂いた。スパゲティが足りなかったのでお代わりを頼んだ。
岩手のメンバーは食欲旺盛だった。 夕食後、部屋に戻り明日の準備を済ませ、ベットで横になり消灯を待った。ビールの影響なのか、夜中身体が暑くなり、なかなか眠れなかった。
7/28(水)  快晴に恵まれたメンヒ山頂へ  (記・「さとう」)    晴 
                          
(「ひがの」、「ながおか貞」、「さとう」の3人)
メンヒの岩稜 メンヒの岩稜2 ドコマデモ蒼い空
岩稜と雪稜を交互に登る 岩場は易しいがザイルで確保 どこまでも蒼い空
メンヒ最後の雪稜 メンヒ山頂 メンヒを下降開始
最後,、雪庇の雪稜を越える やったー 山頂だー ナイフリッジで、登り、下りのすれ違いが大変
 メンヒスヨッホ小屋5:40--メンヒ山頂8:40/9:10--メンヒ取付点11:30--ヨッホ・トンネル入口12:07--ヨッホ駅12:35-アイガーグレッチャー駅13:25--(アイガートレイルをトレッキング)--アルピグレン15:35--グリンデルワルト駅16:20-キャンプ場16:45
夜中、目覚めてトイレに行くと星空だった、天の川が真上にある、けして星がまばゆくきらめいている訳ではない、心がはやる、最後の最後に神がほほ笑んでくれた。
キャンプ場で知り合った岩手の先生達4人はアイガーへの縦走をするらしい、ヘッドランプで行動を開始した。我々は安全を考え、明るくなるのを待つ。
小屋から5分ほど戻ると、メンヒ南東稜へ取り付く岩場にでる。落石に気をつけながら高度を上げると、部分的に急な雪稜が出てきた。アイゼンを着けコンテで登るが、すぐ岩稜地帯だ。ホールドがしっかりして特に困難なところは無いが、万一を考え、時々スタカットを交え確メンヒ最後の雪稜実にビレイをとる。
やがて岩稜から雪稜に変わり傾斜も強くなってきた。日も上がり雲一つない空はダークブルーに染まる、サングラスが欲しい。急な雪稜の要所には鉄棒が埋め込まれ、ビレイポイントにしながら、「さだこ」さんを真中に入れ「さとう」、「ひがの」のツルベで登る。
単独の人が先行、我々は2番手である。雪稜はナイフリッジとなり片側は雪庇が張出している。左右どちらに落ちても、取り付き地点までノンストップ急行間違いなし。

急な雪壁を越え、傾斜がゆるくなると、その先に何もない、向こう側が見える、山頂だー。
先ずは握手を交わす、写真を撮る、パンをかじり水を飲む。全周囲さえぎるものなし、遠くマッターホルンまで望まれる。ピーカンのアルプス全山を4,099mの山頂から水平位置で眺められた。
程なく外人パーテーが着く、「コングラッチレーション」、笑顔で握手を交わす。 「お先に!」 狭い山頂に別れを告げ、下りにかかる。 雪稜を降り始めると、次々と外人パーテーが上がってくる。交差するのがやっとで、いつまで待ってもきりが無いため強引に降りる。
途中、ビレイを取りながら、慎重に、慎重に、多少時間がかかっても安全第一、雪稜と岩稜の繰り返し、氷河に遊ぶ人影アイガー北壁の下が大きくなると、やがてフィナーレだ。待ち時間が結構あったため、登りとほぼ同じ時間を費やした。雪原に降り立ち改めて握手。登攀具を外しサッパリしてヨッホ駅に下った。

今日は体力的にも余裕あり、予定通りアイガーグレッチャー駅で降り、アイガートレイルをトレッキングだ。
北壁の真下のお花畑をノンビリ歩く、いつまで歩いてもアイガーの壁が続きスケールの大きさが伺える。花には少し時期遅しの感があるが、ハイジーの世界、牧歌的な風景を堪能し、アルピグレン駅までハイクを楽しんだ。
今では通い慣れた登山電車でグリンデルワルトへ無事到着。
7/28(水)    ひとり アイガートレイルをトレッキング     (記・「おしやま」)           快晴
  キャンプ場7:35-グリンデルワルト駅8:20-アイガーグレッチャー駅10:00/10:40-展望台12:30-グリンデルワルト駅前14:20-キャンプ場15:30
グリンデルワルトの駅で初めてキップを買って見る、中年男一人旅の始まりである。
クライネシャデックで降りる。小高い丘に上がり写真を撮り快晴の中一人のんびりと歩き出す。まだ早いせいか歩く人もすくなく貸し切り状態のハイキングだ。アイガー氷河、違った位置からのアイガーを眺めることが出来ました。
アイガーグレッチャー駅前で駅ホーム踏み切り部分に列車が止まっているため、ボサーッと移動するのを待っていたら車掌さんらしき人が声をかけてくる。「ユウ・ゴオー」と言ったと思う(はっきり判りません)「オー・イエス」と答えるとなんと車掌さん気をきかしてドアを開けてくれるではないか、手を振り中へ入るよう促す、「サンキュウ」と声をかけるとバイバイと手を振ってくれた。

天気もいいし、気分も最高!、駅上部の360度展望のよいところでパンをかじり煙草をふかしヨーロッパ遠征の満足感に浸った。ヨーロッパの空気にふれただけでも価値のある旅だ。いろいろな事を思い巡らすこと30分、腰を上げ歩き始める。
アイガーの日陰では涼しく陽のあたる処では暖かい、さわやかなトレッキングが続き行きかう人も多くなってきた。途中沢の流れと言うか、滝と言うのか、岩にあたり噴水の様に水しぶきを上げ光の加減では虹でも出そうな光景だ。またその水の流れが長い年月をかけて削り取った岩のみごとな曲線美、長さといい、深さといい、スケールの大きさ、違いを見せつけられた。その脇に水量の多い時に出来たであろう角の取れた小石もみごとでした。

アルビレン駅方面分岐を過ぎ、なおも お花畑の中のトレッキングが続く。グリンデルワルドの見える展望台、この辺より樹林帯のなかのトレッキング、なだらかなくだりコースが続く。グリンデルワルド街はずれの車道、途中の交差点で夕べキャンプ場で仲良くなったサイクリング一家の少年と偶然会う、インターラーケンに行くとのこと、幸せな家族の楽しい旅を祈る。

一人旅の仕上げに駅近くの店でビールを飲んで閉幕とする。キャンプサイトに着くと、 メンヒ登頂隊、「ひがの」さん、「さとう」さん、「さだこ」さんに満足そうな顔で迎えられビールで乾杯をする。遠くマッターホルンが見えたそうです。よかった、よかった。         (この朝、一番で「とみやす」氏は1人 シャモニーへ移動する)
7/29(木)  下グリンデルワルト氷河へトレッキング       (記・「ながおか貞」)      晴
フィングステックへの道 フィングステック小屋近く フィッシャーホルンをバックに
フィングステックへハイキング 下グリンデルワルト氷河をバック フィッシャーホルンを見ながらビールを飲む
起床6:00―キャンプ場出発9:15―ロープウェイ乗り場9:30―フィングスティック9:35―ゲート入り口9:40―休憩10:20レストランシュティレック10:50―レストラン出発11:30―キャンプ場到着13:00
 朝食を準備していなかったので、街のパン屋へ買い出しに行った。店内に入ると、焼きたてパンのいい匂いが、プーンとし朝から食欲をそそった。
美味しそうなパンがたくさんで、どれにしようかと随分まよってしまった。リンゴが丸ごとパイ生地に包みこまれたパンと、シナモンが練り混まれたパンを購入した。
今日は、私達が滞在しているキャンプ場の真向かい見えるフィングスティックに、ロープウェイで登り、下グリンデルワルト氷河へハイキングに行く。フィングスティックロープウェイ乗り場までは、キャンプ場から徒歩10分程である。
キャンプ場左手頭上に、ロープウェイが見えている。ロープウェイに5分程乗り、フィングスティック駅舎の裏手からアイガー方向に歩いた。牧草内に登山道があるので、ゲートを通り進んで行く。入口近くに、ぶたと乳牛が寝そべっていた。地元のおじさんが糞を集め、車に積む作業を脇目もふらず行っていた。
ここを過ぎると、右手下にグリンデルワルトの美しい風景が一望出来き、フィングスティックからの村の眺めは、本当にすばらしい。いつも眺めていたメッテンベルグの岩壁下の登山道には、高山植物が咲き、我々の目を楽しませてくれる。

コースを10分程歩くと分岐となり、大きくカーブを回り込んだら、、キャンプ場から見えた下グリンデルワルト氷河が前方に見えてきた。
氷河の奥にはフィッシャーホルンの白い頂稜がそびえている。ヨッホ小屋からアイガーと対峙して見えた山だ。岩壁の淵を蛇行するように歩いていると、氷河が間近に迫って来た。
「ひがの」さん、「さとう」さん、「ながおか正」は、登山道に咲いている花の写真を撮っていたが、「おしやま」さんと私は、どんどん先へ歩いて行った。登山コース全体は、崖の淵を歩くので谷側にフェンスやワイヤーなどが張られ安全対策がなされていた。
谷を挟んだアイガーの東側の岩壁がドーンと目の前に迫ってくる。谷は深いので、登山道から谷底を見ることは出来なかった。だんだん頭上の山の傾斜がゆるやかになり、岩壁側の草地も広がって、花もたくさん咲いていた。
岩壁を回り込んだら、レストランが見え、外にカラフルなパラソルが開いていた。レストランの回りに柵が張られ、中には、2頭のロバらしき動物が放し飼いしてあった。ハイキングはここで終了だが、ここから先はシュレックホルンの登山道だそうだ。私達の横を、シュレックホルンへ登る登山者が数人通り過ぎていった。トイレに行きたくなったが、トイレだけ使用するのも悪いので、何か飲む事にした。
「ひがの」さん、「とみやす」さんはコーラを、他の4人はビールを注文した。コインが沢山あったので、支払いは全額コインでした。レストランを後にし、しばらく歩いていると後方からなにやら叫ぶ声が聞こえてきた。
振り返るとエプロンをした少年2人が私達の所にかけより、右手にしっかり握ったレシートを差し出し、ミネラルウオーターの料金を支払うようにしきりに訴えている。私は、先程支払った時のレシートを見せ、夫に説明してもらうのだがなかなか納得しない。
どうも、私達が食い逃げしたのだと勘違いしているようだ。少年の内の一人がレストランに戻っていったので、納得したかと思いきや今度は青年を連れてきた。
彼の話では、4人連れの客が支払をせず行ってしまったらしく、「ひがの」さんが先に行ってしまっていて、この場にいたのが私達4人だったので、その4人が私達と思いこみ青年もお金を払えと必死だった。夫が、レストランの主人に全額コインで支払をし、5CHFのチップを渡した事を説明しただが、青年もなかなか納得せず我々も大変こまってしまった。
しかし「ひがの」さんが戻り、5人になったので半信半疑ながら解放してくれた。とちょぴり不愉快ではあったが、気持ちを切り替えその場を後にした。スイス最後のレストラン

帰りはコースを変え、グリンデルワルトの街方面の登山道を下ると、キャンプ場へ直接下ることが出来た。夕方、グリンデルワルトの街へ出かけ、駅で明日出発のチュウリッヒ行きのキップを購入し、タクシーの予約をも済ませた。

今日はグリンデルワルト最後の日なので、レストランで豪華な食事をする事にし、前回入ったちょっぴり高級なレストランに入った。シェフの創作料理(子羊肉・鶏肉・ソーセージ)を注文し、先ずは、ビールで乾杯。いつもと違い、少々高めのワインも飲んだ。グリンデルワルトの最後の夜が、レストランで盛大に終わった。


7/30(金)  グリンデルワルトよりチューリヒへ          (記・「ながおか貞」)       晴
グリンデルワルト近くの牧場 花一杯の民家 フイッシャーホルン
キャンプ場近くの牧場 どの家も花が一杯 フィシャーホルンとアイガ-東の壁
起床4:30-キャンプ場出発6:15-グリンデルワルト発6:45-インターラーケンオスト7:17/39-チュリッヒ空港着10:16―チュリッヒ空港発13:30
出発の準備を終え,、6:20分に予約したタクシーが時間通り来てくれた。予約は女性ドライバーにしたが、今日のドライバーは男性だった。
歩きで急坂を登れば死ぬおもいだろう。早朝なのでグリンデルワルト駅も人はまばらだ。6:45発チュ-リヒ行きの始発電車に乗った。

慣れ親しんだグリンデルワルトの街と、急峻な谷間の風景と、今日でお別れだ。山と牧草地と湖の有る景色もいつしか街へ近ずく。チュ-リヒまでは、インターラーケンオストで乗り換えするだけだ。
全員荷物が重く、乗り換えが1回で助かった。インターラーケンオストで乗り換えると2階だて列車であった。私達夫婦は禁煙車両、「おしやま」さん、「ひがの」さん、「さとう」さんは2階の喫煙車両に乗車した。
しばらくして、「ひがの」さん、「さとう」さんが私達の所へ移動して来た。途中で兵役軍人の若い団体が乗り込み、喫煙車両は、煙りがむせかえるほど充満し我慢も限界であったらしい。

禁煙車両のご婦人が乗る静かな車両に来てほっとしていた。女性乗務員が検札に来たので、チューリッヒ空港に停車するかを確認し、切符を出したところ料金が足りないと彼女が言った。
私達の持っていた切符は、チュ-リヒ中央駅までの乗車券だった為、差額を支払った。タバコ好きの「おしやま」さんがさすがに「煙たい、煙たい」と移動してきた。

チューリッヒ空港に到着後、荷物の手続きをする。ゲートに入るまで時間があったので、軽食喫茶でピザとビールを注文した。私はチューリッヒ在住の親戚と空港で会う手筈だったが、空港内ですれ違いとなってしまった。空港での搭乗手続きはスムースで、順調に飛行機に搭乗し一安心だ。

離陸後まもなく、雲の合間に白く輝くヨーロッパアルプス山脈が見え隠れする。
1万メートルの天空から見下ろすと、どの山かは定かでないが、あの白い頂きのどこかに足跡を残した。テレビや雑誌の単なる絵でしかなかったアルプスに、各人思い出を残す事が出来た。

2週間の苦しさや、楽しさを思い起こしつつ、うつら うつら機上の夢の世界をさまようのでした。 尚、今回利用したシンガポール航空は、低料金のわりに食事は美味く、接客サービスも良く大変満足だった。
7/31(土)     帰国の途                  (記・「さとう」)        晴
シンガポール着7:30/9:50発--成田17:37--駐車場18:40--小山21:30
軽めの機内食を済ませると、やがてシンガポール空港へ着いた。2時間の乗り換え待ち時間である。日本への空路は、当たり前だが日本人が多くなり現実が近くなる。

湿度が高い、むし暑い成田に降りる。荷物を引き取り駐車場へ迎え依頼の電話をする。「さだこ」さん、土産をトイレに忘れたが、フロントに届いていて事なきを得た。
筑波学園都市で久しぶりにラーメンと餃子を食べホットした。意外と早く「おしやま」邸に着き、急ぎ帰宅した、17日間、色々ご苦労さまでした、お疲れさまでした。
 8.装備
共 同 装 備
品  名 仕   様 (担当) 数量 品  名   仕    様(担当) 数量
テント ダンロップ 6人用、アライ 3人用(含むフライ) 2 ザイル 9mmX45m 50m 3
テントマット (日)、(富) 2 ハンマー (長)、(富)バイル (佐) 3
ツエルト (日)、(佐)、(押) 3 ハーケン (長) 6
コッヘル 3段重ね 1 高度計 (長) 1
フライパン (長) 1 ろうそく (現地購入)  
水用タンク 折り畳み 10L(会備品) 2 目覚まし時計 (長) 1
コンロ台 ベニア(30cm角) (日)(佐) 4 ワイン抜き (日) 1
おたま、しゃもじ   各1 裁縫道具 (長) 1
EPIヘッド (日)、(長) (佐) 3 胃腸薬、頭痛薬、バンドエイド、目薬    1式
EPIボンベ 250 ml X 10 現地購入 10 湿布薬 (日) バンソウコウ(靴ズレ)    1式
LEDランプ 単三予備電池 (長) 1 お茶、梅干、のり   少々
包丁 (貞)、(佐) 2 ガイドブック ? 3箇所 各1
プラスチック皿、コップ (佐) 数枚 スポンジ 食器洗い用(貞) 1
  個  人  装  備 数量   個  人  装  備 数 量
ザック 1 アイゼン 1
シュラフ、シュラフカバー 各1 ピッケル含むピッケルバンド 1
マット小型 1 ハーネス、ヘルメット 各1
スタッフバッグ10、20、40 L(個人装備収納用) 各 1 エイト環、 1
手袋ウール又はフリース(含む予備) 3 カラビナ 6
目出帽ウール又はフリース 1 シュリンゲ 4
スパッツ 1 クライミング グローブ 1
ナイフ 1 ストック 2
タオル、手ぬぐい、ハンカチ大、小 各 1 カメラ、予備電池 1
食器大、小 各 1 ヘッドランプスペア電球、電池 2
はし(塗りはし) 1 ザックカバー 1
水筒(ポリタン)ペットボトル 1〜2 L 現地購入可 1 ロールペーパ 1
ライタ 1 サングラス 1
テルモス0.5〜1 L 1 コンパス (磁石) 1
靴下ウール又はフリース(含む予備) 2 筆記用具 1
傘、雨具 各1 細引き洗濯物用  少々
長袖シャツ、タイツ 各1 洗濯ハサミ、ハンガー 少々
セータ- or フリース、ヤッケ 各1 洗濯石鹸 1
軍手 1 替え下着Tシャツ、パンツ 2 〜 3
帽子、バンダナ 各1 ウエストバック 1
洗面用具歯ブラシ、歯磨き粉 1 行動食ウイダーゼリー、ヨウカン、 少々
日焼け止め 1 電卓(佐)(「さだこ」) 2
ひげ剃り、カミソリ、爪きり 各1 会話集 1
着替え一式シャツ、ズボン 1 〜 2 ルート解説資料 別途
石鹸、シャンプー 各1 パスポート 1
ゴミ袋 少々 クレジットカード 1
眼鏡予備 1 トラベラーズチェック 別途
靴、靴紐予備 1 ユーロ、スイスフラン 別途

       9.花の写真集

         日本の花もよく判らないのに、こちらのは当然わかりません、
         あしからず。(写真撮るだけましかもね!)