2008年 7月 ヨーロッパアルプス山行報告 山岳会Topへ
 ・期間  7/12(土)〜29(火)18日間

 ・メンバー 「ながおか正」・「さだこ」

 1.   始めに
 2004年7月に小山山岳会の仲間 5人でヨーロッパアルプスのシャモニ、ツェルマット、グリンデルワルトの3ヶ所に行ったが、残念ながら悪天候によりモンブランの登頂は果たせなかった。
今回登山、ハイキングを楽しむべく、行く場所をツェルマットとシャモニの2ヶ所に絞り、それぞれを楽しんだ。今回は天気は良かったものの耐風姿勢を強いられるような強風に阻まれ、モンブラン頂上直下で断念せざるを得なかった。天候には恵まれなかったが、体調、高度順化は二人とも問題が無く、登山の過程は十分に楽しんだ。


次回は冬のスキーを楽しみたい。また10年後又は15年後に再びヨーロッパアルプスを訪れたいと思っている。

 2. 行動概要

1 7/12 KLM862便 成田11:30→アムステルダム16:20
KLM1937便 アムステルダム20:25→ジュネーブ21:50
2 7/13 ジュネーブ→フィスプ→サースフェー  時差解消、散策 
3 7/14 サースフェー →シュテルデン・サース→ツエルマット
4 7/15 ツエルマット→ゴルナグラード→ツエルマット
5 7/16 高度順化の為のブライトホルン(4,164m)登山
6 7/17 ツエルマットからシャモニーへ移動
7 7/18 シャモニー域内観光、買物、散策
8 7/19 高度順化の為ミデイへ
9 7/20 ハイキング
10 7/21 モンブラン(4,810m) 
シャモニー(バス)→レズーシュ(ロープウエイ)→ベルビュー(登山電車)→ニ・デーグル→テートルース小屋→パイヨ岩稜→グーテ小屋
11 7/22 小屋→エギュデュグーテ→ドームデュグーテ→登頂断念→シャモニ
12 7/23 ガイアンの岩場、バアロシン、バルムのコル ハイキング
13 7/24 モンタンベール、ラックブラン、 ハイキング
14 7/25 グランモンテス ハイキング
15 7/26 シャモニ観光
16 7/27 シャモニ観光、 キャンプ場→ホテル
17 7/28 KLM1928便  ジュネーブ12:00→アムステルダム13:50
KLM861便 アムステルダム15:20→成田
18 7/29  →成田9:45

 3. 行動詳細

 7月12日(土)       1日目 小山 → 成田 → オランダ アムステルダム → スイス ジュネーブ

 自宅出発600−成田空港着811  娘達に見送られ、成田の駐車場パーク500へ8時前に着き、駐車の手続き終了後、空港へ送ってもらう。

各国のテロ騒ぎで今年の7月から成田空港の受託手荷物の検査方法が、カウンター前でのX線検査からインライン・スクリーニングという方法に変わった。そのため受託手荷物及び機内持込み荷物の検査が一段と厳しくなっている。

我々は受託手荷物の中にライター、マッチを余分に入れていたので、それらを全部取り出し、持込み荷物にライターを規定通り一個入れ、残りは残念ながら危険物処理ボックスに捨てる。

KLMオランダ航空(オランダ経由ジュネーブ行きの飛行機を利用)の受付カウンターでは受託手荷物の重量が20kgから6kgほどオーバーする。超過料金を払うのも馬鹿らしいので、オーバー分を持込みのザックに無理やり詰め込み、21kgでパスする。そのぶん持ち運びや飛行機内の頭上の荷物棚へ持ち上げが重たくなった。

オランダ・アムステルダムのスキポール空港では、ジュネーブへの乗継までの時間が4時間も有るので、広い空港内をゆっくりと物見遊山が出来た。

ジュネーブ空港に到着後、今晩のビバーク地を求めて空港内を探し回る。適当ジュネーブ駅でのビバークな場所が見つからないので、案内カウンターでジュネーブ市内か空港近くの安いホテルを聞き、パンフレットをもらう。

しかし、空港周辺には高いホテルはいっぱいあるが、安いホテルは少なく、時間も遅く、電話で問合せるのも面倒だった(英語が通じるか また会話が成立するかが疑問でもあった)ので諦めて、隣の国鉄駅へ行く。

構内のトイレの近くの目立たない場所に数人寝ているのを見つけ、我々も早速マット、シュラフ カバーを出し、寝る体制に入る。しばらくして見回りの駅員に、これから駅のシャッターを閉めるのでここを立ち退くように言われ、再び空港側へ移動する。空港建物の玄関の外に屋根が有る一角を見つけ、そこでビバークする。

外は小雨が降り、気温が低いので、シュラフカバー一枚では寒く、熟睡出来なかったが、相方はしっかりと寝ていたようだ。朝方、空港内のゲームコーナーにみたび移動し、そこの空いている暖かいスペースで1、2時間程度熟睡ができた。周りには何人もの若い女の子が同様に寝ていた。

 7月13日(日)雨    2日目  ジュネーブ → サース・フェー

起床 4:40  雨の為、ツェルマット行きの予定を途中のサース・フェーに変更する。

サースフェ土産屋のマーモット

スイスハーフチケットとフィスプまでの乗車券を購入後、8:27発のブリーグ行きに乗車。レマン湖沿いのローザンヌからマルティーニ、シオンを通って、フィスプで下車する。

フィスプの駅前にポストバス専用の立派なバス停が有り、スーパー(コープ)で昼食のパンを買い、11:10発のサース・フェー行きのバスに乗る。

サース・フェーは13の4000m峰が連なり、周囲を氷河に囲まれた村で、スイス最高峰のミッシャーベル連山の麓、1800mの高原にあり、フィスプからバスで50分程のところに位置する。宿はバス停に着いてから、壁に貼ってある案内板の中から、我々が一番理解しやすい日本語で書いてあるBB ( ベッド&ブレック ファースト ) のホテルに電話をし、今夜の宿をゲットする。
この村はこぢんまりとしているがツーリスト用のベットが約7700あり、値段、場所を問わなければ、宿泊先の心配はなく、夏場でもスキーの合宿に大勢の若者が集まるようである。

今回、ここを訪れたいと思った理由は、3500mのミッテル・アラリン(展望台)から4027mのアラリン山を眺め、4000mの山々に囲まれた谷をハイキングし、マーモットに出会うこと。しかし天気が悪く希望通りにはならなかったが、それでも走るとすぐに通り過ぎてしまうような小さな素朴な村を歩き、雲の晴れ間から時々見え隠れする雄大な氷河に囲まれた麓を少しだけ散策するだけでも大満足であった。

 7月14日(月)曇り   3日目 サース・フェー → ツェルマット

6;00起床、昨日の雨は2500m以上の高度では雪になっている。バイキングの美味しい朝食をとり、ホテルを8:40に出発し、9:03のフィスプ行きのバスに乗る。途中小さな村のシュテルデン・サースで下車し、駅からツェルマット行きの登山電車に乗り換える。途中ですれ違ったグレッツエルマットのヤギチャー・エキスプレス(氷河特急)には沢山の日本人が乗っていた。

 10:40ツェルマット到着。4年前にも来た駅から7,8分ほどの小さいが近くて便利なキャンプ場に向かう。着いた時は10張ほどだったテントも、夕方には30張り以上に増えた。ガス カートリッジが11フラン(1150円)で、ビックリするほど高い。

奈良県から来ている森田さん親子は四日間も雨に降られ、どこにも出掛けられなかったので、明日から天候が良くなるのを楽しみにしているらしい。

 7月15日(火)晴    4日目 ツェルマット → ゴルナグラード → ツェルマット 

 ゴルナグラード行きの登山電車がツーリストで込み合う時間帯を避け、6:10にキャンプ場を出発。7:10の始発まで駅の周辺で時間をつぶす。この時間で見かけるのは早起きしてツエルマット散歩する日本人ツーリストばかり。

ゴルナグラード方面に仕事に行く地元の人達も乗り込み、日本人も十数人いたが、さすがに団体はいなかった。我々が左側の座席に座っていると、地元の御婦人が「マッターホルンは右側が良く見える」と親切に教えてくれたので、右側に移動する。雲ひとつ無い晴天、車窓からの景色は本当に素晴らしく、右手にマッターホルンを映しながら勾配のきつい傾斜を登山電車はゆっくりと登って行く。

マッターホルンを眺めながら、4年前に泊まったヘルンリ ヒュッテや、ヘルンリ稜の下部を少しだけ登攀したことを思い出す。森林限界を越え、標高が上がるにつれ雄大な山並みが広がり、ゴルナグラードの展望台(3089m)からはモンテローザ・リスカム・カストール・ブライトホルン・マッターホルンやゴルナー氷河を充分に堪能出来た。

マッターホルンとリッフェルゼーゴルナグラード展望台からゴンドラ駅が有るホータリ(3286m)まで高度順化をかね、約2時間でピストンする。

ゴルナグラードからはハイキングコースを下り、途中、逆さマッターホルンが湖面に映るリッフェルーゼで、本物のマッターホルンと逆さマッターホルンの対比をしばらく眺め、何枚も写真に撮る。

リッフェルーゼからは人が少ないガーゲンハプトゥのルートを経由してゴンドラ駅があるフーリまで下り、その下のツムゼーからツェルマットへ長いコースを歩く。途中で出会った可愛らしいヤギの群れ、ゴルフボールのような茸、そして可憐な高山植物に癒されながらの楽しいハイキングであった。

 7月16日(水)晴    5日目  高度順化の為のブライトホルン ( 4164 m ) 登山

 キャンプ場6:10  マッターホルン・グレーシャー・パラダイス 8:00 頂上9:44_53   マッターホルン・グレーシャー・パラダイス 11:00   キャンプ場13:15

 ゴンドラ駅でガイド登山の初心者らしい装備がチグハグな二人の若者に出会う。早ブライトホルン朝の乗車券売り場は混むので、昨日乗車券を買っておいた。フーリまで6人乗りの小さなコンドラに乗り、その先はトロッケナー・シュテーク 2939m、マッターホルン・グレーシャー・パラダイスへと百人近く乗れる大きなロープーウェーを2回乗り、3883m の駅に着く。

28年前に来た時はK2マッターホルンと呼んでいた。前から準備している連中はそそくさと外に出るが、我々は工事中でうるさく、埃っぽいトンネルの中でハーネスを付け、出発準備をする。登山とスキーをする人達は半々だ。
 プラトー(高原状)を歩き、ブライトホルンの登り始めで、アイゼンを付け、先行パーティの後をゆっくりついて行く。1時間後の10時前に狭い頂上に着く。下りは反対側のルートに行くが、30、40cmのナイフリッジが続き、バランスを崩して滑落しないように慎重に歩く。

昨日かなり歩いたので、今日はロープーウェー、ゴンドラを乗り継いで下る。計画ではスキーを予定していたが、ロープーウェーから見えるコースがあまり面白そうに見えないので止めにした。冬の方が面白いのかもしれない。

スーパーで食料を仕入れ、キャンプ場に戻り、濡れた物を乾かす。シャワーを浴び、日向は暑いので、木陰で生温いビール、ワインを飲み、ツェルマット最後の日をリラックスして過ごす。

 7月17日(木)晴、小雨         6日目  ツェルマットからシャモニへ移動

 起床6:00−キャンプ場8:15−ツェルマット発7:38−フィスプ9:45/1自転車が持ち込める列車0:07−マルティーニ10:50/11:03−バロシン12:23−シャモニ12:45−キャンプ場着14:15−シャモニの街散策・ロジェールキャンプ場まで偵察―キャンプ場18:00

ツェルマットでは天候に恵まれラッキーだった。今日はシャモニへの移動日。奈良の森田さん親子もシャモニへ移動するので、同じ電車でシャモニへ向け出発する。フィスプ、マルティーニ、バロシンで乗り換え、シャモニへ着く。森田さんはロジェール キャンプ場へ行く為、シャモニの一つ手前の駅で降りる。

シャモニの駅からザックを括りつけたキャスターを引張り、地図を片手にロープーウェーのミディ駅近くのキャンプ場を目指す。インターネットで入手した概略図の為、キャンプ場がなかなか見つからなかったが、ボソン方面にアルヴ川沿いを歩き、ようやくキャンプ場を見つけた。このキャンプ場は第二候補だったが、眺めが良く、きれいで設備も整っており、管理人が明るく、親切だったので、ここに決めた。

シャモニキャンプ場

テント設営後、シャモニの街へ買い物に出掛け、ついでに4年前に利用したロジェール キャンプ場へ行って見ることにした。キャンプ場と反対側のプラに向かって歩き、懐かしいロジェール キャンプ場に着くと、そこは閑散としていた。 人の気配も一張りのテントも無く、敷地も荒れていた。ここに森田さんがいるはずなのに、その様子もない。

キャンプ場を一通り見て回り、入口に日本人の男性がいたので話をする。彼もロジェールでキャンプをする為に、来たそうだ。話をしているうちに、ツェルマットのキャンプ場で我々とは、言葉は交わさなかったが一日だけ一緒だった人と判明した。
藤沢の石井さんで、森田さんに眺めが良いロジェールを紹介したそうだ。森田さんがここにいないので、とても心配していた。話ではロジェールは数年前から閉鎖の噂があったが、去年もここに泊まったので、今年も大丈夫と思って来たら、閉鎖になっていたそうだ。結果的に森田さんに間違った情報を伝えたと心配していた。

我々も森田さんの行方を心配しながら街へ戻った。スネル スポーツでガスとペグを購入、スーパーで食料・ビール、ワインを仕入れ、キャンプ場に帰ると、先程ロジェールで会った石井さんが来ていた。彼は心配で他のキャンプ場を探し、そこで森田さんに出会い、我々がここにいることを伝えたそうだ。

夕方、森田さん親子が我々を訪ねて来た。ロジェールに着き、閉鎖で途方にくれていたら、地元の人が別のキャンプ場を紹介し、親切にも車でそのアローズ キャンプ場まで送ってくれたそうである。

 7月18日(金)曇、晴            7日目  シャモニ域内観光

 今日は休息日、キャンプ場で貰ったカルト・ドットのカードを利用し、バスでプラへ向かう。

ラックブラン

カルト・ドットはツーリストが宿泊しているホテルやキャンプ場で貰え、シャモニ域内の国鉄とシャモニバス(ナイトバスを除く)が無料で乗り放題、またスポーツセンターや山岳博物館なども割引になるツーリストにとっては非常に便利なカードです。

プラン・プラからラックブランへのロープーウェー乗り場を偵察した後、プラの教会でのんびりとした時間を過ごす。 急がないので、メールド・グラスキャンプ場方面へ行ってみる。このキャンプ場は森の中に有り、とても静かだが、街外れにあるので、車がないと買物やどこかへ出掛けるには不便な場所のようだ。

プラからアルゼンティエール方面行きのバスに乗り、途中のモンテスのバス停で降りて散策後、街を抜け、ラックブランからのルートが有るテレチャンプまで登り1時間半近く、ひたすら車道を歩く。疲れ果て帰りはバスを予定していたが、時間になってもなかなか来ないので、今度はハイキングコースをアルゼンティエールまで下り、そこでバスを待ち、シャモニに戻った。今日はよく歩いた。

 7月19日(土)晴    8日目  高度順化のためミディへ

起床4:40−テント場6:10−ミディ駅6:20/40−ミディ南壁下−コスミック岩稜取付き−コスミック小屋−ミディ駅12:30−テント場13:30

今日も天気が良いようなので、プラ行きをミディに変更した。早朝の切符売ミデイ南壁り場は混雑し、乗場には沢山のパーティが行列していた。
我々は昨日モンブランマルチパス(グループに加盟の鉄道、ロープーウェー会社が発行している前売り券:我々は七日間を購入)を買っていたので、切符売り場で並ぶこと無く、ロープーウェーにスムーズに乗ることが出来た。

大半のパーティは、ハーネスを付けてロープーウェーに乗っていたが、我々はミディに到着後、寒さに震えながら付ける。山頂のトンネルを抜けるとすぐ東稜の下降になり、狭い稜線で左がシャモニー側へすっぽり切れ落ちている。

強風の中、アイゼンを効かせ、ピッケルでバランスをとりながら慎重に下る。この急下降ではザイルを付け無かったが、コンテの練習の為、ザイルを付けてヴァレー・ブランシェの氷河を歩く。この氷河からモンブラン タキュル方面へ大勢のパーティが登っていく。

ミディ南壁の登攀の様子をしばらく見て、高度順化の為、氷河を歩き回る。コスミック岩稜取付きの偵察、エギューデ ミデイコスミック小屋の前で休憩後、ミディに戻る。大勢の登山者が次々に下って来るので、狭い稜線でのすれ違いに気を使う。ミディのトンネル入口には、大勢の観光客が登山者の登下降の様子を見ていた。

ミデイの展望台では自分達が歩いたルートやコスミック岩稜登攀の様子を見たり、周りの雄大な眺めを見て高度順化を図った。キャンプ場で20時頃テントの中に一人でいたら、「ながおか」が日本人男性と話をしている声が聞こえてきた。

 外に出ると、グランドジョラス ツバメ山稜を目指す宇都宮渓嶺会の谷嶋さんと迫さんの二人が居てビックリする。二人はジュネーブ空港から乗合タクシーで先程シャモニーに着いたそうだ。羚羊山岳会の「とみやす」さんから、我々がシャモニーに行っているとの情報は聞いていたそうだが、まさかこんな所で一緒になるとは、世の中は広いようで狭いのである!

二人のテントは我々のテントの横に27日まで張ることになった。

  7月20日(日)晴夕方雨、雷  9日目 ハイキング

 「バルムからのシャモニー谷の眺めは素晴らしい」と聞いていたので、行って見ることにした。

キャンプ場近くのバス停で森田さん達に会い、目的地が同じ方向なので、一緒に7:04発のル・トゥール行きのバスに乗車した。ところが、バスは反対側のモンブラン方面のレ・ズーシュに向かって走っている。別に急がないのでそのまま乗車し、レ・ズーシュ方面の偵察をすることにする。後でモンブランに行く時に道路状況、街の様子が判り、この偵察が役にたった。ガレ・プラリオンで折り返し、7:40に元のバス停へ戻って来た。

バスに乗る時は、時刻表の行先と番号を確認し、バスのフロントガラスの上の行先表示の番号を再確認してから乗らないと、時間通りに来ない場合や、時刻の前後のバスが入れ違いバルムの小屋になる場合もあり、間違うことになる。

8:02のル・トゥール行きに乗換え、そこで下車。ゴンドラとリフトを乗り継いでバルムへ。バルムからは、右手に赤い針峰群、麓にル・トゥールの集落、奥の谷にシャモニーの町並みが小さく見える。

山並みが手前からヴェルト針峰、ドリュ、シャモニ針峰群、エギュ・ディ・ミディが続き、谷の奥にモン・ブランが連なる雄大な、素晴らしい眺めが展開する。

リフトを乗り継いだ辺りから風が強くなり寒いので、リフト終点で雨具を着てバルムのコルへと歩く。コルはフランスとスイスの国境で、そこには赤い窓が目立つバルム小屋(山岳ホテル)が建っている。この小屋は野中の一軒家なので、遠くからでも目に付く。

我々は、小屋の右手の登山道を進み、小屋の後側に位置するバルム山頂へ向う。山頂へのなだらかな斜面にも花々が咲き乱れ、感動する。山頂からは、反対側に標高2千bの大きなエモッソンダムが望める。ここへ行くにはケーブルカーとトロッコを利用し、ケーブルカーは世界最高の87%の勾配を一気に登るとガイドブックには書いてある。
山頂からスキー場のゲレンデを下り、牧草地を横切り、ハイキングコースに戻る。そこから再びゴンドラでル・トゥールに下り、バスでアルゼンティエールの村に帰る。

パラソルの下にセントバーナド2頭村では日曜市が開かれ、我々がいるキャンプ場近くの移動ピザ屋がここで店開きをしていたので、昼食用に4.5ユーロ(750円)のピザを買い、近くの公園で食べる。トッピングは少しのオリーブとトマトでシンプルだがとてもおいしかった。

ピザ屋のご主人は二日前キャンプ場にビラ配りに来て、日本人の我々を覚えていたらしく「キャンプ場にいた日本人だね!」と愛嬌よく応対してくれた。

グランモンテスのロープーウェーでは、3295mまで行く2回目のロープーウェーが強風の為、運休していた。レストランの前で休憩していると、高年の日本人男性が「カメラの調子が悪いので見て欲しい」と声を掛けてきた。話をすると、モンブラン山群のハイキングコースを一周する約一週間のトゥール・デュ・モン ブランを無事終えたそうだ。

このコースは日本人が多いと聞いていたが、日本人には一組しか出会わなかった。シャモニではアパートを二週間690ユーロで借りたが、半分はアパートに居なかったのでちょっと勿体無かった。三日後には日本へ帰るなどと色々な話をする。

モンテスから13:39のバスでシャモニへ戻り、日曜日は休みと思っていたスーパーが営業していたので買い出しをし、モン・ブラン登山の届けをスネル・スポーツの神田さんに出す為店に行ったが、店は休みで閉まっていた。

キャンプ場に戻るとすぐに夕立が来て、しばらく雷も続いた。キャンプ場の掲示板に張ってある天気予報では、明日から2、3日は4000m付近では中程度の風が吹くが、晴れの予報なのでモンブラン登山には支障が無いと判断し、準備をして19:30には寝る。周りでは24時頃まで外国人が騒いでいたので、寝付くことが出来なかった。

 7月21日(月)晴  10日目  モンブラン登山

起床 5時  バス停 7時6分   レー・ズシュ 7時32分     ベルビュー 8時10分   ニーディグル 8時25分_37分    テートルース手前 10時27分_45分     グーテ小屋 13時50分

 個人登山はグーテ小屋へ予約が出来ず、小屋へ泊ることが出来ないので、テント、シュラフを持って、グーテ小屋上のテント場を目指す。レー・ズシュからロープーウェーに乗るが、モンブランマルチパスが使えない。このロープーウェーの会社はモンブランマルチパスのグループに入っていないらしいので、別途往復の乗車券を買う。 

ロープーウェーを降り、少し下った登山電車の途中駅のベルビューから一番に来た電車に乗り、ニーディグルへ着く。

出発準備をしていると、 薄緑色のユニフォームを着た人が、今日は何処に泊まると聞いてきた。素直にグーテ小屋上のテント場だと答えたら、そこはキャンプが出来ない。キャンプをするならテートルースだと言った。面倒なので適当に答えると立ち去った。トイレを済ますと大勢いたパーティの大半は既に出発し、いなくなっていた。

ビスタ-リ ビスタ-リ(ネパール語で「ゆっくり、ゆっくり」)でテートルースに向かう。ビスタ-リの為に、後から来た空身のパーティにどんどん抜かれる。1時間程登った所で休憩中、野性の鹿が姿を見せる。テートルース手前の雪渓が出てきた所で、ハーネス、アイゼンを付ける。 落石が多い二つのクロアールを急いで通過し、グーテ小屋への岩稜を登り始める。昨日平地での雨がここでは雪が降ったのグーテ小屋下の岩稜であろう、新雪が薄く積もっている。

岩稜を1/3程登ると、高度の影響が出て、体力が無いパーティは動作が緩慢になってくる。ガイド登山の60台後半の日本人男性は、疲れているようだが休ませてもらえない。ガイドがザイルをグイグイ引っ張るので、休みたいが仕方なく登っているように見える。多分、体力の限界近くではないか?

ガイドがテイク ア ワイヤと言って、安全の為設置してあるワイヤを持つように言うが、ワイヤを持つ気力も無いようだ(英語が判らない?ワイヤとガイドが言い、目の前にあるのだから気付くと思うが、足を前に出すだけで精一杯だろうか?)他のパーティは我々が後につくと譲ってくれるが、ガイドは我々の顔を見るが譲る様子も無い。

しばらく後ろを歩いていたがあまりにも遅いので、途中で別のルートから抜いた。我々もビスタリだが、さらに遅くなるパーティが何組もいるので、彼らを抜くことになる。

小屋ではもしかしたら食堂の床に泊まることが出来るかもしれないので聞いてみると、食堂の床であれば、OKの返事を貰った。喉が渇き、腹が減っていたので、紅茶 6ユーロ(1,100円)/杯を飲み、ミートスパゲティ 11ユーロ(2,013円)/杯を食べる。二人とも食欲が有り、高度の影響がほとんど無いので、明日の行動に自信が持てる。

先程の日本人をガイドしていたガイドが、お前はGood!だ、彼女はお前の妻か?彼女もGood!だと話しかけてくる。

サンキュと御礼を言い、握手をする。

夕食、朝食も小屋で食べることが出来、夕食まで時間が有ったので、小屋の外で、雪を溶かし今日と明日の分の水作りをする。18時の夕食の時間が来たので、テーブルに座っていると、支配人らしき人からナガオカと名前を呼ばれ、別棟のベッド二つを使って良いと言われる。急いで荷物をまとめ、別棟に行き、2段ベッドの一番端の空いていた二つが指定のNo.であった。予約して来ない人がいたのであろう。

食事は豪華ではないが、スープ、リゾット、カレー味チキン、チーズ、チョコレートムースのデザートが出て、二人ともスープをお代りし、美味しく、満腹になるほど食べた。去年までは二人に1本、水のボトルが出ていたそうだが、今年は小屋の経営者が変わり、水のサービスが無くなったそうである。夕食は交代制で、我々は早い順番だったので、終わるとベッドに行き、寝る準備をしてから外に出て、雲海を眺める。

19時過ぎのこの時間になってもテートルースに下るパーティがいる(21時頃までは明るいが!)。彼らは今朝テートルースを出発し、頂上を目指し、再びテートルースへ下るのであろう。    2食付の小屋代 74ユーロ(13,542円)/人

 7月22日(火) 晴、強風  11日目  モンブラン登山

起床 1時20分  朝食 2時  出発 2時40分    引き返し6時50分  バロー避難小屋7時30分_8時 グーテ小屋 9時40分_10時20分  ニーディグル 15時15分_17時  レー・ズシュ 17時40分  キャンプ場 20時

 ベッドには2枚の毛布が付いているが、寒いと思い、ヤッケ、オーバズボンを着て、毛布は横に置き、持参のシュラフに入って寝た。途中暑くなり、シュラフを下げ、毛布をかぶって寝る。二人ともあまり眠れなかった。出発準備後、2時前に食堂に行き、朝食を待つ。朝食はパン、ジャム、バターとコーヒーの簡単なもの。

別棟の入口でアイゼンを付け、ヘッドランプを点けて、暗闇の中出発する。風が強く、風上に顔を向けると寒い。最初は他のパーティの後に付いて歩いていたが、ペースが早く合わないので、自分のゆっくりのペースに切換える。
途中立ち止まって休むが、外人の連中は休まず行動する。

バローの小屋までは急な登りと緩やかな登りが続くが、ルートは広い雪原モンブラン山頂手前なので、他人のヘッドランプを確認しながら、楽なルートを選びながら進む。上部に行くに従い風が強くなり、雪の小さな塊が風に飛ばされ、それが顔に当り痛い。

バローの小屋で風を避け、休憩する。中に入ると暗闇にヘッドランプを点けた大勢の人で、混み合っている。休憩を終え出て行くパーティ、入ってくるパーティと騒がしい。中にいても、風の音がすごい。寒いので、薄い羽毛服をヤッケの下に着て、出発する。外は明るくなっていた。風が強くなり時折よろけ、風上側の耳と頬が寒さで痛くなる。

ルートは頂上に近づくに従い狭くなり、ますます風が強くなる。耐風姿勢を交え、進むがなかなか前へ行くことが出来ない。天気が良く、風さえ無ければ、あと30分程度で登れそうな距離だが、先行している6,7人のパーティもストロング ウィンドと言って引き返してきた。
後から来た二人が前に進んでいくが、強風で遅々として進まない。我々も強風による転落、滑落の恐れ、また頂上までの登りと登山口のニーディグルまでの下りに時間がどれくらいかかるか判らないので、悩んだ末下るのを決意した。

50、60m下ったところで、相方がどうしても登りたいと言う。今度はザイルを付け、コンテで再び登り返したが、強風に勝てず、頂上を諦めた。バローの小屋の外では登るのを止めたパーティ十数人が休憩し、中にも同様な人数が休憩し、座るスペースも無かった。ここからグーテ小屋までが遠かった。

小屋からテートルースまでの岩稜下部は先を急ぎルートを外れたパーティが落とす落石とそれに誘発された落石が頻繁に起こり、危険を感じた。

ニーディグル周辺は曇り、風も強く、寒い。それにも関わらず、多くのハイカーであふれ、下りの電車は約2時間待ちとなった。レー・ズシュへのゴンドラの最終時間が気になったが、19時と聞き安心する。

レー・ズシュのレストランで前回も食べた美味しかったラザニアを食べ(前回の方が美味しく感じたのは気のせいか)、ビールを飲み、満腹後、バスで街中に戻り、スーパーが閉まっていた為酒屋でワインを買ってキャンプ場に帰る。キャンプ場でも風が吹き、寒かった。

 7月23日(水) 晴 12日目  散策

 キャンプ場からガイアンの岩場まで30、40分歩いて行った。途中、パン屋で出来合いのアイスクリームを買う。日本では200円程度のものがこちらでは高く、350円もする。岩場の前は湧水の綺麗な小さな湖が有り、老人、子供が休んでいた。

ガイアンの岩場ガイアンの岩場は、子供から大人までクライミングを楽しめるゲレンデで、彼らを対象とした教室も開かれている。4歳位の小さい子供でも参加出来るそうで、この日も大勢のちびっこクライマーがクライミングを楽しんでいた。

ここで一時間ほど過ごし、傍のレ・ペルラン駅から電車でセルヴェイス駅まで行く。シャモニからの電車はここが終点となる。ここで写真を撮り、再びシャモニ行きの電車で引き返し、次の目的地ヴァロシンに向かう。

ヴァロシンは、モンブラン山群のハイキングコースを一周するトゥール・デュ・モン・ブランの最終目的地だが、ヴァロシンからさらにラック・プランを経由し、ヴレヴァンを最終目的地にする人達もいるようだ。ヴァロシンからロープーウェーで1900mまで上がり、そこからバルムのコル近くまで歩く。

 7月24日(木) 晴  13日目  モンタンベ−ルとラック・プラン

 日中モンタンベ−ル行きの電車が込むので、7:00の始発に乗る。観光客には7:0モンタンベールよりドリュー0は早く、電車にはクライマーと我々の数名が乗っただけだった。

2004年以来、二度目のモンタンベ−ルだ。駅に着き、我々の他に誰も居ない展望台で、グランド・ジォラスをバックに記念写真を撮る。早朝の展望台は寒い。前回メール・ドゥ・グラスの氷河に降り、アイスクライミングの訓練をした時の様子を思い出した。

 二番電車で従業員が上がって来た。売店の掃除をしたり、テレキャビンの点検や油の拭き取り、レストランの開店準備をしたり、駅舎の清掃など、この時間でないと見られない準備光景があった。

ガイドブックで紹介されている歴史あるモンタンベ−ルのホテルを見に行き、周辺を散策し、二時間ほど時間を過ごした後、9:10のシャモニ行きで戻った。

 シャモニ駅発10:17のマルティーニ行きに乗り、ラック・プランへ向かう。プラの駅で下車し、プラの教会を通り抜け、ロープーウェー乗り場へ向かって数分歩く。乗り場は大変混雑し、乗るまでに一時間待ち。早めに来ればよかったと後悔する。ブレヴァンのロープーウェーが工事で止まっているので、その分ここが混雑するのだろう。

12:00頃やっとロープーウェーに乗ることが出来た。フレジェールまで行き、リフトに乗り換えアンデックスまで登る。目の前には赤い針峰群の岩場がそびえ、その大きさに圧倒される。行先が書いてある道標を頼りに、岩がゴロゴロした登山道を岩に付けられたペンキを目印に歩く。

このコースは7月中旬頃まで残雪が多く、ラック・プランの湖も雪に埋もれる為、7月下旬から8月中旬頃がお勧めだそうだ。今日はそんな心配も無く、足取りも軽い。また赤い針峰の岩場に取り付いているクライマーの姿も見えた。右手には、モン・ブラン山群、メール・ドゥ・グラス氷河、ヴェルト針峰、ドリュが見渡せ、圧倒された。

渓嶺との食事会 アップダウンを繰り返しながら岩の間を進むと尾根の先端に出る。右下にフレージュの駅が小さく見え、谷底にはシャモニの街も見える。尾根を回り込むとフレージュからの直登コースと合流し、アンデックスからのハイカーは少ないが、直登コースからは続々人が登って来た。この分岐から少し登るとラック・プランだ。

ラック・プランの湖面は青緑色で、湖面に映る景色も素晴らしく、ここで至福の時を過す。ここも人気のハイキングコース、大勢の人で溢れていた。直登コースからフレージュへ下山。駅に着くと日本人ツアー客も沢山いて、賑やかだった。

夕方から宇都宮渓嶺会の谷嶋会長、迫さんと飲み会を開き、山談議に酒宴も盛り上がり、楽しい一時を過ごす。

 7月25日(金) 晴  14日目  グランテス・モンテス

 20日、グランテス・モンテスのロープーウェーが強風の為ストップしていたので、今日あらためて行くことにした。アルゼンティエールまで電車で行き、モンテスのロープーウェー乗り場まで歩く。ここには何度も来ているので、周辺の地理に詳しくなった。だがここに来るのも今日が最後だ。

 今日は風も無く、天気も良い。二つ目のロープーウェーで一気に3275mまで上がる。展望台までの階段を息を切らしながら上がり、4121mのヴェルト山を正面に、左手にアルゼンティエール氷河、右手にメールデュ・グラス氷河その奥にジョラス、シャモニ方面に向きを変えるとモン・ブラン山群、ル・トゥール方面にはバルムの山並、そして後には谷を挟んでブレヴァン、昨日訪れたラック・プランの湖、そしてモンロックの山々と、どれも飽きることが無い素晴らしい展望を楽しむ。

 7月26日(土)  晴  15日目  

 今日は森田さん達がシャモニを出発する日なので、アローズキャンプ場へお別れに行く。森田さん達はこれからフランス各地を移動し、日本に帰国するのは秋頃になると話していた。山岳博物館キャンプ場に戻り、午前中ノンビリ過ごす。

午後から街へ行き、山岳博物館を見学(少々期待外れ)し、観光協会傍の教会の中に入った。夕方からパイプオルガンの演奏会があるので、オルガンの練習をしていた。

それから、滞在中に大変御世話になったベルナデットさんへ、お別れとお礼の挨拶に行く。我々日本人が快適に、そして何の心配も無く、シャモニを楽しめるのは彼女のおかげで、言葉では言い表されないほど感謝している。

 7月27日(日)  晴のち小雨  16日目  

渓嶺会の谷嶋会長、迫さんが帰国準備をする。こちらでザイル等の登攀装備を買ったそうで、かなり重たそう。彼らは周りの外人に挨拶をし、1区間乗るだけだが、国鉄の駅に向かう。我々も日本の正統派朝食 ( 御飯、ゆで卵、ふり掛け、味噌汁 ) を食べ、移動の準備をする。

 明日の7時45分発ジュネーブ空港行きのバスに乗るのに、楽なように駅に近いホテルを予約しておいた。昼過ぎ、周りの外人、キャンプ場の管理人に挨拶し、同様に1区間だけの国鉄の駅に向かう。

無人の駅で日本人ですか?と60過ぎ?のフランス人男性に日本語で話しかけられる。札幌、長野オリンピックに行ったことがあり、以前神奈川の二宮町にしばらく住んでいたと二宮町役場発行の外国人居住許可書を見せてくれた。

職種を聞かなかったがスキーのナショナルチームの役員かメンテナンスをする人であろう。来週は南米チリにスキーのトレーニングに行くと言っていた。

ホテルはツインで1万円と安いところにした為、エレベータが無く、3階まで大汗をかき、荷物を持ち上げた。また作り付けのシャワールームの扉の締りが悪く、勢いよくシャワーを出すと、湯が外にあふれ出した。それに洗面台の上には大きなクモの巣が有り、しばらく掃除していないのがミエミエだ。シャモニでは1万5千円か2万円を出さないと、まともなホテルには泊まれないようだ。

最後の夕食は外で食べようと街をぶらつく。レストランはいっぱい有るのだが、値段の割りに味がいまいちのように見える。雨も降り出したので、何かを買ってホテルで食べることにした。

世の中の常で、何でも探している時にはなかなか見つからないもので、今度も美味しそうな物が見つからない。やむなく駅近くのパン屋で残りもののパンを買い、いつも買い物をしているスネル スポーツ近くのスーパーでビールとワインを買って、顔見知りになった可愛い店員のお姉さんに明日日本に帰ると挨拶をする。

パンをつまみに 12度近くのビールとローゼワインを飲む。白ワインも飲むつもりで買ったが、しかし12度のビールで酔いがまわり、飲めなかった。

 7月28日(月) 晴  17日目  

ジュネーブ空港行きのバスは、モンブラン登山口のレー・ズシュを通り、途中何ヶ所か止まり、高速を経由後ジュネーブのバスターミナル、駅を通って、約2時間後に空港に着く。

KLMのカウンタでは預ける荷物は二つとも21kg程度で、問題なくパスした。

機内持込みに昨日飲めなかった白ワインを持ち込もうとしたが、液体はダメとの返事。勿体無いが液体ボトル回収ボックスに捨てる。中国人?の若者はコーラを捨てるのが惜しく、ゲート横で飲み干す。

オランダ アムステルダム行きの飛行機は乗客が少なかったのと我々がツアー客ではなかったせいか、ビジネスクラスの席に変えてくれた。たかが1時間半だが、シートも、軽食の器もエコノミーと違い、高級だ。

 アムステルダムではチューリップの球根を買う。成田行きもひょっとすると、ビジネスクラスと淡い期待をしたが、大勢の乗客と同様エコノミーであった。

 7月29日(火)  18日目  

 映画、二度の食事を楽しみ、10時前に成田に到着。税関で荷物が多いですねと言われるが、そのままパスする。

預けた車の所まで送ってもらい、14時過ぎ 小山に帰り着く。これまで涼しい所にいたので、日本がやけに暑く感じる。

装備リスト
<共同装備>
品  名 仕      様 数量 品  名 仕    様 数量
<テント関係>     <登はん装備>    
テント アライテント 3、4人用(含むフライ)、張り綱 1 ザイル 8 mm X 30 m 1
テント エスパース 2、3人用(含むフライ)、張り綱 1      
ツエルト 1      
      
<炊事関係>          
コッヘル 3段重ね 1 目覚まし時計   1
水用タンク 折り畳み 3L,5L 2      
コンロ台   2      
おたま   1      
しゃもじ   1 大型ビニール袋   5
フライパン   1 水こし   1
EPIヘッド   1      
EPIボンベ 250 ml 現地購入 5      
個人装備>
ザック 含むサブザック 1 アイゼン   1
シュラフ   1 ピッケル 含むピッケルバンド 1
シュラフ カバー   1 ハーネス   1
マット 軽量化の為、小型の物 1      
スタッフバッグ 10、20、40 L(個人装備収納用) 各 1      
軍手   1 カラビナ 環付き 2、環無し 2 4
手袋 ウール又はフリース(含む予備) 2 シュリンゲ   5
オーバ手袋(ミトン) 小さいホカロン 3 1      
目出帽 ウール又はフリース 1 キャスタ     1
           
スパッツ   1      
ナイフ 含む 小包丁 1 ストック   1
タオル 大、小 各 1      
食器 大、小 各 1 カメラ 含むバッテリ、メモリ 1
はし   1      
水筒(ポリタン) ペットボトル 1〜2 L 1 ロールペーパ   1
ライタ   1 ヘッドランプ スペア電球、電池 1
テルモス 0.5〜1 L 1 ガムテープ    
カップ   1      
靴下 ウール又はフリース(含む予備) 2      
  1 サングラス    1
雨具   1 リップクリーム UVカット 1
長袖シャツ   2 ハンドクリーム ニベア又はオロナイン等 1
セータ   1 ホカロン    3
ヤッケ   1 証明用写真   3
オーバズボン   1      
      ガイドブック スイス、フランス、資料 1
      文庫本   各2
草履(スリッパ、サンダル)   1 コンパス   1
帽子   1 地図 現地購入 1
洗面用具 歯ブラシ、歯磨き粉、ひげ用カミソリ 1 筆記用具   1
日焼け止め   1 洗剤 洗濯用 少々
胃腸薬、頭痛薬、風邪薬、バンドエイド 1 細引き 洗濯物用、洗濯バサミ 少々
  シップ薬   電子辞書   1
      充電器 単三用、パナソニック用  
着替え一式 パンツ、Tシャツ 3 ひげそり    
替ズボン バンド 2 裁縫道具    
ハンカチ 小 2、タオル地 3   爪切り    
パスポート          
Eチケット資料     お金    
  2008年7月12日〜29日 ヨーロッパアルプスの山旅 会計報告
 スイス滞在費用
スイスでの食費代 CHF サースフェイ・ツェルマット滞在   CHF CHF 計 円
                   /人、個    
    国鉄 スイスハーフチケット   198 99 21,384
  国鉄 ジュネーブ〜ヴイスプ   59 29.5 6,372
  バス ヴイスプ〜サースフェー   15.8 7.9 1,706
  国鉄 ブイスプ〜シャモニ   104 52 11,232
  登山電車 ゴルナグラード   38 19 4,104
  ロープウェイ   87 43.5 9,396
  サースフェイ ホテル代金   116 58 12,528
  キャンプ°場代金(3日間)   66 33 7,128
  ガス カートリッジ(2個)   22 11 2,376
           
合 計 225.75 24,381     705.8   76,226
スイスフラン( 1フラン = ¥108 )
     スイスでの支出 ( CHF )   931.55
     スイスでの支出 ( 円 )    100,607
 
フランス・シャモニ滞在費用
シャモニでの食費 EUR シャモニ滞在   EUR EUR 計 円
                   /人、個  
          キャンプ°場代金(10日間) 185 92.5 33,855
交通費 15   2,745
テレカ 13   2,379
ガスカートリッジ(3個) 5.85 1.95 1,071
モンブランマルチパス 216 108 39,528
日本への郵便 39   7,137
グーテ小屋 148 74 27,084
       
合 計 377.21 69,029     621.85   113,799
 ユーロ(1ユーロ・\183)
     シャモニでの支出 ( EUR )  999.06
     シャモニでの支出 ( 円 )    182,828
航空券  成田〜ジュネーヴ往復航空券2名              380,080円
       KLM保険AIU 海外旅行保険2名   10,000×2     20,000円
成田空港駐車場18日間(Park 500)                     6,000円
   日本からの食料                             10,000円
   薬                                       5,000円
                       日本での支出 ( 円 )      421,080
   総計
 スイスでの支出 ( 円 )+シャモニでの支出 ( 円 )+日本での支出 ( 円 )  704,515   352,258円/人

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