八ケ岳・阿弥陀岳 南稜
南稜1ピッチ目 なべちゃん 阿弥陀南稜青ナギより
南稜1ピッチ稜線に上がる 北アをバックに絵になるナベちゃん 青ナギより阿弥陀を望む
阿弥陀南稜、P3手前 阿弥陀南稜より山頂で 御小屋尾根、摩利支天へ
P3手前、右サイドに富士が。 阿弥陀山頂、北アルプスをバックに。 御小屋尾根、摩利支天への下り
H16.3.26〜28  天候:快晴
(メンバー) 「ながおか正」、「ながおか貞」、「ひがの」、「わたなべK」、「さとう」、
3/26 小山20:30--<伊勢崎より高速・佐久経由>--舟山十字路3/27日 1:30(仮テント泊)
3/27 舟山十字路6:30---立場岳9:50--無名峰11:30--阿弥陀山頂13:20/13:40--舟山十字路17:00(テント泊)
3/28 舟山十字路8:00--甲府観光(登美ケ丘ワイナリー見学)--<一般道>--小山19:45
3/26 「ながおか」さん新規入手の4駆ワゴン車に乗り、使い慣れないカーナビを頼りに夜道を走る。舟山十字路に真夜中に着き、とり合えず短めにセレモニー、2時間の仮眠で行動開始となる。

3/27 移動性高気圧に恵まれ天気は文句なし、2日間保証つきだ。林道を詰め広河原からいきなり尾根に取り付き急登だ。先行パーテー(藤沢のブロッケン山の会)のトレースに助けられ、立場岳へ順調に着く。
青ナギからは眼前の阿弥陀や八ツの主峰、赤岳の雄姿が圧倒的な威厳をみせる。対岸には南ア、中央アルプス、乗鞍、 遠く、北アルプスの白い稜線、まるで海に浮かぶ氷山の如く幻想的な光景だ。
時間が許せばジックリ写真を撮りたいところ先を急ぐ。無名峰を過ぎると、ようやく先行パーテーに追いつき、感謝しつつ時々ラッセルを交替する。
新雪が20〜30pあり吹き溜まりは深い。P1〜P2までは景色を楽しみつつ何の問題もなく過ぎ、いよいよP3の基部だ。バンドを左にトラバースし広河原沢3ルンゼのガリーに入る。
結構雪がありステップを刻みながらノーザイルで直登する(実はザイルは忘れて無いが、何とルンゼにはFIXザイルがあり、所々雪の上に出ており利用させてもらう)難易度的には我々中年隊に丁度良い程度で、高度感も少なく面白い。
最後のP4は、一旦、立場川本谷側に少しトラばり雪壁を直上すると、あっけなく山頂に出る、全周囲さえぎるもの無し、富士の雄姿が素晴らしい。
眺望を堪能し下山ルートの御小屋尾根を目指し、摩利支天へ下る。今日は風も無く何の困難も無い。当初の予定は御小屋尾根でテント泊だが、ツエルト持参の1日行程に変更したため長い行動時間もトレーニングの一つだ。
樹林帯に入ると、雪がくさってアイゼンが団子だ、ピッケルでたたき落しながら、時折り童心に帰り、シリセードで雪まみれになりながら高度を下げる。
アイゼンを外しさっぱりした足で、緩斜面の樹林帯をフィナーレの林道に降りると、早速、とって置きの缶ビールを飲む。すきっ腹に冷たくしみわたる少量のビールに酔い、疲れが一気に出て豊富なアルコール類に手が出ず、横になる。明日の予定は気分次第、睡眠不足をたっぷり補うのであった。

3/28 全員総意のもと、今日は温泉と観光だー。ピーカン天気の春うらら、10時開店の温泉に一番風呂でさっぱりし、八ケ岳と南ア北岳の素晴らしい山並みを見つつ、甲府、サントリー登美ケ丘ワイナリーにて試飲、名物ほうとうに腹一杯で大満足。
ワインと刺身こんにゃくを土産に、雁坂経由、一般道を帰るのでありました。

<今後のための反省点>
@熱湯をかける・・・テルモスにお湯を入れるのに指にかけヒリヒリする。  →  不注意のみ
Aザイル忘れ・・・現地で出発時気がつく    →  慣れによる盲点(今回は無くてもOKのルートが解かっていたので決行したが)
Bアイゼン歩行技術・・・若干1名下山時ひっかけて傷を負う   →  装着時の歩行技術向上
C頭を打撲・・・若干1名鉄柱に頭をぶつける    →   前を見る習慣づけ、    樹林帯も同じ危険多い
D足がつる・・・疲労蓄積でつってしまう    →   日頃のトレーニング不足?
E下着の材質・・・肌着に綿を着用者 若干1名   →   化繊かウールが鉄則
Fアイゼンの外し時期・・・下山時のアイゼン外しタイミングが今回遅かった(雪が団子になる時は場所によって取り外しが正解)
  以上、恥じさらしで反省点をあげたが、今後の参考にしてください。