睡眠は充分、駐車場は数台の車だけで静かだった。いきなりの急登、クサリ場もある。一汗かいて八丁峠だ、きりの中、岩稜をつめる木々の霧氷が幻想的で綺麗だ。
小さなピークをのぼったり下ったり、クサリ場が頻繁に出て緊張感があっておもしろい。霧の中でまわりが見えず高度感を感じないが、結構急峻な岩稜の連続だ。
丁度、妙義山の稜線に似ている。西岳と東岳の間は特にクサリ場が多い。両神山頂には一般道からの登山客が多く、時々、ガスの切れ間の雲海の上に金峰山、八ケ岳などが望まれ、一般登山客らが歓声をあげていた。
帰路は同じルートをたどる。気温が少しあがったせいで、霧氷がとけ、雨が降っているみたいだ。
東側のガスに日が当たるとブロッケン現象が度々現れる。自分の回りを虹の輪ができ、観音様の様な光景だ。クサリ場の下降は懸垂下降の要領で、クサリにつかまり慎重にくだる。
八丁峠からの下りは、濡れた落ち葉に木の根と泥の岩でいやらしい。安全をきして、「まつしま」さんに補助ザイルを付け、コンテニアンスの練習を兼ねてみる。歩きを止めずにザイルの出し入れを練習することに慣れる必要がある。何度も経験してみようと思う。
帰路は、坂本のトンネルを経由し神流町へ。途中、紅葉が所々きれいな場所が残っており、今年は何度も紅葉観賞に恵まれ脳裏に焼き付いた。
藤岡JCTへの道は、青梅街道や、秩父街道と違い、混まずにすんなり高速へのれた。 |