1/17 天気予報は雪、山間部10pとなっていたが予報が外れ降らず、車のライトに照らされても驚かない鹿をみながらスムーズに幕営地まで到着。
いつものほろ酔いセレモニーが始まり、宴の終わりには満天の星空となる。
1/18 天幕を撤収し駐車場をでる。ロックガーデンのジャンダルムを横目に、アプローチの川沿え林道はトレースがあり吹き溜まりでも苦労しない。1ピッチで目的の黒沢への渡渉地点へ、川の石をつたい渡りF1の取り付きに着く。
今回のアイスクライムは、経験者2人、後の5人は初体験だ、未知の世界に不安がつのる、まして小生は60の手習いだ。
F1の下部は雪に覆われ上部の一部のみ氷結、たかだか4〜5mの氷壁に初めての感触を味わう。F1の通過に意外と時間をくう、人数が多い時の登攀方法に一考を要す。
F2取り付きに全員集合、いよいよ氷壁登りらしい練習が出来る。「ながおか」さんのルート工作に、はたして自分も登れるの?一抹の不安をいだき待つ。
滝の中央は氷がグズグズ状態のため、左サイドにルートをとる、氷が硬そうだ。ポイントにアイススクリューをねじ込みビレイポイントに着き後続を待つ。
2番手、3番手と続くが、皆、苦労している、勝手が判らず余計な力を使い過ぎ、腕も足も疲れ、やっと滝上につきホットする。滝上に着くとすぐ懸垂下降だ。
テルモスの熱い飲み物で一服し、再度挑戦。それでも皆、1回目より2回目の登りは要領を得てくる。
<感想と反省> アイスクライムなんて、所詮ゲレンデのロッククライムと同じでつまらんと思っていたが、これが結構面白い。
アイスアックスの威力に感心。初めて使いその威力に驚く、うまく打ち込むと抜けない、抜くのに苦労する。アイゼンについては、小生はツアッケの短い10本爪のため、蹴り込みが不十分であったが、アイスクライム用なら随分楽だろう。
アイスクライムは、丁度、アマガエルが家庭のガラス戸を登る要領と同じとみた。アックスは効率を考え出来るだけ高い位置に、スナップを利かせ打ち込む。手首のバンドに体重をゆだね、腕力の消耗を抑える。
アイゼンの蹴り込みは確実に、など経験を積めばスムースにいけそうだ。
反省点は、全ての動作(ザイルワーク、ビレイ他)無駄のないスピードを身につけないと実践では苦労する。いずれにしても、場数を踏む事、慣れる事が全てと感じた。 |