9/13・・・佐野(「わたなべ」)にて2t トラックに乗用車を積んで出発。
桐生で道間違え時間をロスする。さすがにトラックは坂道とカーブはきつい。 予想外に時間をくうため赤城インターから高速で沼田へ走る。
東俣駐車場に設営するが、夜半の雨にテントの下があふれビショビショだ。 全てが濡れて落ち込む。立派なトイレハウスがあり、快適に寝られたのに残念。
9/14・・・トイレハウスで食事とパッキングを済ませ、乗用車で桐の木キャンプ場へ移動する。キャンプ場管理人の仙人みたいおじさんに挨拶し、親切に教えて貰い入渓する。
うなぎの寝床は見過ごしてしまう、しばらくゴーロ歩きをし、薄暗い獅子の牢にでる。最初の頃はナメもあるが、ゴーロが意外に多く期待はずれの感あるが、傾斜が出ると次第にナメと小滝が連続しおもしろくなってきた。
核心部の8mの滝は左側を空身で登り補助ザイルをFIXし、慎重を期す。技術的には特に問題ないが、安全第一だ。
剣ケ峰上の沢出合のスダレ状滝を過ぎ、テント場を探しなが登る。右岸に適当な場所を見つけ、さらに上部に探しに行くと、程よい場所あり、テント設営と焚き火のまき集めだ。
テントの上にタープを張り快適な環境になる。およそ1時間以上かかり、やっと焚き火が成功、火を囲み、濡れ物乾かしとビールと梅酒で最高の雰囲気に満足する。
夜空は満天のほしだ、天の川を久しぶりにみた。8時にねるが熟睡したと目覚めると10時半だ、よるが長い。
9/15・・・快適な夜を過ごしたキャンプサイトを早立ちし、小滝とナメを越す。ルート図を見ながら確信を持って涸滝を次々に越える
4〜5Mから7〜8Mの滝が連続する。特に高いグレードではないが、時々、お助けひもを出し、快適、快適、と高度を上げる。
やがて源流部の草付で、若干の緊張で笹ヤブ帯に入る。
覚悟していたヤブ漕ぎは30分程で土砂崩れに笹が埋まり、歩き易い場所もあり、まもなく稜線歩きの人の声、ついに登山道にでる。
登攀具をはずし稜線を少し歩くと、なんとそこは中ノ岳の分岐だ。きつねに抓まれた様だ。
剣ケ峰と沖武尊の稜線に突き上げたと思っていたのが、中ノ岳に近い稜線とは驚きだ。
ガスがかかって視界はなかったが、絶対の自信で登っていただけに不思議であった。
結果的には問題なかったのでよいが、沢のルート判断は難しい。
ガスと小雨の混じる天候の中、一般道を武尊スキー場めざしノンビリ下る。 途中、ぶなの木とダケカンバの美しい景観に見とれ、晴れ間が広がった駐車場に着き、濡れ物を乾かす。
車を回収に桐の木キャンプ場に廻り、仙人おじさんにお礼を言い川場温泉に浸かる。
道路よりみる武尊連山の雄姿に山行の余韻を感じながら帰路を急ぐ。 |